2012/12/27 18:24
遺影は2005年1月29日の「十八代目中村勘三郎を祝う会」で篠山紀信氏が撮影したもの
5日に57歳で亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎さんの葬儀・告別式が27日、東京・築地本願寺で営まれ、各界の関係者2000人、一般弔問客1万人が別れを惜しんだ。
歌舞伎界から、日本俳優協会会長の坂田藤十郎、勘三郎さんと生まれが半年違いという坂東三津五郎、片岡仁左衛門が弔辞を読んだ。
三津五郎は「哲明(のりあき)さん、哲(のり)ちゃん」と勘三郎さんの本名で呼び掛け「天才少年といわれた君はずっと僕の前を歩き続け、僕は遅れまいと必死に後を追い掛けた。だから今の僕があるのは君のおかげ。『君には僕がいた。僕には君がいた』という感謝と喜びの気持ちでいっぱい。でも肉体の芸術ってつらいね。その全てが消えちゃうんだもの。本当に寂しいよ、つらいよ」と涙ながらに語り掛けた。
そして「君がいてくれたおかげでこの56年間、本当に楽しかった。中村勘三郎が圧倒的な歌舞伎役者だったことを伝えていきたい。今日まで本当にありがとうございました」と締めくくった。
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