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CHART BEAT 2013 FIRST HALF
上半期JAPAN Hot100とTop Albumsにみるマーケット・トレンド
■上半期HOT100:合計2,041,876.03ポイント(前年比:87.19%)
エアプレイ前年比83.58%、パッケージ86.39%、デジタル103.22%
前年1位のAKB48「真夏のSounds good!」102822.85ポイントと今年1位のAKB48「さよならクロール」64116.58にみられるとおり(前年比:エアプレイ43.36%セールス67.72%デジタル21.97%。これは集計期間が異なるためアーティストや楽曲自体の訴求力を示すものではない)、ノミネート100位以外のオンエア楽曲の増加、パッケージ・セールスの減退、iTunesダウンロードの微増という結果だった。
■上半期Top Albums:合計932406.10ポイント(前年比:86.13%)
ベスト・アルバムのリリース・ラッシュがひとまず落ち着きをみせ、Mr.Children『[(an imitation)blood orange]』、ももいろクローバーZ『5TH DIMENTION』、Kis-My-Ft2『Goodいくぜ!』、ONE OK ROCK『人生×僕=』などなど、オリジナル・アルバムの上位進出が目立つものの、ベスト盤ほどの売上がマークできず合計の前年比ではマイナスとなって、上半期をターンしている。
■上半期Hot100:
女性アイドル:15.16%(対前年▲3.43ポイント)/11曲(▲3曲)
男性アイドル:16.88%(+1.5ポイント)/15曲(+3曲)
女性ヴォーカル:16.88%(▲7.99ポイント)/19曲(▲8曲)
男性ヴォーカル:26.61%(+7.4ポイント)/29曲(+9曲)
K-POP:1.18%(▲1.79ポイント)/2曲(▲3曲)
洋楽:22.14%(+3.11ポイント)/23曲(+1曲)
その他:1.14%/1曲(前年上半期は無し)
女性アイドル・ヴォーカルの退潮傾向が明確に、男性アイドル・ヴォーカルが隆盛を見せる結果となった。
特にゴールデンボンバー、SEKAI NO OWARI、RADWIMPS、ONE OK ROCKなど新世代ロックバンドによる楽曲がチャート・インするトレンドが明確になっている。
また、前年度上半期における女性アイドルではAKB関連楽曲が14曲中12曲で、今年度上半期では12曲中11曲でAKB関連の寡占化は変わらず、唯一の非AKB楽曲は、ももいろクローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」だった。
一方、ジャニーズ勢が占める男性アイドル15曲のうち、前回リリース・タイミングが上半期に入らなかったアーティストは、NEWS、The MONSTERS、テゴマス、関ジャニ∞[エイト]、山田涼介で、逆に前回入っていて今回は入らなかったアーティストは、Hey!Say!JUMP、KinKi Kids、NYC、Sexy Zoneだった。今年デビューの新人は含まれていないことを考えると(香取慎吾と山下智久によるThe MONSTERSは除く)、ジャニーズ勢の、相変わらずの層の厚さを示している。
女性ヴォーカルで複数楽曲をチャート・インさせたのは、AI、miwa、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ。昨年はいきものがかり、きゃりーぱみゅぱみゅ、安室奈美恵、家入レオだった。特に、きゃりーは4曲をチャート・インさせ、全てのジャンルのなかでもトップとなった。
■上半期Top Albums:
女性アイドル:5.28%(対前年+4.88ポイント)/3W(+2W)
男性アイドル:5.55%(+0.85ポイント)/5W(+0W)
女性ヴォーカル:26.24%(▲0.39ポイント)/24W(▲2W)
男性ヴォーカル:46.76%(+0.13ポイント)/45W(+12W)
K-POP:6.55%(▲4.95ポイント)/8W(▲3W)
洋楽:5.47%(+2.03ポイント)/8W(+0W)
その他:4.16%(▲2.56ポイント)/7W(▲9W)
男性ヴォーカルが、占有ポイントとしては微増であるものの、100位中45タイトルを確保して大躍進する結果となった。男性ヴォーカル41アーティスト中、前年入らずに今年入ったアーティストは26組となり、男性ヴォーカル復権のなかで群雄割拠の体を成している。
女性アイドルは、ももいろクローバーZが2タイトルをチャート・インさせ、トラック、アルバムともにももいろクローバーZの市場浸透が着実に進んでいることが明確になっている。