2025/12/26 20:45
Snow Manが、5枚目のオリジナルアルバム『音故知新』を携えて全国5都市17公演をまわる5大ドームツアー【Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON】を開催。東京ドームでは、12月23日から26日の4日間公演が開催され、約220,000人のファンを動員した。本稿では、東京ドーム初日公演となる、12月23日の模様をレポートする。
今年4月には自身初となる国立競技場でのスタジアムライブを開催、8月にはタイ・バンコクで開催された【SUMMER SONIC BANGKOK 2025】への出演や、韓国の音楽番組『M COUNTDOWN』に出演するなど、国内外問わず活躍の幅を広げているSnow Man。2025年1月22日にリリースした自身初のベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』は、2025年の年間Billboard JAPAN総合アルバム・チャート“Hot Albums”とアルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で首位を獲得するなど、楽曲の持つパワーを証明するとともに、快進撃を見せている。本公演は、そんな彼らの2025年の集大成のようなエンターテインメント・ショーだった。
スモークの中に9人の姿が現れると、「TRUE LOVE」で本編をスタート。1曲目にふさわしい明るく華やかなサウンドで会場の熱気を高めていく。メインステージに設置されたムービングステージからセンターステージへ移動し、ラスサビ前では絶妙なコンビネーションで9人で一つの大きなハートを作ったり、序盤から大盛り上がりの中、メンバーも会場の熱気に呼応するように、「声出せるか東京ドーム! 最後まで全力で声出して楽しもう!」(佐久間)、「会いたかったぞ東京! ただいま東京! 夢の世界へようこそ!」(阿部)と呼びかけ、「ブラザービート」に突入。ダンサブルなビートで会場の一体感を高めていった。
目黒蓮:「最後まで僕たちとたくさん声を出して、いい時間をつくりたいですか!? 分かりました!」
阿部亮平:「みんなで『ZIP!』」「この調子で、ここにいる5万5千人と俺たち9人で幸せになろうぜ!」
向井康二:「サワディー?『カー!』」「大丈夫そう? って聞いたら大丈夫そう? って返してもらっていいですか?」「俺は大丈夫じゃなさそう!」
渡辺翔太:「僕たちSnow Manが皆さんに、最高のホリデーシーズンをお届けいたします。2025年、Snow Manに会えてよかったなと思わせられるようなライブにしたいと思いますので、一緒に楽しんでいきましょう!」
宮舘涼太:「見ての通り汗だくです! 今年1番の汗をかかせてください」「みんなの声、エレガント」
岩本照:「みんなで呼吸して~! ちゃんと付いて来てください、最後までよろしく!」
佐久間大介:「騒ぐ準備はできてんのか東京ドーム!」「今日俺たちに会いたかった人? いいね、俺たちもめっちゃ会いたかったよ!」
ラウール:「みんなのお食事事情きいていきたいと思います」「朝ごはん食べた人? 昼ご飯食べた人? …健康的だね。夜ご飯は一緒に食べに行こう」
深澤辰哉:「僕がノンストップって言うのでみんなもノンストップって言ってください!『ノンストップ!』」「みなさん愛してるぜ」
メンバーそれぞれの個性溢れる挨拶を挟み、VCRから本ツアーの世界観へ没入。今回の公演では、さまざまな時代の音楽やカルチャーをSnow Manなりの解釈で表現したアルバム『音故知新』の世界観を軸に、1960年代、1980年代、2000年代、2020年代、20XX年代と楽曲・映像・衣装で描き分けたステージを展開していった。
1960年代ブロックでは、岩本が振り付けをした「悪戯な天使」から色気たっぷりのパフォーマンスで魅了すると、「Dangerholic」は9人がポールダンスをしながら歌唱。ポールを掴み、逆さまになって歌う姿はなかなか鮮烈だった。一人でポールをくるくると回る佐久間に、岩本はバク転を披露し、圧巻のアクロバティックな演出に目が離せない。そして、ステージの左右や上部からは火花が放出され、最高にホットなパフォーマンスとなった。
1980年代ブロックで印象的だったのは、宮館の魅力を堪能する“舘タイム”。静まり返る東京ドームで、無言でカメラを見つめたり、宮館の指パッチンに合わせてステージが上がったり、華麗なターンをきめるなど、約7分間のユーモラスな“間”を届けた。そして全員がサングラスを装着し、「カリスマックス」を披露。キャッチーでどこか懐かしいサウンドや真似したくなるダンス、『M COUNTDOWN』では英語バージョンを披露しチッケム動画が話題を呼ぶなど、今年のSnow Manの活躍を後押しした楽曲の一つということもあり、抜群の一体感を見せ、会場は興奮のるつぼと化した。また、直後のMCでは“舘タイム”に言及し、「勘弁してよ~」(向井)と突っ込むメンバーに、「じゃああんたがやってみろよ」(宮館)と、ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』になぞったコメントに笑いが巻き起こり、MCでもメンバーの仲の良さがうかがえた。
2000年代ブロックでは、スクリーンにクリスマスツリーや雪が降る映像が映し出され、ホリデームード満点の中、バラード曲を情緒豊かに歌い上げる。続く2020年代ブロックでは、スクリーンに「2D2D」と映し出され、「D.D.」を披露。そして、岩本が振り付けを担当した「君の彼氏になりたい。」「Jack In The Box」と、名曲の連続に会場の熱気はますますヒートアップしていった。
各年代のブロックに散りばめられたユニットステージも、今回の公演の見どころの一つ。岩本と深澤の通称“いわふか”は、星空のような映像をバックに「Symmetry」をパフォーマンス。背中合わせの二人が登場し、ムービングステージの上段・下段に分かれ、交差する物語をドラマチックに表現した。渡辺、向井、ラウールは、デニムのジャケット×ショートパンツスタイルでアクロバティックに登場し、「サンシャインドリーマー」を披露。衣装は言わずもがな、ローラースケートを使うなど、昭和のアイドル風のステージで会場中を笑顔にした。
宮舘と佐久間は曲間に繰り広げられたコントの流れで登場すると、地球や愛のメッセージを全力で歌唱する「地球(あい)してるぜ」を、美少女戦士のような衣装でポップにパフォーマンス。曲中では再び“舘タイム”も始まり、痛快なエンターテインメントを見せた。そして、阿部と目黒は「ART」を豊かな歌声で歌唱。ステージに用意されたソファに腰掛け、哀情が感じられる表情とダンスで、楽曲の持つ世界観がより際立って伝わったステージとなった。
そして、本編最後となる20XX年代ブロックは、ラウールのソロダンスからスタート。長い手足を生かしたキレのあるダンスで幕を開けると、炎や特攻を使った豪華な演出やエッジの効いたダンスパフォーマンスでフィナーレに向けてラストスパートをかける。最後のMCでは、深澤が「この仕事をしていなければ8人には出会えていないし、この人生で良かったなって改めて思いました」「このお仕事をさせてもらえて、みんなに出会えて、幸せをかみ締めています。僕の人生に彩りをくれて、本当にありがとうございます」とメンバーやファンへの感謝を伝え、ラスト曲へ。45個のバルーンに包まれた幻想的な雰囲気の中、ファンに笑顔を向けながら歌唱し、大団円を迎えた。
公演を通して感じたのは、9人のエンターテイナーとしての“カリスマ性”だった。東京ドームという広い会場で、ムービングステージや高さ20mのクレーン、会場をぐるっと一周する導線など、どの席にいるファンへも近い距離で想いを届けようとする姿。ツアーテーマに沿ったポールダンスやタップダンスなど見どころ満点のステージに、ユニット曲やコントの披露、全6体の衣装まで、これでもかというほどアイデアが詰め込まれたライブは、なかなか見ることができないだろう。9人の真価が発揮されたとても素敵なライブだった。
なお、Snow Manは12月31日の大晦日、3年連続となるYouTubeでの生配信『Snow Man Special Live みんなと楽しむ大晦日!2025 ~リクエスト▽大作戦?!~』(※▽=特殊記号のハート)も予定している。
Text by Sakika Kumagai
◎番組情報
YouTube『Snow Man Special Live みんなと楽しむ大晦日!2025 ~リクエスト▽大作戦?!~』(※▽=特殊記号のハート)
2025年12月31日(水)19:00~20:30
◎公演情報
【Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON】
2025年11月15日(土)北海道・大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)
2025年11月16日(日)北海道・大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)
2025年12月5日(金)福岡県・みずほPayPayドーム福岡
2025年12月6日(土)福岡県・みずほPayPayドーム福岡
2025年12月7日(日)福岡県・みずほPayPayドーム福岡
2025年12月23日(火)東京・東京ドーム
2025年12月24日(水)東京・東京ドーム
2025年12月25日(木)東京・東京ドーム
2025年12月26日(金)東京・東京ドーム
2026年1月4日(日)愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
2026年1月5日(月)愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
2026年1月6日(火)愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
2026年1月7日(水)愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
2026年1月15日(木)大阪・京セラドーム大阪
2026年1月16日(金)大阪・京セラドーム大阪
2026年1月17日(土)大阪・京セラドーム大阪
2026年1月18日(日)大阪・京セラドーム大阪
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