ブルックリンが拠点のバンド、ダーティー・プロジェクターズ（Dirty Projectors）で、ベース、キーボード、ヴォーカルをこなしていたエンジェル・デラドゥーリアン（Deradoorian）の来日ツアーが、いよいよ来週20日よりスタートする。その東京公演に、現地リリース元のanticonレーベルオーナー・sodapopがDJで出演する事が決定した。

　前述の通り、デラドゥーリアンは元ダーティー・プロジェクターズのメンバー。彼女の浮遊した歌声がこのバンドを浮き立たせたのは誰もが知るところだろう。そのほか、フライング・ロータス（Flying Lotus）、ヴァンパイア・ウィークエンド（Vampire Weekend）、ザ・ルーツ（The Roots）ら名だたるアーティストとコラボレートしてきた彼女は、『意識を広げたいという望みと、これまで私たちが伝えられてきた意識の限界を越えたところに存在する可能性の象徴を表した』と、デビューアルバム『The Expanding Flower Planet』のタイトルについて語っている。

　上記アルバムの完成発表と同時に公開された楽曲「A Beautiful Woman」（http://youtu.be/TyVXu2J9Qgg）は、辛辣な米音楽ウェブサイト「Pitchfork」にて“Best New Track”を早くも獲得。本作のリリース元は、今のLAビートシーンを牽引するバス（Baths）、そして2014年度マーキュリー賞の最優秀賞を獲得したヤング・ファーザーズ（Young Fathers）を見出し、今再び復興の兆しを見せているLAの名門レーベル・anticon.だ。長い歴史を持つ同レーベルが初の女性アーティストと契約を交わしたということも、音楽業界では大変なトピックになっている。

　来日ツアーの東京公演でDJ出演する同レーベルオーナー・sodapopは、LAを拠点とするインターネットラジオ局「dublab」にて“sodapop sounds.”というプログラムを持っているなど、DJとして定評がある。サポートアクトには、2014年から活動を開始するなりジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブ・サウンドで追求し続けるD.A.N.に加え、クラウトロックやニューエイジなど70年代の実験的な音楽や現代のベースミュージック、エレクトロニックなどに根を張るAlbino Soundが出演。

　またその翌日、21日京都公演には音楽ライター・岡村詩野がDJを、Turntable FilmsとOUTATBEROがサポートアクトを務め、 22日大阪公演には、日本と海外を行き来しながら幅広く活動しているMayumikillerがDJ、ROTH BART BARONとsebuhirokoがサポートアクトに決まっている。

◎来日ツアー情報
2016月4月20（水）
渋谷WWW OPEN 19:00 / START 19:30
サポートアクト：D.A.N. / Albino Sound
DJ：sodapop
2016年4月21日（木）
京都METRO OPEN 19:00 / START 19:30
サポートアクト：Turntable Films / OUTATBERO
DJ：岡村詩野
2016年4月22日（金）
大阪CONPASS OPEN 19:00 / START 19:30
サポートアクト：ROTH BART BARON / sebuhiroko
DJ：Mayumikiller(LOSER)
料金：全公演5,500円（ドリンク代別）各プレイガイドにて発売中
主催・企画制作：Tugboat Records Inc.

◎デビューアルバム『The Expanding Flower Planet』
［国内版（歌詞・対訳・解説付）］
［国内盤初回プレス盤（歌詞・対訳・解説・アーティストカード付）］
2,200円＋税 TUGR-018