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<コラム>葛藤と涙、大逆転が生んだ名場面、そしてファイナルへ――『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』

コラム

Text:小松香里

 JO1、INI、ME:Iを輩出したサバイバルオーディション番組の第4弾、『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』が2026年3月からLeminoで独占無料配信されている。国民プロデューサーとシリーズ初のSEKAI プロデューサーの投票によって、最終的に12人がグローバルボーイズグループとしてデビューする予定だ。

 前3回のオーディションと比べての大きな違いは、グローバルオーディションであるということ。国籍や出身地を問わず(一部の地域を除く)参加者を募集し、全世界から練習生が集まっているほか、番組はグローバルK-POPコンテンツプラットフォーム「Mnet Plus」で全世界に配信されており、投票にも世界中の視聴者が参加できる。番組全体の司会進行や練習生たちのサポートを担う国民プロデューサー代表はディーン・フジオカ。そして、新たに設けられたSEKAI プロデューサー代表にはチェ・スヨン(少女時代)が就任。日本の国民プロデューサーと海外のSEKAI プロデューサーが合算投票することで、より国際的な視点でのデビューが実現する仕組みとなっており、既に日韓同時デビューが予定されている。

 これまでの『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズの練習生は計101人。そこから11名がデビューメンバーとなった。しかし今作は、グローバル参加者22人と合わせて参加者は計123人と増え、そこから12名が選ばれるということが初回配信で発表されていた。これまでと違い、練習生ではなく、練習生候補からのスタート、そしていきなりレベル分けテストが実施されるという予想外の幕開けで、初っ端から参加者の奮闘とドラマが生まれた。



# 1 ハイライト|グローバル参加者たちの登場にざわつくピラミッド|PRODUCE 101 JAPAN 新世界


 以降も印象的な展開がいくつもあった。#6に配信された「ポジション評価:OPEN ROUND」の前半戦では、第1回順位発表式を終えて、残った50人の練習生、全9チームが競い合った。これまでの審査は、ボーカル、ダンス、ラップなど自らの得意分野を選べたが、ディーン・フジオカが「この時代、ボーカル、ダンス、ラップといったポジションの境がなくなっています。ポジションの枠に捉われないオールラウンダーの時代です」と説明し、次の審査はOPEN ROUND形式で行われることに。楽曲のアレンジや構成も含めてセルフプロデュースをする審査となるという。時代が求めるグローバルボーイズグループを生み出すため、審査もアップデートされていることを印象付けた。



#6 予告公開|新世界ポジション評価 開幕


 全9チームがそれぞれ異なる曲で競い合うなか、上位2名とグループバトルで各曲1位になった計9名の練習生がリーダーに選ばれたのだが、とりわけ、特に濃いドラマが生まれたのが、リーダーのRYUJI(杉山竜司)がINIの「DOMINANCE」を使用楽曲に指定したチーム「PUNCH LINERS」だ。メインラッパーに選ばれたO.YUSEI(大林悠成)は、「センターを張ることがあまりなかった人生なのでぶちかましたるぞっていう感じです」と気合を漲らせる。INIの池﨑理人、西洸人、松田迅からのアドバイスをもらい充実した表情を浮かべる一方で、「Y.SHUのラップを聴いて、俺よりメインラッパーが相応しいんじゃないか」と、メインラッパーの交代を申し出る場面も。チームメンバーから「センターを取ったからには俺がやってやるぞという気持ちでいてほしい」と背中を押され、「自分がめちゃくちゃ悔しかった」と自己嫌悪に陥り、涙を流した。そして、共にラッパーを務めるY.SHU(山下柊)との絆を深めながら迎えた本番では、O.YUSEI(大林悠成)はメインラッパーとして堂々たるパフォーマンスを披露し、「現場投票」でチーム内1位を獲得するという逆転劇を演じた。2位にはY.SHU(山下柊) が入り、ラッパー2人の絆と成長が存分に感じられる結果となった。



NO CUT ver.|INI ♫ DOMINANCE|ポジション評価


 #7に配信されたのは「ポジション評価:OPEN ROUND」の後半戦と結果発表。現場投票によって選ばれた“最も印象的だったチーム”は「Nature Self」。Imagine Dragonsの『Natural』を選んだCHISATO(小林千悟)が率いるチームだ。

 練習序盤、RYOTA(石田亮太)とCHISATO(小林千悟)が振りを分けて作るが、ダンストレーナーのKAITAから「連携は取れてた?ここ、CHISATOとRYOTAが2人で作ったってわかっちゃった。繋がってる感じが見えない」とチームワークが取れていないことを指摘される。全員が集まり、改めてRYOTA(石田亮太)をはじめ、メンバーの強みを意見し合い、あくまでもチームプレイであることを確認することで一気に団結力が高まる。一方、満場一致でメインダンサーに選ばれたYURA(安部結蘭)は「センターに決まった時は喜べなかった」と、前回のグループバトルで敗北したことを引きずっており、浮かない顔だ。「センターの重みがすごい。いまだにもやもやしてる」という気持ちを抱えつつ、CHISATO(小林千悟)から「YURAが秘めてる想いをぶつけてほしい。ぶつける振りにした」と背中を押されるが、表情は冴えないまま。別チームのSIYOUNG(パク・シヨン)から「表情が見えなかった」と厳しい言葉を浴びせられ、さらに迷路を彷徨っていく。ダンストレーナーの仲宗根梨乃から「センターに見えない。もっと自分に正直にならないと。ぶつかって」と言われると、「センターになってから自問自答することが増えた」と涙を流して告白。さらに仲宗根が「『Natural』はプレッシャーに負けないっていう歌。一人で抱えるな。みんないるよ」と、楽曲が宿しているメッセージを体現することが必要だということと仲間に頼るべきだというアドバイスを送ると、メンバーはYURA(安部結蘭)を抱きしめた。歌やダンスのスキルだけでなく、楽曲への深い理解が不可欠だということを、このシーンは雄弁に物語っていた。

 本番では、チーム全体が殻を破ったような華麗でパワフルなパフォーマンスを見せ、大きな喝采を浴びた「Nature Self」。“最も印象的だったチーム”に選ばれたのも納得だ。KOTARO(浅香孝太郎)がチーム内1位に選ばれ、3位がYURA(安部結蘭)。KOTARO(浅香孝太郎)は初めて韓国に行った時からYURA(安部結蘭)をリスペクトしていたと明かしつつ、感謝を口にし、YURA(安部結蘭)は「自信が持てた」と成長を覗かせた。



Full ver.|Imagine Dragons ♫ Natural|ポジション評価


 そんな様々な名場面を生む『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』。投票によって順位が決まるだけでなく、練習生の成長を後押しするのも本オーディションの見どころのひとつだ。あなたの1票が成長ドラマを生み出すかもしれない。

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