2022/06/07 09:00
故エラ・フィッツジェラルドが、1958年にハリウッド・ボウルで演奏したライブ録音の完全未発表音源が、『エラ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル:アーヴィング・バーリン』として2022年6月24日にリリースされる。今作から先行シングル第2弾として「チーク・トゥ・チーク」の配信がスタートし、ミュージック・ビデオも公開された。
ミュージック・ビデオは、英ロンドンを拠点に活動するシャロン・リウが手掛けた。今回のアルバムが録音されたハリウッド・ボウルを舞台に、次々とドレスが変わっていく中楽し気に踊るエラが印象的なアニメーションになっている。今回の動画について、リウは「エラ・フィッツジェラルドの特別なライブ・レコーディングのミュージック・ビデオを制作できて、とても光栄に思います。ビデオのフレームはすべて手描きでアートワークが施されており、フレームごとに別々のレイヤーにそれぞれのカラーをハンドペイントしています。手描きのアニメーションこそ、ジャズの視覚的な伴奏に最適だと感じています!」とコメントしている。
1958年8月16日、エラ・フィッツジェラルドは名盤『アーヴィング・バーリン・ソングブック』を録音してからわずか数か月後、ハリウッド・ボウルでそのアルバムからの楽曲をプレイし、ソールドアウトだった会場の観客を熱狂させた。このコンサートは、スタジオ・セッションのアレンジと指揮を担当したポール・ウェストンによって行われ、エラがこれらの象徴的なアレンジをフル・オーケストラとライブで演奏した唯一の機会となった。この夜、ハリウッド・ボウルに集まった幸運な聴衆は別として、ノーマン・グランツのプライベート・コレクションだった今回のテープが発見されるまで、エラがソングブックのアレンジをコンサートで演奏したことはもちろん、これほど音響的に豪華な録音が存在したことも、一般には知られていなかった。また、エラはハリウッド・ボウルで定期的に演奏していたが、この象徴的な会場でのコンサートの全曲がリリースされるのはこれが初めてとなる。
リリースにあたっては、【グラミー賞】受賞プロデューサーであり、晩年のエラのドラムを担当したミュージシャンでもあるグレッグ・フィールドが1/4インチのオリジナル・テープからミックスした。また、音楽評論家ウィル・フリードワルドによる、コンサートとエラのソングブック・シリーズに関する解説も収録されている。
◎リリース情報
アルバム『エラ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル:アーヴィング・バーリン・ソングブック』
2022/6/24 RELEASE
https://Ella-Fitzgerald.lnk.to/EllaAtTheHollywoodBowlPR
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