2014/09/09
指揮者・西本智実とBunkamuraオーチャードホールが、新たにスタートさせるコンサートシリーズの第一回目開催に向け、9月9日に記者懇親会が行われた。
Bunkamura25周年を機に、スタートすることになった西本智実とイルミナートフィルによる定期演奏会。美術館や映画館、劇場など様々な施設を保有するBunkamuraならではの企画として、複数の分野の芸術を駆使し、総合芸術として上演するというのが特徴だ。
第一回目のプログラムは、カール・オルフ作『カルミナ・ブラーナ』。西本自身が台本を作成し、映像デザイナー大野一興とともに、字幕と映像を使って表現される。西本は「今、私達は偶然日本で生まれ、たまたまこの時代に生きています。この作品を通じて、(国境も人種も超えた、人間としての)普遍的なものを伝えていきたい。」と語った。
また、本公演の前半には、西本自作の「天の岩戸伝説~ヘブライからの風~」が演奏される。西本は「平日の公演なので、お仕事終わりで遅れていらっしゃるお客様もいるかもしれないと思い、まず少し短い曲を演奏することにしました。当初は、作曲家の方に委嘱を考えたのですが、時間がなかったので自分で作ることになりました。」と述べた。天の岩戸を題材にしたのは、「カルミナ・ブラーナ」の歌詞の冒頭「おお、運命の女神よ」から、天の岩戸に隠れた女神・天照の大御神を連想したのがきっかけ。最後の音は「カルミナ・ブラーナ」の最初の音と同音にすることで、コンサートに一体感をもたせ、合唱やお神楽などを用いた10分程度の作品を現在、作曲中だという。
今後の展開について質問されると、西本は「イルミナートには、オーケストラ、合唱、バレエ、歌手という劇場に必要な人材が全て揃っています。今後も、Bunkamuraでしかできない作品を生み出していきたい。」と述べた。第二回演奏会は、ヴェルディの「レクイエム」が予定されている。
◎公演情報
【西本智実 イルミナートフィル オーチャードホール定期演奏会】
日時:2014年11月14日(金)19:00開演
会場:Bunkamuraオーチャードホール
曲目:カール・オルフ「カルミナ・ブラーナ」、西本智実「天の岩戸伝説~ヘブライからの風~」
指揮:西本智実
管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ
ソプラノ:熊本佳永
テノール:中井亮一
バリトン:田中勉
合唱:イルミナート合唱団、東京FM少年合唱団
映像:大野一興
more info:http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_nishimoto.html
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