2020/09/10 17:30
モデルで実業家のクリッシー・テイゲンが、米誌Marie Claire(マリ・クレール)の特集記事で、10年前に夫のジョン・レジェンドと露骨な人種差別を受け、怖い思いをした体験を明かした。
夫のゴッドマザー(宗教的後見人)の家を探しながら、米バージニア州フレドリックスバーグの高級住宅街をゆっくり車で走行していた際、“自警団っぽい”白人男性二人にあとをつけられ、嫌がらせをされたとクリッシーは話している。「夜に比較的高級な住宅街をゆっくり運転していたのね、ジョンのゴッドマザーの家を探しながら。するとピックアップ・トラックに乗っていた男性二人が、ライトをチカチカさせながら私たちのあとをゆっくりついて来るのよ、話したそうにしながら。私たちが車を止めると、そいつらが、“あんたたち何探してるんだ?”って言うから住所を教えたの。そうしたら、マジで“さっさとここから立ち去れ!”って言われて、そこからもずっと彼女の家のドライブウェイまでついて来たのよ。車から降りて来て、私たちが玄関をノックして家に入るまでずっと監視された。とても不快で怖い体験だった」と彼女は振り返った。
さらに彼女は、「恐ろしかったし、あっと言う間にもっとひどいことになっていたかもしれない。私はあのあと何時間も泣きじゃくっていたけれど、ジョンはあまり感情的になっていないことに気付いたのね」と明かし、「彼があまり動揺していないのを見るのもとてもショックだった。明らかに彼は以前にもこういう目に遭ってきたってことだから」と、黒人男性が日々体験していることを身を持って知ったと話している。
クリッシー自身はノルウェー系米国人の父とタイ人の母を持つため黒人ではないが、ジョンの血を引く4歳の娘と2歳の息子、そして妊娠中の3人目の赤ちゃんは肌の色で差別を受ける可能性が高い。このことについて彼女は、「母親になった時に、つらくトラウマになるような状況について子どもたちに説明できるような本をいくつか読んだ。ただ、自分たちがとても恵まれているということを教えるのはとても大変なことで、それについての本は存在しない。でも、富や地位にかかわらず、彼らには常に肌の色がついてまわる。肌の色で周りと違う対応を受けるようなことがあれば、私はジョンを頼ってたくさん助けてもらうつもり。子どもたちはアジア人であり白人でもあるけれど、肌の色は黒い。だから私たちは、子どもたちを小さな大人だと思って話すようにしているの、理解できる言葉を使いながらね。とても重要なことだって教えて、必要なだけ質問もさせてあげている」と話している。
TwitterなどのSNSでトランプ米大統領に対する批判を繰り返してきたクリッシーは、このような黒人に対する差別は大統領の言動によって深刻化していると感じている。「大統領の後ろ盾があるから、自分の人種差別感情をオープンにしてもいいんだって自信を持ってしまっている」と彼女は差別主義者について語っており、11月の大統領選挙では、「(トランプ大統領を)公職から追い出すために闘うよ、だってこのような憎悪がアメリカ中で沸騰しているような状況であと4年も生きられないもの」と、力を尽くすことを誓っている。
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