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2013/05/30 20:03

人気スタジオミュージシャンらによる“管鍵”樂団!?“のコンサートが開催、サプライズゲストには三谷幸喜氏も

 管楽器と鍵盤楽器だけでオーケストラのようなサウンドを生み出す“管鍵”樂団!?“のCD発売記念コンサートが、古賀政雄音楽博物館内けやきホールにて開催された。

 フルート、オーボエ、クラリネット、ピアノ、イングリッシュホルンに加えてドゥクドゥク、カホン、ズルナ…と、見慣れないものも含め、コンサートで使われる楽器は合計40種類を超える。それを、たった4人で1曲の中でも何種類も使い分けながら演奏する様は、まさに職人芸だ。
 
 まずはチューニング中に、突然ピアノによるイントロが始まり「管鍵”樂団のテーマ」で幕開け。「蘇州夜曲」では、透明感あふれる篠笛の音色とともに、“レインスティック”や“チャフチャス”で、波の音が加えられるなど、荻野清子による名アレンジで生まれ変わったクラシックやポップスの数々が演奏された。

 後半になり、荻野清子が「実は、次の曲はベトナムの民族楽器 “鼻笛”が登場するのですが、どなたか“鼻笛”をお持ちの方がいたら手伝ってくださいませんか?」と問いかけると、客席から勢いよく「はい!」と答えたのは、なんと三谷幸喜氏。普段からタキシードを着て鼻笛を持ち歩いている(!?)という三谷氏も加わり、「茶色の小瓶」が演奏された。続いてNHK連続テレビ小説「純と愛」メインテーマや、「歌詞のもつ怖いイメージを払拭したかった」という思いでアレンジされた「かごめかごめ」が続き、最後は、ラヴェルの名曲「ボレロ」。右手でピアニカを弾きながら左手ではピアノを弾き、片手でリコーダーを吹きながらボンゴをたたくという、持ち替えどころか、もはや同時に複数の楽器を操りながら、最後は三谷氏の盛大なシンバルで締めくくられた。

 おそらく客席にいた誰もが、70分間でこんなに多くの楽器を聴いたのは初めてではないだろうか。驚きの連続と、次から次へと飛び出す美しい音の数々に魅了された手品のようなコンサートで客席は一体となり、幕を閉じた。

◎ライブ情報【“管鍵”樂団!?“CD発売記念コンサート】
5月29日(水) 古賀政雄音楽博物館内けやきホール
セットリスト:
01. “管鍵”樂団!?“のテーマ
02.うさぎのダンス
03.蘇州夜曲
04.スカボロ・フェア
05.村祭り
06.茶色の小瓶
07.「純と愛」メインテーマ
08.かごめかごめ
09.アメイジング・グレイス
10.ボレロ
-encore-
11.ぞうさん

出演:高桑英世、庄司知史、山根公男、荻野清子
スペシャルゲスト:三谷幸喜

◎リリース情報
『“管鍵”樂団!?“』
2013/03/27 RELEASE
演奏:高桑英世、庄司知史、山根公男、荻野清子
ジャケットデザイン:和田誠
鼻笛&ライナーノーツ:三谷幸喜
GCS-1025 2,500円(tax in.)

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