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全米1位!話題のアカペラ・グループ、Pentatonix (ペンタトニックス)に迫る!

ペンタトニックス
インタビュー

アカペラが何かっていうことに対しての理解が深まっていて、
変わったものだという概念が変わってきている。

あのマライアを抑え、全米1位を記録した話題のアカペラ・グループ、ペンタトニックス。中毒性のあるヴォーカルワークとポップ、ロック、EDM、ジャズ、クラシックを網羅した斬新でセンス溢れるアレンジに全米が熱狂する注目の5人組の最新インタビュー!

WHO IS PENTATONIX?

写真
L→R: Mitch Grassi / Kevin Olusola / Kirstie Maldonado / Scott Hoying / Avi Kaplan

「We Are Young」
▲ 「We Are Young (Fun Cover)」

 幼馴染の3人カースティー、ミッチ、スコット、そしてアヴィ、ケヴィンによる20代前半の5人組アカペラ・グループ、Pentatonix(ペンタトニックス)。テキサスで誕生し、現在はカリフォルニアを拠点に活動している彼ら。元々は、カースティー、ミッチ、スコットの3人で活動していたが、米人気アカペラ・オーディション番組『The Sing-Off』に出演する為には、メンバーが最低でも4人必要ということで、スコットの友人を通じてアヴィが加わり、チェロを弾きながら、ビートボクシングする姿をYouTubeで見て感銘を受けたメンバーがケヴィンを誘い、現在の5人編成となる。そしてベン・フォールズ、サラ・バレリスが審査員を務めた2011年9月放映の『The Sing-Off』シーズン3で、オーディションを勝ち抜き、見事優勝を果たす。

「Daft Punk」
▲ 「Daft Punk」 Music Video

 2012年6月にリリースしたファン.、ゴティエ、ニッキー・ミナージュのカヴァーなどを収録したEP『PTX Vol. 1』は、米ビルボード・アルバム・チャートにて14位、インディー・アルバム・チャートでは2位を記録し話題に。同年11月には、往年のクリスマス・ソングのカヴァー曲を収録した『PTXmas』、そして今年11月には、ダフト・パンクの代表曲「ワン・モア・タイム」「デジタル・ラヴ」、最新ヒット「ゲット・ラッキー」をマッシュアップした「Daft Punk」、マックルモア&ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」を取り上げた新たなEP『PTX, Volume 2』をリリースし、米ビルボード・アルバム・チャートにて10位、インディー・アルバム・チャートでは1位に輝いた。特に「Daft Punk」の巧みなアレンジと完成度の高さは圧巻で、現在曲のYouTube映像の再生回数は3000万回に達する勢いとなっている。

 最新シングルとなるクリスマス・ソングの王道「Little Drummer Boy」のカヴァーのYouTube映像は公開1週間の内に100万回以上再生され、米ビルボード・シングル・チャートにて13位に、そしてシングル・チャート同様の計算方式に基づいてクリスマス・ソングをランキングするホリデー・チャートでは、マライア・キャリーのクリスマス定番ナンバー「恋人たちのクリスマス」を下し、1位に輝いた。

これまでにカヴァーしてきた楽曲たち

『The Sing-Off』出演時

ケイティ・ペリー「E.T」 / バグルス「ラジオ・スターの悲劇」 / カニエ・ウェスト「ラヴ・ロックダウン」 / ステッペンウルフ「ワイルドでいこう!」 / フローレンス・アンド・ザ・マシーン「ドッグ・デイズ・アー・オーヴァー」 / サバイバー「アイ・オブ・ザ・タイガー」など

「Daft Punk」
▲ 「Somebody That I Used To Know (Gotye cover)」

『PTX, Volume 1』『PTX, Volume 2』収録曲

ニッキー・ミナージュ「スターシップス」 / ゴティエ「サムバディ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ」 / ファン.「伝説のヤングマン ~ウィー・アー・ヤング~」 / マックルモア&ライアン・ルイス「キャント・ホールド・アス」 / カルヴィン・ハリス「アイ・ニード・ラヴ」 / ジャズミン・サリヴァン「ラヴ・ユー・ロング・タイム」/ スウェディッシュ・ハウス・マフィア「セイヴ・ザ・ワールド/ドント・ユー・ウォーリー・チャイルド」など

「Evolution of Music」
▲ 「Evolution of Music」

その他にも音楽の誕生から現代までを進化をアカペラで表現した「Evolution of Music」やデスチャ時代から「クレイジー・イン・ラヴ」などの大ヒット・ナンバーまでビヨンセのキャリアを網羅した「Evolution of Beyonce」、ジャスティン・ティンバーレイクが所属していたことで知られるイン・シンクの楽曲メドレーなどを自身のYouTubeチャンネルにて公開している。

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PENTATONIX 最新インタビュー

「Little Drummer Boy」
▲ 「Little Drummer Boy」 Music Video

??「Little Drummer Boy」をカヴァーしようと思ったのは?

ペンタトニックス:長らくこの曲をアレンジしたいとは思っていたけど、方向性が定まらなかったんだ。だけど、とりあえずやってみようということになった。結果的に完成した曲にはすごく満足しているよ!

??この曲のヒットの要因はどこにあると思う?

ペンタトニックス:あまり奇抜すぎないから、好かれてるんだろうと思うよ。素晴らしいクリスマス・ソングに、従来とまったく違うけど心地よい、新たなを解釈を加えたんだ。

??現在の活動においてツアーはどれぐらいを占めている?

ペンタトニックス:今年はずっとツアー漬けで、ちょうど2014年のアメリカ/ヨーロッパ・ツアーの日程を発表したばかりだよ。既に売り切れている公演もあって、すごくクレイジーだね。僕らのファンは、とても熱心で、彼らのような根強いファンベースがいてくることには感謝しているよ。

「Royals」
▲ 「Royals (Lorde Cover)」

??人気TVトークショー『Conan』やブレイクのきっかけとなったリアリティ番組『The Sing-Off』への出演により、アメリカ全国区での知名度がもたらしたものは?

ペンタトニックス:これまでに出演した知名度があるTV番組の名前を見て、すごく謙虚な気持ちになるよ!自分たちがやっていることを、みんなに知ってもらえて嬉しい限りだよ。

??ペンタトニックスは、アカペラ界の異端児であると感じますか?アカペラというジャンルから、今後期待できることや注目すべきアーティストは?

ペンタトニックス:多少業界内で注目されるようになってきたと思うよ。それは『The Sing-Off』や『Pitch Perfect』なんかの映画のヒットが要因になっていると思う。アカペラが何かっていうことに対しての理解が深まっていて、変わったものだという概念が変わってきている。もっとメインストリームでも注目されるようになるといいね。いいアカペラ・グループはたくさんいるよ。今シーズン『The Sing-Off』に出演しているアーティストは才能がある人々ばかりだよ。

「Radioactive」
▲ 「Radioactive (Imagine Dragons cover)」 / Pentatonix & Lindsey Stirling

??では、ペンタトニックスの今後について教えてください。ツアー以外に…。

ペンタトニックス:沢山ツアーするよ!世界中の様々な観客の為に演奏したいと思っている。それと、オリジナル楽曲を中心としたフル・アルバムの制作にも取り掛かっているよ。

??話を「Little Drummer Boy」に戻すと、ビルボードのホリデー・チャートで、マライア・キャリーのクリスマス定番ナンバー「恋人たちのクリスマス」を下し、1位に輝いていますが、感想は?

ペンタトニックス:まったく予想してなかったことだよ。マライア・キャリーのような大物アーティストと名を連ねることが出来るなんて、とても光栄だね。

2013年12月17日 Billboard.com掲載

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