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<インタビュー>川崎鷹也が、ただただ“大切な人に向けて歌いたい”という気持で歌った5曲のカバー作品

インタビューバナー

 シンガーソングライター、川崎鷹也が初のカバーEP『白』を9月14日に発売する。アコースティックギター弾き語りのイメージが定着している川崎だが、2021年7月にリリースされた松本隆トリビュートアルバム『風街に連れてって!』で大滝詠一のカバー「君は天然色」を歌い、シンガーとしての実力が改めて評価されている。今回のEPでは、“大切な人との想い出を繋ぐ歌”をテーマに、5曲のカバーを収録。音楽プロデューサー武部聡志が全曲を担当したアレンジも聴きどころとなっている。曲ごとの制作過程、川崎自身の思い入れを訊くと共に、今作に紐づく企画ライブとして10月に行われる初のBillboard Liveツアー【WHITE -あなたに贈る歌-】への意気込みも語ってもらった。(Interview & Text:岡本貴之 / Photo:Yuma Totsuka)

大切な人との出会いで色を重ねていく、EP『白』

――初のカバーEP『白』発売おめでとうございます。まず、なぜこのタイミングでカバー作品をリリースすることになったのでしょうか。

川崎鷹也:予想を裏切りたい、という気持ちがひとつありました。このタイミングでのカバーEPを出すことで、また新たな一面だったり、シンガーとして弾き語りで生きてはいるものの、歌一本でどこまでやれるかという自分へのチャレンジングな部分もありましたね。プラス、この1~2年で出会った人たちとの思い出やこれまでの人生の思い出を繋ぐ楽曲を歌えればいいなと思ってこのカバーEPを作りました。

――選曲は悩みました?

川崎鷹也:悩みました(笑)。候補としてもっとたくさんの曲もあったんですけど、男女のバランスだったりとか曲調、アレンジのバランス、EPのテーマを含めて、1枚の作品を作らないといけないので。今はプレイリストでみなさんが自分でアルバムを作るような世の中にはなっていますけど、ひとつの盤としての完成度を高めるためにも、この5曲を選びました。




――今回は弾き語りではなく、ボーカリストに徹していますよね。川崎さんの中では歌とギターがひとつになっているのではないかと思うのですが、シンガーとしてどんな意識でレコーディングに臨みましたか。

川崎鷹也:確かに、僕はずっと弾き語りでやってきたので、ギターと歌が一緒じゃないと不安になるし、不思議な感覚なんです。ただ、弾き語りのシンガーソングライターというイメージはこの1~2年やってきた活動の中で達成したと思っているんですよね。実は元々はシンガー希望で東京に出てきたりしていて、今回は、 “歌1本で何を伝えられるか”ということの挑戦でもありました。やっぱり僕は歌が好きですし、そこは弾き語りをいったん忘れようと。自分の曲じゃないというのもあるんですけど、ね。あとは美空ひばりさん、宮本浩次さん、竹内まりやさん、HYさん、玉置浩二さんへのリスペクトを込めて、シンプルに歌1本でどういう風にやれるかっていう、考え方のマインドチェンジはできているので、抵抗なく挑戦できました。

――では、それぞれの曲について訊かせてください。まずは先行配信第一弾としてリリースされた美空ひばりさんの「愛燦燦」。こちらはおばあさまの愛聴曲で、川崎さんご自身も幼い頃から聴いていたそうですね。物心ついたときには知っていた感じですか?

川崎鷹也:「愛燦燦」という楽曲として知っていたというよりは、「おばあちゃんが好きな歌手は美空ひばりさん」という認識だったんですよ。このEPを作るにあたって、全体を通しておばあちゃんに何を伝えようかって考えたのがきっかけでした。自分も家族を持って生活する中で、あと何回おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にごはんを食べられるかということが、27歳という年になってリアルに感じられてきて。そうなったときに、おばあちゃんのことを思うと、「ああ、美空ひばりさん聴いてたな」と思って。携帯のメール着信音が「川の流れのように」だったりしたことを鮮明に覚えていたんです。じゃあ、美空さんの楽曲の中で何を歌おうかいろいろと吟味した中で、「愛燦燦」がピッタリだと思ったし、もちろんおばあちゃんも大好きな曲だったことが、選曲の理由です。

――こういう大曲に触るのって勇気がいることだと思うんですけど、アレンジはかなり大胆ですよね。

川崎鷹也:はい、そうですね



川崎鷹也-愛燦燦【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


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プロデューサー武部聡志との出会い

――全楽曲のアレンジは音楽プロデューサーの武部聡志さんが担当されていますが、武部さんとはどんな接点から今回の参加に至ったのでしょうか。

川崎鷹也:武部さんは、もともと番組で初めてご一緒したときに、「魔法の絨毯」をセッションさせていただいたんです。武部さんはもちろんレジェンドなんですけど、一緒に音を出す瞬間だけは同じミュージシャンとしてディスカッションを重ねたんです。それを経て、武部さんが僕について良いと思ってくれる部分がたくさんあったみたいなんです。そこからまた別の番組に呼んでいただいたり、亀田誠治さんにご紹介いただいたり、ことあるごとに僕の名前を色んなところで言っていただいて。そういうこともあって、カバーEPを作ることになったときに、武部さんとこの作品を作りたいなって思ったんです。めちゃくちゃお忙しい方なので、ダメもとで「どうすか?」って訊いたら「いいよ!」って言ってくださって。

――めちゃくちゃフレンドリーですね(笑)。

川崎鷹也:もう、即答していただきました。アレンジに関しては、「愛燦燦」に限らず5曲とも、僕がギター、武部さんがピアノを弾いて、アレンジについて「ここはこうしたら面白くない?」とか、軽音部の放課後みたいな感じで2人で音楽について語り合いました。僕も武部さんもそうなんですけど、予想されていることを嫌う傾向があって。たぶん、「愛燦燦」も「366日」も、ピアノでしっとりとというのをみなさん想像されていると思ったので、その想像を裏切りたいっていう、天邪鬼な2人が揃ってしまって(笑)。なので、「愛燦燦」もUKロックっぽくしたら面白いんじゃないかなっていう発想から、「それ、めっちゃ面白いっすね!」って、ただただ音楽好きな2人が楽しみながら作りました。

――なるほど。最初にフィードバックから入るのはUKロックのイメージなんですね。

川崎鷹也:そうなんですよ。「元気を出して」は温かみがあってみんなが肩を組んで聴けるようなアレンジにしようとか、「悲しみの果て」は“ダダダダッ”っていうキメはリスペクトで忘れないようにしつつも、最初はルバート(自由なテンポ)でジャズ風に始めてみようとか。武部さんのバックグランドであるジャズ、クラシックとか、全体的にいろんな要素が入ったカバーEPになっていると思います。



川崎鷹也-悲しみの果て【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


――美空ひばりさんの歌い回しって、真似る人がいるぐらい独特ですよね。そこにどうアプローチしたのか教えてもらえますか。

川崎鷹也:これは難しかったですね。もちろんおばあちゃんが好きな曲で聴いてはいたんですけど、いざ自分が1曲通してこの楽曲を歌うということは考えたことがなかったので。改めて向き合ったときに、歌ってみたらなんとなく聴いていたメロディと違うとか、譜面通りに歌ったら何か違うということが多くて。これはもう、美空ひばりさんにしか出せないニュアンスだなというのは勉強になった部分でもあります。武部さんとも、「何が違うんだろう?」みたいな話をしていました。音楽的にもボーカリストとしても、たくさん考えさせられる、一番むずかしかった曲です。

――何テイクも歌ったんですか?

川崎鷹也:この曲は、テイクを重ねました。それに、後日唯一録り直してるんですよ。僕も制作陣も、なにか納得がいかなかったんですよね。「これはもう1回やろう」って、歌い直したぐらい、すごくむずかしかったんです。今回歌ってみて、歌詞の世界観、メロディラインとか、美空ひばりさんの歌声から伝わるものを自分の中に落とし込んで歌えた楽曲だと思います。

――エレファントカシマシ「悲しみの果て」は、先ほどおっしゃったようにキメの部分は残しつつ、アレンジされていますね。

川崎鷹也:そうですね。この曲は僕の歌のニュアンスやエネルギーを込めやすいようにということで、武部さんと一緒にテンポから決めたんです。最初のルバートの部分からバンドインしてからのテンポも原曲よりちょっと落としているんですけど、歌に関しては落とせば落とすほど、疾走感とパワーで押し切ることができないのでキツくなるというか(笑)。「うわっ!パッションじゃ無理だ」ってなったので、すごく繊細に歌っている曲かもしれないですね。宮本さんの歌って音域の振り幅がすごく大きくて、階段のように上がっていくんじゃなくて、ポーンッて上がっていくメロディがとても特徴的だと思うんです。そういう楽曲って僕には少ないので、レコーディングしながら、新たな歌い方、ピッチの当て方が改めて勉強になりました。



――川崎さんは音楽専門学校ご出身ということもあって、今お話しを伺っていても音楽知識がすごくありますよね。そういう楽典的なこと、音楽理論と宮本さんのようなパッションで持っていくようなフィーリングって、ご自身の中ではどうバランスを取って歌っているんですか?

川崎鷹也:1人で歌うときは、楽典のことも音楽理論も一切考えてないです。ただ、例えば今回の武部さんもそうですけど、音楽的に誰かとコミュニケーションを取るときには、共通言語がないと伝わりにくいというのが前提にあるので、譜面のこと、音楽記号のことも考えます。それはわかりやすいからという理由なんですけど。

――なるほど、よくわかりました。ちなみに「悲しみの果て」は結構短い曲ですけど、この短い間に想いを込めるのは大変じゃなかったですか?

川崎鷹也:確かに(笑)。この曲って、短くてメロディもそんなに変わらないんですよ。シンプルなメロディとサビが繰り返されているんですけど、その中でフェイクがあったりしても「これは宮本さんしか出せないフェイクだなあ」という感じで、あんまり真似はできなかったですね。でもアレンジに武部さんの色が入っているので、そこで化学反応を起こしながら一緒に作れたというのが一番大きいですし、あんまり原曲のことは考えずに歌ってるかもしれないです。シンプルな分、アレンジしようと思えばいくらでもできる曲だと思うんですけど、そこは僕もエレカシをずっと聴いてきたので、最初のルバート以外はできるだけ変えずにやりました。

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女性ヴォーカルを歌う

――竹内まりやさんの「元気を出して」は事務所の社長さんとの思い出があるそうですね。

川崎鷹也:社長が昔から一番好きな歌手が竹内まりやさんなんです。それで「いつの日かこういう曲を書け」って言われていて、僕は「いつか書きます」って流しながらやってきたんですけど(笑)。僕と社長は苦しい時代を二人三脚で歩んできて色んな思いをしてきましたし、悔しい思いもしてきて、色んな感情が僕ら2人にはあるんです。その中で、社長が一番好きなこの楽曲を歌いたいなと思ったんです。

――ボーカリストとして男女の違いでむずかしかったところはありますか?

川崎鷹也:一番むずかしかったのはブレスでした。まりやさんのブレスはもう化けものじみていて、聴いてる分には普通に聴いているんですけど、いざ自分が歌ってみると、4小節の間でノーブレスとか平気で出てくるんですよ。これは歌詞のことを考えているからだと思うんですけど、普通に〈涙など見せない 強気なあなたを〉ってセリフを話すときに、息継ぎってしないじゃないですか?そこを語るように歌っていらっしゃるんですけど、その通りに歌うとなるとすごい肺活量とすごい筋力が必要になる楽曲だなっていうことが、歌っていてわかりました。そこにリスペクトを込めながら歌った楽曲ですね。

――この曲は女性コーラスが入ってますよね? これはどなたですか?

川崎鷹也:実は、SNSで見つけた子なんですよ。僕もSNSで色んな方に知ってもらえたし、僕の力というよりは聴いてくれる人たちの力でここまで来たという自負があるんです。「元気を出して」のレコーディングを目前に、武部さんから「この曲は女性のコーラスを入れるのが面白くない?」と打診があったんです。そこから、誰にオファーするか2人で考えて。それこそ有名な方にオファーすることもできますけど、そうじゃなくて、僕もSNSからチャンスをもらったように、恐縮ながら僕が誰かにチャンスをプレゼントできないかな?って思ったんです。この子はまったく無名の、そもそも音楽をやりたいのかどうかもよくわからない人なんですけど(笑)。

――そうなんですか(笑)。でも、歌声を聴いて知ったわけですよね?

川崎鷹也:そうです。SNSで僕の曲を歌っている動画を見たんです。僕はわりと自分の曲のカバー動画って見ているんですけど、その中でズバ抜けて声質が良かったのと、「元気を出して」のコーラスにピッタリだなということで、突然のオファーをして歌ってもらいました。

――その声がご自分の声と重なって、いかがでしたか。

川崎鷹也:めちゃくちゃ良かったですね。彼女は初めてのレコーディングが僕と武部さんとのレコーディングですごく緊張していましたけど(笑)。でもマイクの前に立ったら自分の世界を持っている子だったので、すごいなと思いました。

――5曲目は、HY「366日」。この曲は高校時代に音楽をやろうと決めた曲とのことですが、そのときのエピソードを教えていただけますか。

川崎鷹也:東京に出て音楽をやろうとは思っていたんですけど、人前で歌ったことも自信もなかったので、文化祭で当時の親友で現マネージャーと歌ってみたんです。そうしたら友だちの反応とか先生の評価とか、たくさん誉めてもらえて、たぶん僕は嬉しかったんでしょうね(笑)。それで上京して音楽をやろうって具体的に思えるようになったきっかけが、この「366日」なんです。



川崎鷹也-366日【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


――それまでの川崎さんは、音楽以外にやりたいことはありましたか?

川崎鷹也:なかったです。夢もないしやりたいこともないし、ただ栃木という田舎で就職して5年後、家族が出来てなんとなく生きて子どもができて、っていう安定した未来が見えて。それを全部壊したくなったというかだとしたら一回大きな挑戦をしてみたかったというか…。上京して音楽を始めた一番の理由がそれでした。

――「366日」のオリジナルを歌っている仲宗根泉さんは、竹内まりやさんとはまた違うタイプのボーカリストですが、どう表現しようと思いましたか。

川崎鷹也:5曲ともそうなんですけど、これは僕と武部さんがやることに意味があるなと思っていたので、原曲にリスペクトを込めつつ、武部さんと僕の表現をしたかったんですよね。「366日」は高校時代から聴き続けている曲だし、「仲宗根さんはこう歌ってるからこう歌おう」というよりは、この曲との思い出がたくさんあるので、それを思いながら歌っているという感覚が大きいです。それは「愛燦燦」も同じで、美空ひばりさんのことを思いながらというよりは、おばあちゃんとのことを思いながら歌っているんです。5曲ともそっちの方が大きいですね。


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心の底から尊敬するアーティスト、玉置浩二への想い

――玉置浩二さん「メロディー」についてはかなり思い入れが大きいのではないですか。

川崎鷹也:僕にとって玉置浩二さんは本当に特別で。「こういう風になりたい」と唯一思えるアーティストは玉置さんしかいないんです。だからこそ、今まで歌ってこなかったですし、僕は玉置さんの曲をカバーするのは最初は嫌だと思っていたんです。武部さんはそのことを知っているので、「大切な人との想いを繋ぐカバー作品なのに、自分に向けた大切な曲、玉置の曲歌わないのか?」って言ってきて。「はい、歌わないです」って答えたんですけど(笑)。「いや、それはダメだろ。俺が玉置に言っといてやるから「メロディー」歌おう」って言ってくださって。強く背中を押して頂きました。。だから、武部さんとやってなかったら僕は「メロディー」を歌ってないですね。僕の思い出であり、武部さんとの思い出でもあり。そんな大切な楽曲ですね。

――玉置さんへの思いをもう少し訊かせてもらっていいですか。

川崎鷹也:玉置さんとお会いしたことはないんですけど、楽曲を通して「一番素直なんだろうな」って思えるんです。井上陽水さんのバックから始まって、安全地帯、最新曲でも、やっぱり素直な思いを歌っていらっしゃるんですよ。そのときの気持ちを赤裸々に楽曲として落とし込んでいるところが同じシンガーソングライターとして一番尊敬しているところなんです。それって、人間が成長していないとできないというか。玉置浩二という人がかっこいいからそういう曲が書けるのであって。アーティストとしてかっこいいのはもちろんなんですけど、その前に「人としてどれだけかっこいいか」っていうことを思わせてくれるのが玉置浩二さんなので、一番好きなんだろうなって思います。

――名曲がたくさんある中で、何故「メロディー」を選んだのでしょうか?

川崎鷹也:いやもう、選びきれなかったですけどね(笑)。一番好きな曲は「MR.LONELY」なんですけど、「カリント工場の煙突の上に」も好きだし、「しあわせのランプ」とか好きな曲がいっぱいある中で、でもなんかやっぱり「メロディー」だったんですよね。なんでだろう?一番最初に弾き語りできるようになった曲ということで、過去の自分との清算も含めてなんですけど。(レコーディングの)後に『関ジャム 完全燃SHOW』で玉置さんの特集があって僕が出演させていただいたときに、玉置さんがインタビューで言っていたのが、「もし自分の楽曲を1曲しかこの世に残せないとしたら、『メロディー』を残す」って言っていて。それは「みんなが知ってくれていて自分も好きだから」という理由があるんですけど、「『メロディー』にしといて良かったー!」って思いました。



川崎鷹也-メロディー【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


――ご本人がそれだけ大切に思っている楽曲を歌うというのはプレッシャーじゃないですか。

川崎鷹也:まあ、カバー作品というのは色んな声があると思いますし、それを気にし始めると何もできなくなっちゃうので(笑)。僕と武部さんが「最高だ!」って思えるものを作りたいというのが大前提としてあったので、正直5曲ともプレッシャーは感じてないです。ただ僕が大切な人に向けて楽曲を歌いたいという根本のモチベーションがあって、そこに準じた正当な楽曲たちを選ばせていただいているという感覚です。

――出来上がったこのEPは川崎さんにとってどんな作品になりましたか?

川崎鷹也:エネルギーをすごく使う楽曲たちだったので、「よくやったな」という気持ちです。簡単に歌えない曲ですし、簡単に弾き語りで歌える曲ではないので、エネルギーとパッションとパワーはすごく使いました。歌1本という、今までのスタイルと違うからこそ、すごく魂と心を込めて作ったEPです。“白”というタイトルでもあるんですけど、何年か経った後に改めてこのEPを聴いたら、また違う色に感じるのかなとは思うので、そういう意味では今このタイミングで自分ができる100%のパワーを注いだ作品ができたというのは単純に嬉しいですね。

――今後もカバー曲は歌っていきたいですか?

川崎鷹也:続けていければいいなとは思っています。“歌い継ぐ”という役割を恐縮ながら僕が担いたいと思いますし、自分が往年の名曲が好きというのもあるんですけど、良い曲って何年経っても良い曲ですから。そんな名曲を、僕を応援してくれる10代の子たちに伝えたいなと思ってますし、逆に僕の楽曲を10年後に誰かが歌い継いでくれたら嬉しいですし。そういう意味では、このカバーEP作品はシリーズ化したいなと思っています。

――このEPに紐づく企画ライブとしてBillboard Liveツアー【WHITE -あなたに贈る歌-】が10月に東京、横浜、大阪の3か所で行われますね。これまでプライベートでBillboard Liveにライブを観に行かれた経験はありますか?

川崎鷹也:Billboard Tokyoでライブを観たことがあります。僕のボーカルの師匠がコーラスでステージに立ったときに行って最前席で観ました。

――どんな印象でしたか?

川崎鷹也:そのときは専門学校1、2年生ぐらいだったから、緊張してました。初めてのラグジュアリーでお洒落なライブ会場だったので、18、9歳ぐらいの若造が行っていいものかとか、「俺がここにいていいのか?」とか不安な気持ちで、完全に雰囲気にのまれてしまいました(笑)。出演者の方たちも綺麗だし、雰囲気もライブハウスとは違うので。そういうところを初めて経験できて、「東京に来たなー!」っていう気持ちになりました。

――どんな編成でのライブになるのでしょうか。

川崎鷹也:これから詰めていくんですけど、武部さんも含めて恐らくアコースティックな編成になると思いますし、Billboard Liveでしか観れないステージにはなると思います。他のステージでは絶対にやらない曲や編成になると思うので、とてもレアなライブになると思いますよ。

――ちなみに、Billboard Liveでは出演アーティストが考案したカクテルなどが提供されることもあります。何かアイディアはありますか?

川崎鷹也:マジですか!?完全に焼酎ロックですね。Billboard Liveで芋ロック(笑)。いや、何かお洒落なやつを考えておきます。楽しみにしていてください。



川崎鷹也「白」

2022/09/14 RELEASE
WPZL-31994/5 ¥ 2,750(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.愛燦燦
  2. 02.悲しみの果て
  3. 03.元気を出して
  4. 04.366日
  5. 05.メロディー

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