2019/11/16
『ターミネーター2』の続編となる『ターミネーター:ニュー・フェイト』に出演するアーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンが来日した。両者が揃って来日するのは今回が初めて。もはや説明不要の傑作『ターミネーター2』で「I’ll be back.」というセリフと共にシュワルツェネッガー演じるT-800が溶炉に身を投げるシーンは、映画史に残る名シーンとして語り継がれている。その名作の公開から28年の時を経て、2人がスクリーンに戻ってきた。
再びサラ・コナーを演じることになったリンダは、「この28年間、サラは一体どこにいて、その歳月が彼女に何をもたらしたのか、そういった疑問の答えを知りたいと思った」と復帰に至った理由を教えてくれた。
最新作は2019年のメキシコが舞台。『ターミネーター2』以降、初めてスクリーンに姿を見せることとなるサラ・コナーの登場シーンは、ファンの誰もが待ち望んでいた瞬間だろう。そのシーンについて演じた本人に聞いてみると、「私は自分が出ている映画は観ないの。1ミリも!」と驚きの回答が戻ってきた。「客席に混じって『サラ、行けー!』なんてする日は一生来ないわ(笑)。でも、あのシーンの撮影は本当に楽しくて、サラの登場に相応わしいインパクトのあるシーンになっている」
その撮影時、自宅療養中だったアーノルドはそのシーンを初めて観た時、思わずFワードを言ってしまうほど衝撃を受けたと言う。「ティム・ミラー監督からコメントもなくビデオだけ送られてきたんだけど『やられた! サラ・コナーが戻ってきた』と全身に鳥肌が立った。それにすごく覚えているのは、完璧に武器を扱うリンダの姿と、彼女の表情に表れている自信。それがとても良かった。その後、セットでリンダに会った時、彼女が相当な準備をしてきたことが一目で分かった。体作りに1年かけてきたんだよ。リンダは完璧主義者だからね」と長年のパートナーの努力を称えた。
さらにアーノルドは、「リンダは女性アクション・ヒーロー像を確立した第一人者。(『ターミネーター2』が公開された)1991年は女性がアクション・ヒーローとして活躍するのは稀だったけれど、サラ・コナーは私達が予想したレベルを越えてみせた。その功績は計り知れないものだ」とも語った。
今作の両者の復帰に早くも続編を望む声が上がっているが、それに対して両者は、「ファンと興行成績次第」と口を揃えた。「毎回T-800が任務終了するたびに、私もこれで最後だなと思うわけだけど、カム・バックしている。100歳になった時にガイコツ姿になって出るかもしれないね」と冗談交じりに話すアーノルド。その横でリンダは「アーノルドがいないなら、続編をやりたいと思えるか分からない。私はこれで終わりでもいいと思っているけど、求められればまたやるかもしれないわね」と自身の意見を述べた。続編の朗報を望む人はぜひ劇場へ。
Text and photo by Mariko Ikitake
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