Billboard JAPAN


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Heads or Tails? ビルボードジャパンもW杯応援してます!~サッカーと音楽~

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 6月12日からスタートした4年に1度のサッカーの祭典【2014 FIFA ワールドカップ】。第20回目となる今回はサッカー王国ブラジルで開催されている。ビルボードジャパンは日本代表をはじめ、全世界の選手にとって夢の舞台であるワールドカップを音楽面から応援。最新の公式ソングから、往年の定番曲、懐かしのあの曲まで、フィールドで活躍する選手とスタンドで応援するサポーターに向けて特集!ビルボードライブ東京ではプレミアムなライブビューイングも実施!

ピットブル feat. ジェニファー・ロペス&クラウディア・レイチ
「ウィー・アー・ワン」

 開催地となったサッカー王国ブラジル。さぞかし盛り上がっているのかと思いきや、現地に住む国民たちの思いは歓迎ムードだけではない様子。巨額の公費がワールドカップに回されたことで「サッカーの国際大会開く金あるんなら、国の問題なんとかしろ!」と開催前からおなじみのデモも繰り広げられた。このあたりはお家芸的な部分もあるが、様々なメディアでも報じられたデモのニュースに不安を感じたサッカーファンも少なくないはずだ。しかし、始まればきっちり楽しむのもラテンの血がながれるブラジルのお家芸。初日である12日も各所で抗議活動が行われたようだが、開会式のイベントの盛況っぷりはまさにお祭りそのもの。

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▲Jennifer Lopez Pitbull "We are one" World Cup 2014 San Paulo

 ピットブルにジェニファー・ロペス、クラウディア・レイチによる公式ソング「ウィー・アー・ワン(オーレ・オーラ)」は巨大なセット、大人数のパフォーマーたちと共に披露された。開会式直前にジェニファー・ロペスは出演しないとFIFAから発表があったものの、ふたを開けてみれば当然のようにセクシーさ全開のジェイローがステージに登場。凄まじい盛り上がりを見せた。

ワールドカップ公式アルバム『ワン・ラヴ、ワン・リズム』

公式アルバム
▲2014 FIFA ワールドカップ公式アルバム『ワン・ラヴ、ワン・リズム』

 ピット・ブルらによる楽曲が収録された2014FIFAワールド・カップ ブラジル大会“唯一の公式アルバム”『ワン・ラヴ、ワン・リズム』。公式アンセムとしてサンタナ&ワイクリフがアヴィーチーとアレシャンドリ・ピリスを迎えた「ダール・ウン・ジェイド」などピッチのスター選手に負けないスタープレイヤーたちが集結。もちろんそのテーマは“ラテン”だ。セルジオ・メンデス&カルリーニョス・ブラウンによる「ワン・ネイション」、リッキー・マーティン「ヴィダ 」、シャキーラ「ラ・ラ・ラ」、ベベウ・ジルベルト&ラン・ラン「チコ・チコ」とこれ以上ないラインナップが顔を揃えている。日本勢からも“ミカミリ”で話題となったコラボ曲「Fighter 」のWorld Cup Brazil 2014 リミックス・バージョンが収録されている。

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▲"The World Is Ours" - Aloe Blacc X David Correy

 中でも注目はアロー・ブラックとデヴィッド・コリーによる「ザ・ワールド・イズ・アワーズ」だ。これはコカ・コーラのワールドカップキャンペーンの公式テーマソング。昨年2013年9月から開催されたワールドカップトロフィーが世界各国を巡る“トロフィーツアー”と共に楽曲も各地のアーティストによってアレンジされた。175を超える市場をカバーする24種類の現地バージョンが誕生。

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ナオト・インティライミも歌う、この“オーオーオーオオ!”って…?

The World is ours!
▲ナオト・インティライミ「The World is ours!」

 「The World is ours!」日本バージョンを担当したのが日本代表のお祭り男、ナオト・インティライミだ。日本代表選手として召集を待っていると語るほどサッカー大好きミュージシャンでもある彼。今回のワールドカップブラジル大会でも、日本テレビ『ZIP!』にスペシャルサポーターとして6月9日から出演中。世界40か国を旅した経験とサッカー愛で番組を盛り上げている。

 6月18日にシングルとしてリリースされる本作は原曲を基に彼らしく「コカ・コーラでみんながつながる大会」をテーマに書き下ろした。南米サウンドはお手の物と言わんばかりに爽快な仕上がりとなっている。

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▲ナオト・インティライミ「The World is ours!」MV

 ミュージック・ビデオも弾丸ツアーで訪れたというブラジルの海辺で歌う彼と、子供たちがサッカーをする映像が美しく収められている。やはり気になるのは聞き覚えのある“オーオーオーオオ!”のコーラス。

“オーオーオーオオ!”の元ネタ

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▲Coca-Cola Happiness Factory

 “オーオーオーオオ!”よく耳にするこのメロディの元ネタはやはり、コカコーラ。2006年に公開されたCM「ハピネス・ファクトリー」用の使用されたことに始まり、凄まじい勢いで世界中に拡散。自動販売機の中でコーラが精製されるのにどれほどのファンタジーが巻き起こっていたのかを映像化したこの作品、見覚えのある方も多いはず。季節ものなど各国のバージョンが制作された。この広告は2007年カンヌ広告賞「銀獅子賞」や米国の「エミー賞」におけるプライムタイム・コマーシャル部門にもノミネート。

そして爆発的ヒットとなった“オーオーオーオオ!”がコレ

トルバドゥール
▲ケイナーン『トルバドゥール ~チャンピオン・アルバム』

 そして、“オーオーオーオオ!”がサッカーと結びつく強いきっかけを作ったのが、2010年に南アフリカで開催されたの前回のワールドカップでコカコーラ公式ソングととして起用されたケイナーンの「ウェイヴィン・フラッグ」だ。スタジアムで観衆が大合唱してプレイヤーたちを応援する姿は全世界に放送され、世界的なヒットに繋がっていった。

 この時、日本バージョンではAIがケイナーンとコラボレーションして歌唱を務めた。CMも長期間放送され、彼女にとっても大きな意味を持つヒット曲となった。この曲が収録されたアルバム『トルバドゥール ~チャンピオン・アルバム』は“裸足の哲学者”と名乗る彼が、幅広いジャンルのコラボレーション楽曲を、故ボブ・マーリーのホームスタジオでレコーディング。

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▲K'NAAN - Wavin' Flag (Coca-Cola Celebration Mix)

 希望に満ち溢れた風のこの曲だが、詩をしっかり読みながら彼が歩んできた歴史を考えると涙がこぼれそうになる。ソマリア出身である彼は内戦の為、アメリカに亡命。そこで出会ったミュージシャンたちとキャリアを重ねていくのだが、やはり幼少期に戦争で友達を経験を持つ。この曲では戦争の多さを嘆き、貧困を悲しむ。そして、彼らを意のままにしようとする悪意に立ち向かっていこうとしているのだ。“大人になったら自由を掲げるんだ風になびく旗のように”。この強い気持ちがフィールドに向かう選手たちを鼓舞する。

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日本代表と言えばアイーダでしょうか

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▲《日本代表に、Engineをかけよう》 スペシャルムービー

 日本代表を応援するテーマとしてはやはり「アイーダ」だろう。こちらはジュゼッペ・ヴェルディ作曲のオペラに登場する「凱旋行進曲」が取り上げられ、いつの間にか日本代表 勝利のテーマとして定番化。今回紹介したいのはアウディが制作したスペシャルムービー。こちらは日本代表を応援するモデルとして発表した<Audi×SAMURAI BLUE 11 Limited Edition>のイメージビデオなのだが、ザッケローニが指揮する「凱旋行進曲」があまりにもクール。

番外編:サッカーと言えばこの人たちも…

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▲Oasis - Morning Glory

 ワールドカップに限らずサッカーと言えばで出てくるアーティストは多数。今回はブラジル開催とあって南米からのアーティストが多数登場するが、あのバンドの名曲も聴きたくなる。オアシスの「モーニング・グローリー」だ。大ヒットアルバムのタイトル・チューンなのだが、2005年に公開されたFIFA公認の映画『GOAL!』のサントラに使用。ちょっとイングランド寄りになってしまったが、その高揚感ったらサッカー観戦や、入場シーンにはぴったりだろう。

おまけ:過去のワールドカップ名場面を5秒で!

 音楽ネタではないが、これまでのワールドカップの名シーンをアニメーション化し、5秒にまとめた映像を公開したサイトをご紹介。『Fives』では世界中のクリエーターが制作した映像をVineに投稿してある。以下はその抜粋。あなたはすべてのアニメーションの動画の元ネタがわかるだろうか?

http://f-i-v-e-s.co.uk/