2011/07/12
MOTORHEADのLEMMY KILMISTERはかつてMICHAEL “WURZEL” BURSTONのことを「静かなるモンスター。彼はきわめて口調の柔らかな男で、一種紳士といった感じさえある。しかし、ギターを渡してみろ、とにかく……爆発しちゃうんだから」
1985~1995年の間にMOTORHEADと9枚のアルバムを作ったWURZELが、心筋症によって引き起こされた心室細動のために7/9に61歳で亡くなった。KILMISTERのベース・テクであるTIM BUTCHERがフェイスブックで訃報を発表し、WURZELを「完璧な紳士で偉大なギタリスト」と讃え、「君がいなくなって淋しくなるよ」と書いている。
7/10のネブワースでMOTORHEADは出演するソニスフィア・フェスティバルのセットをWURZELに捧げると宣言した。ドラマーのMIKKEY DEEはスウェーデンの新聞に「WURZELはものすごく素晴らしいMOTORHEADのリフを書いた。彼が脱退して淋しかったことを覚えているし、シンプルでクラシックなMOTORHEADのリフが懐かしいよ。以来あんなものは書かれていない。彼と一緒になくなってしまったんだ。素晴らしくて、ほんとに面白いヤツだった。あいつの中にはたくさんのロックンロールが詰まっていたよ」
WURZELはイギリスのチェルトナムで生まれ、軍隊でドイツやアイルランドに駐屯していたこともある。イギリスの子供番組に登場するWORZEL GUMMIDGEにちなんでこの渾名が付いたのも軍隊でのことだった。
BASTARDやWARFAREといったバンドを経て1984年にMOTORHEADのオーディションを受けた。LEMMYが彼とPHIL CAMPBELLのどちらを選ぶか決めることができず、バンドは4人編成になった。
彼は1995年、アルバム『SACRIFICE』をレコーディングしたあとにバンドを脱退。その後2005年の『BBC LIVE & IN SESSIONS』のリリースに関わったり、バンドのステージにゲスト参加したりしてきた。ソロ・アルバムとしては1987年の『BESS』、1998年の『CHILL OUT OR DIE』がある。また、WARHEAD、SPLODGENESSABOUNDS、WVKEAF、DISGUSTなどのアルバムにゲスト参加している。
死ぬ前にWURZELは新しいバンド、MLEADER OF DOWNでデビュー・アルバムのためのマテリアルをレコーディングしていた。
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