Text: 紺野真利子
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

　2024年にデビューしたSEVENTEENの弟分、6人組グループ・TWS。デビュー曲「plot twist」は韓国の音楽配信サービスの2024年間チャート1位を獲得、さらに韓国の授賞式で新人賞8冠を含む18冠を受賞し輝かしいデビューイヤーを飾り、“最高の新人”と称された。デビュー2年目を迎えた今年は、4月21日に3rdミニアルバム『TRY WITH US』をリリース。本稿では、本作の魅力について紹介していく。

　本作は、“初めての出会い”に戸惑っていた少年たちが、より堂々と勇敢に成長していく過程を描いた作品。タイトル曲「Countdown!」は、これまでの楽曲で表現してきた清涼感たっぷりなTWSのイメージをそのままに、やりたいことに向かって突き進む若者の姿を描いている。最初に聴いたとき、ポップで爽やかで聞き馴染みの良いサウンドが「TWSらしい曲だな」と思った。まだデビュー2年目にもかかわらず、すでに“TWSらしい”と思えること、彼らのイメージを確立しているのは新人グループにとっては大きな強みではないだろうか。「plot twist」や「If I'm S, Can You Be My N?」など、TWSが楽曲を通して繋いできた青春ストーリーを、メンバーと一緒に追いかけているような気持ちになる。「次の曲ではどんな青春や成長を見せてくれるんだろう？」と、ワクワクできる。

　「Countdown!」のミュージック・ビデオでは、“二十歳のストーリー”をテーマにメンバーがさまざまなことに挑戦。パスタを茹でてみたり、車を運転してみたり、6人で旅行を楽しんだりと、初めてのことに挑戦して失敗しても笑顔で再挑戦する微笑ましいメンバーの姿が描かれている。これまで制服姿や学校で遊んでいる姿を見せてきたTWSだったが、「Countdown!」では学校を飛び出して、少し大人になった彼らを楽しむことができる。

　またポジティブな歌詞も、聴いているだけで元気をもらえる。冒頭の〈何だってできる気がする　そんな日ってあるよね〉だったり、サビの〈荒くなる息が　鳴り続ける心臓が　「やりたいことを追いかけよう」って叫んでる　これ以上ためらっていたくない日〉など、何かにチャレンジしてみようかなと思わせてくれるフレーズが続くのだ。この前向きで明るい歌詞と、ポップで爽やかなサウンド、そしてそんな楽曲の世界観にバッチリとハマっている6人の清涼感あふれるビジュアル……。これこそが、TWSが多くの人から愛される理由ではないだろうか。

　また、そんなポジティブな歌詞とマッチした振り付けも魅力的。軽やかにジャンプし、隣の人をチョンッとつつくようなキュートなダンスに思わず見入ってしまう。6人で揃えるのはかなり難しそうなダンスを、軽やかにかつ爽やかに笑顔でパフォーマンスする6人は、紛れもなくSEVENTEENの弟分だなと思う。

SHINYU、DOHOON、YOUNGJAE、HANJIN、JIHOON、KYUNGMIN

　そんな彼らの圧倒的実力は、きちんと実績として証明されている。5月4日には、韓国の音楽番組『人気歌謡』に出演し、「Countdown!」で1位を獲得した。これによりTWSは『THE SHOW』、『SHOW CHAMPION』、『M COUNTDOWN』、『ミュージックバンク』、『ショー 音楽中心』、そして『人気歌謡』と、なんと出演した全ての音楽番組で1位を獲得し、第5世代ボーイズグループ初のグランドスラムを達成！　デビュー以降、高い実力と“TWSらしさ”を確立してきた彼らの努力は確実に実を結んでいる。

　そして7月2日には、Japan 1stシングル『はじめまして』で待望の日本デビューが決定！　日本オリジナル楽曲を含む全3曲が収録されるとのこと。すでにSNSでは42（ファンネーム）から「日本デビュー曲が『はじめまして』ってかわいすぎる！」と大きな注目が集まっている。また、7月から日本ツアー【2025 TWS TOUR '24/7:WITH:US' IN JAPAN】が行われることも発表された。日本オリジナル楽曲やツアーで、6人は一体どんな姿を見せてくれるのだろうか？　今から楽しみで仕方ない。