Billboard JAPAN


Special

Billboard JAPAN 2026年上半期チャート発表、米津玄師/BTS/Mrs. GREEN APPLEが首位



 ビルボードジャパンの2026年上半期チャートが決定した。本特集では総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”、総合アルバム・チャート“Hot Albums”、“JAPAN Hot 100”と“Hot Albums”のポイントを合算したアーティスト・チャート“Artist 100”、そして世界でヒットしている日本の楽曲をランキング化した“Global Japan Songs Excl. Japan”などの上半期チャートを解説とともに発表する。

※集計期間:2025年11月24日(月)~2026年5月24日(日)


JAPAN Hot 100

米津玄師「IRIS OUT」が首位、M!LKはトップ10に2曲チャートイン



▲ 「IRIS OUT」 / 米津玄師 Kenshi Yonezu


 2026年の上半期Billboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で、米津玄師「IRIS OUT」が首位を獲得した。

 本作は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として2025年9月にリリース。集計期間となる26週すべてでトップ10内をキープし、ストリーミング、動画、カラオケで1位、ラジオ29位、CDセールス86位、ダウンロード4位を記録した。総合ポイントは199,839pt.で、2位のM!LK「好きすぎて滅!」(143,142pt.)に約57,000pt.の大差をつける独走状態に。指標ごとのポイント占有率では、ストリーミングが総ポイントの約68%、動画が約16%、カラオケが約7%を占めた。なお、前年同期の首位はMrs. GREEN APPLE「ライラック」(213,340pt.)だったが、今年は「IRIS OUT」が1曲で市場を強くリードし、1位と100位のポイント差は前年の約8.0倍から約9.5倍へ拡大。トップ100の累計ポイントも前年比約16%減の約424万pt.となり、上位への集中がより顕著な半期となった。



▲ 「好きすぎて滅!」MV / M!LK


 M!LKは2位「好きすぎて滅!」に加え「爆裂愛してる」も6位にチャートインし、トップ10に2曲を送り込む快挙を達成。「爆裂愛してる」は2月25日公開チャートで自身初の首位を獲得後、ストリーミングで8連覇を達成、「好きすぎて滅!」はカラオケ指標で、集計期間内では通算11度首位に輝くなど複数指標で上半期を牽引した。3位のMrs. GREEN APPLE「lulu.」はアニメ『葬送のフリーレン』第2期オープニング・テーマであり、1月21日公開チャートで首位デビュー。back numberと並び、トップ100最多タイの14曲チャートインを達成した。そして4位はKing Gnu「AIZO」、5位にHANA「Blue Jeans」と続いた。なお、HANAは11曲をトップ100に送り込んでいる。

 2026年度上半期の際立った特徴として、旧作カタログの需要拡大が挙げられる。2019年以前のリリース曲はトップ100内で27曲にのぼり、前年同期の20曲から大幅に増加。back numberの「花束」(2011年)や「恋」(2012年)、スピッツ「楓」「チェリー」、KinKi Kids「愛のかたまり」など20年以上前の楽曲もチャートインし、ストリーミングを通じたカタログ聴取の加速ぶりを示した。

 海外楽曲はBTS(計2曲)、BLACKPINK、HUNTR/X、シャキーラ、JIN、ILLITの計7曲がトップ100入りし、前年同期より1曲減。ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」が2位を獲得した前年と比べると上位への食い込みは限定的で、国内アーティストが圧倒的な割合でチャートを占有する構造は変わらなかった。週間首位は米津玄師、Mrs. GREEN APPLE、Number_i、Snow Man、M!LK、BE:FIRST、嵐、King Gnu、=LOVE、乃木坂46ら多彩なアーティストが入れ替わりながら獲得し、総合上位はストリーミング主導のロングヒット曲が占めるという二層構造が今年もチャートを特徴づけた。

Text by 高嶋直子

  • 2026年 上半期Billboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”
  • 1位
    IRIS OUT
    米津玄師
  • 2位
    好きすぎて滅!
    M!LK
  • 3位
    lulu.
    Mrs. GREEN APPLE
  • 4位
    AIZO
    King Gnu
  • 5位
    Blue Jeans
    HANA
  • 6位
    爆裂愛してる
    M!LK
  • 7位
    ROSE
    HANA
  • 8位
    革命道中
    アイナ・ジ・エンド
  • 9位
    JANE DOE
    米津玄師, 宇多田ヒカル
  • 10位
    カリスマックス
    Snow Man


米津玄師 コメント


IRIS OUTがここまでたくさんの人に好いてもらえる曲となったことを誇らしく思います。いまになって聴き返してみても本当にアホみたいな曲だなと笑っちまうのですが、この時代にこういう曲を残せたうえで、また新たに音楽を続けていけるのは、大衆音楽家としてこの上なく幸福なことでしょう。あらためてチェンソーマンという偉大な作品に感謝を述べたいです。ありがとうございました。

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Hot Albums

BTS『ARIRANG』が総合首位 CD/ストリーミングで2冠達成



▲ 「Hooligan」MV / BTS


 2026年度上半期のBillboard JAPAN総合アルバム・チャート“Hot Albums”で、BTSの『ARIRANG』が首位を獲得した。

 『ARIRANG』はCDセールス数706,961枚で1位、ダウンロード数20,139DLで2位、ストリーミング1位と、全指標でトップ3を獲得した。本チャートにおいては、2020年上半期に『MAP OF THE SOUL : 7』が3位、2021年上半期に『BE』が4位と上位にチャートインしていたが、今回が自身初の首位となった。

 2位には、HANAの1stアルバム『HANA』がCDセールス数166,568枚で17位、ダウンロード数11,672DLで5位、ストリーミング2位でチャートイン。本作には、メジャーデビュー曲「Rose」、2ndシングル「Blue Jeans」といった既発曲に加え、「Bloom」「ALL IN」などの新曲2曲を含む全11曲が収録されている。2026年3月4日公開(集計期間:2026年2月23日~3月1日)のチャートで初登場した後、その後も13週連続でトップ3を維持し続け、ロングヒットを記録中だ。2026年上半期は「Blue Jeans」がストリーミングの累計再生回数3億回を突破、アメリカ・ロサンゼルスで開催された音楽フェスティバル【CLOUD NINE presents "Zipangu" JAPANESE MUSIC EVENT 2026】にも出演するなど、目まぐるしい活躍を見せている。

 King & Prince『STARRING』は、CDセールス数269,976枚で8位、ダウンロード数6,321DLで14位、ストリーミング4位で総合3位にチャートイン。2025年12月31日公開(集計期間:2025年12月22日~12月28日)の週間チャートで首位に初登場し、3週連続で首位をキープした。なお、Ayumu Imazuが作詞・作曲を担当したリード曲「Theater」はSNSで広く拡散され、2025年12月31日公開の急上昇ソング・チャート"JAPAN Hot Shot Songs"でも首位を獲得している。



▲ 「Blue Jeans」MV / HANA


 今回のトップ100では、『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』(5位)、『超かぐや姫!』(6位)、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ (Soundtrack from the Netflix Film)』(25位)など、いわゆるオムニバス形式の作品がチャートインしているのも特徴の一つだった。『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』は参加アーティストそれぞれのファンが潜在的な購買者となることに加え、どのアーティストが参加するのかという注目も集めた一作だった。『超かぐや姫!』は、映画自体がアニメ・ゲームのIP文化と親和性が高く、映像から音楽への導線として機能。『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』は、Netflixという全世界同時配信プラットフォームを起点に、デジタルコンテンツ消費に慣れたユーザーからサントラへの流入を生んだ。それぞれのヒットの法則は異なるが、共通しているのは、一つの作品で多くの表現を楽しめること。改めてオムニバスというフォーマットが、アーティスト・作品・ファンをつなぐ交差点として機能していることを示す結果となった。

Text by Tatsuya Tanami

  • 2026年 上半期Billboard JAPAN総合アルバム・チャート“Hot Albums”
  • 1位
    ARIRANG
    BTS
  • 2位
    HANA
    HANA
  • 3位
    STARRING
    King & Prince
  • 4位
    No.II
    Number_i
  • 5位
    Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-
    (オムニバス)
  • 6位
    超かぐや姫!
    (オムニバス)
  • 7位
    THE CORE - 核
    XG
  • 8位
    ANTENNA
    Mrs. GREEN APPLE
  • 9位
    BE:ST
    BE:FIRST
  • 10位
    Prema
    藤井 風

BTS コメント


3年9ヶ月ぶりにリリースしたアルバムがこれほど多くの方々に愛され、とても光栄で嬉しく思います。
アルバムタイトルにもなっている「アリラン」のように、今後も時代や場所を超えて多くの人々に響き、長く記憶されることを願っています。
(P)&(C)BIGHIT MUSIC

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Artist 100

Mrs. GREEN APPLEが3年連続で上半期を制す、HANAやback numberが続く



▲ 「lulu.」MV / Mrs. GREEN APPLE


 2026年上半期Billboard JAPANトップ・アーティスト・チャート"Artist 100"で、Mrs. GREEN APPLEが3年連続となる首位を獲得した。

 2位には2025年上半期の31位から29ランク浮上したHANAが躍進。"Hot 100"に5位「Blue Jeans」、7位「ROSE」を含む計11曲、"Hot Albums"には2位『HANA』をチャートインさせた。3位は昨年2位のback numberで、"Hot 100"に19位「ブルーアンバー」を筆頭に計14曲、"Hot Albums"には計8タイトルと、引き続き幅広い楽曲群で上位を維持した。

 4位の米津玄師は、「IRIS OUT」で"Hot 100"首位を獲得。"Hot Albums"にも4タイトルを送り込んだ。5位には昨年圏外からM!LKが大躍進。"Hot 100"に2位「好きすぎて滅!」を含む計3曲、"Hot Albums"に2タイトルをチャートインさせた。

 3月に約4年ぶりの完全体カムバックを果たしたBTSは6位へ浮上。2025年上半期は90位だったが、"Hot Albums"1位の『ARIRANG』を軸に、一気に84ランクアップを果たした。同様に嵐も81位から19位へ62ランク上昇し、Mr.Childrenも58位から16位へ42ランク浮上した。



▲ 「TEST ME」MV / ちゃんみな


 前年比で大きく順位を伸ばしたアーティストは他にも多い。なとり(25位)、アイナ・ジ・エンド(28位)、BUMP OF CHICKEN(42位)などが著しい上昇を見せた。また、MAZZEL(37位)、KANA-BOON(41位)、玉置浩二(49位)、ヤングスキニー(63位)といったアーティストも新たにトップ100に名を連ねた。

 7位のちゃんみなは"Hot 100"に計4曲、"Hot Albums"に2タイトルをチャートインさせ、自身がプロデューサーを務め、多数楽曲の作詞作曲に携わるHANA(2位)とあわせ、上位に入る快挙を達成した。また、8位Official髭男dism、9位Vaundy、10位Snow Manも引き続き安定した強さを見せた。

Text by 高嶋直子

  • 2026年 上半期Billboard JAPANアーティスト・チャート“Artist 100”
  • 1位
    Mrs. GREEN APPLE
  • 2位
    HANA
  • 3位
    back number
  • 4位
    米津玄師
  • 5位
    M!LK
  • 6位
    BTS
  • 7位
    ちゃんみな
  • 8位
    Official髭男dism
  • 9位
    Vaundy
  • 10位
    Snow Man


Mrs. GREEN APPLE 大森元貴コメント


3年連続の受賞ということで、非常に光栄ですし、ちょうど今僕らは下半期リリース予定のアルバムを作ってる最中ですので、とにかくそのアルバムをいいものにしたいなと思う、励みというか、パワーになります。ありがとうございます。

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Hot Animation

米津玄師「IRIS OUT」が首位獲得 Mrs. GREEN APPLE/King Gnuが続く

 2026年上半期Billboard JAPAN総合アニメソング・チャート“Hot Animation”で、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌である米津玄師「IRIS OUT」が首位に輝いた。

 本楽曲は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の公開に先駆けて2025年9月15日に配信スタートし、9月24日にCDリリースされた。米津は「原作のレゼが写ってるページを四六時中開きっぱなしにして睨みつけながら作りました」とコメントしており、MVは本編映像で構成され、音源にもレゼの台詞ボイスがサビの間奏に入れ込まれている。なお、本作は上半期の総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”、世界でヒットしている日本の楽曲をランキング化した“Global Japan Songs Excl. Japan”など複数チャートにおいても首位を獲得し、累計11冠となった。



▲ 「AIZO」MV / King Gnu


 続く2位は、TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期オープニング・テーマとして起用されたMrs. GREEN APPLE「lulu.」がチャートイン。バンドの“フェーズ3”の第1弾目として1月12日に配信リリースされた。3位は、TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」オープニング・テーマのKing Gnu「AIZO」が登場。1月9日に配信リリースされ、4月15日にはBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数1億回を突破した。

 そして、アイナ・ジ・エンドの「革命道中 - On The Way」(TVアニメ『ダンダダン』第2期オープニング・テーマ)は4位、米津玄師と宇多田ヒカルによるコラボ楽曲「JANE DOE」(劇場版『チェンソーマン レゼ篇』エンディング・テーマ)が5位に続いた。



▲ 「Golden」 / HUNTR/X


 そのほかトップ10では、Netflix映画『KPOPガールズ!デーモンハンターズ』の劇中歌で【第68回グラミー賞授賞式(R)】<最優秀視覚メディア楽曲賞>を受賞したHUNTR/X「Golden」(6位)や、TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』オープニング主題歌のサカナクション「怪獣」(7位)、リバイバルヒットで話題を呼んだKANA-BOON「シルエット」(TVアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』オープニング・テーマ/9位)など人気楽曲がチャートインを果たした。MISIA「ラストダンスあなたと」(劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』主題歌/17位)、キタニタツヤ「火種」(TVアニメ『日本三國』オープニング・テーマ/19位)といった集計期間終盤にリリースされた新曲もトップ20に食い込んだ。

Text by Ayako Kurosawa

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Download Songs

嵐「Five」が16.2万DLで首位獲得 Number_i/Snow Manが続く



▲ 「Five」MV / ARASHI


 2026年上半期Billboard JAPANダウンロード・ソング・チャート“Download Songs”で、嵐「Five」が、累計162,788ダウンロード(DL)を売り上げて1位に輝いた。

 本楽曲は、3月4日に配信リリースされた嵐の約5年ぶりとなる新曲。初登場した3月11日公開(集計期間:2026年3月2日~2026年3月8日)のダウンロード・ソング・チャートでは、約5年5か月半ぶりの首位獲得に加え、グループによる初週DL数として歴代最多の123,601DLを売り上げていた。その後は高い順位を維持しながらも落ち着きを見せていたものの、5大ドームツアー【ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」】の盛り上がりの影響からか4月下旬より浮上し、上半期チャート集計対象期間の最終週となる5月27日公開チャートでは13位をマークしている。なお、同ツアーの最終公演である東京ドーム公演では締めくくりに「Five」が披露されており、彼らのファンへの感謝や活動の軌跡が凝縮された有終の美を飾る1曲とも言えるだろう。



▲ 「3XL」MV / Number_i


 続いて、Number_i「3XL」が124,085DLを売り上げて2位に。同曲はメンバーの平野紫耀によるプロデュース楽曲で、ピュアな恋心を表現したリリックをベースの効いたトラックに乗せた恋愛ソングとなっている。1月26日に配信シングルとして単曲でリリースされ、2月4日公開(集計期間:2026年1月26日~2月1日)の当チャートで75,075DLを売り上げて首位デビュー。その後、4月27日には同曲を表題曲とした3rdシングル『3XL』がリリースされ、5月6日公開チャートでさらに週間31,163DLを積み上げ、通算2回目となる首位に輝いている。初動にとどまらず上半期で2度のピークを迎えたことが、上位チャートインの要因と考えられる。

 そして累計107,259DLを売り上げたSnow Man「オドロウゼ!」は、上半期3位につけた。メンバーの佐久間大介が初の単独主演を務める映画『スペシャルズ』の主題歌として2月23日に配信がスタートし、3月4日公開(集計期間:2026年2月23日~2026年3月1日)チャートでは、ダウンロードにおける自身最高初週売上となる96,042DLを記録し首位を獲得している。また、Snow Man は同曲のほか、“TBS系スポーツ2026テーマソング”に起用された「STARS」(96,715DL)が5位に、2025年年間ダウンロード・ソング・チャートで6位を記録した「カリスマックス」(43,496DL)が16位にチャートインしている。なお、当チャートの上半期トップ3はボーイズグループが占める結果となり、それぞれの支持の厚さを示していると言える。



▲ 「オドロウゼ!」MV / Snow Man


 Snow Manに挟まれるかたちで4位に食い込んだのは、累計98,584DLを売り上げた米津玄師「IRIS OUT」だ。同曲は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌として、昨年9月15日にリリースされた楽曲。ストリーミング再生回数はビルボードジャパン史上最速となる4週で1億回をマークしたほか、2025年10月4日付けの米ビルボード・グローバル・チャート“Global 200”では、日本語楽曲として史上最高位となる5位をマークするなど、国内外でヒットを記録した。当チャートでは、年末の『第76回NHK紅白歌合戦』にて同曲の初パフォーマンスが放送されたことにより、2026年初週となる1月7日公開チャートで通算4度目の首位を獲得。アニメの人気も相まって、上半期集計期間中は常にトップ30圏内をキープした。

 ボーイズグループが上位に目立つ中、TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」のオープニング・テーマであるKing Gnu「AIZO」(89,949DL)が6位、Mrs. GREEN APPLEのフェーズ3移行後の第1弾楽曲にして、TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期のオープニング・テーマであるMrs. GREEN APPLE「lulu.」(81,829DL)が7位に続く。そして、ユーモラスでキャッチーなフレーズとSNSでのバズで話題を集めたM!LK「好きすぎて滅!」(64,392DL)は8位にチャートインしている。

 そのほかトップ20では、玉置浩二「ファンファーレ」(9位/61,380DL)や稲葉浩志「タッチ」(10位/58,290DL)、Mr.Children「Again」(11位/55,626DL)、DOMOTO「愛のかたまり」(15位/44,845DL)、福山雅治「木星 feat. 稲葉浩志」(18位/38,455DL)など、長いキャリアを持つアーティストも複数チャートイン。楽曲自体の話題性はもちろんだが、彼らのファンがダウンロードというかたちで楽曲を“所有”することに重きを置く傾向もうかがえる。

 ボーイズグループを筆頭に、バンドやシンガーソングライター、アイドルなど多彩なアーティストが上位に並び、新旧入り混じるバラエティ豊かなラインナップとなった2026年上半期チャート。半年後に発表される年間チャートでは、ここからどのような変化が見られ、どのような結果となるのか注目だ。

Text by Yutaro Takahashi

嵐レーベルコメント



嵐「Five」が2026年上半期“Download Songs”および“Hot Shot Songs”首位獲得とのこと、大変光栄に存じます。
嵐の新曲に興味を持ち、聴いて下さったリスナーの皆さま、そして何よりこれまで長きにわたり嵐を支えて下さった嵐ファンの皆さま、お一人お一人と嵐の記録と受け止めております。
これからも「Five」、さらには嵐の楽曲たちが、皆さまの日常に寄り添い、末永く聴き続けて頂けることを願っております。
株式会社ストームレーベルズ

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Download Albums

大森元貴『OITOMA』が上半期首位に BTS/Mr.Childrenが続く



▲ 「催し」/ Motoki Ohmori


 2026年上半期Billboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”で、大森元貴の1stミニアルバム『OITOMA』が首位を獲得した。

 続く2位は、約3年9か月ぶりにカムバックしたBTSの5thアルバム『ARIRANG』(累計20,139DL)。3月20日にリリースされ、3月25日公開チャートにて1位でデビューを果たし、その後も2度目の首位を含む9週連続のトップ10入りを記録した。そして累計15,162DLで上半期3位につけたのは、Mr.Childrenの通算22枚目のアルバム『産声』。3月25日にリリースされた本作は、4月1日公開のチャートで1位に初登場すると、翌週も首位をキープ。初登場から9週連続でチャートインを続けており、そのうち8週はトップ10圏内となっている。



▲ 「産声」 / Mr.Children


 4位に続いたのは、累計13,725DLを記録したアニメーション映画『超かぐや姫!』の楽曲集。1月28日公開チャートに4位でデビューし、チャートイン4周目で首位に浮上。その後も2度目の首位を含む18週連続でのトップ10入りを記録する好調なチャート成績を残している。HANAの1stアルバム『HANA』は累計11,672DLで上半期5位に。2025年の年間チャートで首位を獲得したMrs. GREEN APPLE『10』(11,185DL)はその後も上位を維持し続け、上半期6位を記録。2025年12月から2026年2月にかけて通算8週チャートインしているTravis Japan『’S TRAVELERS』は上半期7位(10,813DL)となった。

 ヨルシカの5thフルアルバム『二人称』(10,089DL)で8位に。そして上半期9位と10位にはNumber_iの『DAiLY&LOVE』(8,832DL)と『DAiLY&SUN』(7,291DL)が続く形に。また、惜しくもトップ10入りは逃しているものの、『DAiLY&CHILL』(7,056DL)が11位、『No.II』(6,467DL)が12位に続いており、Number_iは4作がトップ20圏内に登場する結果となった。

 その他トップ20圏内には、2025年11月12日にリリースされたB’zの23rdアルバム『FYOP』(13位/6,397DL)、同11月19日リリースのRADWIMPSトリビュート作(16位/4,474DL)、同9月5日リリースの藤井 風『Prema』(17位/4,299DL)と、昨年下半期にリリースされた作品も多数登場している。その一方で、日本国外のアーティストは前述のBTS、そしてブルーノ・マーズ『ザ・ロマンティック』(15位/4,842DL)の2組のみとなっている。

Text by Haruki Saito

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Streaming Songs

米津玄師「IRIS OUT」年度跨ぐも勢い保って首位 M!LK/BE:FIRST/Snow Manら男性ダンス&ボーカルが続々上位へ

 2026年上半期Billboard JAPANストリーミング・ソング・チャート“Streaming Songs”で、米津玄師「IRIS OUT」が首位を獲得した。

 上半期/年間ともにトップ20へ10曲以上を送り込んだMrs. GREEN APPLEをはじめ、“ストリーミング強者”のアーティストのパワーが強く出た2025年の当チャート。それを経た2026年上半期は一転、これまでストリーミングの勢いとは縁の薄かったアーティストにスポットライトが当たった期間となった。



▲ 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』オープニングムービー「IRIS OUT」 / 米津玄師


 首位を獲得した米津玄師「IRIS OUT」は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌として、映画の上映週となる2025年9月15日にデジタル・リリース。集計初週となる9月24日公開チャートでいきなり首位を獲得し、そこから当チャートにおける国内楽曲最多となる週間ストリーミング再生回数(28,733,082回/2025年10月1日公開チャート)、また史上最速(4週)でのストリーミング累計1億回を達成と、リリース直後から凄まじい勢いをみせていた。そこから、チャート年度を跨いだ2025年12月3日公開チャート以降も引き続き週間1,000万再生以上を連発し、勢いを継続。12月には公式のショート動画“レゼダンス”や大晦日の『第76回NHK紅白歌合戦』で同曲を初パフォーマンスしたことも話題の盛り返しにつながり、年度の変わり目で一度記録がリセットされたにもかかわらず、2026年上半期首位を達成した。

 爆発的な勢いをみせた「IRIS OUT」であるが、米津玄師の楽曲全体においても、この曲のストリーミング・ソング・チャートでの動きはかなり特異であった。米津単独名義の楽曲が当チャートで首位を獲得したのは、現在「KICK BACK」と「IRIS OUT」の2曲のみ。彼の「ストリーミング累計1億回突破曲」は22曲あることを踏まえると、米津玄師の楽曲はピーク値の高さは目立たなくとも、かなりの長期間にわたって安定して聴かれている、ということがうかがえる。

 また、「KICK BACK」の首位獲得回数は、集計初週である2022年10月19日公開チャートの1度きりで、その際の週間再生回数は12,556,627回、週間再生数1,000万回超をキープしたのは2023年1月10日公開チャートまでの計11週間であった。この11週というキープ期間も十分長いのだが、「IRIS OUT」は首位獲得回数が通算23回、週間再生数1,000万回超(2,000万回超も含む)をキープしたのが計22週、そのうち2026年度チャートにあたるのは半数以上の計12週……と、とにかく再生数を多く、長くキープしていたことがわかる。「長期間にわたって安定して聴かれる」という米津楽曲の元々持つ強みと、ストリーミングヒット曲らしい破竹の勢いが掛け合わされた広がりをみせたのが、この「IRIS OUT」の特徴といえるだろう。



▲ 「KICKBACK」 / 米津玄師 Kenshi Yonezu


 さらに今回特筆すべきなのは、2025年年間でHANAが破った当チャートにおける“ダンス&ボーカルの壁”を超えるアーティストが、特に国内男性グループにおいて目立ったことだ。ニュース内で上半期/年間トップ20までの発表を開始した2023年度以降は、2021年および2022年チャートで存在感をみせていたBTSの活動休止期間であったこと、またOfficial髭男dism「Subtitle」やYOASOBI「アイドル」、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」といったストリーミング・メガヒット曲が再生回数のベースを押し上げたこともあり、上半期/年間トップ20にダンス&ボーカルグループの楽曲が登場することは各1組、1曲のみであった。その流れが、2025年年間チャートトップ20にHANAが「ROSE」「Blue Jeans」の2曲を送り込んだことで変化していたところ、2026年上半期ではM!LKが「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」の2曲(なお、上半期/年間トップ3圏内にダンス&ボーカルグループの楽曲が登場したのは、2021年上半期/年間ともに2位のBTS「Dynamite」以来5年ぶり、DA PUMPとBTSに続く3組目である)、BE:FIRSTは「夢中」、Snow Manは「カリスマックス」と、計3組の男性ダンス&ボーカルグループがトップ20に登場するという史上初の集計回に。さらに女性グループでは、昨年大活躍のHANAがトップ20圏内の曲数を3曲に増やしており、トップ20圏内で計7曲がダンス&ボーカルグループの楽曲となった。



▲ 「ROSE」MV / HANA


 これは、2025年よりSnow Man(4月、全曲配信は2026年6月)、KinKi Kids(4月)、SixTONES(5月/一部楽曲のみ)ら、また女性グループではハロー!プロジェクト(所属アーティスト全楽曲/2026年2月)ほか、国内ダンス&ボーカルアーティストが続々と楽曲のストリーミング配信を解禁していることで、ダンス&ボーカルを好むリスナーのなかでストリーミングがこれまで以上に浸透したことが大きな要因と考えられる。

 2026年ならではの動きとしては、週間チャートで当チャート連覇記録を重ねているサカナクション「夜の踊り子」のように、旧譜曲がネットミームによって猛スピードでヒットする、というケースもみられた。ネットミームによるリバイバル・ヒットはこれまでも広瀬香美「ロマンスの神様」や、最近ではKANA-BOON「シルエット」などいくつか前例はあったが、SNSの枠を飛び出し、当チャート1位を獲得(5月20日公開チャート)するまで「ストリーミングでの支持を高めた」楽曲はほかになかった。これは2025年2月20日リリース、上半期でも15位となった「怪獣」で、サカナクションがストリーミングでの支持を高めていたことが差になったのではないかと考える。同曲は今回のトップ20にはまだ登場していないが、下半期ではこのような旧譜曲も新曲のなかに交じってくるのか、本年度はまだ出ていない“週間再生2,000万回超え”の楽曲がすべてを抜き去っていくのか、今後の動きにも注目だ。

Text by Maiko Murata

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Top Singles Sales

Snow Man『BANG!! / SAVE YOUR HEART / オドロウゼ!』98万枚越えで首位 複数グループが躍進



▲ 「BANG!!」MV / Snow Man


 2026年上半期Billboard JAPANシングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で、Snow Man『BANG!! / SAVE YOUR HEART / オドロウゼ!』が987,006枚を売り上げ首位に輝いた。

 本チャートは、2025年11月24日から2026年5月24日まで、計6か月間のサウンドスキャンジャパン販売枚数データを累計したもの。首位を獲得した『BANG!! / SAVE YOUR HEART / オドロウゼ!』は、Snow Manの13thシングルで初のトリプルA面シングルとなる。目黒蓮が主演を務める映画『SAKAMOTO DAYS』の主題歌「BANG!!」、宮舘涼太が主演を務めるテレビ朝日系 オシドラサタデー『ターミネーターと恋しちゃったら』の主題歌「SAVE YOUR HEART」、佐久間大介が主演を務める映画『スペシャルズ』の主題歌「オドロウゼ!」が収録されている。本作は集計期間終盤となる2026年4月29日にリリースされ、初週セールス932,321枚を売り上げ、累計987,006枚を記録して上半期のシングル・セールス・チャート首位を飾った。

 続く2位には、乃木坂46『ビリヤニ』がチャートインした。40thシングルとなる本作は、初週736,722枚を売り上げハーフミリオンを突破し、上半期累計781,492枚を達成した。さらに、41stシングル『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』も初週666,662枚を達成し、上半期累計733,654枚で6位にチャートインした。



▲ 「ビリヤニ」MV / 乃木坂46

 また、初週622,607枚を記録し、上半期累計773,194枚を売り上げ、3位にチャートインしたのはAKB48『名残り桜』。グループの67thシングルで、“桜ソング”の表題曲としては、2011年以来のリリースとなる。そして、なにわ男子の10thシングル『HARD WORK』が累計754,532枚で4位にチャートイン。INIの8thシングル『PULSE』が737,877枚で5位につけた。

 トップ20を見ると、=LOVE『劇薬中毒』(初週417,068枚/上半期累計496,369枚/12位)、≠ME『排他的ファイター』(初週401,223枚/累計436,743枚/15位)、≒JOY『電話番号教えて!』(初週276,793枚/累計330,589枚/18位)と、指原莉乃プロデュースの3グループ全てが、自己最多初週売上を更新し、好調ぶりを見せている。M!LK『爆裂愛してる / 好きすぎて滅!』(初週615,808枚/累計713,189枚/7位)、超特急『ガチ夢中!』(初週585,235枚/累計590,774枚/10位)、RIIZE『All of You』(初週389,850枚/累計467,707枚/13位)などグループも自己最多初週売上を更新しており、今後の動向が注目される。

Text by Michiko Mori

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Top Albums Sales

BTS『ARIRANG』が70.6万枚で首位 &TEAM/SixTONESが続く



▲ 「SWIM」MV / BTS


 2026年上半期Billboard JAPANアルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”は、BTS『ARIRANG』が首位を獲得した。

 本作は、3年9か月ぶりにカムバックしたBTSの5thアルバムで、3月20日にリリースされた。BTSのアイデンティティと、多くの人々が共感できる普遍的な感情が描かれているという。初週で548,217枚を売り上げて首位を獲得、上半期の期間中にトータル706,961枚を記録して首位となった。なお、本作は上半期の総合アルバム・チャート"Hot Albums"においても首位を獲得し、二冠となった。



▲ 「We on Fire」MV / &TEAM


 続いて、4月21日にリリースされた&TEAMの3rd EP『We on Fire』が僅差で2位にチャートイン。初週693,928枚を売り上げ、上半期の期間中に累計705,543枚を売り上げた。3位はSixTONES初のベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』。1月21日にリリースされ、初週589,832枚、上半期期間中は656,234枚を売り上げ3位につけた。

 ENHYPENの7thミニアルバム『THE SIN : VANISH』は388,914枚で4位に。「罪」をモチーフとした新シリーズ「THE SIN」の幕開けを告げる作品に仕上がっているという。そして、Aぇ! groupの2ndアルバム『Runway』は348,484枚で5位、timeleszの新体制2作目となるアルバム『MOMENTUM』は338,685枚で6位に続いている。

 ボーイズグループの作品が上位に続く中、乃木坂46の5thアルバム『My respect』は251,526枚で9位につけた。約7年ぶりとなるオリジナルアルバムで、トップ10の中で唯一の女性グループによる作品となった。トップ20を見ると、NiziU『GOOD GIRL BUT NOT FOR YOU』(242,111枚/11位)、TEAM KAWAII LAB.『KAWAII LAB. BEST ALBUM』(192,796枚/16位)、HANA『HANA』(166,568枚/17位)がチャートインした。なお、Mr.Childrenの22ndアルバム『産声』は160,081枚で19位につけており、トップ20の中で唯一のバンドによる作品となった。

Text by ian li

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Top Lyricists

5指標でトップの大森元貴が1位に 清水依与吏/CHANMINAが続く



▲ 「ライラック」MV / Mrs. GREEN APPLE


 2026年の上半期Billboard JAPAN作詞家チャート“Top Lyricists”にて、Mrs. GREEN APPLEのフロントマン、大森元貴が1位に輝いた。

 本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”にチャートインした楽曲を作詞家別にランキング化したもの。大森はCDセールス以外のダウンロード、ストリーミング、ラジオ、動画再生、カラオケの5指標でトップを記録。2024年年間から同指標の5冠を継続している。

 加算対象となった楽曲を振り返ると、Mrs. GREEN APPLEの「ダーリン」「ライラック」「GOOD DAY」「クスシキ」などロングヒット曲に加え、集計期間内にリリースされた「lulu.」が最も多くポイントを獲得した。本作は、TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期オープニング・テーマとして書き下ろされた楽曲で、主人公フリーレンの心情を描いたような歌詞がミセスや原作のファンに響いている。実際にストリーミングの累計再生回数は、2026年にリリースされた楽曲の中で初の1億回を突破。Mrs. GREEN APPLEの楽曲が1億回を突破するのはアーティスト別最多記録の34曲目だ。

 back numberのフロントマン・清水依与吏は、2025年年間に引き続き2位を記録。今回、ダウンロード7位、ストリーミング2位、ラジオ4位、動画再生4位、カラオケ2位を獲得した。ストリーミングでは「ブルーアンバー」、ラジオでは「どうしてもどうしても」、カラオケでは「水平線」と、楽曲ごとに強い指標が異なっており、幅広い展開がポイントの積み上げに繋がっている。



▲ ブルーアンバー 【カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』主題歌】 / back number


 CHANMINAはCDセールス88位、ダウンロード4位、ストリーミング3位、ラジオ3位、動画再生3位、カラオケ14位で総合3位にチャートイン。2026年上半期"JAPAN Hot 100"を見てみると、HANAに提供した「Blue Jeans」「Cold Night」「Burning Flower」「Drop」「Bad Girl」や、自身の「SAD SONG」などが牽引しており、コライト名義では「ROSE」「ROSE - From THE FIRST TAKE」なども上位にチャートインしている。なお、CHANMINAが作詞に参加した作品はトップ100のうち14曲にのぼり、大森元貴や清水依与吏に並ぶ数だ。

 2026年上半期で特筆すべきは、M!LKの楽曲の作詞を手掛けた作詞家がチャートインしていること。「好きすぎて滅!」を手掛けたMUTEKI DEAD SNAKEが11位、「爆裂愛してる」を手掛けた浅野尚志が13位にチャートインした。印象に残るパワーフレーズを軸に、シンクロする振付やM!LKのキャラクター性が巧みに合わさった結果、2026年上半期のチャートを大いににぎわせた。

Text by Tatsuya Tanami

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Top Composers

大森元貴が5指標を制し首位 M!LK効果で浅野尚志が4位に急浮上

 2026年の上半期Billboard JAPAN作曲家チャート“Top Composers”で、大森元貴が1位に輝いた。

 本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”の中から作曲家にフォーカスしたランキングだ。2023年年間“Top Composers”、2024年上半期“Top Composers”、そして2024年年間“Top Composers”、2025年上半期“Top Composers”、そして2025年年間“Top Composers”と連続で1位を獲得した大森元貴。今回の上半期チャートでも2025年年間チャートと同様にストリーミング、動画、ラジオ、ダウンロード、カラオケの5指標で1位を獲得する形となった。大森は本チャートにおいて、2025年12月10日公開チャートから上半期チャート集計対象週である2026年5月27日公開チャートまで1位を記録。上半期チャート集計対象週である26週中25週において1位を獲得するという圧倒的な成績を残している。

 大森元貴がフロントマンを務めるバンド、Mrs. GREEN APPLEは2025年11月以降「lulu.」「風と町」を配信リリースし、「lulu.」は“JAPAN Hot 100”で首位を獲得。一方で、ストリーミングで上位を維持している「ライラック」や「ダーリン」などといった楽曲も週間の“JAPAN Hot 100”に長期にわたってチャートインし、上半期の“JAPAN Hot 100”には14曲送り込んでいる。また大森自身も「催し」や「0.2mm」といった楽曲の発表を通して、ソロ活動を活発化させるなど、バンド・ソロ両方での成績が結果に結び付いた形だ。



▲ 「風と町」MV / Mrs. GREEN APPLE


 続いて、2024年、2025年の年間“Top Composers”で2年連続2位を記録した清水依与吏が引き続き2位に登場。ストリーミングとカラオケで2位、ラジオで3位、動画で4位、ダウンロードで6位を記録している。自身がフロントマンを務めるback numberは、2025年4月に配信リリースした「ブルーアンバー」がストリーミングを中心に週間の“JAPAN Hot 100”で長期のチャートインを記録。また、2025年12月に配信リリースした「どうしてもどうしても」(NHKウィンタースポーツテーマソング)はラジオで7位、ダウンロードで17位を記録するなどして上半期“JAPAN Hot 100”の上位を記録。また「高嶺の花子さん」「水平線」といった以前からのロングヒット曲も週間の“JAPAN Hot 100”にチャートインし続けている。

 3位には、2026年上半期“JAPAN Hot 100”にて「IRIS OUT」で首位を獲得した米津玄師が登場。劇場版『チェンソーマン レゼ編』主題歌となった「IRIS OUT」は通算14週首位(※集計期間は5週首位)を記録し、また同じく米津玄師と宇多田ヒカルによるコラボ楽曲「JANE DOE」(劇場版『チェンソーマン レゼ篇』エンディング・テーマ)もストリーミング、動画再生を中心に支持を集めた。



▲ 「爆裂愛してる」MV / M!LK


 また、M!LK「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」の相次ぐヒットを受け、浅野尚志が4位に急浮上。CDセールスで2位、動画再生で3位、ストリーミングで5位、ダウンロードで8位、カラオケで9位と、“Top Composers”上位に位置する作曲家の中でもCDセールスで訴求力を見せた。

 トップ20を見ると、HANAのプロデュースを手掛けるCHANMINAがCHANMINA/Ryosuke“Dr.R”Sakai(HANA「Blue Jeans」など)、CHANMINA/Adam Kapit/Sofia Quinn(HANA「ROSE」など)、CHANMINA/Ricky/JIGG(HANA「NON STOP」)と3つの共作名義で9位、13位、18位を記録。それぞれストリーミング、動画再生で支持を集め、CHANMINAが作曲に携わった楽曲は2026年上半期“JAPAN Hot 100”において14曲にのぼり、CHANMINAの存在感は“Top Composers”上でも現れている。

 2025年年間“Top Composers”にチャートインした作曲家の多くが引き続き登場している中で、M!LKの楽曲の作曲を手掛けた浅野尚志やKanata Okajima/Hayato Yamamotoがチャートインするなど、2026年上半期におけるM!LKの躍進ぶりが際立った結果となった。下半期において、今後この顔ぶれにどの作曲家がどの楽曲でチャートインするのか、引き続き注目だ。

Text by Aoi Harigaya

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Heatseekers Songs

クレイジーウォウウォ!!「トンツカタンタン」が通算7週の首位獲得で1位に



▲ 「トンツカタンタン」MV / クレイジーウォウウォ!!


 2026年上半期Billboard JAPAN“Heatseekers Songs”で、クレイジーウォウウォ!!「トンツカタンタン」が1位に輝いた。

 “Heatseekers Songs”は、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”を構成するデータのうち、ラジオ、ダウンロード、ストリーミング、週間動画再生数を集計し、その中から急上昇中のアーティストを抽出したチャートだ。

 首位を獲得した「トンツカタンタン」は、2024年5月に結成された4人組バンド、クレイジーウォウウォ!!が2025年10月1日にリリースした楽曲。2026年3月4日公開の“Heatseekers Songs”で初の首位を獲得し、その後通算7週にわたり首位を飾った。リズミカルでキャッチーなサウンドとミュージックビデオに登場するキャラクターがサビで踊る振り付けが注目を集め、TikTokを中心にSNSで“踊ってみた”動画が続出。TikTokでの同曲を使用した投稿は約160万件アップされ、2026年6月時点でのミュージックビデオ再生数は960万回を突破し、動画再生とストリーミングを中心にポイントを伸ばし続けた。

 続く2位には、ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」がチャートイン。同曲は、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌で、2025年10月1日に配信リリースされた。2025年10月22日公開チャートで2位に初登場すると、年末に放送された『第76回NHK紅白歌合戦』への初出演により注目を高め、2026年1月7日公開チャートでは初の首位を獲得。日々の世知辛さとささやかな幸福の温かみを描いた曲は“朝ドラ曲”としてラジオでの選曲も多く、主にラジオとダウンロード数で高ポイントを獲得し、2026年上半期2位となった。



▲ 「笑ったり転んだり【連続テレビ小説『ばけばけ』主題歌】」MV / ハンバート ハンバート


 そして3位は、MON7A「僕のかわい子ちゃん」。ABEMAの恋愛リアリティーショー『今日、好きになりました。ハロン編』にMON7A自身が参加した際に弾き語りで歌唱したラブソングで、番組終了後にYouTubeに投稿された弾き語り動画は、現在478万回再生を記録している。2026年3月18日公開のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で13位にチャートインしたため、当チャートのウィークリーでの集計からは除外となっていたが、番組を超えた人気の拡大で、2026年上半期3位を飾った。

 4位にはK-POPガールズグループKiiiKiiiの「404 (New Era)」、5位には山中柔太朗(M!LK)と髙松アロハ(超特急)の映画『純愛上等!』限定オリジナルユニットとなる鶴 and 亀の「LOVE 2000」が、それぞれトップ5入りした。

 トップ10を見てみると、バンドにデュオ、シンガーソングライター、ガールズグループ、ボーイズユニット、ボカロPと、多様なアーティスト形態を通じて、幅広い音楽が届けられているのが見受けられる。また、「よあけのうた」や「シェイプシフター」といったドラマやアニメに書き下ろされた楽曲も多数チャートインしていることにも注目したい。そんな上半期の盛り上がりを受けて、下半期にはどんな楽曲が“Heatseekers Songs”を席巻するのか、今後の動向も目が離せない。

Text by Sakika Kumagai


クレイジーウォウウォ!! コメント


この度、ビルボードHeatseekers Songs上半期 1位にトンツカタンタンが選ばれました!ありがとうございます( ;o; )
バンドを始めてからはもちろん、僕の音楽人生でこんなにも沢山の人に曲を聞いてもらえることは今まで無かったです。
それもこれも踊ってくれたみなさんとバンドメンバーのおかげです。
この曲に関して色んな声が届いてますが、意味のない単語を並べただけに見えても僕が伝えたいメッセージが、この曲を通して誰かに伝わって元気になってもらえたら僕はハッピー中のハッピーです。
まだまだ未熟のバンドですが、今後ともよろしくお願いします。
ライブハウスでお待ちしております!

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Top User Generated Songs

米津玄師「IRIS OUT」が首位、レゼダンスが起爆剤に

 2026年の上半期Billboard JAPAN UGCソングチャート“Top User Generated Songs”で、米津玄師の「IRIS OUT」が1位に輝いた。

 本チャートは「踊ってみた」動画など、YouTubeで公開されているユーザー生成コンテンツ(UGC)のみを集計したチャートだ。昨年9月15日に公開された「IRIS OUT」は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌ということもあり、映画に寄り添ったMVと登場キャラクターのレゼが踊るダンス映像が記録的な再生数をマーク、上半期の集計期間中に計7回トップに立った。この “レゼダンス”に挑戦するユーザーの中には、『チェンソーマン』のキャラクターコスプレで踊る者やバーチャルタレントなど、クオリティの高いUGC投稿が数多く生まれている。メガテラ・ゼロの「歌ってみた」は1,015万回以上、まふまふは465万回以上、渡会雲雀は460万回以上の再生数を記録している。



▲ ray 超かぐや姫!Version / かぐや (cv.夏吉ゆうこ)、月見ヤチヨ (cv.早見沙織) from 超かぐや姫!


 2位は、Netflixアニメ映画『超かぐや姫!』のエンディングテーマで、かぐや(夏吉ゆうこ)&月見ヤチヨ(早見沙織)が歌う「ray (超かぐや姫!Version)」。BUMP OF CHICKENの楽曲をTAKU INOUEがアレンジした本曲は、オリジナルとは違う魅力が多くの視聴者に刺さったようだ。本編では描かれなかったシーンを使ったMVには、かぐやと酒寄彩葉、月見ヤチヨの3人が踊るシーンがあり、たくさんのユーザーの「踊ってみた」を誘発した。また、ヴァーチャルな世界が舞台ということもあり、実際にキャラクターたちの公式YouTubeチャンネルが誕生、そこから発信されるショート動画はどれも好調な再生数を記録していることから、作品の世界観とユーザーの動向が非常にマッチした、映画の枠を超えた成功例と言える。一発撮りシリーズ「THE FIRST TAKE」のパフォーマンスは530万回以上再生されており、キャラクターと楽曲のどちらも愛されていることが見て取れる。

 『超かぐや姫!』からは「ワールドイズマイン (かぐや&月見ヤチヨ ver.) [CPK! Remix]」(5位)、「Ex-Otogibanashi」(18位)もトップ20入り。ryo (supercell)、kz(livetune)、40mP、HoneyWorks、Aqu3ra、yuigotなど、本作に参加する錚々たるボカロPたちは、画面の向こうにいる人たちを音だけで掴む技術に長けたクリエイターだけあって、その手腕がここで活きるのも納得である。



▲ 「モニタリング feat. 初音ミク」 / DECO*27


 2025年の年間トップだったDECO*27「モニタリング」に続き、総合ソングチャート“JAPAN Hot 100”で上半期2位のM!LK「好きすぎて滅!」が4位にチャートイン。推し活や○○愛を肯定し、キャッチーなサウンドとダンス、アイコニックな「滅!」ポーズがその心情と相まって、多くのUGCが生まれた。比較的歌いやすいメロディとテンポで、本人たち同様、5人や大人数の「歌ってみた」が多く見られる。逆に「踊ってみた」は、縦型プラットフォームと相性がいい躍動感のある振り付けが、多くのユーザーの挑戦意欲を描き立たせた。

 子どもたちが全力で踊るMADAMADA「バブるバブル」、子供向けYouTubeチャンネル「ボンボンアカデミー」が発信する手遊びうた(「ことりのうた」「やさいのうた」「やきいもグーチーパー」「いぬのおまわりさん」)など、乳児や小さなお子さんを持つ親世代がお子さんと楽しんだり、はたまた可愛らしい映像を見て癒されたり笑ったりする全世代ユーザーの風潮が見えている。映像もカラフルでインパクトがあるものが多く、目からも耳からも刺激的なオリジナル動画から二次コンテンツが派生する流れは、UGCならではの特長と言える。

Text by Mariko Ikitake


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ニコニコ VOCALOID SONGS

山本「デロスサントス」が首位獲得 東京真中「ブレインロット」が2位に続く

 2026年上半期Billboard JAPAN“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”で、山本「デロスサントス」が首位を獲得した。 

 「デロスサントス」は、2月19日~23日に開催された【The VOCALOID Collection ~2026 Winter~】(ボカコレ2026冬)の<TOP100ランキング>を制した楽曲。“デロスサントス”という架空の野球選手をテーマにしており、4番バッターを務める“ドミニカの大砲”ことデロスサントスの活躍と、その後ろを打つ5番バッターである“僕”の無力さが対比的に描かれている。【WORLD BASEBALL CLASSIC 2026】が話題となっているなか、野球愛とユーモアを軸にした内容が共感と注目を集め、上半期の首位に輝いた。



▲ 「デロスサントス / 重音テトSV」 / 山本


 続いて、【ボカコレ2026冬】の<TOP100ランキング>で2位を記録した東京真中「ブレインロット」が本チャートでも2位を獲得。タイトルの“ブレインロット”は、英語圏のZ世代やアルファ世代を中心に流行したスラングで、低品質で中毒性の高いコンテンツを過剰摂取し思考能力が低下した状態、またはそのコンテンツ自体を指す。ショート動画やインターネットコンテンツへの中毒を自虐的かつ鋭く描いた、チルでダウナーな一曲となっている。



▲ 「ブレインロット feat. 重音テト」 / 東京真中


 そして、強烈なリフレインと高速な展開を軸に“個人”という概念をテーマにしたSohbana「個々々々々々人」が3位に続き、トップ3はすべて【ボカコレ2026冬】の上位作品となっている。4位にはルシノ「ループザルーム」がチャートイン。独特の世界観の楽曲やMVが話題で、ショート動画プラットフォームではMVのパロディなどUGCが国外を中心に広がって注目を集めている。

 また、2024年と2025年の年間チャートでそれぞれ2位と3位を獲得したサツキ「メズマライザー」が5位に。なきそ「いますぐ輪廻」(7位)、柊マグネタイト「テトリス」(8位)、DECO*27「モニタリング」(9位)といったチャートでおなじみの楽曲もトップ10入りしており、近年の話題曲がロングヒットへ育っていく傾向が見られる。

Text by ian li

山本 コメント


1位でした 恐縮です
リリースする前は三振かホームランか、ランキングも1位から最下位まで全順位可能性あるなと思っていましたが、1位でよかったです
改めてたっくさん聴いて下さり、ありがとうございました

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Hot Shot Songs

嵐「Five」首位、Snow Manがトップ20に3曲送り込む

 2026年の上半期Billboard JAPAN急上昇ソング・チャート“Hot Shot Songs”で、嵐の「Five」が1位に輝いた。

 本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”の指標の中から、ダウンロード、ストリーミング、動画再生の3指標の合計ポイントが増加した順に並べた“急上昇楽曲チャート”だ。

 2026年3月4日に配信された嵐による5年5か月ぶりとなる新曲「Five」。3月中旬から始まったラスト・ツアーに先駆けてリリースされ、初週となる3月11日公開の“Hot Shot Songs”で、自身最多初週ダウンロード数(123,601DL)、最多週間初週ストリーミング数を記録して、3指標すべてで1位をマーク。新曲とライブを結びつけた戦略的なリリース・タイミングによって、好調な初動につなげて上半期首位となった。



▲ 「オドロウゼ!」MV / Snow Man


 上半期2位には、Snow Manにとって初のトリプルA面シングルの表題曲のひとつ「オドロウゼ!」がチャートイン。メンバーの佐久間大介が主演を務める映画『スペシャルズ』の主題歌に起用されており、ダウンロード1位、動画2位、ストリーミング28位を獲得して、3月4日公開の“Hot Shot Songs”に加えて、総合も首位となった。さらにSnow Manは、TBSスポーツ2026のテーマ曲「STARS」が5位、「BANG!!」が20位につけて、トップ20に3曲を送り込んだ。6月1日には、これまでサブスク未解禁だった72曲が配信スタートし、今後もさらにデジタル領域でのリーチが拡大していくことが予想される。加えて、映画、スポーツなど多角的なタッチポイントを作ることで継続的な盛り上がりを生み出した。

 メンバーの平野紫耀がプロデュースを手がけた、Number_iの「3XL」は上半期3位に。2月4日公開の“Hot Shot Songs”で1位を獲得した本曲は、ダンス・チャレンジ動画もSNS上で広く拡散されており、今後さらにポイントを積み重ねることが予想される。また、2ndフルアルバム『No.II』のデラックス盤に追加収録された「LAVALAVA」も上半期14位に送り込んでいる。

 上半期4位となったのは、TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期オープニング・テーマとして書き下ろされたMrs. GREEN APPLEの「lulu.」。1月12日の配信開始後、“JAPAN Hot 100”で2週連続首位を獲得。4月には、2026年リリース楽曲として初めて、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミング累計再生数1億回を突破した。また、NHK連続テレビ小説『風、薫る』の主題歌「風と町」も10位につけており、上半期トップ10に2曲が並んだ。国民的アニメとNHK朝ドラという異なる映像作品への楽曲提供を通じて、幅広い層へのリーチを実現した結果といえるだろう。



▲ 「街灯」MV / BE:FIRST


 BE:FIRSTも同様に、「街灯」が6位、「BE:FIRST ALL DAY」が7位と上半期トップ10に2曲を送り込んだ。いずれも週間の総合チャートと“Hot Shot Songs”で首位を獲得しており、リリースのたびに安定したチャート・アクションを示している。複数の楽曲で継続的に上位をキープできるのは、着実なファンベースと作品ごとのクオリティ維持が両立されていることの表れではないだろうか。

Text by 岡田

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Global Japan Songs excl. Japan

米津玄師「IRIS OUT」2026年上半期に海外で最も聴かれた日本の楽曲に

 世界でヒットしている日本の楽曲をランキング化した“Global Japan Songs Excl. Japan”。 2026年の上半期は、米津玄師「IRIS OUT」が1位に輝いた。

 「IRIS OUT」は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌として書き下ろされた楽曲。2025年9月のリリース後、米ビルボードのグローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で日本語楽曲史上最高位となる2位を獲得するなど、国外でも大きな注目を集めた。上半期の集計期間内では『第76回NHK紅白歌合戦』での初パフォーマンス映像がロングヒットを後押しし、通算16度の首位を獲得。累計では当チャート歴代2位タイとなる通算26度の首位を獲得した。

 なお米津玄師は、4位に宇多田ヒカルとのコラボレーション作「JANE DOE」、5位にTVアニメ『チェンソーマン』OPテーマ「KICK BACK」、19位にアジアで根強い支持を集める「Lemon」がチャートイン。トップ20に4曲を送り込んだ。



▲ 「JANE DOE」 / 米津玄師, 宇多田ヒカル


 上半期リリース曲で最高位となったのはKing Gnu「AIZO」(3位)だ。TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」オープニング・テーマに起用された同曲は、アニメ最終回を機にストリーミング数が急上昇。4月9日公開チャートで初の1位を獲得し、その後9週連続で首位を維持している。

 7位のXG「HYPNOTIZE」も、上半期リリース曲としてトップ10に食い込んだ。同曲は1月23日にリリースされた1stフルアルバム『THE CORE - 核』のリード曲で、2月5日公開チャートでは当時19週連続でトップをキープしていた「IRIS OUT」を抜いて自身3曲目の首位を獲得した。XGは現在ワールドツアーを開催中で、7月には【FUJI ROCK FESTIVAL '26】への初出演も予定している。下半期の動向にも要注目だ。



▲ 「HYPNOTIZE」MV / XG


 当チャートのトップ100と、個別に発表している13の国と地域の各トップ100の重複率を2025年上半期と比較すると、インドを除くアジア(韓国、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール)では重複率が低下した。これらの国/地域では、聴かれる日本楽曲の独自性が増してきている。一方で、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、ブラジル、南アフリカでは重複率が上昇しており、人気曲への集中傾向が強まった。

 アニメタイアップなど従来の手法が依然有効な一方、東アジア・東南アジアでは各国/地域固有の文脈で日本楽曲が受容されており、ひとつのアプローチで全地域を同時に動かすことが難しくなっていることがうかがえる。国外のどこを狙うにしても、ライブ・フェス出演やメディア露出、海外アーティストとのコラボレーション、他カルチャーへの越境など、複数のチャンネルで現地のリスナーとのつながりを深めることがこれまで以上に求められていくだろう。

Text by Mika Fuchii

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Japan Songs(国別チャート)

米津玄師「IRIS OUT」が6つの国と地域で日本語楽曲1位

 世界各国/地域でヒットしている日本の楽曲をランキング化した “Japan Songs(国/地域別チャート)”。2026年の上半期チャートは、米津玄師の「IRIS OUT」が6つの国と地域で首位を獲得した。

 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として書き下ろされた同曲は、リリースからわずか2か月で韓国の2025年間チャートトップに立った。その初速の勢いは映画のグローバルヒットと並行して世界へ広がり、上半期の集計では、韓国、シンガポール、フランス、アメリカ、台湾、マレーシアで首位に輝いた。先日発表された、世界中のアニメファンの投票により表彰される【クランチロール・アニメアワード2026】で本曲が<最優秀アニソン賞>に選ばれたように、『チェンソーマン』との親和性が見て取れる。



▲ 「Tokyo Drift (Fast & Furious)」 / TERIYAKI BOYZ


 ブラジル、南アフリカ、ドイツでは、リリースから約20年が経とうとしているTERIYAKI BOYZ「TOKYO DRIFT(FAST & FURIOUS)」がトップに。ONE OR EIGHTが本曲をサンプリングした楽曲を昨年12月にリリースしていることからもわかるように、世界でもっともよく知られている楽曲のひとつと言っていいだろう。



▲ 「もう恋なんてしない」MV / 槇原敬之


 インドネシアでは、1992年発表の槇原敬之「もう恋なんてしない」がトップに。同曲のミュージック・ビデオに映る槇原が、インドネシアの第7代大統領を務めたジョコ・ウィドド氏と似ているとして、同国内で話題を呼んだ。また、藤井 風はインドで「死ぬのがいいわ」、タイでは「満ちてゆく」が首位に輝いた。

 動画プラットフォームやSNSを通して情報拡散・発信が強いアジアを経由して、日本そして世界に広がる傾向が多々生まれている。アーティストのグローバルコラボも絶え間なく生まれていることから、国境を越えた音楽の交流こそ、2020年代後半の音楽トレンドと呼べるだろう。

Text by Mariko Ikitake

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