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東京ジャズ開催直前徹底特集
【東京JAZZ】は、毎年夏季に行われているアジア最大級のジャズの祭典。今年は、9月6日から8日までの3日間、the HALL(東京国際フォーラムのホールA)とthe PLAZA(地上広場)、the CLUB(コットンクラブ)の3つの会場で開催される。様々な料金設定で「ジャズ」を自分仕様で楽しむことが出来る都市型フェスティバルは、「世代を超えて、国境を越えて」をテーマに、2002年から毎年開催され今年で12年目を迎える。近年、大型のジャズフェスが減少する中、進化し続ける【第12回東京JAZZ】の魅惑のラインナップを紹介する。
“プレミアム・ガラ”という華やかなオープニング
the HALL 9.7 open12:00/start13:00
土曜日の昼は、“THE PREMIUM GALA”と銘打った極上のガラ・パーティで華やかに幕を開ける。オープニングは、カナダの正統派ジャズ・ヴォーカリストのマット・ダスクと昨年リリースしたジャズアルバムが好調な新・ジャズの女王、八代亜紀による夢の共演が実現。次に登場するのが、フランスのドラマーマヌ・カッチェを筆頭に結成されたヨーロッパの現代ジャズをリードする面々。ガラのトリは、「霧のサンフランシスコ」で不動の人気を築いた現代ジャズ界最高のエンターテイナー、トニー・ベネットがお目見えする。85歳にしてレディー・ガガやエイミー・ワインハウスらとの共演したアルバムが、全米アルバムチャートThe Billboard 200で初登場No.1を獲得したことも近年話題となった。
マット・ダスク
『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』
21世紀のフランクシナトラとも名高い正統派ジャズ・ヴォーカリスト、マット・ダスクが、彼の永遠の憧れであるチェット・ベイカーに捧げるソング・ブック。80人編成ものオーケストラを従えて、彼の音楽的インスピレーションとなったチェットの楽曲を大人の魅力で歌い上げる。(C)RS
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八代亜紀
『夜のアルバム』
“演歌の女王”八代亜紀が歌う、初の本格ジャズ・アルバム。彼女のルーツであるクラブ・シンガー時代に思いを馳せ、1960年代当時歌っていたジャズ・スタンダードや歌謡曲等の「流行歌」をジャズ・アレンジでカヴァー。アルバムのプロデュース&アレンジは、小西康陽が担当。八代ならではのジャズを聴かせる作品。(C)RS
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トニー・ベネット
『デュエッツⅡ:グレイト・パフォーマンス』
豪華アーティストとの夢の競演デュエット・アルバム『DUETSII』の映像版が登場!貴重なレコーディング風景やパフォーマンス、競演アーティストのインタビュー等を収録。 (C)RS
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国境を越えて、世代を超える。東京JAZZの醍醐味
the HALL 9.7 open17:00/start18:00
【東京JAZZ】のテーマである「国境を越えて、世代を超えて」を体現するのが、7日の夜に開催される“JAZZ BEYOND”。ニューヨーク在住で去年ジャズピアニストとしてデビューした大江千里の1日限りのプロジェクト、大江千里 Saturday Night Orchestraに始まり、クールジャズのレジェンドでアルト・サックス奏者のリー・コニッツに繋ぐ安定の打線。フィナーレには、11年ぶりの出演となるブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブが登場。キューバ旅行中のライ・クーダーがセッションをおこなったことをきっかけに制作したアルバムやドキュメンタリー映画が社会的現象を巻き起こしたキューバの伝説的バンドが、歌姫オマーラ・ポルトゥオンドをフィーチャーして帰ってくる。第1回目の【東京JAZZ】で歴史に残るステージを披露した彼らの2度目の伝説を目撃しよう。
大江千里
『Spooky Hotel』
大江千里がジャズ・ピアニスト、ジャズ・コンポーザーとしてリリースする、1年ぶり(2013年時)のセカンド・アルバム。年齢も経験も異なるNYのジャズ・ミュージシャンを大江がテクニック、パーソナリテイの双方の観点から選んだメンバーによる、かつて聴いたことのないようなジャンルレスで贅沢な作品。 (C)RS
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リー・コニッツ
『サブコンシャス・リー +1』
「プレスティッジ・7000番台・クロニクル」シリーズ。本作は、プレスティッジの記念すべき第一回目の録音を含む、初期リー・コニッツの代表作。レニー・トリスターノ傘下の精鋭が集結し描く、クール・ジャズの美の極致を表現したアルバム。 (C)RS
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オマーラ・ポルトゥオンド
『ザ キューバン ヒーローズ コレクション』
“キューバのボサ・ノヴァ”とも言われる音楽、フィーリンの第一人者として、キューバのみならず世界の至宝と称される歌姫、オマーラ・ポルトゥオンドの名曲をコンパイルしたアルバム。 (C)RS
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ジャズファンのための日曜日
the HALL 9.8 open12:00/start13:00
最終日のお昼は、ビルボードライブ東京でも馴染み深い3グループが登場。まずは、マンハッタン・トランスファーによる美しいハーモニーで爽やかに幕開けすると、ラリー・カールトンが自身のルーツであるブルースに回帰し、ジョン・オーツとビル・ラバウンティをゲストに招いたスペシャル編成でグルーヴィーな昼下がりをお届けする。
そして心待ちなのが、ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンによる【東京JAZZ】ファン待望の共演。1986年の共演アルバム『ダブル・ヴィジョン』でグラミー賞を受賞した2人だが、ライブで共演したのはなんと2008年の【東京JAZZ】でのジャム・セッション(東京JAZZ SUPER JAM featuring フォープレイ and デヴィッド・サンボーン)が初だったという。今年は、27年ぶりにリリースした共演アルバムでマーカス・ミラー作曲による「マプート」の再演を収録するなど高まりを見せている。日曜のお昼は“WHAT MUSIC CAN DO”をテーマに、音楽の無限の可能性を感じるラインナップとなっている。
ザ・マンハッタン・トランスファー
『チック・コリア ソングブック』
結成40周年(2009年時)の世界最高峰のコーラス・グループ、ザ・マンハッタン・トランスファーと、ピアニスト=チック・コリアによる、モダン・ジャズど真ん中のアルバム。 (C)RS
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ラリー・カールトン
『サファイア・ブルー』
「プレスティッジ・7000番台・クロニクル」シリーズ。本作は、プレスティッジの記念すべき第一回目の録音を含む、初期リー・コニッツの代表作。レニー・トリスターノ傘下の精鋭が集結し描く、クール・ジャズの美の極致を表現したアルバム。 (C)RS
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ボブ・ジェームス&デヴィッド・サンボーン
『クァルテット・ヒューマン』
デヴィッド・サンボーン(as)とボブ・ジェームス(p)というコンテンポラリー・ジャズ界を代表する2人を中心とする4人編成バンドのアルバム。伝説的ドラマー、スティーヴ・ガッドと気鋭のベーシスト、ジェームス・ジナスが参加。日本盤ボーナス・トラックとして、グラミー賞アルバム『ダブル・ヴィジョン』収録の「MAPUTO(マプート)」を27年ぶり(2013年時)に再演し、収録。 (C)RS
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現在進行形のジャズを未来へ残す
the HALL 9.8 open17:00/start18:00
3日間の最後の公演は、注目の若手アーティストからジャズ界の重鎮まで、世代を超えたアーティストが出演し未来へ託す“JAZZ HERITAGE”。注目は、21歳のピアニスト桑原あいによるai kuwabara trio project。フレッシュなパフォーマンスで勢いをつけた後は、ビルボードライブ東京でもプレミアム公演を控えるボビー・マクファーリンが登場。グラミー賞3冠を達成したスーパー・ヴォーカリストが、5月にリリースしたニューアルバム『スピリチュオール』と同名のプロジェクトを携えて本邦初披露。
そして、グランドフィナーレは、ジャズ界の巨匠チック・コリアで〆るという納得の布陣で大団円を迎える。神掛かった超絶技巧と独特のインタープレイが多くのミュージシャンをも虜にする重鎮が、新プロジェクトのチック・コリア&ザ・ヴィジルで登場。ロイ・ヘインズの孫のマーカス・ギルモア他、若く才能豊かなミュージシャンと新たな音楽を創造するチックの新境地が楽しみだ。
ai kuwabara trio project
『from here to there』
弱冠20歳(2012年時)のジャズ・ピアニスト、桑原あいのデビュー・アルバムが完成。瑞々しい感性と確かなテクニックに裏づけされた、アグレッシヴで独創性豊かな演奏は必聴。また、楽曲は全て桑原あいのオリジナルで構成されるなど、デビュー盤とは思えない完成度の高さを誇る1枚。 (C)RS
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ボビー・マクファーリン
『スピリチュオール』
“声の魔術師”と言われアメリカを代表するアーティスト、ボビー・マクファーリンのアルバム。本作はアメリカに伝わるスピリチュアル・アルバムで、オリジナル作品をふくむ日々の暮らしのささやかな幸せを歌った作品。日本でもおなじみのベテラン勢とのインティメイトな演奏により、自在に声をあやつるボビーの魅力全開の1枚。 (C)RS
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チック・コリア
『ザ・ヴィジル』
ジャズ・ピアニスト、チック・コリアのアルバム。ジョン・マクラフリンから“次のジャコ・パストリアス”と称されるベーシスト=アドリアン・フェローや、巨匠ロイ・ヘインズの孫のドラマー=マーカス・ギルモアらの「年齢や経験に関係なく選んだ」という若手メンバーと共に「新たな技術、新鮮なインプロヴィゼーションを毎日続けて」制作した、新境地的(2013年時)アルバム。 (C)RS
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入場無料!世界を旅するインターナショナルショーケース
the PLAZA 9.6 18:00-/9.7-8 12:00-
ジャズは難しい、どこから聞いていいか分からないという方には、the PLAZA(東京国際フォーラム・地上広場)で3日間行われる“WORLD JAZZ VOYAGE”がオススメ。日本を含む世界各国から集まった15組以上のアーティスト達が日ごとに出演する野外のプログラムが無料で楽しめるという粋な企画である。
ジャズ・クラブで本格ジャズを満喫
the CLUB 9.6 21:00- 9.7-8 17:00-/20:00-
もう一つの会場the CLUB(コットンクラブ)では、一律3,000円(自由席)で、ジャズ・クラブの雰囲気を味わうことが出来る3日間となる。6日(金)は、個性豊かなポーランドの音楽シーンを象徴するピアニストとして注目を集めているマルチン・マセツキとポーランドの若手アルト・サックス奏者マチェイ・オバラがカルテットで来日。7日(土)は、エチオピア出身のヴォーカリストのデレブを中心にシドニーで結成されたオーストラリアの人気グループ、デレブ・ザ・アンバサダーがファンキーなステージを展開する。最終日8日(日)には、ノルウェーを代表するヘルゲ・リエン・トリオが伝統的なジャズと最先端の即興芸術を魅せる。
ビルボードライブ 出演情報
Photo:
カイル・イーストウッド / (c) Jean-Baptiste Millot
大江千里 / (c) Thomas Zaccheroni
ブエナ・ビスタ / (c) Alejandro Perez
ボブ・ジェームス&デヴィッド・サンボーン / (c) Hollis King
ai kuwabara trio project / (c) Motoaki Umiyama
ヨタム・シルバースタイン・トリオ / (c) Emra Islek
イベント情報
【第12回東京JAZZ】
<開催日>
the HALL:2013年9月7日(土)~8日(日)
the PLAZA:2013年9月6日(金)~8日(日)
the CLUB:2013年9月6日(金)~8日(日)
<開催場所>
the HALL:東京国際フォーラム ホールA:東京都千代田区丸の内3-5-1
the PLAZA:東京国際フォーラム 地上広場:東京都千代田区丸の内3-5-1
the CLUB:COTTON CLUB:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル TOKIA2F
<主催>
東京JAZZ実行委員会(NHK、 NHKエンタープライズ、 日本経済新聞社
<入場料金>チケット発売中
the HALL:SS席9,500円 / S席8,500 円 / A席6,500円 / SS席1日通し券18,000円(全席指定・税込み)
the PLAZA:無料
the CLUB:3,000 円(自由席・税込み)
<イベントに関するお問合せ>
ハローダイヤル 03-5777-8600(8:00~22:00)
E-mail:info@tokyo-jazz.com
<公式ホームページ>
http://www.tokyo-jazz.com/