2013/09/26
今月リリースされたエルヴィス・コステロとザ・ルーツのコラボレーション・アルバム『ワイズ・アップ・ゴースト』について、コステロとザ・ルーツのドラマー、クエストラヴがビルボードに対し語った。
米ビルボードのレコーディング・スタジオを訪れていたクエストは「言うまでもなく、エルヴィスはレジェンドだよ」と話すと、「夢にも思わないほど素晴らしく、究極のバケットリスト(生きているうちに成し遂げたい行動や業績のリスト)のひとつ」を成すため、レコーディングに力を注いだという。
彼らの関係は、クエストラヴ率いる(ヒップ・ホップ・グループとしても高く評価されている)ザ・ルーツがハウスバンドを務める米深夜トーク・バラエティ番組『レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン』に、コステロが出演した際に始まった。その時、お互いステージで相性が良いことに気付いたという両者は、それぞれのレコード・レーベルに知らせること無く、すぐさま一緒に数曲レコーディングしようと決意したそうだ。
クエストは、「これは『ファロン』の番組が終わった後、控室で一緒にレコーディングしたものだ」と思い起こす。初期デモの感触が良くエンジンがかかった彼らは、フル・アルバムの制作モードに入ったそうだ。
一方のコステロは、「『ワイズ・アップ・ゴースト』は“コラージュ”だ」とリリカルに表現する。同作は、数十年前の日付が入ったノートから引っ張りだしたマテリアルと新しいアイディアの切り絵だとするコステロ。「2、30年前に書いた曲の中に、同じテーマのものや他のものについて語った詩がバラバラにあり、それが新しい音楽のピースの枠の中で積みあがっていき、新たなストーリーを語り出したんだ」と話している。
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