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<インタビュー>RYOKI MIYAMA “これまでやってきたことの集大成”を見せつける初ワンワンツアーへの意気込み

Text & Interview: 小松香里
Photos: 森好弘
2月からソロアーティスト・RYOKI MIYAMAの活動をスタートさせた三山凌輝。別れと感謝を歌った1stシングルのバラード「Tadaima」を皮切りに、約3か月の間に自らが作詞作曲プロデュースを手掛けるシングル曲を計8曲発表と、怒涛のスピード感で動いている。イベント出演を経て、27歳の誕生日には初のワンマンライブを開催し、5月3日からは東名阪のZeppツアー【RYOKI MIYAMA First Tour “Back from the coffin.”】をスタートさせる。RYOKI MIYAMAとしてのライブについて、また新曲について聞いた。
──4月21日現在、RYOKI MIYAMAとして2度ライブを行いましたが、どんな手応えを感じていますか?
RYOKI MIYAMA:新しい体制ですが、ステージの経験値はありますし、パフォーマンスに対する姿勢は固まっているのでこれまで培ったものを惜しみなく出せる場になると思って楽しみにしていました。実際、自分のアーティシズムをしっかり提示できたと思います。準備期間は短かったんですが、自分で演出や構成を考えていく中で、自然といろいろなアイディアが湧いてきて、それを齟齬なく自分の世界観に昇華できることがハッピーだと思ったし、それに伴ってライブにおける技術も自然と上がっていくものなんだと実感できて安心しました。そもそも自分のことをパフォーマンスに特化するタイプだと思っていたんですが、自分のパフォーマンスを客観視できることに気付けてよかったです。2回目のライブでは、前日に「I’M THE KING」っていうパンチの効いた新曲をリリースして、演出もかなりこだわったんです。一回無音にしてあの高速のラップをするっていう。
──あの全編英詞のラップのスピード感には驚きました。
RYOKI:BPM 170ちょいくらいなのでかなり速いです。エミネムのラップのBPMを超えようと思って(笑)。でも、ライブの最初からイヤモニのトラブルがあって、クリックがかろうじて聞こえるくらいでほぼアカペラ状態でラップしたんです。何がなんでもステージでは自分の世界観を作って見せ物として成立させなきゃいけないっていう強い使命感でやり通したんですが、あとで映像を見たらまったく問題なかったので自分でも感心しちゃって(笑)。「I’M THE KING」の後、会場が静まり返って、他のアーティスト目当てに観に来ていた方が「やべえな」って言ってくれてたみたいで。イヤモニのトラブルが最後まで解消されなくて悔しさはあったんですが、観に来てくれたファンや友達や家族の反応が1回目のライブより何倍もパワーアップしてたので結果的にはよかったですね。ステージに上がる度に自分が今、ここでどういうライブをすればよりよくなるのかを理解する才能が必要だと思ってるんですが、その嗅覚みたいなものが効いてるところもあるんだろうなと思いつつ、スピード感を持って向上し続けたいですね。

──次のライブは初のワンマンとなる4月26日のバースデーライブです。5月3日からのZeppツアーはとは内容は異なるんですよね?
RYOKI:そうですね。2月からソロアーティストとしての活動を始めましたが、まだリリースしてない曲もあるので、それがどうパフォーマンスされるのか楽しみにしていてほしいです。RYOKI MIAYAMAとしての新たな門出の日が4月26日。決意表明でもある僕らしい誕生日ライブになるんじゃないかなって思います。その後のツアーのセットリストを決めたばかりなんですが、そこで披露する新曲のレコーディングを並行してやってるので、ライブでどうなるか想像できない部分があって。いろんなことを考えながらパズルみたいにセトリを組んでいきましたね。これまでやってきたことの集大成でもあり、受け手にどんな衝撃を与えられるか、どう心を揺らせるかにフォーカスしきました。数日前、朝5時くらいまでずっと向き合って、納得できるセトリができました。ダンサーをどこで入れるか、どんなSEを足して間(ま)もワクワクする瞬間に変えるかということも考えて着地させました。楽しみですね。
──ゼロイチでワンマンライブを作ることは初めてですが、どんなことを感じていますか?
RYOKI:ゼロイチだからこそ湧き出るビジョンがあるのでやりやすいですね。「こうしたほうが見栄えがいいよな」とか「ここを見せたいから、こういう照明にしたほうがフォーカスされやすい」とか「ここはとっちらかったように見えたほうが盛り上がる」とか、いろんなことを考えていますが、曲作りとライブでのアウトプットは表裏一体なんだなって思いました。
──ソロ1曲目の「Tadaima」はバラードでしたが、ほかの楽曲はライブ映えしそうな曲が多いですよね。
RYOKI:そうですね。かなりいろんなジャンルの曲を出してます。今後はそれが加速していくと思います。唯一無二なことがやれていると思うし、この前のライブを観に来てくれたテレビ局の偉い方が「パフォーマンスの格が違うね」って言ってくれて。何を見せたいのかが明確じゃないと世界には行けないし、宇宙も取れないと思ってて。舞台やお芝居もそうですが、見てくれた人に何かを持って帰ってもらわないと意味がない。今を生きてることに対するエモーションを感じてもらうことがエンターテインメントの本質だと思っていて、僕なりにそう感じてもらえるようなものをアウトプットする。僕のライブで受け取ったものが生きる糧になって、「明日も頑張ってみようかな」って思ってくれたらうれしいです。そういうことを踏まえた、ジェットコースターみたいなセットリストになってると思います。

──RYOKI MIYAMAの代名詞になりそうな「I’M THE KING」はライブのキーになっていくと思いますが、BPMの早いラップをやるっていうところから生まれたんですか?
RYOKI:日本語だとしてもここまで高速のラップをやるのは技術的に難しいと思いますし、英語を喋れるからできるものでもない。“僕だからこそ”を提示できると思ったのでやる価値があると思いました。「これができるヤツがいたら、かかってこいよ」っていう雰囲気が出せたらかっこいいし、ライブでもうまくアウトプットできれば、見てくれている方の度肝を抜くこともできる。それってエンターテインメントだなって思ったんですよね。
──Zeppツアー直前にリリースされる8曲目のシングル曲「This Is My World」は不穏でおもしろい曲ですよね。
RYOKI:メジャーコードとマイナーコードを行ったり来たりする構成で、ずっとやりたいと思っていたタイプの曲です。楽しい雰囲気から急に暗い雰囲気になるその繰り返しによって、不穏さが生まれる。リファレンスはチャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」でした。歌詞についてはあまり具体的に説明しないようにしているんですが、この曲はある程度説明しないと意味がわからないと思っているので少し話します。「This Is America」は人種差別のことを歌っていますが、「This Is My World」は日本の昔話っぽいイメージがありつつ、テーマは平和ボケです。SNSで回ってる情報がメディアではまったく報じられなかったり、いろんな情報が溢れすぎていて真実がわかりづらくなっていたりする今の日本が、すごく怖いなと思っていて、「本当の幸せって何?」とか「いろんなことをまずは疑ってみなきゃいけないんじゃないの?」っていう問題提起をさせるような曲です。視野を広く持つべきだし、他責になっちゃってるから愚痴とかネガティブな行動が出てしまうけど、自分の人生は自己責任なんだっていうことを書きました。「This Is My World」は和のテイストにしようとひらめいて、尺八とか琴とか和楽器を入れてみたらうまく気持ち悪さが出てきました。あと、合唱みたいなアレンジも入れようと思って、自分で魔女みたいな声とか30声くらい入れて妖怪の国みたいな雰囲気も出しましたね。
──次々とリリースされている楽曲ごとに大きく方向性が違いますが、ソロアーティストの活動を始めてから音楽との向き合い方は何か変わってきたのでしょうか?
RYOKI:自分自身に何のリミットもかけてないので気分によって自然と曲が生まれているところもあると思うんですよね。一人で歌って踊ってラップもして、ジャンルの隔てのない曲を発表していく僕の世界を理解してもらいつつ、僕の音楽キングダムに入ってもらいたいと思っています。ジェットコースターもあるし、メリーゴーランドもあるし、タワー・オブ・テラーもあって、「それが一気に味わえるからお得じゃない?」っていう(笑)。それぞれの曲に違う旨味があるのが僕の強みです。自分がやりたい曲のイメージが浮かんだら、それを具現化しないと満足できなくなっていますね。

──浮かんだイメージを楽曲に落とし込むスキルがどんどん身に付いているんですね。
RYOKI:ソロとして走り出してからまだ数か月しか経っていないので自分でも驚いてるんですが、あふれ出てる感じもあるんです。すごくおもしろいフェーズだし、自分で言うのもなんですが、ギフテッドだなって(笑)。
──現状のRYOKI MIYAMAのひとつの集大成になるであろうZeppツアーが楽しみです。
RYOKI:ありがとうございます。初めてのことなのでチームとして追いついていないところもあるんですが、僕にみんながベットしてくれているわけで。「こいつを世界に行かせないと」って思ってもらえるようなパフォーマンスをすることが俺の仕事だと思っています。アーティスト活動にまつわることって気持ちファーストであるべきだと思うんですよ。物を売るわけじゃなくて人を売るわけだから、気持ちが入ってないといい活動ができないと思っています。僕は昔から本当に人に恵まれているし、人を大事にしてきたと思っていて。今のチームはみんなが僕というアーティストのことを考えてくれていて、改めて人に恵まれてるなって思うし、人に愛してもらえる自分の才能を実感しているからこそ、人の気持ちを無下にしたら終わりだなと思う。ファンの方々も「RYOKIはぶれない」って言ってくれていて、自分がやることには筋が一本しっかり通っているし、全部のことに対して自信を持って動けていると思います。
リリース情報

「This Is My World」
2026/5/1 DIGITAL RELEASE
再生・ダウンロードはこちら
ツアー情報
【RYOKI MIYAMA First Tour “Back from the coffin.”】
2026年5月3日(日)大阪・Zepp Osaka Bayside
2026年5月6日(水・祝)東京・Zepp Haneda (TOKYO)
2026年5月9日(土)愛知・Zepp Nagoya
詳細はこちら
出演情報
ミュージカル『愛の不時着』
2026年7月12日(日)~7月26日(日)東京・THEATER MILANO-Za
2026年7月31日(金)~8月2日(日)大阪・東京建物 Brillia HALL 箕面 大ホール
詳細はこちら
クレジット
Styling: 福永 桃乃華(YKP)
Makeup: 西村裕司(earch)
ジャケット:¥69,080-/Ayne doppio @ayne_doppio
シャツ:THE GALLERY BOX/03-5784-4344























