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Especia 『AMARGA』インタビュー
大阪・堀江発の恋愛OKアーバンアイドル Especia全メンバーに初インタビュー敢行! バイトしながらアイドルを続ける理由、AKB48らアイドル恋愛NG制への見解~恋愛の理想と現実~マネジャーとの不仲説、各メンバーの知られざる歴史、先輩BiSへの想い、勝負のワンマン200枚しか売れてない現実/公約等。赤裸々に語ってくれた。
恋愛OKアイドルの素顔「私、AKB48がめっちゃ嫌いでした!」
--先日は横浜でクルージングパーティー開催。どれだけバブリーなアイドルなんですか?
冨永悠香(はるかちょ/リーダー):バブリーでアーバンなアイドル。実際には、金持ちはいないんですけど(笑)。プライベートは普通の人です。逆にみんなバイトしながらアイドルやってます。
--最近はバイトしてないアイドルの方が少ないですけど、なんでそこまでしてこの仕事に拘るんですか?
脇田もなり(もなり/こまり系):アイドルって普通はなれないじゃないですか。なりたくてもなれない人がいるじゃないですか。それなのに辞めたりしたら勿体ないじゃないですか。だから自分が行けるところまで行く。出来るところまでは頑張る。
三ノ宮ちか(ちかぶぅ/家畜系):私はEspeciaの前からちょこちょこ活動してて、つばさ(つばさグループ/Especia所属)にはもう4年ぐらい居て。しばらくはレッスン代とか払うのに必死でバイトしていたんで、そのままこう来てる感じです。
杉本暁音(あかね/癒し系):私は昔からこういうことをやるって思ってて、違う事務所のタレント科にも居たりしたぐらいなので、Especiaのオーディション受かって「今は好きなことがやれてる」としか思ってない。仕事だけど、夢だったので。
冨永悠香:分かる。みんな、仕事としてやってるというより、夢が叶ってる感じなので、苦じゃない。言ってしまえば、自分たちは楽しいし、良い想いさせてもらってるから、別にお金が入ってこなくても……--言い切らないでおきましょうか(笑)。あと、Especiaは前代未聞“恋愛OKのアーバンアイドル”と打ち出されていますが、どう思ってるんでしょうか?
冨永悠香:恋愛OKです。いつでも来て下さい。求婚して下さい。一同:(笑)
脇田もなり:AKB48さんとか恋愛禁止なので、逆に恋愛OKのアイドルって面白いですよね。夢は壊しちゃうかもしれないけど、ファンの人は「自分にも可能性あるんちゃうかな?」って思えるし、それは新しいかなって。まぁ誰も彼氏はいないんですけど。せっかく恋愛OKなのに(笑)。--AKB48峯岸みなみの件には、どんなことを感じたりしました?
森絵莉加(えりりん/ちょい悪系):衝撃でした。坊主にするっていう意思は凄い。
--自分が彼女ぐらい有名なアイドルで、同じ状況になったらどうします? 坊主になります?
冨永悠香:髪の毛以外だったらどこ剃ってもいいけど。--その発言、危険(笑)。
三瀬ちひろ(ちひろ/クールビューティー系):みんなに謝りまくって……ネタにする!逆に「いっぱい遊んでますよ」ってなるかも(笑)。
森絵莉加:私もいろんな人に謝るには謝るけど、堂々としていると思う。「それが何?」ぐらいの感じで、いつも通りのパフォーマンスをします。 三ノ宮ちか:全力で謝って、とりあえず修行に出ます。階段駆け下りたりとかして精神を鍛えます。坊主もしようと思えばできますよ。--正直、今、恋愛しているメンバーっていますか?
脇田もなり:え? してる?一同:(笑)
脇田もなり:あんまりメンバーとそういう話しないんですよ。下ネタではしゃいんだりはしてるんですけど。 冨永悠香:元カレの話はします。 脇田もなり:その元カレとのプリクラを見せてもらったことがあるんですけど、ホストでしたね。 冨永悠香:ホストじゃないよ! 森絵莉加:もっと清楚系の男の子と付き合ってると思ってたら、本当にギャル男みたいな! 茶髪でロン毛だし、「え、嘘やろ?」って。 冨永悠香:しかもAKB48が超好きだったんですよ。だから私、AKB48がめっちゃ嫌いでした! 元カレの家にともちん(板野友美)等身大ポスターとか貼ってあるんですよ。それを見る度に「チッ」みたいな。--(笑)。実際、ホストみたいな人が好きなんですか?
冨永悠香:いや、私は誠実な人が好きです。見た目は気にしないので。たまたまホストみたいな人と付き合っていただけです(笑)。--せっかく『グータンヌーボ』的なノリになってきたので、好きな男性のタイプをそれぞれ聞かせてください。
森絵莉加:顔がめっちゃ可愛くて中身も可愛い人か、厳ついんだけど中身は可愛い人。あと、私がワチャワチャ系なんで、一緒にワチャワチャできる人がいいです。 三ノ宮ちか:私はあんまり男らしい人は好きにならないです。自分がちょっと強い系なので、昔から「年下キラー」とかよく言われてて、可愛らしい男の子を転がすのが好き。でもパッと見は草食系なんですけど、中身は肉食系やったりするのが好きです。 三瀬ちひろ:変態なんだよ!--今の話だけで変態とは思いませんけど……
三ノ宮ちか:変態です。--認めるんだ(笑)。
三ノ宮ちか:具体的なことはここで言えないですけど、変態です。まぁとにかく可愛らしい人が大好きで、元カレも「おいで」って言ってついてきてくれるようなタイプでした。もちろん可愛がられるのも好きですけど、可愛がりたいタイプ。そうやって尽くしてしまうので、過去には痛い目ばかり遭ってるんですよ。ダメンズにしてしまって、しかもフラれる。 三瀬ちひろ:私は顔とか身長とか外見は気にしないんですけど、一緒にいて落ち着ける人。実はツンデレなんで、それを受け止めてくれる人。あと、私はあんまり喋らないんで、逆に喋ってくれる人とか、絵莉加みたいなタイプがいいかも。 杉本暁音:優しくて面白い人がいいです。中身が大人な人がいいですね。何も言わなくても分かってくれる人。で、何か言ってても「うんうん」って聞いてくれるような人がいいかな。--清水さん(マネージャー)はそういうタイプじゃないんですか?
杉本暁音:清水さんは…… 森絵莉加:顔引きつってる、顔引きつってる(笑)。 三ノ宮ちか:清水さんとは不仲説あるんで。 脇田もなり:私はお兄ちゃん的な年上の人が好きです。別に優しくなくてもいいんですよ。落ち着いてて、話を聞いてくれて、男らしくあれば。あと、黒い髪の人がいいんです。シブい人。おじさんじゃないけど、ダンディーな人が好き。--清水さんみたいなタイプはダメなんですか?
脇田もなり:清水さんはお父さんなんです。いつも絵莉加とウチは「自分の子供みたい」って言われるんですよ。 三ノ宮ちか:「二人の裸を見ても欲情しない自信はある」って言ってました。一同:(笑)
清水さん:実際、下着姿は見たし!--「見たし!」じゃねーよ(笑)。
冨永悠香:私も年上の人がよくて。外見は気にしないんですけど、ひとつのことに熱中している人が好きで、その姿を見るのが好きなんですよ。自分のことも構ってほしいけど、そっちにも一生懸命だから、私が「なぁなぁ」って言ったら「忙しいから」ってなる。で、もう1回「なぁなぁ」って言ったら「なんやねん!」ってなる。そこでもう1回「なぁなぁ」って言ったら「なんやねん(笑)」みたいな感じになる人が好きです。--(笑)。せっかく恋愛OKなので、ぜひそういう男性を見つけてほしいと思いますが、Especiaが売れなきゃ話題にならないし、意味がない訳ですよね?
清水さん:そうです。リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
自虐、自閉、偽証、人間不信……それでもEspeciaとして
--で、その為に清水マネージャー自ら大阪プロレスのリングに立ちました。かつて泰葉のマネージャーとして安生洋二選手と戦って以来のリングだった訳ですけど、いかがでした?
清水さん:痛かった! チョップされて、手形みたいなみみず腫れが出来ちゃいまして……でもあれだけのステージに立たせてもらえる機会ってなかなかないし、有り難い経験させてもらったなって。え、物足りなかったですか? 今回は僕が抗うんじゃなくて、Especiaが僕を助けてくれる流れだったんで……流れって言っちゃいましたけど(笑)。 森絵莉加:でもガチでバッチーン!聞こえた瞬間、みんな顔引きつりました。 三ノ宮ちか:ホンマの「キャー!」が出てしまって、全然笑えなかった。--(笑)
冨永悠香:感謝してます。ありがとうございます。--マネージャーにタレントがキャラクターで負けちゃいけないと思うので、ここから各メンバーの本性を暴いていきたいんですが、まずはちかぶぅ。そもそもなんで“家畜系”を名乗ろうと思ったの?
三ノ宮ちか:昔にやっていたグループのときから、私が一番デブだったんですね。なので、自虐ネタに走ろうと。見た人に「デブやな」って思われる前に言ったろうと思って。で、デブと言ったらブタ、ブタと言ったら家畜。みんなからの応援を蓄えるという意味でも“家畜系”を名乗ろうと思ったんです。そしたら、みんなに「ブタ、ブタ」言われるようになって、清水さんからも「ブタ!」って呼ばれる。--そもそもいわゆる芸能の仕事に憧れたきっかけって何だったんですか?
三ノ宮ちか:元々歌をうたうのは好きだったんですよ。高校のときからフォークソング部に入ってて。その活動をしているとき、昼ドラにめっちゃタイプの人がいてたんですね。窪田正孝くんっていう、最近だと『大奥』とか『最高の離婚』に出ていた俳優さんなんですけど、「会いたい」と思って。その一心で「私は女優になる」って決めていたんです。で、ひとりで東京へオーディション受けに行ったりとかして。お父さんに「東京で一人暮らしはダメ」と言われて一度は断念したんですけど、でもやっぱり諦めきれなくて、つばさのオーディションを受けて。--Especiaの前はどんなグループに所属していたんですか?
三ノ宮ちか:フットサルアイドルみたいなグループにいて、ライブでは自分たちでコピーしたい曲を歌ったりしていたんですけど、メンバーが就職とか腰の病気で抜けて、最終的にひとりになってしまって。でも私はずっとグループでやりたいっていう気持ちがあったので、Especiaのオーディションを受けたんです。--続いて、ちひろちゃん。少女時代はどんな女の子だったんでしょう?
三瀬ちひろ:めっちゃベリーショートで男の子みたいでした。小学校の低学年とか、男の子と毎日ケンカ。でも中学は吹奏楽部で、高校は軽音楽部だったんで、音楽も結構好きで。お母さんの影響でプリンスとかシンディ・ローパーとかマイケル・ジャクソンとか、あと邦楽も小田和正さんとかスターダスト・レビューとか大人っぽいものを聞いていたので、そこはEspeciaでやってる音楽とも通じるなと思うんですけど。--自分もステージへ立つ側になりたいと思ったのは?
三瀬ちひろ:小さいときからテレビに出てる芸能人が輝いて見えたんです。それで「いくつになっても、こんな風にキラキラした人生を送りたいな」「こういう綺麗な人になりたい」って思って。あと、歌も好きだったので、私も歌いながら人生を送りたいなって。でも現実はそう上手くいかないじゃないですか。だから半分諦めていたんですけど、大学に進学するかしないかのときに家でいろいろあって……「歌をうたいたい」って夢が復活してきて。パソコンでオーディションとかめっちゃ調べてるとき、Amebaグルっぽを始めてみたら、ちかぶぅに偶然見つけられて「つばさレコーズっていうところがあんねんけど」って誘ってもらったんです。--そんなでんぱ組.incみたいな話があったんですね。
三瀬ちひろ:出逢ってしまいました(笑)。--Especiaに入れて変われた部分ってあります?
三瀬ちひろ:今もそうなんですけど、めっちゃ人見知りで。前は知らない人と一言も喋れないぐらいだったんです。ステージのあかねより酷かったんですよ!--喋らないってことね(笑)。
三瀬ちひろ:だけど、この活動をしていく中で、握手会とかやらせて頂いたりもするんで、だんだん喋れるようにもなったし、ステージにも前ほど緊張せずに立つことができるようになってます。--あかねちゃんは、癒し系担当なんですよね?
杉本暁音:……はい、そうです。 冨永悠香:自分では認めてないんです。--じゃあ、なんで癒し系担当になったの(笑)?
杉本暁音:何もなくって決められずにいたら、清水さんが「癒し系担当で」って決めてくれて……--誰も癒そうと思ってないのに?
一同:(笑)
--自分ではどんなキャラクターだと自覚してるんですか?
杉本暁音:ちょっと変わってるかなとは思う。昔は『セーラームーン』とかめっちゃ好きで、自分も魔法使えると思って、お姫様気分でクルクルしているよう子だったんです。今も自分の世界があって、おそらくみんなとは違うことばかり考えてると思うんですけど。--じゃあ、魔法少女系でよかったじゃん。
冨永悠香:不思議系とか。--自分はEspeciaにおいてどういうポジションだと思っていますか?
杉本暁音:MCとかも全然喋れないし、「グループにひとりはこんな娘もいるよね」っていう感じだと思うけど、ダンスとかは頑張って格好良く決めたいから、そう見えていたらいいなって思う。--内気な性格。それでもこういう仕事がしたいと思ったのは?
杉本暁音:音楽番組を観てても、ドラマを観てても、自分が出ている側の感覚でしか観ることができなくて。家族が普通に「面白い」って観ているときも、自分は「もしここにおったら、次はどうするんやろう?」とか「自分だったらこうするだろうな」とか、そういうことばっかり思っちゃうんですよ。それで「自分にはこれしかない」と思ってオーディション受けたり、レッスン受けたりするようになったんです。で、Especiaのオーディションは、気付いたときには応募〆切を過ぎていたんですけど、「どうしても受けたいんで」って伝えたら面接してくれて、すぐ合格のお知らせが来たので、最初は信じられなかったんです(笑)。でも絶対にやろうと思って。--続いては、東京初ワンマンで脱退茶番劇を繰り広げ、絵莉加から森絵莉加になったあなたです。なんでわざわざ名字を付けようと思ったの(笑)?
森絵莉加:ファンの人から「なんで絵莉加だけ名字ないの?」とかめっちゃ言われて、最終的に付けることになったんですけど、絵莉加は“森”っていう名字にめっちゃコンプレックスを持っていて。小学校のときに「筋肉もりもり」とか言われたりして、めっちゃ嫌だったんです。でもみんなが「森、ええやん!」って言ってくれたんで、せっかくならサプライズで発表しようと清水さんが言い出し、結果としてあんな感じに……。--清水さんのアイデアで変な空気が流れてしまったと。絵莉加ちゃんはEspeciaに入る前からモデルをやっていたんですよね?
森絵莉加:小さいときから“子役を育てる”みたいな事務所に入っていたんですけど、中学でバスケ部に専念したいから辞めたんですよ。でも「絶対会いたい!」と思うぐらい好きなアイドルができたことで、「なんで辞めたんやろ!」ってめっちゃ後悔して(笑)。そんなときにスカウトされるですけど、それはそれでゴチャゴチャして……いろいろあったんですよ、絵莉加! 言っていいか分かんないんですけど、社長が夜逃げしたり。最近まで所属していたところでも、めっちゃ大事なテストがあったときに仕事を入れられて、モメちゃったり。……なんて言ったらいいんですかね? 清水さん:当初はEspeciaと兼業だったので、ちょこちょこ絵莉加が休んでいるライブもあったんですけど、モメたことをきっかけに「じゃあ、こっちでしっかりマネージメントするから、こっちに専念しよう」ってなったんです。辞める辞めないで、絵莉加も鬱っぽい感じになっていたので。 森絵莉加:人間不信になっちゃったんです。でも「こっちに専念する」って決めてレッスン室に戻ってきたとき、みんなが「おかえり~!」って言ってくれて。それが何より一番嬉しかった。それまで結構休む形になっちゃっていたんですけど、そうやって温かく迎えられたことに感動しました。リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
夢はドーム/現実はチケット売れず
~5/26ワンマン失敗時の公約
--続いて、今、Especiaでリードボーカル的ポジションで活躍しているもなりちゃん。元々シンガーになりたかった人なの?
脇田もなり:私、長崎の五島列島出身で、小学校1年生までそっちで暮らしていたんですけど、川口春奈ちゃんと同じ学校だったんですよ。同学年で。それで私が先に転校するんですけど、お葬式で向こうに戻ったとき、友達や知り合いが「川口春奈ちゃんが読者モデルとして出てんねん」って騒いでて。テレビとかにもどんどん出るようになって。一方、私は普通に高校生活を送っていて。そんなときにデコログでちかぶぅが……--また出てきた(笑)。
脇田もなり:誘ってくれたんです。で、私は高3だったんで、高校最後に行ってみようかなと思って。そしたら受かって、今に至る感じです。だから元々シンガーになりたかった人ではないし、全くそういう世界に入れると思っていなかったので、ちかぶぅがいなかったら私はEspeciaにいない。--Especiaで活動してきて、どんなことを感じてますか?
脇田もなり:最初は私も人見知りというか、人に見られるのが恥ずかしかったから「後ろの方がいい」っていう感じだったんですけど、ライブを重ねていくうちにだんだん馴れてきたら、どんどん前に行きたいタイプになってきて。最初と今では性格が変わっちゃいました(笑)。--結成当時は“ネガティブすぎるこまり系女子”と言ってましたけど。
脇田もなり:そうなんですよ。でも全く変わっちゃって。大学も通ってるので、睡眠時間なくて「もう辞めたい」って思った時期もあったりしたんですけど、メンバーのみんなから「最初はキツいと思うけど、頑張りや」って慰めてもらって。大変なのはウチだけじゃないし、頑張ろうって思えました。--Especiaは仲良いんですね。
冨永悠香:良いです。でもあかねは絶対はるかともなのことは嫌いだと思う。 杉本暁音:そんなことないよ(笑) 三ノ宮ちか:1回だけあかねと絵莉加が凄いバトって。絵莉加が怒ってカベ殴ったんですよ。何度も髪の毛かき上げながら。一同:(笑)
三ノ宮ちか:あかねは手出しちゃいけないタイプじゃないですか。だから我慢してカベ殴ってたんですけど、もし相手がちか、もなり、はるかだったら殴れるとか言ってて。強いと認められた(笑)。--そもそもなんでケンカになったんでしょう?
三ノ宮ちか:ゆか(井立田優香)が卒業して、それによるダンスの変更が多かったんです。あかねと絵莉加が。それでピリピリしててケンカになって、ふたりも泣いていたんですけど、ケンカを止めに行ったリーダーが一番泣いてました(笑)。 冨永悠香:だって、絵莉加さ、壊れてしまうんちゃうかと思うぐらいカベ殴り出したから。だから外に出して、超なだめて。 三ノ宮ちか:で、もなりはもなりでこまり系なので、困った顔して2人を見つめていて、私とちひろは冷静に「どうする? どっち慰めにいく?」みたいな感じで。最終的には2人で「ごめんなさい」って握手して終わったんですけど。それでまたすぐ練習に戻るっていう。--そんな多種多様なメンバーを束ねるのがリーダーになる訳ですけど、現時点でEspeciaはどんなグループになったなと思ってますか?
冨永悠香:最初はド素人、普通の女の子たちの集まりって感じで、練習してても部活っぽくて。でもそれから結構ライブも重ねてきて、みんな垢抜けてきて可愛くなったし、プロに近付いてるのかなって嬉しく思います。--そもそもリーダー自体はアイドルになりたい人だったんですか?
冨永悠香:いや、違いますね。でも音楽はめっちゃ大好きだったんですよ。小さいときから『アンパンマン』のエンディングテーマを延々と歌ってたり、NHK『おかあさんといっしょ』に出て踊ったり、ピアノを習ったり、とにかくアクティブだったんです。で、歌手になりたいと思っていたんですけど、そういうことを表に出しづらい時期ってあるじゃないですか。そのときに友達がシンガーソングライターをやり始めてて、一緒にライブに出させてもらったことがあるんですよ。そこで歌わせてもらったら「やっぱりいいな」と思って、ソクデビ(つばさレコーズとジャンカラの新人発掘プロジェクト)のオーディションに出させてもらって。そのときの審査員が清水さんだったんですけど、浜崎あゆみさんの「Who...」をフルで思いっきり歌ったら、だるそうな顔で「次からは1番だけでいいので」って。--腹立ちますね(笑)。
冨永悠香:「あ、これ、落ちたわ」と思ったら、案の定落ちて。でも悔しかったから、翌月のオーディションも受けに行ったら「前も来たよね」って覚えてくれてたんです。それで最終的にはソクデビで準グランプリを頂いて、1年間ボイトレを受けながらソクデビのスタッフとしてインタビュアーとかやらせて頂いて。そのときのゲストがBiSさんだったりして、初めてアイドルのライブを生で観て、ケチャとかに衝撃を受けたんですけど。あと、当時、私が受験勉強を頑張ってる中、例のホスト彼氏がAKB48大好きで、キラキラした可愛い女の子を好きって言ってて、腹立って、私もなってやろうかな、みたいな(笑)。で、1年間のレッスン生期間も終わったんで、自分を中心にグループオーディションをソクデビ番外編として開催して頂く事になり、結成されたのがEspeciaですね。--そのEspeciaの最終目標ってどこにあるの?
冨永悠香:大阪中心に活動してるんで、何年かかるか分かんないですけど、大阪ドーム(京セラドーム大阪)のステージには立ちたいなと思ってます。万単位の会場でライブがしたいです。--なるほど。ただ、万単位の前に650人キャパを埋めなくてはなりません。5月26日 完全に身の丈以上の大阪・梅田CLUB QUATTROワンマンを開催する訳ですが、現時点でどれぐらいチケット売れてるの?
清水さん:200枚ちょっとです。--残り450枚。あと、Especiaって事務所の先輩アイドルグループ BiSとファン被ってるんですよね? で、5月26日はBiSメンバーの脱退公演があるんですよね? しかも東京で。どうしましょ?
脇田もなり:どうしましょ? 満員の光景が見たい~! 与えられたライブイベントに出て、他のアイドルさんのファンの方たちも振り向かせます。--ちなみにBiSは全裸になったりとか、100kmマラソンしたりとか、話題作りの為にセンセーションなことをいっぱいしてきましたが、そういった先輩の姿にはどんなことを感じてるの?
一同:格好良い。
冨永悠香:プー・ルイ(BiSリーダー)さんのインタビューとか読ませて頂くと、すごく覚悟が決まってて、売れる為なら何でもするっていう感じじゃないですか。そういう姿勢は見習わなきゃなと思うし、憧れます。--じゃあ、何かしますか?
冨永悠香:私たちはロックじゃないので、80年代っぽいものでセンセーションなことがやりたいです。全裸になっても、80年代は全裸のイメージじゃないし。--全裸はどの年代のイメージにも繋がらないよ(笑)。
清水さん:先日、とあるDJの方にすごく説教されたんですよ。地元を拠点にするなら、大阪はストリートだと。ハコに留まってる場合じゃない。アメ村から文化を発信するんだったら、外で練り歩け。警察が出てきたら逃げればいい。とにかくプロモーションにはなると。なので、御堂筋商店街ってあるんですけど、すっごいでっかいミラーボール用意して、歌いながら行進しようかなって。--路上で人集めるって基本ですもんね。電波少年然り、川嶋あい然り。では、最後に公約をお願いします。梅田CLUB QUATTROワンマンがお客さんで埋まらなかったら!?
森絵莉加:これ、めっちゃ重要やんな。言ったらやらなきゃいけない。 冨永悠香:だから坊主はやめときな(笑)! 脇田もなり:自転車で日本一周。リレー式で。 清水さん:それは俺がしんどい。カヌーで道頓堀攻めよう。京セラドーム大阪からEspeciaのホーム・堀江まで。一同:えぇ~~~~~~!?
清水さん:出来るか分かんないですけど。うーん…………しっかり考えて、後日メールします。--なんか締まらないけど、了解です(笑)。俺、BiSあるんで行けないんですけど、応援してますね!
梅田クアトロライブ公約
※以下、インタビュー後日にEspeciaより届いたメール全文(公約文書)
いつもお世話になっております。Especiaマネジャー清水です。
インタビューの際、話に出ましたEspeciaのクアトロ公約に関して諸々熟考致しました。
今回梅田クアトロのフルキャパ数650席が埋まらなかった場合、
メンバーと共に自分たちを磨き直す意味を込めて下記を実施したいと思います。
私達「80's」「DISCO」「アーバン」など様々なキーワードで活動しておりますが、
やはり忘れていけないのが「関西」「大阪」というキーワード。
そして拠点は大阪ミナミの一角、堀江です。
大阪で自分たちを売り込む手段は色々とあると思いますが、
ミナミの町ならではの路面店といえば「たこ焼き」です。
街頭に面したたこ焼き屋さんでEspeciaの楽曲が流れるととてもプロモーションになると思いませんか?
という事でミナミの町にあるたこ焼き屋全てを食い倒し、
且つEspeciaのCDを配布、お店で流して頂けるよう交渉して参ります。
ちなみに心斎橋・南船場・堀江エリアだけでたこ焼き屋さん49店舗あります。
さらにミナミ全域、難波・道頓堀までエリアを広げると136店舗です。(ぐるなび調べ)
表舞台に立つ人間として、スリムになる事も同時に求められる今、
正直この公約、本人達にとって苦痛なのかはイマイチ分かりませんが、
私にとっては、あまりやらせたくはないペナルティ故、
クアトロまでの残り数日、引き続き必死にプロモーション頑張ろうと思います。
Especiaマネジャー清水
リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:佐藤恵
AMARGA Tarde
2013/05/22 RELEASE
TRNW-36 ¥ 1,572(税込)
Disc01
- 01.AMARGA
- 02.トワイライト・パームビーチ
- 03.センシュアルゲーム
- 04.スカイタイム
- 05.Interlude
- 06.パーラメント
- 07.オレンジ・ファストレーン
- 08.不機嫌ランデブー
- 09.AMARGA (reprise)
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