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2023/02/10

後藤正文設立の【APPLE VINEGAR -Music Award-】2023年ノミネーション12作品が明らかに

 後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が設立した【APPLE VINEGAR -Music Award-】の2023年ノミネーション12作品が公開された。

 新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞【APPLE VINEGAR -Music Award-】は、文学界での芥川賞を参考に、デビュー・アルバムに限らず、ミュージシャンがそのキャリア初期に発表した作品を評価する仕組みを作り、今後の作品制作をサポートする賞金を贈呈することで、若手ミュージシャンを応援できれば、という後藤の思いでスタートした。第6回となる今年も昨年発表されたアルバムから後藤が12作品をセレクト、3月の選考会を経て大賞が決定する。選考委員は後日発表される。

 また、昨年3月にスタートしたポッドキャスト番組『APPLE VINEGAR -Music+Talk-』では、2月15日、2月22日、3月1日の3週に渡って、ノミネート作品が紹介される。


◎後藤正文 コメント
私設音楽賞、APPLE VINEGAR -Music Award-は6回目を迎えました。
協力してくださっているすべての人たちに感謝します。

アワードそのものが持つ権威性には毎度、身を焼かれるようです。ある種の傲慢さを自分のなかに発見せざるを得ない、そういう行いなのだと自覚します。しかし、素晴らしい作品に出会ったときに、素直に「素晴らしい!」と声を上げたいわたしも存在します。アワードの設立に見出した意味や意義と、その権威性と責任、その前で揺れながらここまでやってきました。

昨年のコメントにも引用しましたが、数年前に出会ったアルフォンソ・リンギスの言葉には救われました。「肯定的な評価は確認である。私たちが誰かに「なんて君は美しいのだ!」と言うとき、この発言は、そう言われる人に対して、その人がすでにそうである単なる認識、その人が既に承知していることの再認識として働くのではない。それは人の力を呼び覚まし、駆り立てるのである」(『何も共有していない者たちの共同体』より)。何度でもこの態度に立ち返ること、肯定的な評価のエネルギーを信じること、それだけは続けていくつもりです。

とても網羅できないほどの作品が発表され続けていますが、そのなかから、いくつかの作品を今年も選びました。
それぞれの作品の素晴らしさが、様々な角度に広がるきっかけになることを願います。


APPLE VINEGAR -music award-では、賞金を拠出してくださる法人や団体を募集しています。お力添えいただけましたら幸いです。ご連絡の際は問い合わせフォームよりお願いします。

後藤正文

◎アワード情報
【第6回 APPLE VINEGAR -Music Award-】
http://www.applevinegarmusicaward.com/

<ノミネーション 12作品>
・『ANORAK!』ANORAK!
・『B1』ID
・『ちがうなにか』松永拓馬 
・『Coloriyo』Cwondo
・『言葉のない夜に』優河
・『ムームート』ウ山あまね
・『脈光』大石晴子
・『MY REVOLUTION』ゆうらん船
・『roman candles|憧憬蝋燭』Laura day romance
・『shape of raw to come』the hatch
・『春火燎原』春ねむり
・『The Moon, Its Recollections Abstracted』Kei Matsumaru 
※アルバム・タイトル アルファベット順

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