Billboard JAPAN


NEWS

2018/12/23

映画『グリンチ』、音楽家ダニー・エルフマンのインタビューが到着&必聴ソング3選をピックアップ

 現在、『怪盗グルー』シリーズ、『ペット』、『SING/シング』などのイルミネーション・エンターテインメントが贈る最新作の映画『グリンチ』が現在公開中。映画に対する絶賛のコメントはもちろん、「グリンチの音楽良い」、「音楽素敵だなって思ってたらエンドロールでびっくり!」といった本作の音楽に対する投稿も続々と到着し、話題を集めている。そこで今回は、劇伴を担当したダニー・エルフマンのインタビューと、『グリンチ』のサントラより宣伝マンがオススメする、必聴ソング3選をご紹介したい。

 本作の劇伴を担当した人物は、『シザーハンズ』(90)、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)といった、クリスマスを描いた名画音楽を担当してきた名匠ダニー・エルフマン。イルミネーション・エンターテインメント作品へ音楽を提供するのは今回が初めてで、ダニー本人も“念願が叶った”と喜びを露わにしている。イルミネーション・エンターテインメントの創設者であり、本作プロデューサーを務めたクリス・メレダンドリはダニーの起用について「音楽は、脚本とビジュアルと並んで、本当にストーリーテリングの三つ目の柱です。本作では心奪われるような音楽世界を作りたいと思っていたんです。ダニーとはもう二十年近く一緒に仕事をしようと言い続けていて、ただ機会がなかっただけなんです。今回、作品世界のファンタジー要素を支えるだけでなく、感情に訴えたり、コメディを加速させたりするような、心揺さぶる音楽を作れるのは彼以外に考えられなかったんです」と語ります。クリスが思った通り、ダニーの仕事ぶりは素晴らしいものだったようで「彼は純粋に並外れた音楽家で、彼との仕事は素晴らしい時間だった」と振り返っている。さらに、「いつの日か、ハリウッド・ボウル(ハリウッドにある野外音楽堂)のような場所で、ダニーの音楽をオーケストラが生演奏しながら『グリンチ』を観るのが私の密かな願いだ。それくらい良い音楽なんだ」とダニーが本作のために世に生み出した劇中音楽に絶賛のコメントを寄せている。

 一方、ダニー本人も『グリンチ』は理想的なプロジェクトであり、オファーにいたっても絶妙のタイミングと感じていたようで、「クリスと会い、イルミネーションという会社と、この映画に向けたビジョンに好感触を抱いた。それから、個人的なことを言えば、私が『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の作曲をしてから約25年が経つが、この作品はグリンチの物語からインスパイアされたものであり、原作のドクター・スースのリズムや韻に影響を受けたものだから、今回の映画は自分にとって完璧だと思ったんだ。二つのものが一つの原作でつながるようでね」とダニーが担当したクリスマスの名作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と本作の間にひそかに存在するエピソードについても明かした。

 本作ではダニー・エルフマンの他にも、今をときめくヒップホップアーティスト、タイラー・ザ・クリエイターが主題歌を担当。そのほかにもRun-DMC、スプリームス、ナット・キング・コールといった往年の歌手が手掛けたクリスマスソングも採用されるなど、“クリスマスを3倍盛り上げる”音楽が勢揃いしている。是非劇場に足を運んで『グリンチ』とともに劇中の音楽も楽しんでもらいたい。


◎「You're A Mean One Mr.Grinch」/タイラー・ザ・クリエイター:
https://youtu.be/nytpYtLtHpE

◎「I Am The Grinch」/タイラー・ザ・クリエイター:
https://youtu.be/8FdN8Hiq8UI

◎「God Rest Ye Merry Gentlemen」/ペンタトニックス:
https://youtu.be/ku7ohU1IGls

◎公開情報
『グリンチ』
2018年12月14日(金)より、全国ロードショー
監督:ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー
日本語吹替え:大泉洋、杏、秋山竜次(ロバート)、横溝菜帆、宮野真守ほか
配給:東宝東和
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

ダニー・エルフマン その他の画像・最新情報へ

関連商品

レッド・ドラゴン
(オリジナル・サウンドトラック) ダニー・エルフマン「レッド・ドラゴン」

2005/10/05

[CD]

¥1,543(税込)

ハルク
(オリジナル・サウンドトラック) ダニー・エルフマン「ハルク」

2005/10/05

[CD]

¥1,543(税込)

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”

  2. 2

    ロゼ&ブルーノ・マーズ、11/22大阪開催【MAMA】で「APT.」世界初披露へ

  3. 3

    【先ヨミ】timelesz『because』24.9万枚で現在シングル1位独走中

  4. 4

    <インタビュー>米津玄師 新曲「Azalea」で向き合った、恋愛における“距離”――「愛情」の源にある“剥き身の生”とは

  5. 5

    【ビルボード】ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」総合首位、洋楽としては約11年半ぶりの快挙

HOT IMAGES

注目の画像