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<インタビュー>SIRUP/Furui Rihoに緊急アンケート、イベント直前ジェンダーギャップ調査

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 3月26日に開催する、ジェンダーギャップについて考えるトーイベント【Billboard JAPAN Women in Music Sessions vol.1】。本イベントに登壇するSIRUP、Furui Rihoの二人に事前アンケートを実施した。これまでに感じたジェンダーギャップの経験や、日本の実情についてどう考えるか訊いた。

SIRUP

Q1:今回イベントへご登壇を決断してくださったのはどうしてですか?


SIRUP:社会での女性に対するジェンダー平等が全く達成されていない中、女性側ではなく現在の社会で特権を持つ男性側から声を上げていかないといけないと思っていたので、出演させていただくことにしました。決断というと大袈裟な感じがしますが、社会に深く関わる1人の人間としてお誘いいただき、ごく自然に参加させていただきました。

Q2:これまでにご自身、もしくは身近な人が受けた、ジェンダーギャップに関する経験はありますか?


SIRUP:結果や数字として、もうすでに事実である事のほか、例えば女性の友達と表参道を歩いていると、友達の向かいから歩いてくる男性がほとんど避けずに、友達が避けないといけない状況がありました。それが自分も歩きづらかったので、彼女に「めっちゃうざいなー」と言ったら「いつもだよ。男性はほとんど避けてくれない、しかも向こうは無意識だよ」と言われたので、試しに歩く場所を交代してみると、自分の時は男性はみんな避けるか、お互いに避け合う感じだったんです。それは自分が男性として生きている中で知らなかった特権だし、こういった日常生活の中にもたくさん女性が大変な思いをしているんだと、身をもって感じました。

Q3:日本はジェンダーギャップ指数世界125位で、海外に比べてジェンダーの平等が遅れている現状ですが、これに対してどう思われますか?


SIRUP:本当に残念に思います。この現状が同時に現在の日本の倫理観と人権意識の低さを物語っていると思います。

Q4:ジェンダーギャップ指数を上げるために、私たちが個人でできることはあると思いますか?


SIRUP:社会の制度や法律を作っていくこと。これは、選挙でジェンダー平等に取り組む政治家を選ぶこと、政治に訴えていくこともやっていきながら、先ほど自分の体験談であったようなことを日常的に男性側=マジョリティ側が、積極的に学んでいくことを取り入れることですね。今はSNSでそういったことを発信している団体もたくさんありますし、すぐに学べると思います。あとは友人、家族、恋人ともそういう話をしていくことも大事ですね。企業や教育機関が講習を受けるのもマストだと思います。

Q5:トークイベント後半では、来場者の方々からの質疑応答を実施します。逆に来場者へ聞きたいことはありますか?


SIRUP:せっかくなので皆さんの体験談をお伺いしたいですが、パーソナルな事だと思うので無理なく。もし来場者の中でプライベートでアクションしていることもあれば聞きたいです。

Furui Riho

Q1:今回イベントへご登壇を決断してくださったのはどうしてですか?


Furui Riho:これまで運よくも自分が比較的直面することのなかった問題ゆえに、恥ずかしながら今まで深く真剣に考えたことがありませんでした。メッセージを発信する立場として、自分の成長には不可欠な事柄だと思ったのでみなさんと共に学び、考える場になると思い至りお話を受けることにしました。

Q2:これまでにご自身、もしくは身近な人が受けた、ジェンダーギャップに関する経験はありますか?


Furui Riho:音楽においては、「性の商品化」を感じたことがあります。私の音楽を楽しむというより、演奏中の写真撮影や、ライブ後のコミュニケーションを目的に通ってくるお客さんに今まで何度か出会いました。

Q3:日本はジェンダーギャップ指数世界125位で、海外に比べてジェンダーの平等が遅れている現状ですが、これに対してどう思われますか?


Furui Riho:日本はまだジェンダーバイアスが根深いと感じます。歳上を敬ったり、空気を読んだりする日本独特な文化もそれを助長させているような気がします。何十年とその考えが当たり前の文化で生きてきた方たちにとっては、価値観を簡単に変えられる者じゃないことも理解できますが、これから若い世代がジェンダー平等への意識をして、個々の価値観を改革していけば、より良い未来になると私は信じています。

Q4:ジェンダーギャップ指数を上げるために、私たちが個人でできることはあると思いますか?


Furui Riho:日本の弱い点は政治と経済ですが、そもそも根本的な考えのところで「相手を大切にする」という考えに重きを置いてないところに問題があると思います。結局これも掘り下げると人対人の問題で、自分勝手な社会だからこそ、こういう問題が生まれていくと思います。「相手を大切にする人」は当然、愛され信頼され尊敬されます。愛される人はみんなから応援されるので社会的地位を得る可能性も高いかもしれません。まずは個人が日々相手を大切にして、それに呼応していく人が増えるほど、このギャップが埋まっていくような気がします。「相手がどう思うだろう?」「相手を敬うとはどういう事だろう?」そうやって日々考え実行することによって、ジェンダーの問題だけではなくあらゆる問題に向き合うことができるようになると思います。

Q5:トークイベント後半では、来場者の方々からの質疑応答を実施します。逆に来場者へ聞きたいことはありますか?


Furui Riho:今日このイベントには何を得ることを期待して来られたのか知りたいです。

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