2016/06/29
映画『ファインディング・ドリ-』の監督来日記者会見が29日、東京都内で行われ、アンドリュ-・スタントン監督、アンガス・マクレ-ン共同監督、日本語吹き替え版キャストの室井滋、木梨憲武、上川隆也、中村アンが登壇した。
この映画は、13年前に大ヒットした『ファインディング・ニモ』から1年後の世界を描く続編。ポジティブだけど何でもすぐに忘れてしまうドリ-が、ただ一つ忘れなかった家族の記憶…、自分のパパとママを探すべく、ニモら仲間たちと人間の世界を冒険する物語。
かつて「『ファインディング・ニモ』の続編は絶対に作らない」と宣言していたアンドリュ-監督。今回、続編を作った理由を問われると「ネバ-という言葉は絶対に使ってはいけないとこの経験から学びました」とちゃめっ気たっぷりにコメント。続けて、数年前に仕事上の都合で作品を見直した際に「ドリ-のことが心配になっている自分に気がついたんです。彼女の家族はまだ見つかっていないと…」と、急に続編製作への思いがあふれてきたことを明かし、「この物語を通して心に迫った感情を体験してほしい」とアピ-ルした。
13年前に引き続きドリ-の声を担当した室井は、今回の起用に「新人になったような気持ちです」と喜び。「せりふも多くてとても大変でした」と収録での奮闘ぶりを明かしつつ、「私自身、ドリ-をやっている間は“ドリ-化”してしまって、タクシ-に携帯電話を忘れたり、“ガ-デニング”のものを買いに行ったら“カ-テン”コ-ナ-にいたりといろんなトラブルがありましたが、それだけドリ-の気持ちに成り切っていたことだと思います」と語り、笑いを誘った。
同じく、前回に引き続きニモの父親、マ-リンの声を演じた木梨も「今回も『ドリ~!』、『ニモ~!』という叫び声を中心にやったのですが、全て細かく一字一句映像の口に合わせて、スタジオに一人ぼっちで入り、5~6日間、厳しいチェックを受けながら、なんとか仕上がったようです」と報告。
「日本で出来上がってもアメリカに持って帰って、『これでいいか』というのをこちらの偉い方がチェックして、『違う違う、もっとこうして』となった時のために、ダメ出しを直す、その日までピクサ-さんに抑えられていて…」とその厳重なスケジュ-ル管理を冗談めかしつつ暴露。完成作については「厳しいアフレコと編集を経て見事に仕上がっておりまして、びっくりしました」と満足げで、アンドリュ-監督も「本当に素晴らしかったよ」とその仕事ぶりを賞賛していた。
映画は7月16日から全国公開。
エンタメ OVO
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