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2018/04/04

ミュージカル【王様と私】ウエストエンド公演、渡辺 謙&大沢たかおが夢の初共演

 渡辺 謙、大沢たかお共に、ミュージカル【王様と私】出演でミュージカルの聖地ロンドンのウエスト・エンドデビューが決定、夢の初共演を果たすことが発表された。

 ニューヨークのリンカーン・センター16ヶ月の公演と、ソールドアウトを記録したアメリカツアーを経た【王様と私】は、2018年ロンドンでの必見のミュージカルである。リチャード・ロジャースの音楽、オスカー・ハマースタイン2世の脚本と作詞、彼らの代表的なこの傑作は、「Getting To Know You」「Hello Young Lovers」「Shall We Dance」「I Have Dreamed」「Something Wonderful」など誰もが知るクラシックなナンバーに溢れている。舞台は1860年代のバンコク。シャムの王様と、傲慢な王様の王妃たち、王子・王女たちの教育係として迎えられたイギリスの教師アンナとの間で発展する型にはまらない、感情が激しくぶつかり合う関係を描いている。

 “誰もが認めるブロードウェイ・ミュージカルの女王”(サンデー・タイムス)ケリー・オハラ(アンナ役)と、トニー賞およびアカデミー賞ノミネートの渡辺 謙(王様役)、そしてトニー賞受賞のルーシー・アン・マイルズ(第一夫人チャン王妃役)のチームに、今回新たに、人気テレビドラマシリーズ『Jin-仁-』の主演を務めた他、映画やドラマで数々の賞を受賞した、日本を代表する俳優・大沢たかおがクララホム首相役で出演することが決定した。1995年蜷川幸雄のシェイクスピア作品でイギリスにて舞台デビューし、2008年・2010年共に記録的な動員数を残した人気ミュージカル【ファントム】以来、待望の舞台出演が今回の【The King and I】ロンドン公演になる。

 また、“若い恋人たち”ルンタ役とタプティム役にディーン・ジョン=ウィルソン(ディズニーオリジナル【アラジン】ウエスト・エンド公演主役)とチョン・ナヨン(Na-Young Jeon)の参加が決定。数々の賞を受賞したロジャース&ハマースタインのミュージカルが、ブロードウェイからロンドンのパラディウム劇場へ移り、6月21日にプレビュー公演が開幕する(本公演の初日は7月3日)。

 そして、チケット販売好調を受けて、9月29日まで3週間公演期間を延長することも決定した。これがブロードウェイ・スターをロンドンの舞台で見ることができる最後のチャンスとなる。(ケリー・オハラは【キス・ミー・ケイト】出演のためブロードウェイへ戻り、渡辺 謙は撮影の仕事が入っている。)すでにチケット完売の公演も出てきたため、木曜日の昼公演(8月30日、9月6日、13日、20日、27日)も追加された。


◎コメント
・渡辺 謙
Q.大沢たかおさんとの初共演の意気込み
仕事は初めてですが、トレーナーが同じで話は聞いていたので、ある種の交流はありました。
最初のNY公演の時に、日本でいい俳優はいないのか?と言われていたタイミングで大沢君が観に来てくれて、演出家が「彼はどうだろう?」という話になり、オーディションなども行ったのですが、2016年の時はスケジュールが合わず実現できませんでした。僕よりミュージカル経験は豊富だし、「日本の俳優はこれくらいのポテンシャルがあるんだ」ということを証明するいい機会になると思いますし、大沢君のある種の勇気と、こういった機会を作ってくれたロンドンのプロデューサーにも感謝したいと思います。日本の俳優同志として一緒にウエストエンドに立てるというのは、NYに一人で行くよりも誇らしい気持ちで行けるなという気がしています。

Q.お互いの印象
深く知ったのは、娘と一緒に出ていたミュージカル【ファントム】で初めて舞台で観たのですが、それまでのイメージと全く変わらない誠実な芝居をされるし、舞台に立たれる方だなという印象でした。
それぞれの人生や考えもあるので海外でやるのが偉いとは思わないですが、自分を白紙に戻して何ができるのかを試すチャンスいい機会になるし、日本の仕事にもフィードバックしてくると思うので、キャリアも実力もあるし俳優として色んなチャレンジをしてほしいと思います。

Q.大沢さんへのアドバイス
セリフとして舞台で表現できるための英語なので全く一からやり直すくらいの分量になると思います。出来る限りの準備をしていっても結構バタバタすると思います。自分が納得できるところまでやってきてほしいと思います。僕自身も1年半くらい空いているので、1幕通して読むと結構息が上がるし、セリフを言うために呼吸をするだけで結構体力が必要になりますので、準備をしているところです。

Q.今回の公演への意気込み
前回はNYで144ステージやったけど一からやるのは変わらないと思います。今日一日何ができるかをやり続けることには変わりなく、それが楽しみでもある。別なものを新たに作り上げる機会をもらったので、新鮮じゃないとだめだと思うので、どれくらいフレッシュに稽古に入れるか、どこまで100%でやり切れるかを準備し、日々の生活を送りたいと思います。

・大沢たかお
Q.渡辺謙さんとの初共演の意気込み
2015年のNY公演を観に行ったときに楽屋に呼んでくださり、そこで演出家から次の日から来てくれと言われて、「歌ってみてくれ、英語のセリフを言ってくれ」と予告なく言われて何日か行ったのですが、その時はスケジュールが合わなくてご一緒することができませんでした。時間が経って今回ウエストエンドで公演が決まった時に改めて声をかけてくださり、期待に応えたいという思いがあったので、受けさせて頂きました。
舞台デビューが蜷川幸雄さん演出のイギリス公演で、お客さんのレベルの高さや厳しさを聴いていたので、よりによってその厳しい場所なのかと思うのと、いい意味でも試される、自分の実力でしか期待に応えることができない本当の意味で挑戦できる場が訪れたなという感じです。

Q.お互いの印象
僕はNYに追いかけて観に行くくらいのイチファンなので、尊敬以外の何物でもないです。若い人たちがもっと頑張らなければいけないところを謙さんが一人で戦っているのを見ると言葉もないですし、どれだけサポートができるのかと考えさせてくれる素晴らしい先輩です。
初対面でご挨拶した時に、紙に書いた電話番号を渡されて、「海外いつ来るの?来るとき絶対電話してね」って言われたのを覚えています。そういったことをそれまで言われたことがなく人生初めて声をかけて頂いて、改めて海外での活動について考えるようになりました。

Q.『王様と私』を観た感想
言葉失うくらいに素晴らしく、その後も当日券を買って観るほど感動しました。エネルギーやスピード感、楽曲や物語の素晴らしさ、人とのコミュニケーションや、生きること死ぬこと国を守ることという色んなメッセージが詰まった素晴らしい作品だと思いました。

Q.今回の公演への意気込み
初めてNYで観た時は本当のただの客として観ていて、まさか自分が出ると思っていなかったので、そこから公演へ向けて調整していくのが大変ですが、今回改めて声をかけて頂いて、言い訳ができない状況になっているので潔い気持ちで挑めると思っています。
5月頭からのリハーサルに向けて準備は始めていますがなかなか思うようにいかないですし、通訳も入らず、その中でどれだけ挑戦できるのか、今はドキドキの方が強いです。


◎公演概要
ミュージカル【王様と私】
ロンドン・パラディウム劇場
プレビュー公演:2018年6月21日から
本公演初日:2018年7月3日 19:00公演
公演:月曜日~土曜日 19:00公演、水曜日・土曜日 14:00公演・19:00公演
追加昼公演:(木)8/30、9/6、13、20、27 14:00公演
※8/28、9/4、11、18、25公演はありません
チケット:15ユーロ~82.50ユーロ、プレミアムシート有

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