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<インタビュー>ニューアルバム『NOW』に込めた阿部真央の“今”――「変わり続けるから小さな終わりもある、変わって始まった感じがする」

インタビューバナー

Interview & Text:永堀アツオ
Photo:Yuji Sakai (MOUSTACHE)
Stylist:HALKA
Artist Hair And Makeup:橘房図(étrenne)



 今年メジャーデビュー15周年を迎える阿部真央が、8月7日に11作目のアルバム『NOW』を世に放つ。同作には、アニメ『望まぬ不死の冒険者』エンディング・テーマ「Keep Your Fire Burning」、漫画『君を忘れる恋がしたい』イメージソング「進むために」他、全10曲が収録され、阿部真央の“今”を等身大に描いた内容となっている。そこで、同作についてはもちろん、独立後の思いや駆け抜けた15年間についてまで、たっぷり語ってもらった。

“らしい”っていうのを長らく見失って30年ぐらい生きてきた

――今年の1月にメジャーデビュー15周年を迎えた心境から聞かせてください。

阿部:去年の独立があったからね。もちろん、円満に卒業したんですけど、自分から辞めたいと言ったわけではなく、のっぴきならない事情で巣立たなきゃいけなくなって。その後の身の振り方が決まってない状態の時間が長かったから大変だったんですよね。だから、まずはファンの人と15周年を祝えることがすごく恵まれてるなとは思います。そういった意味ではイレギュラーというか、普通の周年の振り返り方とは違いますかね。


――昨年の4月に前事務所から独立して、7月にプライベートレーベルを立ち上げたタイミングが大きな区切りになっているってことですよね。

阿部:そうですね。結果的にはすごく良い変化だとは思うんです。今、助けてくれてる人たちと出会うまでの数ヶ月で、1回、メジャーとしてのキャリアも止まるだろうなって思ったし、みんなでハイエースに乗って、ちっちゃいライブカフェとかでライブさせてもらって回る生活まで考えてましたね。そのために、すごく苦手なお金の計算をしたりとか、実際にみんなで作ったライブもあって。その覚悟を決めてから、綺麗にレーベル移籍することになって。他の人に比べたら苦労は少ないと思うけど、私からすると、未知のことが多かったし、体制や担うものも変わったので、すごく大変だったけどいい経験でしたね。


――そこからさかのぼると、2021年末からソングライティングをギターからピアノに変えた時期もありました。

阿部:ピアノ金髪時代ね(笑)。あれも大事でしたね。2020年1月に9枚目のアルバム『まだいけます』を出して。そのあと、すぐコロナ禍になるんですよ。だから、ツアーが飛んだりとかいろいろあって、1回活動が止まるんですけど、実は私にとってはすごく救いだったんですね。『まだいけます』を書いた時点で、私は音楽的に限界だったんです。


――そうなんですか!? 2018年に声帯手術をして、2019年にデビュー10周年を迎えて、そこから「まだいけます!」っていう狼煙をあげたように受け取ってました。

阿部:実は、『まだいけます』を書いた後に、もう書きたいことがわからないなって思ってたんですよ。音楽の方向性的にも、自分がワクワクするようなチャレンジが全然なかった。どっちかというと、求められてるイメージや、世の中の流行的なものを加味して出してるだけ。これは、すごく良くなくて、健康じゃなくて。あのアルバム自体はすごく良かったけどね。何となくそれを感じているところにコロナ禍になって止まって、余計に思うわけですよ。目の前のことがなくなるから、自分と向き合わないといけない。私はもう駄目だ、変わらないといけないと思って、音楽性を壊そうと思った。それまで自分のやってきたことを1回全部壊そうと思って。とりあえずできることは、ギターで作ってたものをピアノにしてみよう。ピアノは苦手なんですけど、そういう曲をたくさん聞いて。見よう見まねでやってみよう。あと、2020年9月からYouTubeライブをやるんですけど、その直前に髪を切って、金髪にしたんですよね。


――ライブではギターで作った曲をピアノを弾きながら歌ってました。小学校3年生からやっていたピアノを「長らく嫌いだったけど」と言いながら。

阿部:今までやったことないことをやった、選んでなかったものをやったんですよ。何で選んでなかったかっていうと、それが苦手だから。ギターよりピアノは拙いし、髪の艶をなくして金髪にするのも怖かったし、ショートカットにして、顔のラインが出るのも恥ずかしかった。でも、怖いこと、苦手なことを全部やって。自分の今までを壊して……変な言い方をすると、ライブスタイルも全部、恥をかきに行ったの。私は恥をかくことをやったの。コロナ禍で自分を振り返って、今までの自分を壊す過程で、私は「人前で恥をかきたくない」っていう気持ちが強い人間だってことに気づくんですね。だから、自分的には人前に立って、どんどん恥をかくっていうことをやってたのが金髪ピアノ期なんですね。


――誰しも恥をかきたくないという気持ちはあると思いますが、あえて恥をかきにいったことで、どんな作用をもたらしたんですか?

阿部:それでもついてきてくれるファンの方が大半だったので、すごく幸運だったんだけど、恥をかきながら何をしたかというと——要は、恥をかかないようにするために、今までいろんな武装をしてたわけ。すごく小さなこともあるよ。例えば、割と思い切った衣装を着て、腕を出すとか。間違っても弾き切るとか。その“恥ずかしい”という武装を取って、そのままになる。“私そのまま”になって、そこでやっとゼロ地点に行けると思ったんですよ。そして、ゼロに戻ったなと思ったタイミングで、髪を伸ばし始めて、髪の毛の色も戻した。それが去年ぐらいかな。ちょうど独立の時期と重なるんですけど、そこでかなりたくさん変えた。


――約2年半ですよね。その2年半を経て、限界を迎えていたという音楽に対するモチベーションは復活したんですか?

阿部:復活とも言えますし、生まれ変わったとも言えますね。目の前に(NEWアルバムの)アートワークがあるけど、これは“私のまま”だなと思うわけ。“らしいな”って思う。“らしい”っていうのを長らく見失って30年ぐらい生きてきたから。


――え!? 30年も“私のまま”を見失ってた?

阿部:あははは。でもね、本当にそうなんですよ。昔からどこか、人が求める自分の姿を目指したり、相手が求める自分をやることで嫌われないからそうしようっていうところがあって。そういう日々だったんだけど、歌を歌ってるときだけは、あれこれ考えずに自分に戻れるっていうのが、歌が好きだった理由でもあるんですね。デビュー前に作った曲、デビューしてからの3枚目ぐらいまでの曲っていうのはそういう状態で書いてるから、すごくピュアでいい作品が多いと思うんです。もちろん、それ以降も良いと思えるものを作ってるけど、デビューしてからはやっぱり、音楽すら人の意見を目指すようになっちゃった。人が求めるものに寄り添うようになってしまった。だから多分、私は2020年に限界を迎えちゃったんですね。そういう前提があったので、根本的にやり直さなきゃいけない。“自分のまま”に1回ならなきゃいけなかったから、それをやったんだよね。


――なるほど。だからかな。出来上がったばかりのアルバムを聞かせてもらったときに、2008年10月に東京・SHIBUYA-BOXXで行われたデビューコンベンション1曲目「人見知りの唄」を聴いた時のことを思い出したんですよ。

阿部:戻ったよね、すごく前に。……もう子供ぐらいのときに戻った気がするけどね。


――ピアノからギターに変えて、作詞作曲を始めた高校生の頃より前に戻ってる?

阿部:うん、3~4歳。それができたらベストです。3歳でももう片鱗あるからもっと前がいいね。そんな気持ちでやれたらなっていう目標はありますね。


――そこまで戻らないと“私のまま”でいられない?

阿部:変なこと言ってるって思うかもしれないけど、物心ついたときから、私達の頭の上から見てるビジョンっていうのがずっとあるんですよ。同じようなサイズの頭のつむじが見えて、「どうして私達には赤い血が通っていて、体が温かくて、どうして今、ここにいるのか」がわからないっていうのをずっと考えてる子だったわけ。3歳は言い過ぎですけど、保育園の頃にはもう思ってた。小学校低学年でもずっと思ってたけど、だんだんと、そんなこと誰も考えてないってわかるわけですよ。だから、母ぐらいにしか言わなくなって。でも、大人になるにつれても、「どうしてみんな学校に来るのが当たり前だと思っているのかな」とか、「どうして先生が言うことだからって素直に聞けるのかな」とか、みんなの当たり前がどうしてもちょっとわかんないことがある。そういう焦燥が曲になったりするんだけど、本当に物心ついたときからそういう視点があった。それはすなわち、ここ(身体)の器には入ってないんですよ。視点は頭の上にあるから。


――俯瞰で物事を見る客観的な視点は創作には必要だと思いますけど、阿部真央さんの場合は、視点というだけじゃなく、自我が外側に出て、上に浮かんでるような印象を受けますね。

阿部:そうだと思います。ここをぽっかり置き去りにして、上からしか見てない。今、振り返っても、そういう視点がそもそもあったとしか思えないですよね。こっちをおざなりにしているから、自分がやりたいこと、言いたいことよりも、上から見るいろんな人の気持ちを優先することがたくさんあって。物心がつく前の無意識の状態のときの方が幸せだっただろうねって思うぐらいだから、3歳よりも前がいいって言ってんだと思います。赤ちゃんとか、周りは見えてんだけど、自分がどう感じてるかが一番でしょ。不快だったら泣くとか、そういうのでいい。あまりにもそれができないまま、自分のタフさと強さで走ってきたんだけど、心にいないから限界だよね。よく30年も持ったなと思うんですけど。


――その俯瞰で見ている阿部真央は、いま、自分の心の方に戻ってます?

阿部:あのね、こっちに戻れるんだなって知った感じです。やっとこっちにもいる時間ができるんだって感じ。本当はこっちが主でよくて、必要な時にあっちにする方が人としては健康。あっちすぎるとね、こっちが置き去りになるから体調も崩す。自分が何が食べたいとか、寒い、暑いも置いてっちゃって、気づかずにやり続けて体を壊すことが多かった。だから、そういった意味では健康ですね。こっちに戻る時間ってすごく変な言い方ですけど、こっちにいる時間が長くなってる印象です。でも、完全にこっちにい続けるわけではないし、その必要もないと思う。どっちもあった方が私の仕事的にはありだけど、こっちにいれるってことが、私を救っていて。ずっと寂しかった理由がわかるというか。すごく寂しかったんだけど、こっちにもいれるようになったから、ちょっとはマシになったかな。


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今まで出したアルバムの中で
一番自分がやりたい音

――ようやく自分のままになり、15周年に向けて、どんなアルバムを作ろうと思ってましたか。

阿部:全く何も考えてなかったですね。周年だから、なんとなくアルバムを作らなきゃね、くらいの感じはあったけど、それよりもまず、プロジェクトを止めないことの方が一生懸命だった。でも、今お話したように、全てが変わったから。自分の作り出すもの、自分の中から湧き上がってきて、選ぶ言葉。全部が変わった自信があったんで、何も考えずにやれば、おのずと今の状態がよく出るだろうと思ってました。


――ご自身で思う、“今の状態”が最も出てる曲を挙げるとすると?

阿部:1曲目の「Hands and Dance」。最初に頭のアルペジオを弾いてて。すごくいいなと思って作り始めたんですけど、英語で作りたかったんです。


――この曲は日本語もありますが、サビはほぼ英語になってますよね。続く「Somebody Else Now」も英語と日本語が半々で、「Maybe」や「Go Away From You」のように完全に英語歌詞の曲も入ってます。

阿部:去年、アコースティックのセルフカバーアルバムを作ったときに洋楽のカントリーのジャンルを勉強で聞いてたんですよ。その影響で、英語の曲ってやっぱいいよなっていう単純な興味ですね。





「Somebody Else Now」 Music Video


――自分がワクワクするような挑戦の1つ?

阿部:そうですね。昔から英語自体は好きだったっていうベースもあって。曲を作るときは、だいたいデタラメ英語みたいなので作って、そっから日本語に直すんだけれども、「Hands and Dance」のサビと、「Maybe」や「Go Away From You」は“英語でやりたい!”が私の心の中の求めるものだった。


――俯瞰の視点ではなく?

阿部:そうそう。今までの上の目で行くと、「いや日本だし、日本の人が聞くんだから、英語わかんないよ」って思ったんですけど、ちょっと選ぶ方を変えてみようと思って。みんなは意味がわかんないかもしれないけど、和訳もつけるから、英語で1回書いてみよう。その興味を止めないということを選んだ。ただそれだけ。やってみたかった。


――光と影、白と黒、明と暗、上機嫌と不機嫌の両方の手を取って踊ろうと呼びかけてます。

阿部:コロナ禍があって、いろいろ見つめる中で、波がある方が自然なんだなっていうことを学ぶわけですよ。歌詞に書いたままなんだけれども、心の中に光と影があって。例えば、ダウンしてるときって確かに気分が悪いし、不快だし、嫌だなと思う。でも、この世界は全部、二極のものでできてるし、プラスとマイナスを行き来してることが、当たり前なんだって。根本的にそうやって考えると、私は安心できたんですよ。この2〜3年、こういう考え方を試してる中で、やっぱり不安な夜が来るわけ。「Maybe」で歌ってるけど。


――眠れない夜を迎えてますね。

阿部:何もかもうまくいってるのにね。そういうときはやっぱあるんですよ。


――どういうときにできた曲でしたか?

阿部:「Maybe」は作ろうと思って作ったんじゃなくて、息抜きにぽろっとできた曲なんですけど、「Hands and Dance」の上がり下がりでいうと、下がってるときに出来た曲。でも、まさに何も考えずにただ書いたって感じなんです。メッセージもなければ、今の状況ですね。いろいろあったけど、キャリアも繋がって、15周年を迎えて、うまくいってる。アルバムも一生懸命、みんなで作ってる。でも、落ちちゃう夜があるんですよ、謎の。


――謎の(笑)。

阿部:そう。これはきっと、自分自身の問題なんですけど、なんでだろうな、うまくいってんだけどなっていうのをそのまま書いた。


――英語で〈時々自分がここに存在しないように感じるんだ〉と歌ってます。

阿部:これはもうなくならないですよね。なくならないし、これで救われてるところもあると思うんですよ。やっぱこっちの体力がついてくればね、ずっとこっちにいれると思うんですけど、ある種の現実逃避もあると思う。現実逃避とも言えるし、必要だからあっちに行く。でも、そっちのが長かったわけだから、癖みたいになって、向こうに行ったきりになっちゃう。ちゃんとこっちに戻って、つらいとかも、1回経験しないと心も強くならない。でも、どっちもいけるって安心のもと、悲しむことは無駄じゃないと思ってて。「Keep Your Fire Burning」でも〈重ねたすべては育つ〉って言ってますからね。ちゃんと浸りきるっていうのは必ず力になるって信じてる。


――「Maybe」で落ちた時の処方箋が、「Hands and Dance」に書いてある。

阿部:そういうときも、不安の波がきちゃったかって、視点をちょっとずらすだけで、少し楽になるんですよ。経験上、不安な気持ちはなくならないけど、強くなったり弱くなったりすることはわかる。弱いときに何が不安なのかを考えると、自分が今、取り組んだ方がいいことが見えてきたりする。逃げた方がいいか、向き合った方がいいのか。その分析をしないから、不安で苦しいわけ。それをもっと前段階で説明してるんですけどね。だから、不安なときもあるっていうことを最初から知っていれば、だいぶ軽くなるってことを言いたかった。


――それが阿部真央の“今の状態”なんですね。

阿部:うん。何よりも。だから1曲目ですね。


――アルバムのタイトルも“今”という意味の「Now」がついてます。

阿部:アルバムの曲が出揃ったときに、『Now』がいいなって思ったんです。2曲目のリード曲「Somebody Else Now」と「Go Away From You」、あと、「進むために」は恋の歌なんですけど、これらの恋は振られたという主観ではなく、自分から立ち去ったっていうイメージなんです。バイバイってされると、まるでその場に置いてけぼりにされる感覚があるんですけど、自分からこの人の元を離れて、次の居場所を決めて、今、ここにいるっていう感覚があったんですよ。そこにいる私は——曲が出揃ったのが5月ぐらいなんですけど、5月中旬ぐらいに、このアートワークみたいにめっちゃ楽しく笑えてる。


――口を大きく開けて、目をつぶっていて。屈託のない、とても無邪気な笑顔になってますよね。

阿部:あのとき、離れるという選択をしてよかったなぐらいまで思って。その“今”を見てほしい。相手に「どうだ!」って見て欲しいわけじゃなくて、そういうのを経て選んだ今の場所で、たまたまですが、3歳よりも前の赤ちゃんだった“自分のまま”のマインドを少し感じたんですよ。今だなって思って。そこから連想してつけましたね。


――アルバム全体的に喪失と再生というか、終わりと始まりというか、何かとの別れから立ち直って次に向かってる姿勢を感じますけど。それは独立や移籍とかは関係なく?

阿部:そうですね。作ったときは関係なかった。でも、こういう場所に来れたのは、去年の独立があったからだし、ファーストインプレッションはそれで合ってます。さっき話した恋から離れることができたのも、結局は去年があったからですよ。仕事で自分の足で立ったじゃん。誰かに振り回されたり、誰かに結果を決められて、そのレールの上を走るだけから飛び出したじゃん。だから、恋愛でも絶対にできるはずだって。それをやったの。


――恋愛の方でも独立したんですね(笑)。「Somebody Else Now」では止まらずに私は進むと歌ってますし、「進むために」でも別れをしっかりと見つめた上で乗り越えていく姿勢が描かれてます。ラブソングではない「I’ve Got the Power」でも“終わり”の間で力を得て、〈今の私ならば〉どこへでも行けると胸を張ってます。

阿部:本当ですね。たまたまですが、考えてないのにそうなってるってことは、そう思ってるんですよね、自分が。何もかも変わろうとしてるからでしょうね。変わったから? たぶん変わってる最中に書いたものたちだからね。そして、変わり続けるから、小さな終わりもいっぱいあるでしょう。変わって、始まった感じがする。


――「変わって、始まった」という言葉がこのアルバムを象徴してる気がします。

阿部:うん、始まってると思います。すごく大きな一歩です、このアルバム。ようやくじゃないかな。今まで出したアルバムの中で一番自分がやりたい音、自分の頭ん中のこと、曲を作る段階で書きたいことを書いてる。


――デビュー前に作った曲で締められていた最初の3枚のアルバム『ふりぃ』、『ポッぷ』、『素。』とも違う感覚ですか。

阿部:全然違う。理解してるから。最初の3枚はわかってないんですよ。自分の中で鳴ってるとか、これが書きたいとか、そんなもんわからず、デビューに向けてとりあえず曲を書いただけ。しゃかりきだったからね。でも、今は全部わかるから。そういう時期も経て、そうじゃない時期の曲もあって、1回壊しての今だから。ちゃんと1個1個わかってやってるから、明確だし、やりたいことができてる、満足のいくアルバムですね。だから、気に入ってるし、わかりやすいと思います、全部。何か変わったって感じました?


――感じましたよ。表面的なことで言うと、やっぱり英語曲が増えてますし。

阿部:それが一番嬉しいです。何か変わったんだねって思ってもらえるのが一番大事なので。相当大きいです。


――それと、やっぱりデビュー前にアヴリルとかをカバーしてた頃のような新鮮な煌めきも感じてます。

阿部:リバースだ。生まれ変わったからね。


――生まれ変わって、11枚目にして、新しい1枚目のアルバムという印象です。

阿部:嬉しいです。私もそう思います。でも、今が一番いいと思う。ここまで長かったけど、やっとちゃんと始められた感じしますね。


阿部真央「NOW」

NOW

2024/08/07 RELEASE
PCCA-6306 ¥ 3,300(税込)

詳細・購入はこちら

Disc01
  1. 01.Hands and Dance
  2. 02.Somebody Else Now
  3. 03.Keep Your Fire Burning
  4. 04.Everyday
  5. 05.Maybe
  6. 06.Go Away From You
  7. 07.進むために
  8. 08.I’ve Got the Power
  9. 09.またどこかで会えたら
  10. 10.Somebody Else Now -Acoustic ver.-

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阿部真央「ふりぃ」

2009/01/21

[CD]

¥2,530(税込)

ふりぃ
阿部真央「ふりぃ」

2009/01/21

[CD]

¥2,700(税込)