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<インタビュー>中島健人 「Sexy」を再解釈し、“ver2.0”へ進化する――2ndシングル『IDOLIC』でいま示す“アイドル”像とは

Interview & Text:高橋梓
Photo:Shintaro Oki(fort)
10月29日リリースの2ndシングル『IDOLIC』で、中島健人がまた新たな姿を見せてくれそうだ。中島を語る上で、“アイドル”という職業は切っても切り離せない。同作は、その“アイドル”を今の中島が最大限に表現した作品だという。とはいえ、これまで見せてきた“アイドル”ではなく、確実に進化を遂げていることは一聴すれば明白だ。そんな同作に中島はどんな思いを込めたのだろうか。本人にじっくり語ってもらった。
ケンティー史上最大級の“アイドル”を届ける
――前回取材させていただいたのは、【KENTO NAKAJIMA 1st Tour 2025 "N / bias" 巡】の真っ最中でした。その後、【KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 "N / bias" 凱】ではソロ初の海外公演となる台北でのライブもおこなわれましたが、ツアーを完走した手応えはいかがですか。
中島健人:すごく気持ちよかったですし、大きな自信に繋がりました。U:nity(中島のファンの呼称)の声の大きさを知れたのも嬉しかったですね。「みんな、こんなに大きな声が出るんだ!」と思ったし、ファンの力を感じたというか。「アリーナクラス、ドームクラスでライブをやった時にどうなるんだろう」「ドームでライブをしたら大変なことになりそうだな」と思うくらいでした。それに触発されて、今からドームの演出も考えておこうかなと思っています。
――それで言うと、年明け2026年1月にはさっそく東京・有明アリーナで3DAYS公演が予定されていますね。
中島:そうなんです。有明アリーナも大きいですからね。それに、今後は海外に行く機会も増えていくので、この記事を読んでいるU:nityには「国外でもサポートをよろしくお願いします」と言っておきたいです。YOASOBIのAyaseが言っていたのですが、海外のフェスでも、盛り上がっている所に人が集まってくるんですって。YOASOBIは当たり前に曲が知られているからみんなが一回は立ち止まる、そこで知っている曲だと再度実感して歓喜する……という流れだったらしくて。それを聞いて、僕も頑張りたいと思ったので行けるところまで行こうと思います。
――U:nityの皆さんも忙しくなりますね。
中島:忙しいですよ~。U:nityにもそれぞれスケジュールがありますから、全部の現場にブッキングできないじゃないですか。U:nity Aちゃんが行けない時はU:nity Bちゃんよろしくね、というように、U:nity Zちゃんくらいまで仲間ができたら嬉しいですよね。その後はαちゃん、βちゃん……と続いてほしいです。

――Ωちゃんまで続くことを祈っています(笑)。そんな中、10月29日に2ndシングル『IDOLIC』がリリースされます。前作の『MONTAGE』ともまったく違う色の作品ですが、今、アイドル的な見せ方をする作品をリリースしようとした理由はなんだったのでしょうか。
中島:今だからこそ、ケンティー史上最大級のアイドルを届けたほうがいいんじゃないか、という流れになったんです。それは「JUST KENTY☆」の存在が大きくて。
――噂の“ジャスケン”。
中島:そう。「ジャスケン」に付随して、【巡】ツアーがめちゃめちゃ楽しかったんですよ。で、ツアー中にはありがたいことに【JAPAN JAM 2025】にも出演させてもらったのですが、そこでもびっくりしたことがあって。一緒にステージに立ってくれたパフォーマー同士で「俺、今までの人生でいちばん楽しいわ!」と言っていたらしいんですよね。「IDOLIC」でも踊ってくれていたダンサーのkojiが「健人さん、メンバーみんなが今まででいちばん楽しいって言ってます!」って教えてくれて。すごくいい関係性で「ジャスケン」を披露できていたんだなと思いました。
そもそも「JUST KENTY☆」は“THE自分”みたいな曲を作ってみたいというところから始まって。さらにずっとやってみたかったアニメーションのビデオも完成して、理想が叶った作品でもありました。それでいて披露した会場もすごく盛り上がっていて。そういったものを見たときに、「今、徹底してアイドルを表現したほうがいいんじゃないか」と制作チームに言われたんです。
JUST KENTY☆ / 中島健人
――そんなことがあったのですね。
中島:僕としては、もともと別の“ホリック”をテーマにした楽曲にするつもりで、現代の社会人へのメッセージソングにしようとしていたんです。そうしたら、スタッフから「ケンティーはまだ“身近”に来なくていい」と言われました。じゃあどうしようという話になったときに、「“アイドル”じゃない?」と。ただ、YOASOBIが「アイドル」という強力な曲をすでに出していて、そのままでは勝てない。でもよく考えると、アイドルに勝てる言葉を僕は持っていたんです。「Sexy」ですよね。そこで、セクシー≒アイドルという解釈をして曲を書くことにしました。
――拝聴させていただいた時、ソロデビュー以降の楽曲のテイストも反映されていると感じて、それが「ファンタジーの世界を超えて毒々しいまでの魅力にきっと囚われてしまう」という言葉に繋がっているのかなと考えていました。
中島:あー、なるほど。僕は「Sexy」というひとつの武器を使い続けてきた結果、新技の「Hyper Sexy」を生み出した、という感じ。それはきっと今までの積み重ねがあると思うのですが、実は、今までの曲に込めていたネガティブな感情は「IDOLIC」には一切込めていないんです。【巡】ツアーでもU:nityの皆さんに話したのですが、僕が抱えていた闇はもう明けていて。全部作品に昇華して、ツアーをやったことで晴れたんですよね。今はもう光を見始めています。そしてその光にぶつけていくべき曲が、自分のアイデンティティでもある“アイドル”。そのアイドルを、13年間宝物にしてきた「Sexy」という言葉で表現しました。そんな自分をみんなが見て、中毒になってくれればいいなという思いで作っていましたね。
――勝手に、「今までやってきた音楽性も込めたアイドルソング」という位置づけかと思っていましたが、中島さんとしては100%明るい気持ちでアイドルを表現した楽曲だった、と。
中島:感情面ではそうですね。なので、歌詞にも〈革命前夜〉や〈幕開ける〉などが使われていて。自分の中では「夢や希望に導かれしSexyが体現する現在」という気持ちです。

――なるほど。ちなみに、歌詞のテンポの良さも印象的ですが、作詞作業はスムーズでしたか?
中島:全然! これは曲が先にできていたのですが、僕は曲と歌詞が一緒に出てくるタイプなのですごく難しかったです。ただ、〈偶像を超える〉や、〈Me - You = the Past〉、〈Me + You = the Now〉はすぐ出てきました。2013年に『JMK 中島健人ラブホリ王子様』(日本テレビ系)という恋愛シミュレーションみたいなドラマをやっていたのですが、そこで「オレ-オマエ=過去、オレ+オマエ=現在、オレ×オマエ=未来」という恋愛の方程式を考えたんです。「IDOLIC」は「Sexy」を過去から現在、未来に連れて行くという意味がある曲だったので、この方程式を使ったり、『JMK 中島健人ラブホリ王子様』という番組名から「HOLIC」というワードを取ったり。ファンの方々に喜んでいただける歌詞はすぐに書けました。
あとは、Aメロの〈歓声が鳴り止まない〉はライブをイメージしていて、「どうせ歓声が鳴り止まないでしょ?」という想定で書いています。そもそも、1コーラス目の部分は序破急になっていて。Aメロが「序」、Bメロが「破」、サビが「急」。「序」はまだ楽屋の中にいて、「破」はバックヤードの着替え場にある鏡に向き合っている。なので〈Can I be a Pop Star?〉は僕が鏡に問いかけて、〈I wanna be a Top Star〉で自分に言い聞かせる、と自問自答をしているイメージです。〈Welcome to IDOLIC〉あたりから幕が上がり始めて、「急」はステージの上。この流れはすごくこだわりました。
――美しい流れになっているのがさすがです。楽曲はMONJOEさんが担当されていますが、中島さんから何かリクエストはされたのでしょうか。
中島:2番に展開がほしいとリクエストしました。
――音色がかなり変わりますよね。
中島:ジャジーになっていますよね。この曲、藤井 風くんが聴いてくれたのですが、「2番の空気の変え方がオシャレだね。ジャジーで素敵」と言ってくれて嬉しかったです。2番は自分の歌を聴かせたかったんですよね。1番のAメロは少しスタッカート気味で歌ってテンションを上げているけど、2番のAメロはスラーでねっとり歌いました。2番は遊びたかったんですよね。ちょっと逸脱してみたいという思いから、こういった編曲になりました。
――そして、先行配信と同時にMVも公開されました。ダンスブレイクパートもしっかり入っていて観応えがあります。
中島:ボイスパーカッションをして「こういうダンスブレイクにしたい」と録音したものを送って、ダンスブレイクパートも僕がオーダーしました。あとは、「IDOL+HOLIC」=偶像に対する中毒性、つまり何度も見たくなるということは意識しましたね。なので、文字情報を入れています。僕、文字情報を入れるということは古くから意識してきたことなんです。ソロで活動する時も、「違う情報も入れなくちゃ」と思っていたので、今回のMVも何を入れたらいいかをチームで話し合いました。ちょうど台北でライブをしている時ですね。だから、このMVは結構最近できたものなんですよ。
IDOLIC / 中島健人
――そうだったのですね。ちなみに、今回のダンスの難易度はいかがですか?
中島:難しい! 今回の振り付けは同じ大学出身のKANUさんが担当してくれました。それがめちゃくちゃ難しくて。「俺、できないかも……」と思ったくらいでした(笑)。
――でも、見せるところはしっかり見せていて、さすがの仕上がりだと思いました。
中島:見せるところは見せているけど、めっちゃ難しいんです(笑)。完成した映像を見て気づいたのですが、後半のほうがダンスがうまくなっているんですよ。だから、ラスサビはめっちゃうまい!(笑) 1サビを撮り直したいくらいです。僕、そういうパターンが多いみたいで。(GEMNの)「ファタール」も1曲の中で違うんですよね。1サビよりラスサビのほうがうまい。ラスサビは元気な時に撮っていたのですが、1サビは体力が限界になっている時に撮ったので疲れてしまっていて。ただ、今回は逆。段々テンションが上がってきちゃいました。なので、ラスサビはめっちゃ自身に満ち溢れている表情をしています。
――戦いの中で成長するパターンですね。
中島:そう! 僕、MV撮影の場で振り合わせをするのが好きではなくて。コミットしておきたいじゃないですか。なので、今回も最初は無理かもと思いましたが、MVまでにクオリティを仕上げておくというメンタリティでがんばって臨みました。
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“本物になったとき”の景色を、
生きている間に一度は見たい
――曲と併せて要チェックですね。では他の曲についてもお伺いさせてください。2曲目の「Can't Stop」はどういった経緯で制作に至ったのでしょうか。
中島:この曲はもともと候補曲に入っていて、(岡嶋)かな多さんが作ってくれていることは後から知りました。かな多さんは「碧暦」も一緒に作っていますし、その繋がりで今回も入っていただきたいな、と。本当はかな多さんだけで作ってもらおうかなと思っていたのですが、ディレクターから「ケンティーも入ってほしい」と言われたので、僕も入ることになって。かな多さんは多分僕のことを意識して歌詞を書いてくれているので、共作しやすかったです。気軽に聴ける曲ですよね。ドライブ中とかに聴きたいかも。
――たしかに。ちなみに、楽曲で言っているように、中島さんがずっと走り続けられている秘訣があったら教えてほしいです。
中島:うーん……。常に「納得いっていない」からだと思います。完璧主義はやめたのですが、理想の自分に全然たどり着いていないと思ってしまうというか。“本物になったとき”の景色を、生きている間に一度は見たいんですよね。しかも、できればフィジカルが強いうちに。自分でも「今がいちばん“美味しい”んだろうな」「今がいちばん輝けるんだろうな」と思うんです。そう思っているタイミングで自分の理想にたどり着かないといけない、と思っているんでしょうね。
――「納得してないけど、まぁいいか」と思ってしまう人って結構いると思うんです。なので秘訣を聞いておこうと思ったのですが、中島さんはそもそもの視座が高いんだなと感じました。なるべくして今の仕事をしている、というか。
中島:あはは(笑)。そうなのかもしれない。小さい頃を思い出してほしいのですが、友だちがたくさんおもちゃを持っているとワクワクしていませんでしたか? 袋にいっぱいおもちゃを入れていて、「今日はこれを持ってきたよ」「こんなのもあるよ」と見せてもらったり。僕はきっと、袋を持っている側なんだと思うんです。見せたいおもちゃ=やりたいことが絶えないんです。その見せたいおもちゃが永遠になくならない人間なんですよね。
――あぁ、だからこその「Can't Stop」。
中島:でも、最近はちゃんと「I Can Stop」できるようになったこともあるんです。「炭水化物を摂りすぎない」。僕、こういう空気感だから食に厳しいイメージを持たれていたんです。でも、深夜に韓国麺とか余裕で食べていて(笑)。しかも腹八分目ではなく、150%で食べちゃう。それを辞めました。みんながイメージしていた僕に近づけているので、「おまたせ!」って感じですね(笑)。

――辞めること、辞めないことのバランス、ですね。そして「Celeste」は情景が浮かぶような美しい曲です。
中島:この曲は、Sexy Zone時代のプライベートソング。「Forever Gold」を歌っていた時期に作って、初めて編曲にチャレンジした曲ですね。当時SUNNY BOYさんと知り合って、「詞とメロディは自分で書くから、曲を作ってくれない?」とお願いしたんです。そうしたら、「ケンティー、今は友だちとして喋っているけど、曲を作るとなるとビジネスが始まるよ。プロとしての会話になるけどいい?」と言われて。ドキッとしましたが、「そりゃそうだよね」と。「プロに曲を作ってもらうんだから周りを巻き込むことになるよね……」と思っていたら、「でも、ケンティーにも“自分の音楽”を作ってもらいたいから家に来て」と言ってくださったんです。そこから1日中、SUNNYさんの家で作業をずっと見ていました。そこで初めて自分の曲の編曲をちゃんとやろうという気持ちになって、作ったのが「Celeste」。テーマとしては、「Sexy Zoneのアルバムに収録されている自分のソロ曲でも表現したことがない、普遍的な曲を作る」でした。作品には収録されないけど、いつか発表できたらいいなという気持ちで作っていて、多分、僕が作った曲の中でいちばん健やかな風が吹いている曲なんじゃないかな。
――満を持して収録、なんですね。
中島:満を持しすぎていますね。「Celeste」は“青”という意味 ですが、やっぱり青はSexy Zone時代から自分の大切な色として継承してきていて。それをタイトルにしたくて、イタリア語の響きも気に入ってこのタイトルにしました。その後、『N / bias』に収録した「ROSSO」という曲が生まれているんですよね。
――イタリア語の色の名前が使われている2曲。対比を意識したとか?
中島:意識して作ったわけではないのですが、対になったらいいなとは思いました。色の曲をたくさん作りたいと思っていて、その1色目がこの「Celeste」です。ライブでは、ぜひペンライトを青にしてほしいですね。
――歌声も印象的で。より中島さんの素が感じられるというか、柔らかくて優しいというか。レコーディングでも意識されたのでしょうか。
中島:この曲はリスナーに近い、寄り添うような曲なので、自然とそうなっていたのかもしれません。ステージにいる僕ではない、というか。外苑前の公園を歩いているイメージですね。
――枯れ葉が少し散っているイメージがありました。
中島:まさに3年前、その時期にMVを外苑前で撮ったんです。俳優の赤楚衛二が撮ってくれて、とてもいいものになりました。粗品にも3年前に送ったのですが、スクロールする指が疲れるくらい長文の感想が届きました。今回のバージョンも送ったのですが、シンプルに「ケンティーも大人になったんやな。ええやん。新幹線の中で聴くわ」と沁みる感想をくれて。それもすごく嬉しかったです。

――そんなエピソードがあったとは! 必聴ですね。そして「Symphony」。こちらは、ライブを想定して作ったのかなと感じました。
中島:完全にそうですね。ライブとフェスを想定しています。僕のライブではコール&レスポンスがスタンダードになっていてすごく盛り上がるのですが、“一緒に歌う”曲がなかったんです。なので、僕が「Singin’!」と言って盛り上がれる、ストレートな曲がほしいと思って作りました。
――個人的に、トロッコに乗っている中島さんの姿が浮かんできました。
中島:すごい! まさにそんな感じです。だからこの曲は踊らずに歌う予定です。U:nityはラスサビを歌えるようにしておいてほしいですね。ライブで披露するのを楽しみにしていてください。
――ラストは「モノクロ」。今作で唯一、作詞作曲に中島さんが携わっていない曲ですね。
中島:でも、実は曲の構成にめちゃめちゃ携わっていて。素通りされる曲にしたくなかったんですよね。なので、自分の歌声で重層的な表現をしようと思いました。それに情景が浮かぶような感じにもしたかったし、ゴスペルっぽい仕上がりにしたくて、ラスサビだけ三重奏にしているんですよね。メインパート、オクターブ上、オクターブ下という構造になっているのですが、普通だったらメインパートが真ん中に来ますよね? でもこの曲のラスサビでは、オクターブ下をメインにしていて。低音の倍音を響かせてみたかったんです。あえて変化球にしたラスサビはすごくこだわりました。アレンジャーさんとも協議をして、やっぱり真ん中をメインにしたほうがいいという話も挙がりましたが、「変化球がないと聴いてもらえない」と意見を通させてもらいました。
――そもそも中島さんはファルセットがきれいな印象だったので、低音にフォーカスした楽曲自体が珍しいですよね。
中島:たしかに。ファルセットは強みだし、メインのボーカルは他の曲でも聴けるし……となった時に「オクターブ下、お前、まだ主役になったことなくない?」と。この曲の顔つきを変えたいと思うタイミングも重なって、オクターブ下を主役にしましたね。結果、予想通りいいものに仕上がりました。

――ありがとうございます。ちなみに、「IDOLIC」に〈偶像を超える ver2.0〉とありますが、この先はどんな見せ方をしていこうと考えておられるのでしょうか。
中島:〈偶像を超える ver2.0〉は概念や考え方を指していますが、技術的な面でも“ver2.0”にならないといけないと思っていて、歌い方をアップデートしていきたいです。それと、海外のプロデューサーといっしょに仕事をするなど、人を巻き込んでいきたい。もちろん日本の皆さんの奥底を突き刺して、僕を二度と忘れられないようにしなくちゃなと思っていますが、海外にもアプローチをしたくて。たとえばライブって、どうしてもドメスティックになるじゃないですか。それをパブリックにしていくための施策を考えていかなきゃいけないと思っています。
――アップデートしたいと思うスパンが短いですよね。HITOGOTOのときも新しい歌い方にアプローチしたというお話がありましたが、そこからまだ1年2か月くらいしか時間が経っていないんですよね。自分だったら……と考えると、まだHITOGOTOの時の歌い方をこすっているなぁ、と。
中島:わかります。でも、もう次に行きたくなっちゃうんです。台北でライブをやって、より一層「色んなステージに立ちたい」という思いが強くなっていて。これもやりたい、あれもやりたいと頭の中に出てくるのですが、頭に浮かぶことって大体、実現できることだと思うんです。それを達成すべく動いているので、早くアップデートしたくなるんですよね。
――中島さんがさらに天上人になっていく……!
中島:行けるところまで行くしかないですね。だって、アイドルってそういうものでしょ?(笑) ただ、自分の気持ちに嘘をついてまでアイドルをやる必要はないと思っていて。僕は本能のままに生きているつもりだし、それを作品に昇華できたらいいなと思っています。ありのままの自分を表現に昇華するというのが、ver2.0なのかもしれませんね。
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