2014/03/18 11:30
世界最古の民間オーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のツアーで来日中の指揮者、リッカルド・シャイ―が3月17日 都内で記者会見を行った。
イタリアに生まれ、母国の名門歌劇場ミラノ・スカラ座の次期音楽監督に就任予定の世界的指揮者シャイーは、2005年からカペルマイスター(楽長)としてゲヴァントハウス管弦楽団を率いてきた。今回、同団とは2011年以来3年ぶり、3回目の日本公演となる。
まずシャイーは「日本の地を再び踏むことができ嬉しい」と挨拶し、今回のツアーで取り上げる作曲家(ベートーヴェン、マーラー、ショスタコーヴィチ)の魅力について情熱的に語った。22日と23日に演奏が予定されているマーラーは、楽団の本拠地ライプツィヒでも暮らしたことのあるという縁のある作曲家だ。本作について「彼の第7番の交響曲は全10曲の交響曲の中でもっとも存在が地味かもしれないが、奇跡的な価値をもつ作品。複雑でアプローチに勇気を強いられる曲だが、シェーンベルクが高く評価していたことも十分に頷ける。」と紹介した。
また、18日、19日、21日の公演では2014年1月にグラミー賞に輝いたヴァイオリニスト五嶋みどりとの豪華共演が予定されている。既に五嶋とのリハーサルを済ませたシャイーは「本番が楽しみ」と語った。
◎公演情報
【ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 2014年ツアー】
指揮: リッカルド・シャイー
ピアノ: ネルソン・フレイレ(3/17)
ヴァイオリン: 五嶋みどり(3/18、19、21)
3月17日(月) 東京・東京オペラシティ <プログラムA>
3月18日(火) 川崎・ミューザ川崎シンフォニーホール <プログラムB>
3月19日(水) 大阪・フェスティバルホール <プログラムB>
3月21日(金・祝)東京・サントリーホール <プログラムB>※完売
3月22日(土) 京都・京都コンサートホール <プログラムC>
3月23日(日) 東京・サントリーホール <プログラムC>
<プログラムA>
メンデルスゾーン: 序曲「ルイ・ブラス」op.95
ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」 (ピアノ:ネルソン・フレイレ)
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調 op.47
<プログラムB>
メンデルスゾーン: 序曲「ルイ・ブラス」op.95
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64 (ヴァイオリン:五嶋みどり)
ショスタコーヴィチ: 交響曲第5番 ニ短調 op.47
<プログラムC>
マーラー: 交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」
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