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「近年のEDMムーヴメントには、驚かされた」― ベルリン 来日直前インタビュー
トム・クルーズ主演映画『トップガン』の挿入歌「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」が爆発的なヒットとなった80年代を代表するニューウェーブ・バンド、ベルリン。1978年に米LAにて結成され、シンセを多用したエレクトリックなダンス・サウンドで一世風靡し、サウンド・プロデューサーにジョルジオ・モロダーを迎えた「Take My Breath Away(愛は吐息のように)」は、ゴールデン・グローブ主題歌賞受賞とアカデミー歌曲賞をW受賞し、後世に語り継がれるほどの世界的大ヒット曲となった。ヴォーカリストのテリー・ナンを中心に、現在も精力的に活動を続けるベルリンが約30年ぶりに来日。来日に先駆け、テリーに昨年リリースされた最新作『アニマル』や公演の見どころについて語ってもらった。
その当時リリースされていたサウンドからかけ離れていたから、
ヒットするとは思ってなかった
??まずは、音楽との出会いについて教えてください。
テリー・ナン:一番古い思い出は、寝る前にママに歌ってもらったこと。その時に曲を教えてもらって、一緒に歌ったわ。その後、ラジオで聴いたビートルズの曲はいつも歌っていたし。彼らの曲からハーモニーとその作り方を学んだ。子供の頃の私にとっての名盤は、ビートルズの『ラバー・ソウル』、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、エルトン・ジョンの『黄昏のレンガ路』 、カーリー・サイモンの『ノー・シークレッツ』、デヴィッド・ボウイの『ステイション・トゥ・ステイション』、ジョニ・ミッチェルの『コート・アンド・スパーク』、バーブラ・ストライサンドの『ストーニー・エンド』、ハートの『ドリームボート・アニー』、フリートウッド・マックの『ファンタスティック・マック』と『噂』ね。
??これまでの活動のハイライトは?また自身のキャリアにとって一番重要なターニング・ポイントとなった出来事は?
テリー:初めて日本へ行ったことは、もちろんその一つよ!その時の模様を捉えたライブ・ビデオ『Berlin: Wham Bam Live in Japan!』もリリースしたんだから。憶えているのは、食べ物がそれまで食べたことがないほど、最高にフレッシュだったことね。他には、1983年に出演したアメリカの音楽フェス。25万人の前で演奏して、他にはデヴィッド・ボウイ、スティーヴィー・ニックス、ザ・プリテンダーズ、U2、ジョー・ウォルシュなんかが同じ日に出演していたわ。そしてこの10年間もハイライトではあるわ、だって歳を重ねるごとに、自分がやっていることがますます楽しく感じるから。
??今では、世紀の名曲となった「Take My Breath Away」を初めて聴いた時の印象は?曲が、こんなにも世界的にヒットすると思いましたか?
テリー:デモを聴いた時は、“普通”って思ったわ。メロディが堅い感じだったから、少し実験してみたの。理由はわからないけれど、自由にいじってみていいや、って思って。それをジョルジオ(・モロダー)やプロデューサーが気に入らなくても別に気にしないって。でも気に入ってもらえた!その当時リリースされていたサウンドからかけ離れていたから、ヒットするとは思ってなかった。時には、そういったことが有利になるの、曲がいいことが前提だけど。
??元々は、女優として活躍していて、シンガーに転身し音楽の世界へと入りましたが、演技することやオーディションを受けることはヴォーカリスト、パフォーマーとしての活動にどのような影響を与えましたか?
テリー:演技をすることで、音楽の世界に入ってから、とても役立ったのは、短い時間の中で自分の感情を集中させる方法を学んだこと。TVや映画のシーンは、1分、10分、もっと長いかもしれない。そんな中で、そのシーンの感情を合図とともに瞬時に“感じ”なければならない。「アクション!」という言葉が聞こえた瞬間に切り替えれなけばならないし、誠実でなくてはならない。歌も同じで、曲の尺の中で、曲中の感情を“感じ”、表現しなければならない。通常、曲が始まった瞬間からね。
▲ Terri Nunn's Star Wars Audition
??映画『スター・ウォーズ』のレイア役にオーディションしたエピソードについてこれまで何百回も質問されていると思いますが、今でもジョージ・ルーカスと連絡は取っているのですか?
テリー:ジョージとは連絡を取っていないけれど、彼が私にしてくれた2つのことにこれからもずっと感謝し続けるわ―レイア姫の役をくれなかったことと、雇ってくれなかったにも関わらず、声高に私のことをサポートしてくれたこと。役柄が合っていなかったけれど、私のファンだということをはっきりと示してくれた。あの頃はもちろんだけど、今になっても、それは私にとって大きな意味があることなの。もし映画に出演していたら、私のシンガー/ソングライターになる夢は絶対に叶わなかったはずだし。当時誰もまともに相手にしてくれなかったと思うわ!
公演情報
Berlin
Billboard Live Japan Tour 2014
ビルボードライブ大阪:2014/8/20(水)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2014/8/22(金)
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近年のEDMムーヴメントには、驚かされた
??2005年以降初のリリースとなる最新作『アニマル』について教えてください。新たな楽曲を作るインスピレーションとなったものは?
テリー:2009年にCDとDVDがパッケージした『All The Way In』というアルバムをリリースしてるわよ。『アニマル』に収録されている曲で、早いものは2008年ぐらいに書いているけど、サウンド面においては、LAのKCSNというラジオ局で番組のホストを務めたことがきっかけとなっている。毎週土曜日、2時間の間に自分の好きな音楽を自由にかけることができたらか色々な曲を聴いたわ。近年のEDMムーヴメントには、驚かされた。今まで聴いたことがない新しいサウンドにベルリンの要素も聞こえたから。そしてベック、ビースティー・ボーイズ、ローリング・ストーンズや映画『ファイト・クラブ』のサントラを手掛けたダスト・ブラザースのジョン・キングと制作プロセスを始め、最終的にはエロジー(Elogy)のデレク・カナヴォと私で、共作&共同プロデュースして出来上がったの。
??これまでのキャリアで一番のチャレンジは?バンドを長続きさせるのに欠かせないものは?
テリー:一番チャレンジングだったことの一つは、一番やりがいがいがあることでもあって、新しい音楽を作ること。自分自身、そしてファンの為に、常にフレッシュで興味深いことでないといけないから。とは言え、ファンより私の方がその部分を求めていると思うけど。バンドが長いキャリアを築くには、優れていなければならない、単にイイだけじゃダメだと思うの。この仕事は、授けられた贈り物だと知った上で、自分の代わりになるような他のミュージシャンは何千人もいるということ。そしてユニークであること。そうだと代わりがきかないから。
??現在のポップ・カルチャーにも興味を持っていますか?最近聴いた曲やアーティストで気になったものはありますか?
テリー:娘がリアーナが好きで、最近彼女の曲「Shut Up and Dance」を買ったわ。ちょっと古い曲だけど、大のお気に入りよ。後は、メトリックも好きだし、リリー・アレンの最近のシングル「Hard Out Here」もいいわね。去年は、ウィル・アイ・アムの「Scream & Shout ft. Britney Spears」が好きだったわね。
??テリーにとってライブ・パフォーマンスの醍醐味は?常にエキサイティングで新鮮味のあるパフォーマンスをする為に心掛けていることはありますか?
テリー:ダンスして、歌うことが大好き。そして音楽と観客と繋がりを築くこと。まさに世界一のドラッグよ!ショーには多くのビデオを用いてて、曲についてのバックグラウンド・ストーリーも聴かせるようにしてる、それととにかくダンスね!
??最後に日本を訪れたのはいつ頃ですか?何か楽しみにしていることがあれば教えてください。
テリー:29年か30年前ぐらい前じゃないかしら。日本での食事を楽しみにしてるわ!フランス共々、世界一だから。それと人々の親切さと観客の礼儀正しさ。未だにそうなのかしら?私の役目は、みんなの気分をほぐして、パーティーさせることね。
??9月に行われるビルボードライブ東京と大阪での来日公演はどのような内容になりますか?最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
テリー:ベルリンの曲として知られているものはもちろん、私たちがこれまでにやったことがないサウンドも聴けると思うわ。そしてビデオとダンス。日本を訪れることを可能にしてくれたファンの皆さん全員に感謝したい!みんなに会うのが待ちきれないわ!
テリーから来日公演へ向けたビデオ・メッセージが到着!
公演情報
Berlin
Billboard Live Japan Tour 2014
ビルボードライブ大阪:2014/8/20(水)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2014/8/22(金)
>>公演詳細はこちら
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トップ・ガン オリジナル・サウンドトラック
2013/07/24 RELEASE
SICP-30186 ¥ 1,980(税込)
Disc01
- 01.デンジャー・ゾーン~トップガン・テーマ
- 02.マイティ・ウィング
- 03.真昼のゲーム
- 04.リード・ミー・オン
- 05.愛は吐息のように(トップガン 愛のテーマ)
- 06.ホット・サマー・ナイト
- 07.ヘヴン・イン・ユア・アイズ
- 08.炎をぬけて
- 09.行き先のない旅
- 10.トップ・ガン 賛美の世界
- 11.ドック・オブ・ザ・ベイ <ボーナス・トラック>
- 12.メモリーズ <ボーナス・トラック>
- 13.グレイト・ボールズ・オブ・ファイアー (Mono) <ボーナス・トラック>
- 14.ふられた気持ち <ボーナス・トラック>
- 15.真昼のゲーム (ダンス・ミックス) <ボーナス・トラック>
- 16.涙のフィーリング <ボーナス・トラック>
- 17.ブロウクン・ウィングズ <ボーナス・トラック>
- 18.ザ・ファイナル・カウントダウン <ボーナス・トラック>
- 19.愛はとまらない <ボーナス・トラック>
- 20.パワー・オブ・ラヴ <ボーナス・トラック>
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