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ケリス 『FOOD』インタビュー
ファレル率いるザ・ネプチューンズがプロデュースを手掛けたデビュー作『Kaleidoscope』でのデビュー以来、常に先進的でアグレッシヴなサウンドでリスナーを虜にしてきたミリオンセラー・アーティスト、ケリス。若くして成功を収めたことに伴うプレッシャーや葛藤から一時期業界から引退することも考えていた彼女が、料理と息子という新たなインスピレーションを糧に、最新作『FOOD』で見事カムバック!
メジャー・レーベルからインディー・レーベルNinjaTuneへ移籍し、ヤー・ヤー・ヤーズからビーディ・アイまで様々なアーティストを手掛るTV・オン・ザ・レイディオのデイヴ・シーテックをプロデューサーに起用した今作は、オールドスクールなソウルやファンクを軸としたレイドバックで自然体なケリスの溢れる魅力が堪能できる作品に仕上がっている。7月には【FUJI ROCK FESTIVAL】に出演する為に久しぶりの来日を果たす彼女に話を訊いた。
??デビュー当時の自分と今の自分を比較すると、音楽を作るということに対しての情熱や目的は変わってないと感じますか?
ケリス:どうかしら。特に変わったと思ってないわ。ただ色んな意味で向上しているとは思うけど、変わってはないと思う。
??“料理”との出会い、そして前作『Flesh Tone』のレコーディング中に母になったことが、音楽を作ることに与えた影響は?
ケリス:料理というより母になったことで良い意味で音楽に影響を与えているとは思う。子供を持つって凄いことだわ。
??因みに、『FOOD』のオープニング・トラック「Breakfast」の冒頭の部分で話しているのは、ケリスの息子さんなのですか?将来的に音楽やアートの道へ進むことを期待していますか?
ケリス:そうなの、息子の声なの。彼は私が歌うってことはわかってると思うけど、別にわかってもらわなくてもどっちでもいいことよ。それに彼の将来について口出すつもりはないの。
??インディー・レーベルのNinjaTuneから新作をリリースするにあたって、制作環境やレコーディングに取り組む際の心境に変化はありましたか?
ケリス:そうね、インディーレーベルはもっと自由でオープンだし、色々な事をやらせてくれる。縛りがないのが魅力的ね。大きなプロモーションがなくてもツイッターとかマメにアップしてくれて、働いている人も皆親切でアットホームでとても居心地がいいわ。
??プロデューサーを務めたTV・オン・ザ・レイディオのデイヴ・シーテックの人脈を通じて、プリシラ・アーンやCSSがアルバムに参加しているそうですが、自分とはまったく違うタイプのコラボレーターと作品作りをすることの醍醐味は?
ケリス:コラボレーションするのは単純にそういう機会に恵まれただけ。でも違うタイプのアーティストとコラボレーションすることでまた音楽の新しい発見をすることができるからそこはいいことだと思ってるわ。
??近年ではオートチューンやヴォーカルにエフェクトをかけるアーティストも多くなりましたが、“生”のヴォーカル、そしてバンドと一緒にライブ・レコーディングすることにこだわったのは?
ケリス:だって私、シンガーなのよ。今まで一度だってヴォーカルエフェクトを使ったことないし、シンガーなら生の歌で勝負すべきじゃない?最近はエフェクトをかけて本当の歌声じゃないものも多くあるけど、私にとってエフェクト無しのヴォーカルは普通のことよ。
??レコーディング中に“料理”と音楽の間に相乗効果が生まれたり、お互いが生かされていると感じた瞬間はありましたか?
ケリス:どうだろう、でも料理をするのと音楽を作るのではプロセス的には似てるところがあるのかもね。
??7月には、【FUJI ROCK FESTIVAL】に出演する為に再び来日されますが、ライブの見どころは?
ケリス:まだ考えてないけど、そろそろ考えないとね。
リリース情報
トラックリスト01. Breakfast
02. Jerk Ribs
03. Forever Be
04. Floyd
05. Runner
06. Hooch
07. Cobbler
08. Bless The Telephone
09. Friday Fish Fry
10. Change
11. Rumble
12. Biscuits n Gravy
13. Dreamer
14. Rumble (Breach remix) ※日本盤ボーナス・トラック
来日公演情報
【FUJI ROCK FESTIVAL '14】
日程:7月25日(金)~27日(日)会場:新潟県・湯沢町苗場スキー場
チケット発売:3月8日(土)~6月13日(金)
INFO:SMASH http://www.smash-jpn.com/
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