2012/11/01 19:15
86歳のロック・レジェンド、チャック・ベリーが新曲6曲(その内何曲かは16年前に作曲)を披露し、カムバックを約束した。ロックの殿堂ミュージアムが彼の功績を称え、【アメリカン・ミュージック・マスターズ】賞を授けると共に名誉コンサートを開催。ベリーは披露した新曲について、「もし誰かが後押ししてくれたらリリースしたい。確かにオールド・スタイルな曲かもしれないが、ずっと演奏してきた俺のスタイルなんだ」と語った。
【アメリカン・ミュージック・マスターズ】は、これまでにアレサ・フランクリン、ジャニス・ジョプリン、ウディ・ガスリーなどが受賞している。
「ロール・オーバー・ベートーヴェン」、「スウィート・リトル・シックスティーン」、「ジョニー・B.グッド」などのヒット曲と共に、ロックの歴史を築いてきたベリー。当日参加したアーニー・アイズレー、ダリル“DMC”マクダニエルズ、ジョー・ボナマッサ、リック・デリンジャー、ロージー・フローレス、ジョン・フルブライト、デヴィッド・ヨハンセン、ロニー・ホーキンス、スティーヴ・ジョーダン、マール・ハガードといった錚々たるメンバーへアドバイスを求められると、「“キープ・ロッキン”に限る。そして、ファンを大切にしろよ」と話した。
高齢で昔のように歌えなくなり、“俺の歌う日々は過ぎ去った/俺の声は失われた/俺のノドは擦り切れてしまった/俺の肺はゼイゼイするぜ”といった歌詞を披露しているベリー。ただ、今でもセントルイスのクラブ、ブルーベリー・ヒルで毎月コンサートをしており、ペースダウンする気はないという。「ファンは昔を思い出して楽しんでいる。昔の記憶を鮮やかに蘇らせてあげたいんだ」と話している。
ロックの殿堂では今回の受賞を記念してベリーの特別展示を行なっており、ステージ衣装やギターなどが飾られているという。1986年にロックの殿堂入り第1号を果たしたベリーは、「ミュージシャンにとってこの殿堂より上はないし、この殿堂の意義は最高だ」と語っている。
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