高橋愛さんがいなかったら今の私はないですね

◎あかりん（竹内星）JK21卒業インタビュー

－－ラストステージを終えた今の心境を聞かせてください。

▲あかりん

あかりん：まだあまり実感がなくて。私、ダンスも歌もすごく好きなので、本当に楽しかったです！ ぐらいしか言えないんですけど（笑）。

－－最後まで涙を見せず、笑顔でしたね。

あかりん：涙を見せないと決めて臨んだ訳ではなかったんですけど、ステージに立つとやっぱり楽しいし、お客さんの熱い視線を感じていたので、ここで私が泣いたらお客さんも悲しい気持ちになってしまうと思って、最後まで笑顔でいようって思いました。

－－超満員のお客さんがあかりんの卒業を見届けにきたこと自体には、どんな感慨を持たれていますか？

あかりん：これだけ愛されてる……って言ったらアレですけど（笑）、私の為に来て下さった方がたくさんいて。みんな温かいんだなって。私にとってファンの皆さんってお父さんみたいな存在だったんですよ。親目線で「守ってあげたい」とか言われたことも結構あって。私がよくステージでコケるので「あーあー、危ない、危ない」みたいな感じでいつも見守ってくれていて。あと、私の顔が好きとか声が好きとかじゃなく、パフォーマンスが好きって言って下さる方が多かったんです。

－－それが嬉しかった？

あかりん：パフォーマンスを見てくれるのはすごく嬉しかった。最初はダンスパフォーマンスをみんなと合わせられなくて悩んでたんですけど、ファンの方の「あかりんはそのまま個性出していったらええんちゃうかな」っていう一言で、「私はダンスで人の目を引こう！」と思えたんです。それで家で一生懸命練習して、どうやったら綺麗に見えるかとか、いろいろ研究しました。

－－今日のライブは過去最高に熱いステージだったというか、完全燃焼してやろうという気概を感じました。

▲あかりん

あかりん：もう今までの経験とかすべての想いを込めて、今までやってきた中で最高のステージにしようと思って、昨日からイメトレしてました。でも当日を迎えたら未だかつてないぐらい緊張して！ 私のソロコーナーがあったのもあるんですけど、今日で最後だから絶対に失敗したくないじゃないですか。なのでとにかく必死でした（笑）。

－－加藤いづみさんの「好きになって、よかった」を歌われていましたけど、あの曲をチョイスしたのは？

あかりん：私の母に「最後、どういう曲を歌ったらいいかな？」っていう話をしたら、「これはどう？」って薦めてくれたのがあの曲で。それで聴いてみたら、別れもあるし、その上で寂しいとかツラいとかだけじゃなくって、「好きになって、よかった」っていう感謝の気持ちも込められている曲だったので、私の卒業公演にピッタリだなと思って選びました。

－－見事な選曲だと思いました。失恋ソングだった曲が、今日の舞台であかりんが歌うことでもっと深い曲になったなって。ひとつの夢を終えて去っていくんだけれども、ここにいてよかった、好きになってよかったと伝えられる感じが、あかりんの心境と重なってる。

あかりん：そうですね。泣いたり、鼻すすっている方もいたので「やったな！」と思いました（笑）。

－－ちゃんと泣かしてやったぞと。ちなみに、研究生として初めてステージに立った日のことは覚えてますか？

あかりん：初めてステージに立つ日は、公演前にひたすら“人”っていう字を書いて食べてました！

－－手のひらに（笑）？

▲あかりん

あかりん：はい。めっちゃ緊張して！ 必死に笑顔の練習したり（笑）。私、作り笑いって言われていた時代がありまして。「作り笑いしてるね」とか「あんまり心から笑ってない」とか言われていたんですよ。でもだんだん素が出るようになって、自然と笑えるようになったらファンの方も増えていって！ あれはすごく嬉しかったです。

－－では、JK21に昇格してから最初のステージのことは憶えてますか？

あかりん：私、宮繁さん（宮繁恵梨/しげさん/リーダー）と入れ替わり（※しげさんは、2011年12月 学業優先を理由にJK21から降格。2012年7月に再び戻ってきた）で入らせて頂いたので、最初は「受け入れてもらえるかな？」とか「みんなの輪に入っていって浮かへんかな？」っていう不安もあったんですけど、いざステージに立ってみるとお客さんが「よかったよ！ 馴染めてたよ！」って言って下さって。それは自信になりましたね。

－－あかりんは幼稚園の頃からモーニング娘。やミニモニ。が凄く好きで「こういう人になりたいな」って思い、アイドルになった訳ですけど、その夢を叶えられたことにはどんな感慨を持っていたりしますか？

あかりん：私、バレエも習っていたんですけど、モーニング娘。の高橋愛さんがバレエを習っているのを知って、それで「私もバレエ習いたい！」って思ったんですよ。で、バレエを習っているうちに「歌いたい」っていう気持ちも出てきて、それでオーディションを受けてみようと思ったんです。

－－じゃあ、あかりんのルーツは高橋愛なんだ！ 愛ちゃんがいなかったら今のあかりんはいなかった？

あかりん：高橋愛さんがいなかったら今の私はないですね。バレエも習っていなかったと思います。

－－そんな愛ちゃんの影響もあって、アイドルに。2012年1月2日にJK21メンバーへと昇格してからの日々は、自分にとってどんな時間だったと思いますか？

▲あかりん

あかりん：体調崩したりしまったとき、やっぱりアイドルは笑顔でおらなアカンのに、私はすぐ顔に出ちゃうんです。東京遠征から帰ってきてすぐアトリエクラブ（大阪での定期公演）とか、体力的にハードだったりして。特に私は息切れとかも激しいし、ファンの人によく「今日、体調悪いな？」とか言われていて。その度にアカンなと思って、アイドルっていう仕事の大変さを知りましたね。あと、楽しかったことで言えば、私はアイドルさんが大好きなので、イベントに出ると他のアイドルさんとご一緒できるのが幸せでした。すごく！

－－それはJK21のあかりんというより、アイドルヲタのあかりんの楽しかったエピソードだよね（笑）。他に「JK21に入ってよかったな」と思ったエピソードはないんですか？

あかりん：やっぱり私のパフォーマンスを見て「元気になった」と言ってもらえるのが、何より嬉しかったですね。人を笑顔にさせることをできたのが嬉しかったです。

JK21が21位獲れたら、あかりん、1日限定で復帰!?

－－あかりんにとってメンバーってどんな存在だったんだろう？

▲あかりん

あかりん：時に厳しく、時に優しく、でも普段はふざけてる！っていう。いつもわちゃわちゃしてて、関西人っぽいなと思ってました（笑）。あと、私がJK21に入った頃は1コ下のメンバーがいて、その子と仲良かったんです。でも卒業しちゃってからは積極的に先輩にも喋りかけるようになって、今ではリーダーの宮繁さんも結構イジったりしてるので、仲良くなれたかなぁと思います。あ、親戚の集まりみたいな感じです（笑）。

－－そんな苦楽を共にした仲間たちと別の道を歩むことには、どんなことを思ったりしますか？

あかりん：やっぱり私は歌うことも踊ることも好きだし、パフォーマンス力を上げるのも好きなので、本当は辞めたくない……っていう想いもあるんですけど、やっぱり勉強との両立が難しくて。なので、私は勉強の道を選ばせて頂きました。

－－卒業を決意するまでにはどんなことを考えたりしました？

あかりん：うーん……学校からも「受験生や！」ってプレッシャーをすごくかけられていたので、「あー、そろそろ私も勉強しないとダメなんだな」って。でもやっぱり歌うことが好きだから、すごく悩みました。「どうしよう？ どうしよう？ どうしよう？」って。でもお母さんから「アンタが最後どうなるか、想像してみなさい」と言われて、将来のことまで想像してみたら今は勉強しないとダメだなって思ったんです。

－－でもアイドルになるのはあかりんの夢だった訳じゃないですか。でも卒業してしまう。やり遂げた感はちゃんとあるんでしょうか？

▲あかりん

あかりん：それはライブごとにありました。ひとつのライブを終える度に達成感はあったので。もちろん今日もそうですし。

－－じゃあ、悔いはないの？

あかりん：はい！ 旅立っていきます！

－－あかりん卒業後のJK21には、どんなグループになってもらいたい？

あかりん：やっぱり天下のAKB48さん超えをお願いしたいです！

－－おぉー！

あかりん：パフォーマンスもきっちりできて、アイドルと言えば「JK21」ぐらいの存在になってもらって、いつか『ミュージックステーション』さんに出て頂きたいです。

－－あかりんはJK21卒業後、何をやるかとかもう決めてるんですか？ 受験勉強は当然のこととして。

あかりん：夢はありますけど……言いません（笑）！

－－えー、言える範囲でいいから教えてくださいよ。

あかりん：お世話する、みたいな感じですかね！

－－なるほど。では、〆に入っていきたいんですが、あかりんにとってJK21はどんな場所だったと言えますか？

あかりん：第二の家です。

－－これまで応援してくれた人たちへメッセージをお願いします。

▲あかりん

あかりん：今まで応援して下さって本当にありがとうございました。ファンの皆様がいたおかげで、私はここまでJK21を続けることができました。これからは違う道に進んでいきますが、ファンの方々のご恩は忘れません！ 皆さん、お仕事がんばってください！

－－今日まで共に戦ってきたメンバーにもメッセージをお願いします。

あかりん：リーダーの宮繁さんをはじめ、いろんな個性を持つメンバーが集まっていたので、すごく楽しかったです。私が悩んだときに励まして頂いたりもしましたし……。なので、みんな尊敬してます。頑張ってください！

－－では、以上になりま……あ、大事なことを伝え忘れてました。

あかりん：はい？

－－JK21って次回作でオリコン21位を獲るって目標掲げたじゃないですか。あれの公約内容なんですけど、もしJK21が21位獲れたら、あかりん、1日限定で復帰して頂けないでしょうか？

あかりん：（笑）

－－ぜひお祝いに来て頂きたい！

あかりん：私的には1位を目指してほしいですけどね（笑）！ うーん……考えておきます！

◎りんちゃん（前田鈴）JK21昇格記念インタビュー

▲りんちゃん

－－まず自己紹介からお願いします。

－－それって特技になるんですか？

りんちゃん：趣味は、人のことをじーっと……人間観察って言うんですか？ 「どんな行動しているんやろうな？」って人を眺めることが好きです。よく楽屋とかでも実はやってます。

－－まったりしながらじっと見てると（笑）。今日はあかりん（竹内星）の卒業公演でしたが、先輩の卒業にはどんなことを感じましたか？

りんちゃん：私、まだ入ったばっかりなんですけど、竹内さんは3年いはったと聞いていて、私の倍以上のステージに立ってきたんだろうなとか、どれぐらい努力しはったんかなって……考えてました。

－－りんちゃんにとってはどんな存在だったんだろう？

りんちゃん：竹内さんは年上組でもあって年下組でもあったので、仲を繋いで下さっていたんです。だからとても話し掛けやすい先輩でした。

－－その先輩のイメージカラーのピンクを受け継いだわけですが。

▲りんちゃん

りんちゃん：竹内さんもピンクは相当似合う方だと思うんですよ。なので、竹内さんの卒業公演で「私の方がピンクは似合う」とは言ったんですけど、正直ファンの方が私に似合うと思っているのかは分からないんで、これからもっと似合うようになりたいなって思います。私の色に塗り替えれるぐらいになりたいです。

－－その先輩からのバトンを受ける形で、JK21のメンバーとしてステージに立っていく訳ですが、どんな気分？

りんちゃん：パフォーマンスするときはグループとして頑張りたいんですけど、個性も活かしたいなって思います。同じ色のメンバーがいても目立たないので、最年少ではあるんですけど、前に出ていきたいと思います。

竹内さんとまたステージには立ってみたいです

－－明日はりんちゃんの昇格記念公演ですけど、どんなライブにしたいですか？

▲りんちゃん

りんちゃん：昇格記念なんですけど、私は常にまったりなんで、まったりな公演でも大丈夫な感じです。

－－まったりとした公演にしたいってこと（笑）？

りんちゃん：はい。逆に私らしいかもしれない。

－－そもそもJK21に入りたいと、研究生になろうと思ったきっかけは何だったんでしょう？

りんちゃん：昔からアイドルさんが好きで、そしてオーディションを調べていたらJK21研究生の募集を見つけて。それがきっかけでステージに立つことができたんですけど、初めてステージに立つ日はちゃんと笑えるのか分からなくて。喋り方もこんなんなんで……

－－僕が今まで出逢ったすべての人の中で、最もまったりとした喋り方だと思います（笑）。

りんちゃん：なので、初めは怒られました（笑）。「人前に立つときはハキハキ話しなさい」って。でもおそらく今は皆さんが馴れてくださったんじゃないかと思います。

－－自分的にはそんなにゆっくり喋ってるつもりじゃないんですよね？

りんちゃん：これが普通だと思って生きてきたので、いきなり「ハキハキ喋って」って叱られたときはビックリしました。

－－実際に人前に立つ仕事を始めてみてどんなことを感じました？

▲りんちゃん

りんちゃん：想像通りではなかったですね。入る前はアイドルのファン側だったので、笑って歌って踊っているのを観ているのが幸せだったんですけど、いざ自分がやってみると、どう見せるかも考えながら踊ってるので、それは難しいことでもありました。でも今は緊張も解れてきましたし、見せ方も勉強してきたので、もちろんまだまだ完璧ではないんですけど、素のテンションで踊っています。

－－幼い頃から歌ったり踊ったりするのは好きだったんでしょうか？

りんちゃん：テレビの前で好きなアイドルさんの振り付けをコピーして踊っていました。国民期な48グループさんの振り付けはほとんど入ってます。

－－へぇー！ 他にはどんな音楽に触れて育ったんでしょう？

りんちゃん：音楽……………アイドルしか興味なかったので、逆にアーティストさんの名前を言われても知らないことが多かったりする。漫画とかアニメとかもあんまり観てこなかったです。

－－特に好きなアイドルとか尊敬しているアイドルっていますか？

りんちゃん：個人だと、渡辺美優紀さん（NMB48/通称みるきー）。これぞアイドルっていう感じなのが、素敵だなって思います。

－－では、JK21の中で好きだったり、尊敬している先輩っていますか？

▲りんちゃん

りんちゃん：今ちょうど推しメンがいて。前は横峰さん（横峰りのん）を推していたんですよ。でも変わったんです。その新しい推しメンは誰にも発表してないんです。

－－今ここで発表してくださいよ。

りんちゃん：できれば、メンバーさんが全員揃っているときに……。

－－そっか。でも今の話で一番残酷なのは、横峰さんが可哀想っていう。

りんちゃん：いや、ちゃんと理由があるんですよ。研究生の東彩音ちゃんも「横峰さんが好き」って言ってて、2人で取り合ってたんです。でも楽屋で横峰さんが彩音ちゃんと盛り上がっている姿を見て「りんは敵わなへんかもしれない」とヤキモチを持つようになって、最終的に諦めました。

－－なんか、失恋した話みたいになってますけど（笑）。ちなみに今推しになった人は、どんなところに魅力を感じて好きになったんですか？

りんちゃん：……良い意味で表と裏がある。その裏を知って好きになりました。トークコーナー時のキャラクターとかもあって、ファンの皆さんにはこういう風に見られてるけど、実がそうじゃなかったりする意外な一面があって。そこに惚れました。（※りんちゃんは、このインタビュー翌日のJK21昇格記念ライブで推しメンはしげさん（リーダー）であることを発表した。）

－－りんちゃんから見たJK21の魅力ってどんなところにあると思う？

▲りんちゃん

りんちゃん：JK21はアイドルやけど、アイドルじゃないですよね。トークもアイドルトークじゃなくないですか？

－－たしかに、関西のおばちゃんの井戸端会議感はあるね。

りんちゃん：（笑）。なんか、ボケとツッコミがあったり……可愛らしいアイドルとは違うような気がするんですよ。ステージで変顔とかもやっちゃうんで、そこはアイドルらしくなくて面白いところだなって思います。

－－では、りんちゃんが入った新生JK21をどんなアイドルグループにしていけたらと思いますか？

りんちゃん：今、21位とか全国でライブする目標を掲げてるじゃないですか（この件について語られたインタビュー）。それをコツコツと叶えていきたいです。

－－りんちゃん自体はJK21のメンバーとしてどんなアイドルになっていきたいんですか？

りんちゃん：私は素な感じでいきます。やっぱりホワホワ系で。今のJK21にはあんまりゆっくりされている方がいないので……

－－まぁみんな忙（せわ）しい感じですよね（笑）。

▲りんちゃん

りんちゃん：なので、ゆっくりしたいです。そうすれば、グループとしてはちょうどいいペースになりそうなんで。

－－冷静な分析ですね。ちなみに、次の新作で21位は獲れると思いますか？

りんちゃん：本人が獲れると思ってないと実現できないことだと思うので……獲れますね。

－－21位を獲得したらあかりんが1日限定でメンバーとして復帰。「考えておきます！」って言われちゃったんですけど（笑）。でもJK21メンバーになった前田鈴としてあかりんとステージに立ちたくないですか？

りんちゃん：やっぱりJK21のメンバーになったんで、その状態で竹内さんとまたステージには立ってみたいです。

－－ただひとつ問題点があって、ピンクが2人になっちゃう。

りんちゃん：あ（笑）。でもピンクが2人いたら面白いかもしれない。

－－では、JK21の一員として読者の皆さんにメッセージをお願いします。

りんちゃん：私はメンバーの中でも変わった印象を与えると思うので、それで憶えてもらえたらと思います。変なキャラと受け取ってもらってもいいんで（笑）憶えて頂きたいです。