2013/04/05
ビーイングによる全国オーディションでグランプリ受賞。4月17日に1stシングル『ゆれるユレル』をリリースする現役女子高生シンガーソングライター 新山詩織が、メジャーデビュー直前の心境を語った。
<“ひとつも聞き逃してはいけない”と思わせる力>
3月某日 何の事前告知もなく都内のライブハウスに登場した彼女は、まずは人生で初めて作った楽曲「だからさ ~acoustic version~」を独り歌い始める。弱冠17歳とは思えないスモーキーボイス、アコースティックギターの気怠い音色。音楽の力で何とか前へ進もうと渇望するブルージィな言葉が、この空間から一切の雑音を消し去っていく。それはMC時も変わらず。彼女が言葉を探りながら、一点だけを真っ直ぐ見つめながら話しているときも、沈黙は守られる。
別に熱っぽく語る訳でもないのに“ひとつも聞き逃してはいけない”と思わせる力が、新山詩織にはある。「こんばんは、新山詩織です。もうすぐ高校3年生になります。私はいつも自転車に乗って、普通に高校に通っています。その普通が中学のときは物足りなくて、ちょっとでも自分にとって嫌な言葉が頭に入ってきたら……すぐ、すぐ泣いて、ずっと。で、また落ち着いて、泣いて、その繰り返しで。逆に嬉しいことがあったら、それにあまりにも夢中になりすぎて、周りが見えなくなって、よく親に注意されたり、そんな繰り返しです」
<涙を誘う、剥き出しで生々しいエモーション>
それでも音楽と出逢ってから確実に人生が変わってきたことを告げ、憧れのバンドでのライブに身を委ねる。分かりやすく笑顔を浮かべることはないが、大好きなTHE GROOVERSの「現在地」カバーや、前述のメジャーデビュー曲に臆さず剥き出しで生々しいエモーションを乗せ、そのしゃかりきなステージングは気付けば観客の涙を誘っていた。音楽に救われたのだから、音楽にすべてを懸ける。その姿勢は、もうじき多くの人々の胸を打つことだろう。
◎新山詩織 終演後インタビュー
--本日のライブ、率直な感想を?
新山詩織:いつも以上に……いつも以上に自然と勢い余って、ちょっとトラブルもありつつだったけど、ライブをやる毎にどんどん楽しいのも増えていくし、自分の歌いたいように歌えるようにもなってくるし、全部良い方向に行ってます。楽しさはひたすら大きくなっていってる。
--この次のライブはいよいよデビューイベントになる訳ですが。
新山詩織:ひたすら下を向いていた自分が人前で歌うようになって、その分だけちょっとずつ良くなってきていると自分でも思うから、デビューイベントではこれまで重ねてきたものを出して、今まで以上に大きく歌えたらいいなと思います。今、興味を持ってくれている人が初めて来てくれる場所でもあるから。
取材&テキスト:平賀哲雄
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