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<コラム>SixTONES、『一秒 / Rebellion』が映し出す振り幅――“光”と“反逆”で示す6人の表現力

Text:森朋之
デビュー6周年の幕開けは2026年1月21日にリリースされた初のベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』。現在行われているツアー【MILESixTONES】では、これまでのキャリアを総括すると同時に、未来に向けたビジョンを示すパフォーマンスを繰り広げているSixTONESから、ニューシングル『一秒 / Rebellion』が届けられた。
通算17作目のシングルとなる本作は、日本テレビ系2026アスリート応援ソングとしても話題を集めた「一秒」、そして、ジェシーが出演する日本テレビ系日曜ドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』のオープニング・テーマ「Rebellion」の両A面。現在のSixTONESの充実ぶりがダイレクトに伝わる作品に仕上がっている。
「一秒」は『ミラノ・コルティナオリンピック』に向けて制作された楽曲。大舞台に臨むアスリートたちの姿とともに、この楽曲に魅了された方も多いのではないだろうか。作詞と作曲を務めたSAEKI youthK(佐伯ユウスケ)は、「共鳴」「わたし」「こっから」「音色」など、SixTONESの軌跡に欠かせない楽曲を手がけているクリエイターだ。
一秒 / SixTONES
最初に聴こえてくるのは、息を吸い込む音、そしてギターのストロークとともに〈僕の一秒が 一生の 光になる〉というラインを描く、ジェシーの凛としたファルセットが突き刺さる歌声。さらに〈僕の一秒〉をメンバー全員で響かせ、華々しいバンドサウンドが広がっていく。
6人のボーカルの生々しさもこの曲も魅力。衝動と葛藤を同時に感じさせる森本慎太郎、しなやかな高揚感を生み出す京本大我、瑞々しいエネジーを放つ髙地優吾、強固で鋭いエモーションを映し出す田中樹、そして、力強さと温かさを共存させた松村北斗 。シンガーとしての個性とセンスがぶつかり合い、結びつくことで、ポジティブなパワーへとつながっていく。これこそが「一秒」の最大のストロングポイントだろう。
エモさ全開のボーカル/ハーモニーを際立たせるバンドサウンドも秀逸。ドラム、ベース、ギター、ピアノ、ホーンセクションの生音によるアンサンブル、そこから生じる圧倒的な解放感もまた、この曲のエネルギーの源だ。ところどころに“歌と鍵盤”“歌とドラム”などのシンプルな組み合わせを挟むアレンジ、そして、エンディングに向かってすべての音と声が一つの塊になっていく構成も素晴らしい。ラストの〈La La La...〉はライブでのシンガロング必至。聴く者すべてを巻き込み、心と身体を上げてくれるエナジーソングだ。
歌詞の中心を担っているのは〈僕の一秒が 一生の 光になる〉という一節だろう。一秒を無駄にすることなく、必死に努力を重ねてきた。その一秒一秒を積み重ねが大きな光となる――そんなイメージだ。それは一生一代の舞台に臨むアスリートへの応援歌であることはもちろん、この曲を聴く一人ひとりに向けたメッセージでもある。時間は巻き戻ることがなく、常に進んでいく。瞬間瞬間に向き合いながら、一つひとつの行動を重ねていけばきっと、今よりももっと輝かしい自分に到達できるはず。そう、「一秒」は夢に向かうすべての人々、今を一生懸命に生きるすべての人へのエールなのだと思う。
「Rebellion」はスリリングという言葉がよく似合うダンスチューン。浦島健太とふるっぺの共作によるこの曲は、ドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』と密接につながっている。
規律正しく職務を全うしてきた女性刑務官が殺人犯との出会いによって価値観を揺さぶられ、人生がまったく予期せぬ方向に走り始める。そんなドラマのストーリーを踏まえて制作された「Rebellion」。“反乱”を意味するタイトル通り、常識や当たり前をぶち破り、本能のまま突きもうとする姿を描いたリリックがとにかく刺激的だ。特に強いインパクトを放っているのが〈闇抜ければそこはParadise〉そして〈僕らは共犯者〉というフレーズ。日常とはかけ離れた世界へと誘い込まれ、ドキドキするような背徳感に包まれる感覚もこの曲が持つ求心力に結び付いていると思う。
歪んだギターと流麗なストリングス、ロックとファンクが共鳴するビートが一つになったサウンドも強烈。そのなかでラップとメロディが激しく交差し、楽曲が進むにつれてテンションが上がっていく。〈変わりたくて変われなくてもI gotta start〉からはじまるサビの一体感と解放感を含め、SixTONESの尖った表情をダイレクトに体感することができる楽曲だ。とことんアグレッシブに突き進み、聴き終わった後には爽快な興奮が身体に宿っている――この感覚は言うまでもなく、SixTONESでしか味わえない。
Rebellion / SixTONES
カップリング曲も充実している。通常盤には新曲「Bring The Bass」「Flower Cloud」の2つの新曲が収録。気鋭のトラックメイカー&音楽プロデューサーSARVALが手がけた「Bring The Bass」は暴れまくるベースライン、強靭なグルーヴを生み出すビートがぶつかり合うヒップホップ・チューン。ベース・ミュージックの進化型と呼ぶべきサウンドと6人の攻撃的なラップ/ボーカルが共鳴するこの曲は、ライブでも大きな役割を果たしそうだ。
「Flower Cloud」(作詞、作曲:Hiroki Muto)はアコースティック・ギターと歌から始まるミディアムチューン。切なく、温かいメロディライン、別れと出会いが交差する春という季節を背景に〈どんな日々に沈んだって/その手離さない そばにいるから〉と願う。まるで映画のワンシーンのような、心にじんわりと響く楽曲だ。さらに、前作シングル「Stargaze」のリアレンジver.も収められる。90年代のブリットポップを想起させるサウンドによって、この曲の新たな表情を引き出している。
17th Single「一秒 / Rebellion」nonSTop digeST / SixTONES
また、初回盤Aには「真っ赤な嘘」(松村北斗、髙地優吾)と「ラ・ラ・ラ・ラブストーリー」(京本大我、髙地優吾)の“6人ver.”、初回盤Bには「EXTRA VIP」(ジェシー、田中樹)、「希望の唄」(京本大我、森本慎太郎)の“6人ver.”を収録。ファンの間でも支持されてきたユニット曲を6人で歌うことで、さらなるケミストリーを生み出している。
音楽性、メッセージ性、メンバーの表現力が最高のバランスで結晶化されたニューシングル『一秒 / Rebellion』。様々な角度から何度でも楽しんでほしいと思う。

リリース情報
関連リンク
一秒/Rebellion
2026/03/18 RELEASE
SECJ-151
Disc01
- 01.一秒
- 02.Rebellion
- 03.Bring The Bass
- 04.Flower Cloud
- 05.Stargaze -Britpop Rearrange-
- 06.一秒 -Instrumental-
- 07.Rebellion -Instrumental-
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