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2020/12/26

終末の物語×人間ドラマ=語り継がれる超名作の法則!? Netflix最新作『ミッドナイト・スカイ』

 ジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めるNetflix映画『ミッドナイト・スカイ』が好評配信中だ。

 滅亡の危機にある地球と広大な宇宙を舞台に描く本作で、ジョージは北極に残り続ける孤独な科学者オーガスティンを演じる。オーガスティンは謎の少女と共同生活を営むなか、地球へ戻ろうとする宇宙船の存在を知り、交信を通じて帰還を止めようと奔走する。

 ジョージは本作で描かれる終末の世界を舞台にした物語について、「現在ほど世の中に終末感が漂っていなかった時代でも、こうした物語はいつも人気があった。私たちはいつでも優れた終末の物語が好きなんだと思うよ。他者と深く繋がろうとする姿が映し出されるし、人は人に対して何ができるのか?という深みのあるテーマも描かれるからね」と、絶望的な状況に陥った時に人はどう振る舞うのかを映し出す人間ドラマにこそ人々が惹かれると解説。「キャラクターの内面を掘り下げて、繊細な人間ドラマも描きたいと思ったんだ」と語っているように、深みのある人間ドラマが描かれていることも打ち明けた。

 本作では病に侵され死へと向かいつつある孤独なオーガスティンが、宇宙船クルーを救うために過酷な極寒の地を奔走し、その過程の中で他者と交流を紡いでいく姿が丁寧に描かれている。本作のように終末を描きつつ人間ドラマも丁寧に描いた作品は、映画ファンの間でも語り継がれるような名作が多い。

 『インターステラー』(2015)は、人類が滅亡の危機に晒されるなか、人類の運命をかけた旅を通して親子愛を描いたヒューマンドラマとしても名高く、世界興行収入6億9620万ドル(約720億円)をたたき出し、公開から5年近くたった今でもSFファンの心に強く残る名作と言われている。『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)は、地球温暖化による自然災害が起こるなかで、親子の絆を中心に描かれた物語。自然の驚異に翻弄される人々の姿が感動的に描かれ、世界興行収入5億5263万ドル(約571億円)を記録した。『ディープ・インパクト』(1998)では、隕石衝突による地球滅亡という絶望的な状況で様々な人間ドラマが並行して描かれ、同年に公開された『アルマゲドン』と比べてもヒューマンドラマという印象を強く残した名作として知られており、世界興行収入3億4946万ドル(約361億円)を記録した。

 この冬、最注目の本作は、滅亡へ向かいつつある地球で、オーガスティンが北極に独り残ることを決めた理由に隠された真実を描くヒューマンドラマの側面も持つ。ハリウッドを代表する名優であり、製作者としても大活躍するジョージ・クルーニーが満を持して送る本作をお見逃しなく。


◎作品情報
Netflix映画『ミッドナイト・スカイ』
Netflixで独占配信中
監督:ジョージ・クルーニー
出演:ジョージ・クルーニー、フェリシティ・ジョーンズ、カイル・チャンドラー、デミアン・ビチル、デヴィッド・オイェロウォほか

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