私たちの格好をそのままコスプレしてくれている

－－今日はシングル『しょうがない 夢追い人』以来のインタビューになるんですが、あの曲からアルバム『⑩ MY ME』に至るまでの10ヶ月間は“今のモーニング娘。”にとって最も有意義な期間だったと思っていて。まず『しょうがない 夢追い人』で久々のオリコン1位を獲得しました。あれは嬉しかったんじゃないですか？

▲高橋愛

高橋愛：リンリンとジュンジュン、光井（愛佳）が入ってからは初の1位だったので、物凄く感動しましたね。それを彼女たちが喜んでいる姿がまた嬉しくて。

－－高橋愛がリーダー、新垣里沙がサブリーダーになってからも初のオリコン1位だったと思うんですが、この代で1位を獲りたい想いはそれまで強くありましたか？

新垣里沙：すごく強くありましたね。ずっと「この9人で獲りたいね」と言っていて、やっと1位を獲ることができた。だからみんなでメールを送り合いましたよ。嬉しすぎたから「やったねー！」ってメールを送りまくって、みんなからもすぐ返ってきて。「みんな同じ気持ちだったんだなぁ」って思いました。

高橋愛：泣けましたね。1位の報せを聞いたときはちょうど舞台をやっていて、そこには私と6期メンバーがいたんですけど、みんなで泣いちゃって。周りは何が起きたのか分からないから「なんで泣いてんの？」みたいな感じになっちゃったんですけど（笑）。でも本当に嬉しくて。

リンリン：すぐ中国の両親にも報告しました。

－－その直後にはアメリカでのライブもありました。実際に向こうのステージに立ってみてどんなことを感じましたか？

新垣里沙：日本でファンの人が応援してくれるように、L.A.でも私たちと一緒になって騒ぎながら応援してくれている人たちがいたんですよ。アメリカ人をはじめとした海外の人たちがモーニング娘。のTシャツを着て、ペンライトを振ったりしてくれていたのは、嬉しかったです。「もっとこういう機会が増えればいいのに」って思いました。

高橋愛：日本でコンサートをやっていてもたまにアメリカやイギリスの人がいてくれるんですけど、L.A.行ったときにはそういう人たちがモーニング娘。を見て泣いてくれているんですね。それは嬉しいけど、不思議な感じでもありました。「やっと来てくれましたね！」「アメリカでやってくれてありがとう」みたいなことを言ってくれるんですよ。私たちこそ「知ってくれていてありがとうございます」っていう感じなのに。私たちの格好をそのままコスプレしてくれている女の子も多かったですし。緊張して震えている子とかもいるんですよ。

－－本気で好きなんだね。

高橋愛：だから「私たち、有名？」ってちょっと勘違いしそうな感じでした（笑）。あとホテルに泊まっているときに【アニメエキスポ】のチャンネルを観ていたんですけど、私たちの『3、2、1 BREAKIN'OUT!』がそのイベントのテーマソングになっているから流れてくるんですよ。私たちの曲がアメリカのテレビから流れてくるっていうのは「凄いことだな」って思ったし、やっぱり不思議な感覚でした。

－－海外での活動も積極的にやっていきたい想いは強いですか？

高橋愛：そうですね。アメリカも行きたいけど、やっぱりまた中国に行きたいです。リンリンとジュンジュンが中国でコンサートをしたりすると、あからさまに喜ぶんですよ。で、もし自分が海外で活動していたとして、自分の母国で何かやれるってなったら絶対嬉しいと思うし。だから、もうすぐ中国では万博も始まりますし、そこで中国に行く機会が増えれば2人の為にもなるし、モーニング娘。の為にもなるかなって。

リンリン：モーニング娘。のみんなと中国に行くと感動します。みんな、中国語がすごく上手なんですよ。何故か。普通の人だったら外国の言葉を憶えるのにもっと時間が掛かるはずなんですよ。でも『雨の降らない星では愛せないだろう？（中国語Ver.）』を歌ったときも、みんな完璧に憶えてきていて。それを聴いたときも泣きそうになりました。

新垣里沙：でもリンリンとジュンジュンが教えてくれるんで、そのおかげで憶えられるんだと思います。ひとりで憶えようとしたらそれは難しいから、本当に2人がいて良かったなって。

高橋愛：あと『雨の降らない星では愛せないだろう？（中国語Ver.）』に関しては、みんなのレコーディングをリンリンが付きっ切りでフォローしてくれたんですよ。「もうちょっとここのイントネーションはこうした方がいいよ」とか。

新垣里沙：ディレクターさんと一緒になって指導してくれて。

リンリン：初めて自分が「ちょっとカッコイイな」と思った。

－－（笑）。

高橋愛：ディレクターさんも日本人なので、正解はリンリンしか分からないんですよ。だからディレクターさんも「今の大丈夫？」みたいな。

リンリン：審判みたいだった（笑）。

「おしりを出す」「どうなっちゃうの？モーニング娘。！」

－－また、今作『⑩ MY ME』にも収録されていますが、昨年8月にシングルリリースした『なんちゃって恋愛』。久住小春が「しばらくはゲンキなキャラで なんとなく生きてきたけど」と歌ったり、道重さゆみが「愛想笑い」と囁いたり、そのメンバーが言うから意味深に響くフレーズが満載で「よく考えられているなぁ」と感じたんですが、自分たちの中ではどんな印象のナンバーになっていますか？

▲新垣里沙

新垣里沙：『なんちゃって恋愛』はプロモーションビデオも大好きなんですけど、モーニング娘。って華やかな衣装が多いんですよ。でもこの曲のときは白に黒っていうシックな感じで、撮影したのも倉庫みたいなところだったので、今までの格好良さとはちょっと違ったモーニング娘。を出すことができたなって。

高橋愛：あと、この曲はモーニング娘。にとって記念すべき40枚目のシングルだったので、すごく気合いが入っていたと思います。ダンスも今までとはちょっと違う感じだったし、久々のラップもあって。そういう意味では“挑戦”っていう感じでした。ラップが初めてのメンバーもいましたし。

－－この曲ってメンバー9人の個性がしっかり外に向かって発揮できていたからこそ、成立した曲だと思うんですよ。

高橋愛：嬉しい！

新垣里沙：個性をみんなが発揮するっていうのは、ずっと目指していたところで。私たちもそうだったけど、やっぱり最初ってどうやって自分を出せばいいか分からないんですよ。自分の良さがどこなのかなんて分かんないし。だから8期メンバーも最初は遠慮していた部分もあったけど、最近ではもうバシバシ来るので！ 個性はすごく出ていると思います。

－－卒業も加入もないまま、グループ史上最も長く顔を合わせてきた9人ということもあって、呼吸の合わせ方や各自のポジション確立がしっかりできていたと思うんです。で、その9人による最高傑作が『気まぐれプリンセス』だったと僕は思うんですが、自分たちの中ではどんな印象の曲になっていますか？

高橋愛：衝撃でした！

新垣里沙：本当どうしようかと思って。衣装の話をしているときに「おしりを出す」とか聞いて「どうなっちゃうの？モーニング娘。！」みたいな。まぁ結果的には、可愛くおしりを強調する振り付けになるっていう話だったので（笑）良かったんですけど。

高橋愛：最初がおかしかったんですよ。楽屋にいたら「重大発表があるから」みたいな感じで。「次の曲、おしり出るんだよね」みたいな感じだったんですね。だから「えぇっ！？ ちゃんと説明してください！」って（笑）。本当に出しちゃうんだと思ったんだよね。「モーニング娘。、やっちゃうんだ？」みたいな。

－－（笑）。まぁでもおしりは出さずとも、あの曲は9人が9人、思いっきり振り切れてましたよね。ブリブリに歌うところは思いっきりブリッコになって歌っていたし、男勝りに歌うところは徹底的に男前モードで歌っていたし。

高橋愛：でも最初は抵抗ありました。「おしり」とか「ちょいエロ」っていう単語を口にするのが。少なくとも私が入ってからのモーニング娘。ではなかったことなので。私はともかく「若いメンバーがこれを言っちゃっていいのかな？」って思ったし。でも実際にファンの前でこの曲を歌ったりすると物凄く盛り上がってくれるんですよ。だから徐々に吹っ切れていたんだと思います。

新垣里沙：『リゾナント ブルー』ぐらいから『しょうがない 夢追い人』『なんちゃって恋愛』ってずっとシックな感じの曲が多かったから、余計に「ここに来てやっちゃうんだ！？」っていう感じで衝撃だったんだと思います。でも本来のモーニング娘。のちょっとフザけた元気な感じではあるので、歌っているうちにどんどん楽しくなっていきましたね。

高橋愛：ちなみにこの曲は新宿二丁目の人に人気があるみたいです。真似してくれているみたいで（笑）。

－－その『気まぐれプリンセス』を最後に久住小春が卒業。最初にあの事実を聞かされたときはどんなことを思いましたか？

高橋愛：コンサートのリハーサルをしているときに聞いたんですよ。あとちょっとで終わる、もうみんなが固まっているときに。で、あまりにも衝撃的で「もっと早く言ってよ」とは正直思いました。コンサートを作っていく段階でそれを聞いていたらまた違ったと思うんですけど、いきなりだったんで「心の準備が……」っていう感じでしたね。で、そのまんま本番を迎えて、私の口からの発表だったんで、物凄く緊張しました。

新垣里沙：なまっちゃったりして。

高橋愛：「モーニング娘。」すらちゃんと言えなくて（笑）。

リンリン：私にとってはメンバーが卒業するのは初めてだったんですよ。長い間、行動を共にしてきたメンバーが卒業するっていうのは、言葉で表現できない気持ちでした。だから本当に我慢できなくて泣いちゃった。自分の家族が遠くに行っちゃうみたいな。自分が中国から日本に行くときのパパとママの気持ちがすごく分かりました。でも久住さんはこれから笑顔で頑張っていくんですから、笑顔で送ってあげたいなって。

－－最後に9人でステージに立ったときはグッと来ました？

高橋愛：私は最後の最後まで実感がなくて。あの子がモーニング娘。を卒業して、ひとりでやっていくイメージが自分の中になかなか浮かばなかったんです。後輩だし、入ってきたときから最後まで見届けている訳じゃないですか。だからずっと「複雑」って言ってました。

新垣里沙：後輩を見送るのが初めてだったんだよね。

高橋愛：同期までだったんですよ。だから今回初めて吉澤（ひとみ）さんの気持ちが分かりました。吉澤さんも私の同期が2人抜けるときに「複雑」って言っていたんですけど、それが分かった気がします。

中国は13億人いるので、みんなが買ってくれれば

▲リンリン

－－僕は久住小春って、9人体制のモーニング娘。にとってメンバー1の特攻隊長だったと思うんですよ。一発でそこにいる空気を変えることができる力にすごく長けていたという印象なんだけど、そこはメンバーから見てどうだったんでしょう？

リンリン：全然先輩っていう感じがしませんでした。

高橋愛：良い意味でね（笑）。仲良かったしね。

新垣里沙：小春がふざければその場が明るくなったりとか、本当にムードメーカーでした。

－－故に8人体制になって最初のシングル『女が目立って なぜイケナイ』は、ちょっとパワーが落ちちゃうかもなって心配していたんですけど、久住小春が抜けた穴を8人掛かりで完璧に埋めたよね？ 久住小春の存在意義をいつも近くで痛感していた8人だからこそ、彼女が抜けたからパワーが落ちたと思わせてたまるか！的な気概を感じました。実際、そういう想いはあった？

新垣里沙：ありました。私たちにとってはただ1人抜けただけではなくて。すごく大きい穴が開いた感じだったので、このナンバーをもらったときに「8人でどういう風に臨もうか」ってみんな思っていました。

－－また、つんく♂さんがダンスミュージックと歌謡曲におけるあらゆる派手な音を散りばめたトラック、8人を熱くさせる曲と詞をしっかりと仕上げていて。自ずと歌っていて気合いが入ったんじゃないですか？

高橋愛：そうですね。『女が目立って なぜイケナイ』っていうタイトルからしてそれぞれに同じ方向を向いていなくてもいい曲じゃないですか。それぞれが目立つ女性像を追いかければいい。それをみんながしっかり出来たことが良かったんだと思います。

－－最近のモーニング娘。はそれがどんどん強くなっていると思います。みんなそれぞれに個性を爆発させた結果、ひとつの円になったり曲になっていく。

高橋愛：そこはこれからも目指したいと思ってます。歴代の先輩たちに「仲良いだけじゃダメだよ」ってすごく言われるんですね。私たちは仲良しこよしでやっているつもりはないし、ライバル心っていうのは忘れてはいないんですけど、そう見えるのが嫌なんです。その想いが出ているのかもしれない。実際、私はそうなんです。「コノヤロー」とか「どうだ？」っていう気持ちは常にどこかしら持っているので。

新垣里沙：まぁ常にみんなとバチバチしている訳ではないんですけど（笑）でも「自分はこうやって出ていきたい」っていう想いは絶対みんなの中にはあるので。それを音楽とか歌でどんどん表に出せるようにしなきゃいけない。やっぱり「モーニング娘。はみんな良い感じで飛び出してきてるな」って思ってもらいたいので、そこは追求していきたいです。

リンリン：「自分はあの人が目標で、超えていきたい」っていう気持ちはずっとみんなの中にあると思います。だから仲良くしながらも、そういう気持ちは忘れずに進んでいきたいと思います。

－－で、今振り返ったシングル曲だけでも今回のアルバムは超豪華な内容になることは分かっていたんですが、新曲も派手に歌い踊らせるナンバーが多くて。勢いのあるアルバムに仕上がっているなと感じたんですが、自分たちでは今作『⑩ MY ME』の仕上がりにはどんな印象や感想を？

高橋愛：昔のモーニング娘。って全員で歌う曲ばっかりなんですけど、今回のアルバムも久しぶりにそういう作品になっていて。モーニング娘。らしさがすごく詰まっているなと思いました。その上で『涙ッチ』みたいな新たなジャンルへの挑戦となった曲が入っていたりして、この8人じゃないと出来ないこともたくさん『⑩ MY ME』では形に出来たなって。

新垣里沙：曲のジャンルはいろいろあるんですけど、メッセージ性が強いっていうのも『⑩ MY ME』の特徴で。『雨の降らない星では愛せないだろう？（中国語Ver.）』なんて正にそうなんですけど、リンリンとジュンジュンがいなかったら絶対に入れられなかった曲なんですよね。だから新たな挑戦というのもあるし、聴いてもらっている人たちにいろいろ感じてもらえたり、共感してもらえるアルバムになったと思います。あと私的には愛ちゃんと初めて2人で歌った曲『あの日に戻りたい』を入れられたことが嬉しい。

リンリン：私はいつでも楽しめるアルバムになったと思います。切ない曲、元気になる曲、中国語の曲、いろんな曲があるから、例えば「今日は1日元気でいきたいな」と思ったら『元気ピカッピカッ！』を聴いて勇気をもらったりできる。だから日本はもちろん、中国、アジアの皆さんに聴いてほしい。

新垣里沙：中国でも『⑩ MY ME』は発売されるんですよ。

リンリン：友達が「買います」って。中国は13億人いるので、みんなが買ってくれれば凄いことになります。

－－そしたら地球新記録ですね。

新垣里沙：『スリラー』超えちゃうよ！

リンリン：生産するのが間に合わない。

みんなを惹き付けられるように成長していきたい

－－（笑）。あと、このメンバーで歴史あるモーニング娘。の10枚目を飾れたことも、単純に嬉しかったりするんじゃないですか？

高橋愛：嬉しいですね！ 5期メンバー（高橋愛、新垣里沙）は4枚目からの参加になるんですけど、そこから10枚目まではあっという間と言えばあっという間だったんです。でも本当に10枚もアルバムを出せるなんて凄いことだなと思う。

－－では、その『⑩ MY ME』に収録された新曲についても幾つか触れていきたいんですが、まずリンリンの歌唱力が爆発した『大阪 美味いねん』。

リンリン：この曲は面白かったです。レコーディングしながら何回も笑っちゃうぐらい。食べ物の歌なのでお腹が空いちゃうし！ すごく楽しい曲ですね。いつもと歌い方も違くて、ちょっと男っぽい。多分ライブで歌ってもみんなに元気を与えられる曲だと思う。

－－あと、新垣さんが先ほど「愛ちゃんと歌えて嬉しい」と言っていた『あの日に戻りたい』。まずどういう経緯で2人で歌うことになったんですか？

新垣里沙：『大きい瞳』『あの日に戻りたい』『大阪 美味いねん』の3曲を並べたときに、つんくさんが期ごととか意識しないで「この曲は高橋、新垣」とか「この曲は光井とジュンジュンとリンリン」って言っていたら、偶然に期ごとに分かれていたらしいんですよ。その楽曲に合ったメンバーを選んだ結果らしくて。不思議ですよね。

－－今のモーニング娘。の中で最も付き合いの長い2人になる訳ですが、アルバムの中にその2人で表現する曲があるっていうのは純粋に嬉しかったりする？

高橋愛：5期メンバーって恵まれていて、入ってすぐに『好きな先輩』っていう曲を頂けたんですよ。先輩たちには期ごとの曲はないのに。それはそれで嬉しかったんですけど、今回の『あの日に戻りたい』は全然タイプが違う曲で。こういう大人っぽい曲を私たち2人に歌わせてもらえたのはすごく嬉しい。

新垣里沙：切ない曲なんですよ。入り込んじゃいましたから。

高橋愛：イントロから泣ける。

新垣里沙：コンサートのリハサールでも、2人とも入りすぎて暗くなっちゃって「もうちょっと明るくやろう」って言われるぐらいで（笑）。

－－そして、アルバムの最後を飾る『雨の降らない星では愛せないだろう？（中国語Ver.）』。そもそもこの曲を中国語で歌うことになった経緯を教えてもらえますか？

新垣里沙：私たちが日本語詞で歌って、間奏明けのところだけリンリンとジュンジュンが中国語で歌うのがオリジナルだったんですけど、つんく♪さん的には「いつかこの曲を中国語でみんなで歌わせたい」と思っていたみたいで。それが今、この『⑩ MY ME』で叶った感じです。

リンリン：完成したこの曲を聴いたとき、すっごい感動しました。本当に日本人が歌ってるとは思えない。コンサートではもうお客さんが一緒になって歌ってくれていたりもするんですけど、まだ聴いたことがない人にはこのアルバムで聴いてもらいたい。あと、この曲は歌詞がモーニング娘。にピッタリ。普通だったらパパとママにまだまだ頼って、愛をいっぱいもらっているぐらい若いときから、みんなはひとりで頑張って仕事をすることもあったりして。それが歌詞と重なってすごく切なくなるんですよ。

新垣里沙：中国語で中国で歌えたら一番良いね。

リンリン：ですよね！行きましょう！

－－そんな様々な想いが詰め込まれた『⑩ MY ME』なんですが、このアルバムがどんな風に世に響いていってほしいなと思いますか？

新垣里沙：日本はもちろん、中国でもアメリカでもどこでも、みんなが聴いてすごく楽しめる曲がいっぱい入っていると思うので、本当にいろんな人に聴いてほしいですね。男女問わず。

高橋愛：あと、格好良い曲とか女の子に共感してもらえるような歌詞を歌っていたりするので、このアルバムを聴いて今のモーニング娘。を知ってもらいたいです。

－－また、このアルバムのリリース直後からは【モーニング娘。コンサートツアー2010 春　～ピカッピカッ！～】もスタートします。どんなツアーにしたいなと思っていますか？

新垣里沙：8人になって最初のツアーなんですよね。で、アルバムを引っ提げてのツアーって、秋にやるライブとは違って、また新しい自分たちを出せる場面だったりもするんです。だからぜひ『⑩ MY ME』を聴いてもらってライブにも足を運んでもらいたい。最後はみんなで叫んじゃうような、すごく熱いライブにしたいと思っているんで。

－－では、最後になるんですが、読者の皆さんにメッセージをそれぞれお願いします。

リンリン：いつもモーニング娘。のことを応援しててくれて、本当にありがとうございます。考えてみると、自分も日本に来て3年経ちました。毎日すごく充実していて、いつの間にか日本語を喋れるようになっていたし。だからこれからもいろんなイベントやコンサートを皆さんと一緒に楽しみたい。あと、いろんな国にも行って、いろんなところのモーニング娘。のファンの皆さんに会いに行きたいなと思います。ぜひこれからもモーニング娘。を応援してください。

新垣里沙：モーニング娘。っていきなり小春が卒業したりとか、誰かが加入したりか、本当にいつ何が起きるか私たちも分からなくて。だからいつもその瞬間その瞬間を精一杯頑張っているんですけど、常に良い方向に進化し続けたいと思っていますので、ずっと逃さずに見ていてほしいなと思います。

高橋愛：10枚目のアルバムが出せたり、ツアーが出来たりするのは、やっぱり応援してくれている人がいるからであって。その人たちに夢だったり希望だったりをこれからも与えていきたいし、今の8人を応援してもらえるよう頑張りたいなと思っています。きっと課題はこれからも出てくるんですけど、みんなを惹き付けられるように成長していきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。