2021/04/14
2010年にレコーディングされたものの、お蔵入りとなっていたプリンスのスタジオ・アルバム『ウェルカム・2・アメリカ』が、2021年7月30日にソニーミュージックより全世界同時発売されることが分かった。
2016年4月21日に惜しまれながらも57歳の若さで急逝した孤高の天才プリンスは、全世界のアーティストや音楽ファンに今なお多大な影響を与え続けている。『ウェルカム・2・アメリカ』は、変化しつづける世の中や政治的分裂、マスメディアによる情報コントロール、人種やジェンダーなどあらゆる差別や偏見など、今まさに全世界が直面している社会問題に対し、プリンスが抱いた懸念、心願った希望、描いた未来が記録されたパワフルかつメッセージ性の強い作品だ。プリンスは2010年に「世の中は偽情報に溢れかえっている。ジョージ・オーウェルが警告していた未来そのものだ。僕たちはこのようなチャレンジングな時代を信念曲げずに生きなければならない」と語っており、レコーディングから11年の月日を経て、遂に世へ解き放たれる。
レコーディングには天才ドラマーのジョン・ブラックウェルほか、クリス・コールマン、タル・ウィルケンフェルド、モリス・ヘイズ、ザ・ニュー・パワー・ジェネレーションからシェルビー・J.やリヴ・ウォーフィールド、エリサ・フィオリーロらが参加。作詞・作曲、プロデュース、その他各楽器のパフォーマンスはプリンス本人で、国内盤のみ高品質のBlu-spec CD2仕様で発売される予定だ。
アルバム発売に先駆けて、アルバム表題曲である「ウェルカム・2・アメリカ」が配信中。ゴシップに溢れるテレビやネットからの情報過多、かつて“Slave(奴隷)“と自らの頬に描いたように音楽業界への不満などについて独白する本曲には、アメリカ合衆国の国歌にある歌詞の一部<Land of the free / Home of the brave(自由の地/勇者の住処)>を、<Land of the free / Home of the slave(自由の地/奴隷の住処)>と揶揄するなど、痛烈な批判も込められている。
国内盤限定で、CDアルバムのほか、2011年4月28日に米ロサンゼルスのザ・フォーラムで敢行された【21 Nite Stand】のライブ映像をBlu-rayにて収録した2枚組も発売予定。このライブにはジョン・ブラックウェルやザ・ニュー・パワー・ジェネレーション、モリス・ヘイズらが参加し、自身のヒット曲「パープル・レイン」、「KISS」、「レッツ・ゴー・クレイジー」のほか、ボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」やシーラ・Eの「ラヴ・ビザール」といった名曲カバーも披露された。全23曲、トータル133分にわたって当時のエネルギッシュなプリンスを高画質で収めた初の発売映像作品だ。
さらにCDとライブBlu-ray、アナログ2組ほか、当時のライブのチケットやセットリスト、VIP招待状やバックステージ・パスのレプリカ、32ページに渡るブックレットやポスターなど、『ウェルカム・2・アメリカ』制作時のクリエイティヴなプリンスの魅力を豪華付属品とあわせてコンパイルした完全生産限定盤も同時発売される。
◎リリース情報
『ウェルカム・2・アメリカ』
2021/7/30 RELEASE
<通常盤(CDのみ)>
SICP-31431 2,500円(tax out.)
※Blu-spec CD2
※歌詞・対訳・解説・対談付、初回生産限定盤のみデジパック仕様
<完全生産限定盤/デラックス・エディション(CD+Blu-Ray)>
SICP-31432~31433 6,000円(tax out.)
※国内盤限定、完全生産限定盤
※Blu-spec CD2(フル・ライブ映像(Blu-ray)付)
※歌詞・対訳・解説・対談付
<完全生産限定盤/スーパー・デラックス・エディション(CD+Blu-Ray+アナログ2枚組+付属品)>
SICP-31434~31438 15,273円(tax out.)
※完全生産限定盤
※歌詞・対訳・解説・対談付
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