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ザ・ロイヤル・コンセプト 来日インタビュー

ザ・ロイヤル・コンセプト インタビュー

 スウェーデン・ストックホルムにて結成されたデヴィット・ラーソン(vo/g)、フィリップ・ベキック (g)、マグナス・ロバート (b)、フランス・ポヴェル (ds)の4人組ロック・バンド、ザ・ロイヤル・コンセプト。2010年にシングル「Damn!」でデビュー、翌年には最高にキャッチーなエレクトロ・ポップ・ナンバー「D-D-Dance」で瞬く間に本国スウェーデンで大ブレイクする。2012年8月には初のUSツアーを行い、シングル「Gimme Twice」が、米ビルボードのアルタナティヴ・ソング・チャートで35位を記録。デビュー・アルバムのリリース前の新人バンドながら、これまでにザ・ウォンバッツや最近ではスウィッチフットなどの前座としても幾度もUSツアーを行っている。
 2013年8月には【SUMMER SONIC】へ出演する為に初来日し、事前情報が少ない中、そのエネルギッシュで卓越したパフォーマンスでソニック・ステージに集まった満員のオーディエンスを虜に。2014年5月には、【Japan Jam】と日本初単独ライブを行うために、フィリップの代わりに同行したデヴィットの弟デヴィット・ラーソンとともに再び来日。待望の日本デビュー・アルバム『ゴールドラッシュ』もリリースとなったメンバーに話を訊いた。

★2014年5月7日に開催された日本初単独公演のライブ・レポートはこちらから!

日本の観客は、いつも暖かい笑顔で迎えてくれるから、
ステージに上がる側として気持ちがいい
(取材用ノートを見て)

フランス・ポヴェル (ds):あ、『スター・ウォーズ』だ!5月4日は、『スター・ウォーズ』デーだったんだよね。

デヴィット・ラーソン(vo/g):え、何それ?

ポヴェル:5月4日で、“メイ(5月)・ザ・フォース(4日)”だから。

デヴィット:あ~、なるほど!

――(笑)。今回2度目の来日となりますね。先週末出演した【Japan Jam】は如何でしたか?

デヴィット:良かったよ!

一同:本当に!

デヴィット:日本の観客は、いつも暖かい笑顔で迎えてくれるから、ステージに上がる側としても、とてもやりやすいし、気持ちがいいよね。

ポヴェル:うん。しかも僕の誕生日だったんだ。

――お、そうだったんですね。おめでとうございます。

ポヴェル:残念ながら、4日じゃなくて3日だけど(笑)。

――昨年の【SUMMER SONIC】出演時と観客の反応に違いはありましたか?

デヴィット:いや、特になかったかな。でも日本の観客が他のどこの国とも違うのは、さっき話したように、いつでも笑顔で音楽を聴いてくれるのと、曲が終わると割れんばかりの歓声が上がるんだけど、僕が曲の間でMCする為にマイクに近づくと見事にシーンとなるところ。本当に音が一つもしないんだ。他の国では、曲の途中でも話し声が聴こえたりするのに。【SUMMER SONIC】に出演した時は、観客が1500人ぐらいいたけれど、それでも僕が話始めると静かになっていたね。

マグナス・ロバート (b):そう!で、曲が始まると、ジャンプしたり、すごく盛り上がってくれる。

デヴィット:とても礼儀正しいというのもあるんだろうけど、他の国では考えられないよ!

――出演していた他のバンドは観ましたか?

デヴィット:え~っと。

マグナス:[Alexandros]は、観たよ。

デヴィット:そうだ!ライブが終わった後に、一緒に呑みに行ったんだよ。色々なバーも教えてもらったんだ。すごくいいバンドだし、ナイスな連中だね。僕らの前に演奏したバンドも観たけれど、名前は忘れちゃったな。日本にもいいバンドがたくさんいるね!

――メンバーの友人が日本でアニメーションを勉強しているという話を先ほど訊いたのですが、何日かオフ日もあったようなので、東京を案内してもらいましたか?

ポヴェル:そう、僕の友人で、彼女にとてつもなく…変なクラブに連れて行ってもらったんだ。

一同:(笑)。

ポヴェル:1か月に1度開催されているらしくて、名前はDepartment H。東京に住んでる変な人々が集まって、月に一度楽しむんだ。

デヴィット:なんか、ボンデージのって言ってたよね。

ポヴェル:うん、ラテックスとか…、ボンデージとか。

デヴィット:そう、だから僕らは行かなくて、“バースデー・ボーイ”だったポヴェルだけ行ったんだ(笑)。

ジョナサン・ラーソン (key):世界中から集まった人々が、妄想を現実化するところ。

デヴィット:そういう人にとって、なりたい自分になれる唯一の場所なんだろうね。

「(Live In The Basement)」 MV
▲ 「Dont Let Me Down」 (The Beatles cover)

――元々は、音大でジャズを学んでいたそうですが、そんな4人がロック・バンドを始めるきっかけとなったのは?

デヴィット:これまで様々な音楽を聴いてきた。でも音大の教授たちは、そんな僕らのことをあまり快く思っていなかったみたいなんだ。別に落ちこぼれだったわけではないよ。ビートルズの曲をジャズ・ヴァージョンで演奏したり、ロックぽいこともやっていたのが気に入らなかったみたい。でも、このバンドを結成して、少し有名になった頃に見かけた大学の案内ポスターに僕らの名前が載っていたんだ…。

――ザ・ロイヤル・コンセプトは、うちの学校に通ってた的な?

デヴィット:そう(笑)。だから、今となっては僕らが“勝利”した感じだよ。

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    ひたすら楽器の練習をしていた
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僕ら全員、昔はオタクだったから、ひたすら楽器の練習をしていた

「Digital Love (Daft Punk Cover)」 MV
▲ 「Digital Love」 (Daft Punk Cover)

――具体的に、どのような音楽やバンドを聴いていたのですか?

デヴィット:ロックンロール!ポヴェルは、当時のエレクトロニック・ミュージックとかも聴いていたね。ダフト・パンクとか。

ポヴェル:僕は、子供の頃からエレクトロニック・ミュージックを聴いて育ったからね。最悪なものも含め。恥ずかしいんだけど、アクアとか…(笑)。知ってる?

一同:(大笑)。

――アハハ、知ってますよ!ノルウェー出身でしたっけ?

デヴィット:ノルウェーとデンマークの出身かな。

ポヴェル:そう、それからダフト・パンクやジャスティス、フランスのハウス・ミュージックを聴くようになったんだ。君たちは?

デヴィット:やっぱりビートルズとかだよ。僕ら全員、昔はオタクだったから、ひたすら楽器の練習をしていたんだ。だからインプロヴィゼーションやインストゥルメンタル・ミュージックを軸としたジャズの道へ進むのは自然なことだった。高校でジャスを学び、大学でもその道を歩んだ。その頃すでに結構な年齢で…、20歳は過ぎていたかな。でも本当にやりたいこととは違うんじゃないか、じゃあバンドを始めよう、ってことになったんだ。

――大学では、演奏以外にも音楽理論なども学んだと思うのですが、それらは現在の活動にどのように役立っていると感じますか?

デヴィット:実は、それについて僕自身よく考えるんだ。役立っているか、そうでないか、たまにわからない時がある。より感覚や感情に身を任せる為に、そう言ったことを何も知らなかった頃に戻りたいと思うこともある。同時にリハーサルをする時は…、僕が知る限り、他のどのバンドよりリハをしないと思うんだ。ツアーバスの中で、軽く話し合うだけで、リハをしなくても平気なんだ。その点では、理論を学んだりしたことは役立っていると思う。それは話し合うだけで十分なぐらいの知識を全員持っているゆえのことだから。

マグナス:その上、お互いのことをよく理解しているから、即時に分かり合えるし。

デヴィット:でも、何においても知識を持っていることは、良い事だと思いたいね。それに15年間も勉強したものが身になってないなんて、思いたくないから(笑)。

マグナス:そう、内に秘めた“ロック魂”を培うために(笑)。

写真
The Royal Concept 2014.5.7 @ Harajuku Astro Hall / Photo: Yoshika Horita

――これまでに2枚のEPをリリースし、遂に日本でもデビュー・アルバムが発売されますが、EPとアルバムでは、ソングライティングの面などで変化はありましたか?

デヴィット:当たり前だけどEPの方がコンパクトで、アルバムの方が長いよね…。両方ともレコーディングした場所は、僕らのストックホルムの地下スタジオで、レコーディング自体も自ら行った。一番の違いは、EPを制作した時は、ライブやツアーを一度もやったことがなくて、その後1年ほどツアーした。その間に、曲も進化していったし、僕ら自身も成長したから、書く曲もそれに伴い自然と変化していった。そしてツアーが終わって、再びスタジオに入り、完成されたんだ。だから、あまり劇的な変化は僕自身感じていないかな。

ポヴェル:でも曲をライブで演奏することを頭に入れて書くようにはなっただろ?

「D-D-Dance 」 MV
▲ 「D-D-Dance 」 (Live @ ESNS 2013)

デヴィット:確かにそうだね。今はライブで演奏する為に曲を書いてる。自分が曲を歌った時に、そこに偽りがないことを心がけているね。たとえば、初めてみんなで書いた曲「D-D-Dance」は、詞の観点から他の曲に比べ、歌う時に楽しい曲ではない。だって曲が何についてか、自分自身がまったく分かってないから。ただ言葉が並んでいる、という認識なんだ。でも曲としては、いい曲だからね。

――では、サウンド面やテーマなどにおいては、明確なヴィジョンがあったのですか?

デヴィット:まだ結成したばかりだから、とにかく色々な実験をして、楽しみたかったんだ。特にプレッシャーもなかったし、こういったアルバムを作りたいというコンセプトもほぼなかった。まだまだ成長過程だし。でも次のアルバムでは焦点を絞り、何かスペシャルなことがしたいと思っている。とにかく多くの人が気に入ってくれて、とても嬉しく思ってる。僕らが情熱を注ぎ完成させた、最高に楽しいプロジェクトだったからね。スタジオに入ったのも初めてで、まさに“スタジオ・ヴァージン”だったから、様々なことを試した結果出来上がった作品なんだ。

――これまで、そう言った経験もまったくなく、プロデュースもすべて自身で行ったんですよね?

デヴィット:そうだよ。でもポヴェルには、少し経験があったよ。

ポヴェル:これまでに何枚か、サイアクなアルバムをプロデュースしてる(笑)。

――他のアーティストの為に?

ポヴェル:うん、他のアーティストの為だよ。

デヴィット:じゃあ、このアルバムが、今までで一番いい出来?

ポヴェル:そうだね。

デヴィット:(笑)。クール。そう言ってくれて良かったよ!

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    愛ほど書くことに値するものは他にないんだ
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世の中クレイジーな出来事ばかりだけど、
愛ほど書くことに値するものは他にないんだ

「(Live In The Basement)」 MV
▲ 「Goldrushed」 (Live at Suite 268)

――アルバム・タイトルの『Goldrushed』(邦題:『ゴールドラッシュ』)にはどんな意味を込めたのですか?同名の曲もアルバムに収録されていますよね。

デヴィット:この曲は、数えられないほど色々なバージョンを試したんだ。やっと完成したものをスピーカーを通して聴いた時に、初めて「僕らのサウンドはこれだ」、と感じた。だからバンドにとって重要な曲で、アルバム・タイトルとしてもピッタリだと思う。“Goldrushed”は、造語だよね。僕らが作ったのかは、よく分からないけど、ゴールドラッシュの中にいることを表していて、このアルバムのレコーディングは、まさにそんな感じがしたんだ。仕事や学校を止め、バンド活動に専念した。まだそれほど稼いでいないし、貧乏だから、本当の意味でのゴールドラッシュじゃないけど(笑)、それに値するような気持ちになれたんだ。

――詞は、実体験を基にしていると思うのですが、日々様々な経験をする中、これは曲にしようと思う要因やきっかけについて教えてください。

デヴィット:好きなアーティストのインタビューを読むと、色々なクレイジーなことが日常で起きてるから、書くことがたくさんあるんだろうな、と思うけど、考えてみれば、自分の人生だって同じようにクレイジーなことが起ってる。だから過去を振り返る時間を作ることが大切なのかな。個人的に僕は自分のことよりも、出会った人々について詞を書くのが好きなんだ。僕の場合は、これまでに出会って恋に落ちた女の子についての曲が多いね。

ポヴェル:それにパーソナルだけど、みんなが共感できるというのもポイントだよね。たとえば、愛は人類すべての人が感じることだし。

デヴィット:世の中クレイジーな出来事ばかりだけど、愛ほど書くことに値するものは他にないんだ。だったら、なぜ愛について繰り返し書いてはいけないんだ?、って感じだよね。ポール・マッカトニーの「Silly Love Songs」のようにね。あれは素晴らしい声明だと思うよ。

「On Our Way」 MV
▲ 「On Our Way」 MV

――確かにそうですよね。それに「On Our Way」なんかは、無鉄砲さや無敵だと感じたり…でも将来に対して不安な気持ちもある…若さゆえの様々な複雑な気持ちを巧みに表現してますし。

デヴィット:うんうん、そう言ってくれると嬉しいよ。

写真
The Royal Concept 2014.5.7 @ Harajuku Astro Hall / Photo: Yoshika Horita

「Gimme Twice」 MV
▲ 「Gimme Twice」 MV

――曲作りは常に行っているのですか?

一同:そうだよ。

――主にデヴィットが中心となって?

デヴィット:そうだね。これまで作った曲は、僕がほとんど書いている。でも、他のメンバーも徐々に参加するようになって、今すごく良い感じなんだ。だから彼らがこれから作る曲を聴くのを個人的にとても楽しみにしているよ。僕は、曲作りに一番大切なものがメロディだとは思ってない。クソみたいなメロディからだって、曲を作ることは可能だから。サウンド、フィーリング、プロダクション…こういった要素の方が重要だと思っているし、その部分はメンバー全員で取り組んでいるよ。

――これまでに何度かアメリカ・ツアーを行っていますが、まだデビュー・アルバムもリリースされていない新人バンドとしては、とても稀ですよね。ツアー自体もかなりハードだと思いますが、同時にバンドとして学ぶことも多いと思います。

デヴィット:まず言いたいのは、アメリカの食べ物は、とにかく脂っこい!だからツアー中、ヘルシーに過ごすことがすごく難しい。僕らとしても、すごく努力してるしているんだけど、結局小汚いレストランで脂っこい食べ物を食べるハメになる。

マグナス:そう、で、スウェーデンに戻ると、腎臓結石ができてるっていう…。

デヴィット:今、マグナスは腎臓結石を発症してるんだ。学んだことか…。ライブをすることで、学ぶことは毎日欠かさずある。常にいい演奏をし、新しいことを学ぶように心掛けてる。アメリカの文化について話すのは、すごく難しいよね。まさに映画の中にいるみたい。これまでスクリーンを通じて見てきたものが現実となると言うか…。

――とは言え、映画と現実ではまた違いますよね。

デヴィット:確かにそうだね。

ポヴェル:僕の場合は、自分自身について学ぶことが多かったと思う。人の前でどのように振る舞ったらいいのか、人の表情を読みとり、様々な状況や文化に適応する方法…。

デヴィット:アメリカ人は、いつでも、何でも、“awesome”と表現する…だからしばらくすると、本当にこの人はそう思ってるのか疑問になる。楽天的というか、いつも楽しく過ごしたいと思う節があるんだ。そこはスウェーデン人とは全く違って、僕ら“awesome”だと思ってもいちいち人には言わない。だからアメリカ人が“awesome”って言う時は、その瞬間がそうであるから言ってるだけで、本当かどうかちゃんと考えないといけないんだ。

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    すべての瞬間をユニークなものにすることに喜びを感じる
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観に来てくれた観客とともに
すべての瞬間をユニークなものにすることに喜びを感じる

「(Live In The Basement)」 MV
▲ 「World On Fire」 (Live In The Basement)

――なるほど。因みに、アメリカで一番最初に演奏した場所は憶えてますか?

マグナス:トゥルバドールじゃないかな?

――LAのですね。

デヴィット:あのライブは本当最悪だったね!ステージに上がって歌い始めたら、フル・バンドの音が聴こえるはずだったのに、ステージ上の電源がすべて落ちてしまって、僕の歌声しか聴こえなかったんだ。マグナスは、アンプから音が出るようにステージを駆けずり回っていたし、ポヴェルは…。

ポヴェル:僕はとりあえずシンバルを叩いて、その場をしのいでた(笑)。

デヴィット:そう、だから僕の歌声とポヴェルのシンバルだけで演奏していたら、幸運なことに最初のコーラスまでにすべて復帰したんだ。あの時に感じた安堵感は、これまでの人生で一番だったね、マジで(笑)。でもそこからは順調に進み、いいライブが出来たから良かったよ!

――では、そういった点を踏まえ、ザ・ロイヤル・コンセプトにとってライブの醍醐味というのは?

デヴィット:予想不能で、その場限りなところ。そして相互作用があるところ。観客や会場にもよるけれど、僕らが演奏するすべてのライブは全く異なるものだと思いたい。これはジャズを演奏し、インプロヴィゼーションについて多く学び、その要素をライブで応用しているからでもある。僕らにとってライブをすることは、毎回楽しくて、エキサイティングなことなんだ。

マグナス:それに観客からもエネルギーを貰えるし、そのエネルギーは新しい曲、新しいアルバムを作る糧になる。

デヴィット:プロのアーティストとして、どのライブもいいものにしたいという気持ちと同時に、僕自身が気分が良くなかったり、悲しい時にステージで楽しそうなフリするのは、すごく違和感がある。だから、そういう日はもう少し悲しい曲を増やしたり、常に流動的なんだ。それに加え、観に来てくれた観客とともにすべての瞬間をユニークなものにすることに喜びを感じるね。

――仮にデヴィッドの気持ちが落ち込んでいたとして、それを察し、バンドとしてもパフォーマンスを通じて彼に元気を与えようとする?

マグナス:もちろん。お互いの支えや助け合いがなければやっていけないから、エネルギーを与えられるように力一杯務めるよ。

デヴィット:実はスウェーデンから同行した友人がドキュメンタリーを撮影してて、いくつかクリップを見せてくれたんだ。冒頭のシーンで…その当時僕自身は気づいていなくて、スクリーン上で見た時にすごく感動したんだけど、ライブ前にみんなで輪になって肩を組んでいた時に、「今日はあまり気分がすぐれないから、出来る限りエネルギーをくれれば嬉しい。」と僕が言ったら、ポヴェルがジョークを言ってみんなを笑わせたんだ。すごく些細なことだけど、これまでで演奏した中で一番いいライブになったのは憶えてる。そういうのはバンドでなければ、起らなかったことから、クールだよね。

写真
The Royal Concept 2014.5.7 @ Harajuku Astro Hall / Photo: Yoshika Horita

――では話は変わって、スウェーデンの音楽シーンについて教えてください。注目している新人バンドなどいますか?

デヴィット:うん、いるよ。Side Effectsっていうバンドで、オールドスクールなロックっぽいサウンドだね。

ポヴェル:70年代のロック。

デヴィット:でもすごく若くて、まだ20歳にもなってないんじゃないかな。彼らは、すごく、すごく、すごくおススメだよ。それにアイコナ・ポップや…リッキ・リーもニュー・アルバムをリリースしたばかりだし、ロビンも今新しいプロジェクトをやっている。全世界で活躍している女性アーティストがすごく多いね!

マグナス:ダーティ・ループスは?

デヴィット:もちろん!地元が同じだし、学生時代からの友人だよ。

――おー、そうなんですね。ということは、彼らも同じところに通ってたんですね。

デヴィット:そうだよ。実は、僕はこのバンドをやる前に、ダーティ・ループスのドラマーとシンガーと3人でバンドをやっていたんだ。先日、日本でタワレコに行ったんだけど、ウィークリー・チャートで僕らが7位で、やつらは8位だったから、写真を撮って「勝ったぜ!」って送ってやったよ(笑)。

――では最後に、今年の夏楽しみしていることは?

デヴィット:まずは、明日のライブを楽しみにしているよ。初の単独ライブだし、1時間で売り切れたって聞いてる。こんなこと初めてだよ!すっごくクール。その後フィリピンに行ってからは、多くのフェスに出演するよ。でもたくさんのオファーに「ノー」とも言ったんだ。スウェーデンに戻って、新曲をレコーディングしないといかないから。色々なアイディアがあるから、とにかく早くそれを形にしたいんだ。だから、メンバー全員でスタジオに入って、新曲をレコーディングするのを楽しみにしているよ!

ザ・ロイヤル・コンセプト「ゴールドラッシュ」

ゴールドラッシュ

2014/05/07 RELEASE
UICU-1252 ¥ 2,420(税込)

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Disc01
  1. 01.ワールド・オン・ファイアー
  2. 02.オン・アワ・ウェイ
  3. 03.ダンス、ダンス、ダンス
  4. 04.レディオ
  5. 05.キャビン・ダウン・ビロウ
  6. 06.イン・ジ・エンド
  7. 07.ビジー・ビジー
  8. 08.ガールズ・ガールズ・ガールズ
  9. 09.シャット・ザ・ワールド
  10. 10.トゥナイト
  11. 11.ゴールドラッシュ
  12. 12.ダム (日本盤ボーナス・トラック)
  13. 13.ネイキッド&ダム (日本盤ボーナス・トラック)
  14. 14.ギミ・トワイス (日本盤ボーナス・トラック)
  15. 15.ノックト・アップ (日本盤ボーナス・トラック)
  16. 16.サムデイ (日本盤ボーナス・トラック)

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