＜わたしたちと音楽 Vol.27＞原田知世が語る、良い音楽を信じ作り続けたことで開いた音楽業界の扉

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2023/10/28

　【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】（WIM）の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol.27となる今回は、2023年10月25日にラブソングカバーアルバム第4弾『恋愛小説4～音楽飛行』を発売した原田知世が登場した。

　1982年にデビューして以来、俳優や歌手として活躍してきた原田は、20代の頃に鈴木慶一のプロデュースのもと、「それまでの自分のイメージは一旦端に置いて、音楽を一からやって改めてデビューをするくらいの気持ちで始めようと思いました」と述べた。良い作品ができたものの、当時ラジオやテレビ番組はジャンル分けがきっちりされていたそうで、俳優として活動していると出演にくい番組もあったそうだ。「まさか、これまで一生懸命やってきた俳優の仕事が壁になるとは思ってもみなかった。けれど、良いものを作っている自信はあったから、コツコツ続けていくしかないと思いました」と当時を振り返った。

　そしてスウェーデンのプロデューサー、トーレ・ヨハンソンとの出会いから生まれた楽曲「ロマンス」がさまざま人々に受け入れられたことで、「そこからは扉が開いたように、垣根なく扱ってもらえるようになり、音楽業界の人からも応援してもらえた感覚がありました」と説明した。

　また、大学生の姪から新しい音楽を教えてもらうことが多いと話した原田は、最近ではAwichやちゃんみなの楽曲にパワーをもらっているそうだ。「初めて（動画を）観たときには、ゾクゾクしました。大勢のお客さんを前に堂々とステージに現れて、エネルギーに溢れていて、のびのびと自由に見える」と話し、「大学生の姪を始め若い女性たちが、こうやって自分の気持ちを素直に言葉で表現するアーティストを見て育っているのは頼もしいですよね」と続けた。

　インタビュー全文は特集ページにて公開中だ。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。

　2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。11月3日には、SCANDAL、にしな、のんを迎え、東京・日比谷公園大音楽堂にて【祝・日比谷野音100周年 Billboard JAPAN Women In Music vol.1 Supported by CASIO】が開催される。

Photo: Yu Inohara

◎公演情報
【祝・日比谷野音100周年 Billboard JAPAN Women In Music vol.1 Supported by CASIO】
2023年11月3日（金・祝）
東京・日比谷公園大音楽堂
OPEN 15:30 START 16:30
＜出演＞
SCANDAL、にしな、のん（※五十音順）
MC：3時のヒロイン（福田麻貴・かなで）
＜チケット＞
一般5,500円（tax in.）学生4,500円（tax in.）
※学割実施（学生の方には、当日学生証のご提示で会場にて1,000円をキャッシュバックいたします）

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