映画『少年Ｈ』の完成報告会見が１０日、東京都内で行われ、出演者の水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、國村隼、岸部一徳、降旗康男監督が登壇した。
　本作は、妹尾河童氏の同名小説を映画化。昭和初期の神戸を舞台に、名もなき家族の愛と真実の物語を描く。水谷と伊藤が少年Ｈの父母を演じ、先に行われたモスクワ国際映画祭では特別作品賞を受賞した。
　水谷は「試写のときに、原作者の妹尾さんが隣にいらして、見終わった後で『ありがとう。素晴らしかった』と言ってもらえてほっとした」と語った。
　約３０年ぶりの伊藤との共演については「映画を見ている間は夫婦であることを忘れていた。理想を言えば、皆さんにも忘れていただいて、見終わった後で、そういえばあの２人は夫婦だよと思っていただけたら…」と照れながら語った。
　一方、伊藤が「水谷さんに（彼の）還暦祝いで（映画出演に）声を掛けていただいて感謝しています」と語ると、水谷は「今度（の共演）は古希になるかな」と返した。また、國村が「実は２人がご夫婦だとは知らなかった」と明かすと会場はどよめきに包まれた。
　映画は８月１０日から全国東宝系で公開。

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