bird『9』リリース＆ライブインタビュー

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　大学卒業後、大沢伸一に見出され、大沢伸一／MONDO GROSSOの主宰レーベルより『SOULS』でデビュー。1stアルバム『bird』は70万枚を超えるセールスを記録、ゴールドディスク大賞新人賞を獲得した。そして2013年9月25日には、日本の音楽シーンを代表する錚々たるメンバーで構成された、The N.B.4（田中義人、Genta、金子雄太、澤田浩史）と共に録音した、2年ぶりとなるオリジナル・アルバム『9』をリリース。また翌年2014年には、The N.B.4のメンバーとともにビルボードライブのステージも決定している。最新作の制作過程、今後のライブ、そして迎える15周年に向けてインタビュー。

変わっていくことをおそれず、変わらないものを大切に。

??今年9月にアルバム『9』をリリースされました。前作から2年半ぶりのアルバムとなりますが、ヘヴィーなファンク・チューンやレゲエ、心地よいソウル系ナンバー、柔らかいタッチのバラード…と多彩な内容となっていますね、本作はどんなコンセプトで作られたのですか。

bird：前作『NEW BASIC』を作った後に、また同じメンバーで作りたいなと思って、みんなにその旨をお話しました。何かテーマがあった方がいいかな？と思い、色々と考えたんです。私は今までジャンルにとらわれずに色んな音楽をやってきて、どのジャンルも楽しいなと感じていて、そこは今回もあまり絞りたくなくて。様々な音楽ジャンルの中、色んなグルーヴを楽しみたい、とみんなに伝えて、このアルバム作りが始まりました。

??今回のアルバムから、しっかりとバンドサウンドをフィーチャーした感じが伝わってくるのですが、レコーディング・メンバーにはGENTAさん、田中義人さん、金子雄太さんなど日本を代表するプレイヤーがクレジットされていますよね。

bird：みんなプレイヤーとしてもの凄くかっこいい人達ですが、それと同時に個々の活動をされていてプロデューサーでもあるんです。ライブで音を出すのはもちろん楽しいし、制作するにあたってもいろんな角度からアイデアがあふれてくるので、すばらしくて刺激的です。GENTAさんと義人さんはデビューからのお付き合いで、長く一緒に音楽をやっているからこそ！私のいい部分もそうでない部分もわかってくれていると感じているので、本当に心強いです。雄太さんは義人さんの紹介で、初めてお会いしたのは約6年前くらいだと思うんですけど、なんだか音に新しい風が吹き込んできたような感じで。今までの曲もとても新鮮な気持ちで歌うことができましたし、小編成では難しいかなと思う楽曲でもアプローチできるという広がりを感じさせてくれます。

??前作『NEW BASIC』はThe N.B.3.いわゆるベースの澤田さん抜きのメンバーでの収録だったのですが、今回The N.B.4となりベースが加わりました。それによりどんなサウンドの変化がありましたか？

bird：今回のアルバムを作るにあたってジャンルにとらわれず、いろんなグルーヴを感じてみたいとみんなにお話したところ、GENTAさんがブーガルーというアプローチがいいかも、というアイデアを出してくれて。そうなるとベース欲しいよねという話になり、じゃあデビューの頃からお世話になっている澤田さんに声をかけてみようということになりました。

澤田さんが入ることによって、みんなの演奏のアプローチが随分変わりました。The.N.B.3.の時はベースレスで雄太さんや義人さんがベースのアプローチをしたり、このチームだけでやりきる感がアレンジにも出ていて、ストイックでかっこいいなと思っているんですけど、澤田さんが入ることによって、さらに世界が広がるというか、選択肢が広がるというか、The.N.B.4.のかっこよさがまたあると感じています。

??来年１月のビルボードライブ公演は、複数のライブ～レコーディングを経て円熟した関係ができあがりつつあるThe N.B.4のメンバーとのライブになりますが。

bird：昨年からこのチームでのライブで少しずつ新曲を育ててきて、その上でのレコーディング、アルバム完成なので、完成後またこのチームでライブをできることをとてもうれしく思っています。ライブはやっぱり楽しいです！オーディエンスのみなさんは、制作過程を一緒に体感してくださってきている方達も、今回のライブが初めての方達も、一緒に気持ちいいグルーヴを楽しんでいただけたらと思っています。新しい曲はもちろん、このメンバーならではの今までの曲達もやろうと思っています。

??そして来年はデビュー15周年を迎えられます。今後はどのような活動を？

bird：長く音楽を続けてこられてとても有り難いなと思っています。年を重ねていく上で変わっていくこと、変わらないもの、色々とあると思います。変わっていくことをおそれず、逆に変わらないものを大切に感謝して、日々を、音楽を生きていきたいと思っています。