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<インタビュー>『TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-』FANKSたちが語る名曲たちとそのカバーへの想い──“TMとFANKSの40年”
40周年ツアーも大成功に収め、新たな伝説を刻んだTM NETWORK。そんな彼らの音楽を愛するアーティストが大集結したトリビュート盤『TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-』のリリースを記念し、本作について語る会が先日開催された。
02.Self Control(方舟に曳かれて)/CAPSULE
03.Get Wild/B'z
04.BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)/澤野弘之 feat. SennaRin
05.Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)(Remix) /ヒャダイン with DJ KOO
06.BE TOGETHER/乃木坂46
07.LOVE TRAIN/西川貴教
08.Human System/松任谷由実 with SKYE
09.TIMEMACHINE/坂本美雨
10.STILL LOVE HER(失われた風景)/くるり
11.ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)/満島ひかり
これら11曲について(実際に楽曲を1曲ずつフルサイズで聴きながら)オリジナル音源への想いも含め、インタビュー形式で語ってくれたFANKS(※TM NETWORKファンの呼称)たち。TMデビュー当時から追い続けている者~20代の若きFANKSまで、誰もが尋常じゃない愛情と熱量と情報量でレビューしてくれた名曲たち。ぜひトリビュート盤を聴きながらご覧頂きたい。
Interviewer:平賀哲雄
音楽の専門学校で中田ヤスタカくんと同級生だったんです
--TM NETWORKを好きになったきっかけから聞かせて下さい。
FANKS(yun):好きになったきっかけは、まさにこの「SEVEN DAYS WAR」なんですけど、当時8才のときに『ザ・ベストテン』のロンドンからの中継でTM NETWORKを目の当たりにしまして「こんなに格好良い人たちがいるんだな」と思いながら「SEVEN DAYS WAR」を聴いていたんです。それから歌詞の意味とか分からないながらもずっと聴き続けていたんですけど、そんな「SEVEN DAYS WAR」を今回トリビュート盤でGRe4N BOYZさんがカバーされていて、4人それぞれ歌詞に聴き入ってしまうようなボーカルワークだったんですよね。それで改めてこの曲の歌詞の素晴らしさを再認識して。
--アレンジに対してはどんな印象を持たれましたか?
FANKS(yun):TM界隈でも有名なnishi-kenさんがアレンジを担当されていて、私はnishi-kenさんのファンでもあるんですけど、nishi-kenさんって氷川きよしさんの「SEVEN DAYS WAR」のカバーアレンジも施されていて、その音源と聴き比べても別モノになっているので、個人的にはこれを機にどちらも皆さんに聴いてみてほしいなと。あと、ストリングスアレンジを担当している門脇大輔さんは、平賀さん(※このイベント及び記事のインタビュアー)も取材しているarpやMISSIONの濱田貴司さん経緯で知っていて、だからこの「SEVEN DAYS WAR」は私の「好き」が詰まったカバーでもあるんですよね。
--初めて聴いたTMの楽曲「SEVEN DAYS WAR」が時を経て自分の好きな人たちを交わらせてくれたんですね。
FANKS(yun):「SEVEN DAYS WAR」には忘れられない思い出がたくさんあって、高校1年生のときに東京ドームでラスグル(※1994年5月18日と19日に開催された活動終了ライブ【TMN 4001 DAYS GROOVE】の略称)を観ていて、それが私にとって人生初ライブだったんです。それからずっと映像でもラスグルは観返していて、おそらく人生でいちばん聴いている「SEVEN DAYS WAR」はラスグルの「SEVEN DAYS WAR」だと思います。そのちょうど30年後に【TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days YONMARU】を観させてもらったんですけど、一度は終了したもののここまで活動してくれて感謝しかないです。これからも応援しています!
--今回「Self Control(方舟に曳かれて)」について語りたいと思った理由を聞かせてください。
FANKS(八田靖彦):高校3年生のとき、1994年にTMの活動がいったん終了して。その終了発表があった4月21日は呆然としながら授業を受けていたんですけど、講義を聞いているフリしながらウォークマンで『Gift for Fanks』(※「Self Control」も収録された初のベストアルバム)を聴いていたんです。その後、TMが終了しても愛情は冷めることなく「小室先生の後輩になろう」と固く誓って早稲田大学に入りまして。先生みたいに中退したら格好良かったんですけど、間違って卒業しちゃって(笑)。
そんな中で1999年にTMが再結成して、10月に麻薬覚醒剤撲滅イベントに出演すると。妹もFANKSなんで、観覧希望者として2人でハガキを40枚ぐらい書いて送ったら当選したんですよ。そのライブで3人が5年ぶりにみんなの前に出てきて、1曲目が「Self Control」。あのイントロが流れた瞬間に客席から悲鳴と嗚咽……(涙ぐみながら)。四半世紀経っても思い出すとグッと来ちゃうんですよね。--語りながら涙ぐんでしまうぐらい思い入れのある楽曲であると。今回のCAPSULEによるカバーの感想も伺いたいのですが、続いてsozenさん、お願いします。
FANKS(sozen):中学でハマって、僕も高校でバンドを組んでこの曲を演奏していたんです。で、今回、中田ヤスタカさんが「Self Control(方舟に曳かれて)」と「Get Wild」をアレンジされた音源を聴いてめちゃくちゃTM愛を感じたんですけど、実は僕は音楽の専門学校で中田ヤスタカくんと同級生だったんですよ。学科が違ったからそんなに交流はなかったんですけど、共通の友達を介して3回ぐらい話した中で「どんな音楽を聴いてるの?」みたいな。僕は格好付けて洋楽の話ばかりしちゃったんですけど、あのときにもし自分が「TM好きなんだよね」と言っていたら仲良くなれたんじゃないかなって……今回のトリビュート音源を聴いて後悔しています(笑)。本当にTM愛を感じる素晴らしいアレンジだと思いました!
--続いて、佐藤さん。
FANKS(佐藤幸一):この楽曲がTMとの出逢い、FANKSに引きずり込まれたきっかけなんです。当時『イカ天』が放送されていたバンドブームの時代で、僕も友達に「バンドやろうぜ」と誘われまして。当初はTMとデビュー日が同じレベッカのコピーをやる予定で「自分はキーボードを担当しよう」と思っていたときに音楽番組からシンセイサイザーの凄い音が鳴り出したんですよ。それが「Self Control」で、この曲がきっかけでTMのコピーバンドを組むことになったんです。編成はキーボード、キーボード、ボーカル。それでコンテストでも「Self Control」を演奏したら楽器店の賞をもらったりして。そんな「Self Control」のCAPSULEさんによるカバーを今初めて爆音で聴かせてもらったんですけど、非常に良いアレンジに仕上がっていて興奮しました!
--「Get Wild」への思い入れ。そして、TMのサポートメンバーを務めていた松本孝弘擁するB'zのトリビュート音源に対する感想をそれぞれ聴かせて下さい。
FANKS(えむるな):TMを知ったきっかけは、みさっちゃんのマイレボ(※渡辺美里「My Revolution」作曲:小室哲哉)で、初めて買った7インチは「Get Wild」で、初めてTMのライブに行ったのが日本武道館。そのときに「Get Wild」はすごく売れていて、サポメン含めてあのライブが衝撃的すぎて、それから東京近郊のライブは全部行くようになって。で、私も小室哲哉の後輩になりたい一心で早稲田に入ったんですよ(笑)。
それぐらいTMが好きで、特に「Get Wild」には思い入れがあって。いろんな「Get Wild」がある中でも私はオリジナルの「Get Wild」が好きなんですけど、B'zの「Get Wild」を聴いたときに「サポ松(※TMのサポートギタリスト・松本孝弘)のギターだ!」と思って。それがすごく嬉しかったです。B'z結成当初に「松ちゃんはTMがつくりたかったんだろうね」と友達と話していたんですけど、あれから36年経ってこの「Get Wild」が聴けたのは感慨深かったですね。--続いて、渡邊さん。
FANKS(渡邊香梨):私は『シティーハンター』でTMを知ったんですけど、同年に東京ドームで【T-MUE-NEEDS STARCAMP TOKYO Produced by TM NETWORK】が開催されて、関西からJTBの夜行バスツアーで観に行ったんです。そこで生の「Get Wild」を聴いてすごく感動して! その後、木根尚登さんの影響もあって「私も音楽とセットにして感動させられるような物語を書くぞ!」と決めて、そこから書き続けて今、私はライトノベル作家として本を出しているんです。
いつか私の作品がアニメ化されたら「Get Wild」みたいにTMにテーマ曲を手掛けてもらうことが夢なんですよね。それぐらい「Get Wild」には思い入れがあるんですけど、今回のB'zの「Get Wild」は稲葉浩志さんのボーカルが想定より高くてビックリしました! 私、B'zもずっと追っていて聖地巡礼しちゃうぐらいなんですけど(笑)、だから私にとっては夢のトリビュートなんですよね! このカバーが聴けて本当に嬉しいです。--続いて、URIさん。
FANKS(URI):私も「Get Wild」は『シティーハンター』で好きになったんですけど、自分も弾いてみたいと思ってヤマハ・EOSのコンテストに参加したんです。最後までは残れなかったんですけど、かなり上位に行けまして、大ちゃん(浅倉大介)にも褒めてもらえたりと良い思い出ができまして。好きなアーティストのカバーをするって音楽好きにとっては最高なことで、今回のトリビュートアルバムもTMを好きな人がリスペクトしつつも自分の味を出して「音楽を楽しんでいる」ってすごく感じるんですよね。
B'zの「Get Wild」に関しては、やっぱり松ちゃんが世界的なギターヒーローとしてガンガン弾くんだけど、ところどころでTMのマスコットボーイだったサポート時代の松ちゃんを感じさせてくれる。そこにグッと来ましたね! そのギターの上で稲葉さんが真っ直ぐな声で歌い上げていくところにも感動しました。この曲は「Get Wildの日」という記念日が出来るぐらい、誰もが大好きな凄い存在で。その曲がB'zに託されたというのは素敵なことだなと感じています。--アタリさんは応募メールに「澤野弘之 feat. SennaRinさんのカバーが凄い!」と書かれていましたが、この「BEYOND THE TIME」にどんな印象を持たれたのか語ってもらえますか。
FANKS(アタリノリヒト):1974生まれのアタリと申します。このカバーは澤野さんのアレンジが本当に素晴らしいと思いまして。ウツ(宇都宮隆)ってプログレ感が凄いというか、先生(小室哲哉)も仰っているように、転調しても自然とついていける反射神経が凄いんですよね。で、SennaRinさんも転調がすべて自然に聴こえるんですよ。あと、ベースとバスドラのダイナミズムを澤野さんはすごく大切に踏襲しながら『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(※主題歌「BEYOND THE TIME」)と全然違う世界観のガンダム感を成立させている。そのうえで『逆襲のシャア』の最後の余韻感は忠実に再現されていて、そこにもすごく感動しました。
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ガンダム特有の踏襲しなきゃいけないムードから飛び出て
--澤野さんは『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムNT』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』といった近年のガンダム作品の劇伴やテーマ曲を手掛けていますからね。そして、TMのファンでもあるからこそのアレンジになっている。続いて、いぐにゃんさん。
FANKS(いぐちゃん):自分はTMの初期10年のヘアメイクをやっていた方に今もウツの髪型に寄せて切ってもらっているぐらい、ずっとTMが好きで。2012年に【TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-】を開催したぐらいにミクシィでFANKSのカラオケオフ会があると知って、そこで今の嫁と知り合いまして、彼女が「BEYOND THE TIME」を歌っていたんですよ。それをきっかけにTMのライブに一緒に行くようになって、TMの30周年が終わった頃には結婚していて、先日の40周年ツアーには小学校3年生の子供も連れて3人で観に行ったんです。だから「BEYOND THE TIME」あってこその家族なんですよね(笑)。
そして、今回のトリビュート盤の「BEYOND THE TIME」。「小室さんが日本の低音を育てた」と仰っている方の記事を読んだことがあるんですけど、その辺りの音楽感をやはり分かっていらっしゃるなと感じました。今回、皆さん、思い思いのアレンジをされているんですけど、澤野さんとSennaRinさんの「BEYOND THE TIME」は低音による空間の創り方が素晴らしいなと思いました。--続いて、杉本さん。
FANKS(杉本):私はSF小説が好きで、富野由悠季さんのガンダムの小説を読んで、映画を観て「BEYOND THE TIME」に辿り着いたんですけど、こんなに映像と音楽がマッチするのかと驚いたんです。そのオリジナル音源のボーカルは宇都宮隆さんなんですけど、今回のトリビュートは女性がボーカルを務めていて。オリジナルは俯瞰的に抑えて歌うアプローチで、LUNA SEAの「BEYOND THE TIME」カバーもそこは踏襲されていたと思うんですけど、SennaRinさんは結構エモーショナルに歌われているんですよね。ガンダム特有のオリジナルを踏襲しなきゃいけないムードから飛び出て、裾野を広げるアプローチをされているところに衝撃を受けました。こうした音源を創れる澤野さんはやはり素晴らしいですし、これを機に澤野さんの音楽にも触れてくれる人が増えたら有意義だなと思いました。
--今回「Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)」について語りたいと思った理由は?
FANKS(河本清翔):アルバム『Self Control』をいちばんよく聴いていて「Maria Club」も好きな曲だったんですけど、今回のトリビュート盤のアレンジを聴いたときに「これは問題作だ!」と思って(笑)。僕はトリビュートアルバムやリミックスアルバムが好きなんですけど、そのアーティストさんの作家性をそのまま活かして原点をアレンジするバージョンもあれば、逆に原点に物凄く忠実にやっているバージョンもあるじゃないですか。例えば、中田ヤスタカさんの「Self Control」は「スネアの音は武道館の山田わたるさん(※FENCE OF DEFENSEのドラマー、TMのサポートも手掛ける)の感じだ!」って分かるし、すごくリスペクトを感じる。
で、この「Maria Club」はすごく『DRESS』(※1989年発売、TM初のリプロダクション(リミックス)アルバム)味を感じたんですよ。あの頃の雰囲気のリミックスを創ったらこんな感じになるんじゃないかなと思って。例えば、Aメロの途中から入ってくるピアノ。今、ソフトシンセだともっとリッチなピアノの音が出ますし、でも敢えて小室さんが当時よく使っていたJDピアノみたいな音を狙って出している感じがするんですよね。DJ KOOさんのラップは「Passenger」とかのテイストを称えたいと思ってやっている感じがしますし。あと、後奏に入る前、ボーカルのピッチが上がっているんですけど、今だったらもっと綺麗に出来るはずなのに、ヘリウム吸ったみたいな違和感ある声になっちゃってるじゃないですか(笑)。あれもこの時代だとやらないテクスチャーなので、敢えてそういう感じにしているんだろうなって。なので、面白く聴かせてもらってます!
--続いて、fuditaさん。
FANKS(fudita):まずトリビュートアルバム全体としては、原曲をリスペクトしているし、歌詞にしてもメロディーにしてもボディーがしっかりしているから、どんなアレンジをしても成立するんだなと改めて感じました。ただ、僕も「Maria Club」は異質だと思っていて(笑)。この曲は元々ライブをちゃんと意識して創り始めた曲なんですよね。ドラフェス(※DRAGON THE FESTIVAL TOUR featuring TM NETWORK)とかダイナミクス(※TM NETWORK TOUR '86 FANKS DYNA☆MIX)のときにキーワードで言うとシアトリカルなライブをやり始めていたけど、まだ完成していない時期があって。
そこからロックショーとしてTMのライブがちゃんと完成したときの、ドラから始まって「Bang The Gong」があって「Maria Club」が始まる感じ。「Maria Club」はあの頃を象徴する楽曲のイメージなんですけど、今回のトリビュート音源は例えばディスコのマリアクラブで流れるんであれば全く違和感ない。むしろこっちのほうが合うと思うんだけど、例えばロックショーとして完成している40周年ツアーのライブを観た直後に聴くと、そして今回のトリビュートアルバムの流れで聴くと物凄く異質だなって思います(笑)。それが面白いんですけど!
--TM NETWORKを好きになったきっかけから聞かせて下さい。
FANKS(松下和人):兄がTM大好きで『Gift for Fanks』と『CAROL』をずっとふたりで聴いていたんです。それで「『Gift for Fanks』の1曲目「Get Wild」はテレビで流れているんだぞ。アニメの主題歌なんだ」みたいな感じで教えてもらったりして、どんどん好きになっていったんですよね。
--今回「BE TOGETHER」について語りたいと思ったのは?
FANKS(松下和人):単純に『humansystem』を聴いたときにいちばん熱くなれる曲だったんですよ。友達とかに聴かせても「3曲目(BE TOGETHER)が良いね!」ってみんな言っていて。1999年に鈴木あみさんがカバーして以降いろんな方がカバーしていて、TMをよく知らない人でもこの曲は知っているじゃないですか。誰もが「Be together Be together♪」って自然と口ずさめちゃうし、楽しい気分になれる楽曲だと思うんですよね。あと、5月18日の【TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days YONMARU】を観に行ったときに、B'zの松本孝弘さんも出てきてこの曲を披露してくれたんですよ。〆に相応しいナンバーでみんなで盛り上がれたこともすごく嬉しかったです。
--乃木坂46の「BE TOGETHER」を聴いてどんな感想を持たれましたか?
FANKS(松下和人):正直、衝撃でしたね。「こう来たか!」と。2020年に小室先生が乃木坂46の楽曲「Route 246」を手掛けられたじゃないですか。その流れを汲んだダンスナンバーになっていると思いましたし、乃木坂46自体についてはあんまり詳しくはないんですけど、TMのオリジナルとはまた全然違う「BE TOGETHER」になっていて感動しました! 今後ライブでも歌い踊り継いでいってほしいですね。
--今回、西川さんが「LOVE TRAIN」をカバーしたということで、実は西川さんがTMのオープニングアクトを務めていたかもしれないエピソードを話したいと、応募メールに書いてくれていましたよね。
FANKS(いぐにゃん):1994年にTMがラスグルでいったん終了して、2000年に再始動ライブ【TM NETWORK Log-on to 21st Century supported by ROJAM.COM】を横浜アリーナで開催しました。あの公演って元々香港でやる予定だったものが急遽中止になって、空いていた横浜アリーナでやることになったんですけど、予定通り香港でやっていれば西川さんがオープニングアクトを務める予定だったんですよね。「TM NETWORKだったらやってもいいですよ」って大ちゃん(浅倉大介)経由で返答があったらしいんです。でも、その機を逃してしまって、ようやく今年『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の主題歌、西川貴教 with t.komuro「FREEDOM」でご一緒することになって。
そして、今回のトリビュートアルバム参加。西川さんのコメントを読ませてもらったら、スケジュール的に厳しくてお断りせざるを得ない感じだったけど、TK SONG MAFIAがアレンジしてくれたから参加できたと。今回のTMの40周年ツアーにおける「LOVE TRAIN」のアレンジに近かったんで、今回のカバーを聴いた瞬間に「さすがだな」と思いましたし、西川さんの力強いボーカルも「FREEDOM」からの流れもあって良かったですね。ただ、もし次の機会があったとしたら、T.M.Revolutionのプロデューサーでもあった大ちゃんのアレンジのカバーも聴いてみたいです。
--yunさんは今回の「LOVE TRAIN」カバーにどんな印象を?
FANKS(yun):TK SONG MAFIA(久保こーじ、溝口和彦、赤堀眞之)がアレンジを手掛けていて。そして、クレジットを見てみるとギターは木村建さん、ミックスは佐竹央行さんと、わりとTM界隈のファミリーの人たちが参加しているんですよね。で、最近のTMのアレンジもTK SONG MAFIAがやっているので、今回のカバーもすごく聴きやすくて。オリジナルは『カメリアダイヤモンド』のCMソングだったから、TMをよく知らない人でも楽しめる楽曲になっているんじゃないかなと思います。
--松任谷由実 with SKYEによる「Human System」を聴いてどんな感想や印象を持たれましたか?
FANKS(河本清翔):僕はTM全体の中でも「Human System」が好きで聴き続けているんですけど、松任谷由実 with SKYEさんによるカバーも凄いなと思って。メロディーライン以外は、オリジナルの「Human System」のフレーズが一切出てこないんですよ。例えば、中田ヤスタカさんの「Self Control」や「Get Wild」はFANKSが喜ぶようなギミックを仕込んでいるじゃないですか。でも、この「Human System」は完全にユーミンの曲になっているんですよね。それによって変わった世界観が凄くて。オリジナルは知らない街で知らない男の子と女の子がすれ違っているような世界のお話じゃないですか。それをすごくオーガニックな感じでユーミンが語り掛けるように歌うと、中央線の電車の中で毎日見かける男の子と女の子のすれ違いの話だと思うぐらい色も付いているし、温度も感じる「Human System」になるんですよね。
--はっぴいえんどやティン・パン・アレーでお馴染みの鈴木茂さん(g)、同じくティン・パン・アレーの林立夫さん(dr)、サディスティック・ミカ・バンドのメンバーでもあった小原礼さん(b)、ユーミンのプロデューサーであり、夫でもある松任谷正隆さん(key)。この4人がアレンジを手掛けていることもあって、70年代の日本のロック感がある。
FANKS(河本清翔):そうなんですよ。この錚々たる顔ぶれがTMの楽曲をカバーしていること自体も凄いことですよね。あと、ユーミンは小室さんとラジオで共演したときに「BOY MEETS GIRL」(TRF)のメロディーがすごく好きだと仰っていたんですよね。それを知っていたうえで、TMのトリビュートで何をカバーするのかと思ったら「Human System」だったから、僕の中では期待値が高かったんですよ。結果「あ、こうなるか!」と驚かされましたし、このカバーを初めて聴いたときに浮かんだ映像が『僕らの音楽』。令和の時代にもあの番組が続いていてユーミンの出演する回があったら、きっとこの「Human System」をSKYEの皆さんと小室さんとやっているんだろうなと思いました。東京タワーをバックに。そんな感じで異彩を放つ、いちばんTM臭さのないアレンジではあるんですけど、トリビュートの精神がちゃんと宿っている感じがしますね。
--あと、本日のイベントを楽しみにしていたそうなんですが、体調不調で欠席することになってしまったFANKSの方から「Human System」について書かれた一文をお送り頂いたので、代弁させてもらいます。
FANKS(aya):私が時間を頂けたら語りたかったことを送らせていただきます。Human System 少女の歌と少年の夢と私の祈り。イントロの1音から、音の1つ1つがすべて美しい。いつか生で聴ける日が来るといいなと、当時9歳の私は思いました。歌詞を繰り返し読んで、少女の歌と少年の夢は何だろうと考えました。言葉は違っても意味は同じと歌われている……。歌は「背中に白い羽根があるわたし」、夢は「空を飛びたい」、2人の共通する夢は「自由」ではないかと私は解釈しています。少女と少年がいつかどこかで出逢いひとりぼっちではなくなって、笑いあえますようにと、この曲で「幸せを願う」という気持ちを教えてもらいました。もちろん、私が彼女たちに逢えることは無いでしょう。それでも誰かの笑顔を想うのは胸がこんなにも温かくなるのだと知った、とても大切な曲です。
TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION- Digest Movie
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神聖な、聖母が歌っているようなイメージで素晴らしい
--Yoshiさん、若いですね。どんな経緯でTMを好きになったんですか?
FANKS(Yoshi):今、FANKS歴10年の24歳なんですけど、まず子供のときに親の影響でglobeにハマったんです。それでいろいろ調べていく中で小室さんが「32分の曲を創ったことがある」という情報を小耳に挟みまして、TMの『Major Turn-Round』という名盤に辿り着いたんです。それで圧倒されまして。同時にそこで初めて木根さんの曲もすごく素晴らしいことを知るんです。親は何故かTMは聴いていなかったんですけど、渡辺美里さんや椎名へきるさんの曲は聴いていて、そのとき小学生だった僕は誰が創った曲か知らなかったんですけど、のちのち当時から小室さんや木根さんの曲を聴いていたことに気付いたんですよね。それで『Major Turn-Round』のライブDVDを観たときに「TIMEMACHINE」を初めて聴いて「なんて美しい曲なんだ!」と思いまして、木根さんのメロディーにもすごくハマっていきました。
--続いて、GAUZEさん。
FANKS(GAUZE):TMを初めて聴いたのは1985年末。兄貴が「YOUR SONG」を好きで一緒によく聴いていたんです。その後『シティーハンター』で「Get Wild」を聴いて、兄貴から「これ「YOUR SONG」の人たちだよ」と教えられて「え、全然ちゃうやん!」ってビックリして。それからどんどんTMにハマっていったんです。ただ、僕はそれでバンドを組んだり、演奏したりできるタイプではなかったので、コレクターになろうと思って。それで80年代、90年代のバンドが好きになって、この会場にも写真が貼ってある東京ロッカーズとか聴くようになるんですけど、それでも軸はTMだったんですよね。【RHYTHM RED TMN-TMNETWORK TOUR 1990-1991】で初ライブ参戦して、その後も継続的に観に行くようになりました。
その頃『What's in』という音楽雑誌にTMの歴代ライブのセットリストが掲載されていまして、その中に「TIMEMACHINE」って書いてあって「え、この曲知らないぞ」と思って。そしたらラスグルの最後の最後でやっと初めて聴くことができて……号泣しました。終了するその瞬間にずっと聴きたかった「TIMEMACHINE」が聴けて、それからずっと好きな曲なんです。
--坂本美雨さんの「TIMEMACHINE」にはどんな印象を持たれましたか?
FANKS(Yoshi):原曲は王道の良い曲だと思うんですけど、坂本美雨さんはオクターブで歌っているじゃないですか。上と下で。それがちょっと異質な感じというか「こう来たか!」」と思って。そのうえでストリングスやピアノもすごく美しくて、木根さんのメロディーの美しさが際立ってグッと来るんですよね。小室さんは『DRESS』というタイトルを付けるぐらい「アレンジは衣装」みたいな感覚を持たれていると思うんですけど、キネバラの「TIMEMACHINE」は素のままでも良い曲じゃないですか。そこに今回、坂本美雨さんがすごく素敵なドレスを着させてくれた。そんな印象を受けましたね。
FANKS(GAUZE):オリジナルの「TIMEMACHINE」は浄化されていくイメージなんですけど、坂本美雨さんの「TIMEMACHINE」は浄化されて終わるんじゃなくて、新たな命が生まれていく。すごく神聖な、聖母が歌っているようなイメージで素晴らしいなと思いました。美雨さんがカバーしてくれて良かったです!
--「STILL LOVE HER」と今回のくるりのカバーについての印象や感想を聞かせてください。
FANKS(今村美絵子):まず今回のトリビュートアルバムの曲順が素晴らしいなと思っていて、10曲目「STILL LOVE HER」から最後の「ELECTRIC PROPHET」へ向かう流れが完璧だなと。あと、私にとっての「STILL LOVE HER」は何かを成し遂げたあとに「僕はここで生きてゆける♪」の一言で日常に戻してくれる曲なんですよ。アニメ『シティーハンター』でエンディングテーマとして流れていたときも、アルバム『CAROL』の一大事を成し遂げたストーリーのあとに聴いたときもそんなことを感じて。で、私はくるりの「ばらの花」が好きだから、今回の「STILL LOVE HER」カバーのマリンバの音とかもすごく良いと思ったし、最後に「THIS NIGHT」のフレーズが流れてくるアレンジもすごく粋じゃないですか。なので、本当にこのアルバムのクライマックスに相応しいカバーだと思いました。
--続いて、fuditaさん。
FANKS(fudita):僕も「STILL LOVE HER」は人間の営み、日常へ帰っていく曲だと捉えていて。アルバム『CAROL』におけるストーリー本編のエンディングは「JUST ONE VICTORY(たったひとつの勝利)」だと思うんですけど、そのあとに日常に戻っていくエピローグとして「STILL LOVE HER」は機能していると思うんです。『シティーハンター』もバイオレンスというかハードボイルドな内容ではあるんですけど、そこから日常に戻っていく為のエンディングテーマとして「STILL LOVE HER」があったように思うんですよね。今回のくるりのカバーもそこをきちんと解釈して踏襲しているし、くるりなりのソレを表現していると感じました。
--この曲は冒頭の「歌をきかせたかった 愛を届けたかった 想いが伝えられなかった」からずっと過去に向かって、今はもうここにはいない大切な人へ向かって歌っているんですよね。だけど、それでも「僕はここで生きてゆける」と切なさを抱えたまま日常=現実に戻っていく。その世界観はくるりも踏襲しているし、くるりの音楽自体の世界観にも通ずるものがありますよね。続いて、新居さん。
FANKS(新居宏明):自分がTMを知ったきっかけは『シティーハンター』で、そこで「Get Wild」「RUNNING TO HORIZON」そして「STILL LOVE HER」を聴いて。そのときは「TM NETWORKという人たちがいるんだ」ぐらいの認識だったんですけど、のちにテレビで初めて観たのが『ミュージックステーション』への活動終了直前の出演時で「Nights Of The Knife」を歌ったときだったんです。そのタイミングでファンになったので、過去の作品は遡って好きになっていく感じだったんですよね。「Human System」とこの「STILL LOVE HER」に関しては自分でも弾いてみたくて、EOSのB900を親に土下座して買ってもらって。お金はローンで返していくことになったんですけど(笑)、でも自分で弾いては酔いしれるような日々を送っていた青春を過ごしていました。
今回のくるりのカバーに関しては、懐メロ的なアニソンとして捉えるんじゃなくて、今聴いても成立するカバーになっていて。特にマリンバの音は聴いていて気持ち良かったし。恐縮ながらくるりさんのことはよく存じていなかったんですけど、この音源を聴いて「こんな感じでTMを歌ってくれる人がいるんだ!」と思って。ずっと車の中で流しながら心地良く聴かせてもらっています。
--では、最後の1曲「ELECTRIC PROPHET」になります。満島ひかりさんのカバー含め、それぞれの思い入れや感想を聞かせて下さい。
FANKS(sozen):僕はTMの最初の10年にどハマりしていて、今回の40周年で再燃して戻ってきたんです。なので、僕の中で「ELECTRIC PROPHET」はラスグルバージョンが最強だと思っていたんですね。あの葛G(※葛城哲哉)と北島健二(FENCE OF DEFENSE、TMのサポートも手掛ける)のギターソロが入っているバージョンはオリジナルより格好良いと思っていて。なので、今回のトリビュートアルバムで満島ひかりさんが歌うと知ったときは「どうなんだろう?」と思っていたんですけど、正直「超えたんじゃないかな」と感じるぐらいめちゃくちゃ良い出来になっていて。小室さんが当時「デジタルの技術的に表現できることが少ない」と仰っていたんですけど、その当時にやりたかったことってこういうことだったんじゃないかなって。それが未来で形になっている感動を覚えました。
--続いて、マーコさん。
FANKS(マーコ):私はFANKS歴38.5年ぐらいなんですけど、従兄妹がカセットにダビングしてくれた『RAINBOW RAINBOW』と『CHILDHOOD'S END』を聴いて大ファンになってしまいまして。初めて買ったCDがミニアルバム『TWINKLE NIGHT』で、その中に入っていた「ELECTRIC PROPHET」を聴いたときに「この曲は私の人生に欠かせない」と思うようになったんです。そして、この曲の歌詞に「Crete Island」と出てくるんですけど、その世界観にすごく憧れて、ギリシアまで行ってしまって。真夜中過ぎのクレタ島をどうしても体感したくて。ただ、船旅でその船はギリシアの島々を寄ってくれるんですけど、夜中に移動して朝に着くパターンだったんですよ。だから、クレタ島に着いたのも夜が明けたあとで「私の夢はどうしてくれるんだ!」と思いました(笑)。でも「Crete Island」の地を踏むことが出来たのは本当に嬉しかったですね。
それぐらい思い入れが強い曲なので、どうしても「この曲はウツさんの声でなければならない」という絶対的な想いがあって。満島さんのカバーを最初に聴いたときはすごく違和感があったんですね。女性の声で聴くこと自体ビックリでしたし。ただ、満島さんは中島みゆきさんの「ファイト」もカバーされていて、表現力が素晴らしい女優さんだと思ってはいたんですよ。だから、何とか偏見を持たずに聴いてみようと意識したら、満島さんには満島さんの良さがあるなと感じて。お芝居を見ているような、台詞を語り掛けるような歌い方が新しくて、この曲の幅がまたひとつ広がったのかなと思いました。
--続いて、リッチーさん。
FANKS(リッチー):私も初めて買ったTMのCDがミニアルバム『TWINKLE NIGHT』だったんですね。ジャケットがすごくキレイだなと思って、それだけの理由で買ったんです。TM NETWORKという名前も知らずに。それで聴いてみたら「なんなんだ、この人たちは!」と驚いて何回も聴きまくるようになって。その後、夕方に再放送されていた『シティーハンター』で「Get Wild」を聴いたときに「TM NETWORK? どっかで聞いたことあるな。あの『TWINKLE NIGHT』の人たちか!」と認識してファンになったんです。で、初めて「ELECTRIC PROPHET」を生で聴いたのはラスグルだったんですけど、運良く3列目で体感することができて感激してしまって。その後も何回かツアーに参加させてもらいつつ、先日の【TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days YONMARU】の最後に「ELECTRIC PROPHET」をまた聴くことが出来て、金と銀の紙吹雪が舞ったときに「金色の夢ってこういうことか!」と思ったりもして。私の中では、TMのテーマ曲のような存在なんですよね。
今回のカバーも「ELECTRIC PROPHET」の独特な世界観を壊さずにミトさんと満島さんの共同で制作されていて、すごく素敵なトリビュートになっているなと思いまして挙手させて頂きました。
--では、最後に若きFANKS・Yoshiさん、お願いします。
FANKS(Yoshi):TMの配信ライブ【How Do You Crash It?】ってその前に小室さんが引退されていたりして「衰えを感じている」みたいなことを仰っていたじゃないですか。でも、配信ライブの一発目に「ELECTRIC PROPHET」を聴いたときに物凄く感動して「小室さん、全然大丈夫じゃん! TM、今も格好良いじゃん!」と思えたんですよね。その後の【40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~】のピアノとシンセと歌だけという削ぎ落された感じで演奏していたバージョンも幻想的で素敵でしたし、さらに【TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days YONMARU】でファンタジックな演出の中で聴かせてくれたバージョンも素晴らしかったんですけど、今回のミトさんと満島さんのトリビュートもそれらに負けず劣らずの「ELECTRIC PROPHET」になっていて。
TMの「ELECTRIC PROPHET」はすごく美しくて格好良い印象なんですけど、ミトさんと満島さんの「ELECTRIC PROPHET」は歌詞の情景がより鮮明に浮かんでくる。自分がSF映画の世界の中にいるかのようなダイレクトに伝わってくるアレンジで、揺れている感じとか、静と動の感じとか、最後の転調でエモーショナルにバァーって広がっていく感じとか、とにかく泣けるんですよね。このミトさんと満島さんの「ELECTRIC PROPHET」と【YONMARU】の「ELECTRIC PROPHET」を同時期に体感できたことは、僕の中で今後も大切な思い出になっていくと思います。
--全11曲の『TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-』爆音視聴会とFANKSへのインタビュー。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました! 皆さんの人生と共に歩んできたTM NETWORKの話をたくさん聞けて、このイベントをやれて良かったです。最初は「トリビュートアルバムの楽曲紹介をFANKSの皆さんにしてもらおう」という趣旨で企画したのですが、想像以上にエモーショナルなイベントになりました。
TMは「AR=拡張世界」といったキーワードをよく使われていますが、今回のトリビュートアルバムはTMとFANKSの皆さんが積み重ねてきた歴史があって、人生があって、その熱が飛び火していっていろんな人たちがTMを好きになって、日本を代表するこれだけのアーティストたちがトリビュートする未来に40年目にして辿り着いたんだなと実感しましたし、今回は20代のFANKSも参加してくれましたが、10年後にやってもまた20代のFANKSがいるかもしれない。
そんな拡張世界をイメージさせるイベントにしてくれたFANKSの皆さん、ありがとうございました! 今回のFANKSインタビュー記事公開の際は拡散もよろしくお願いします(笑)。
Interviewer:平賀哲雄
TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION- Digest Movie
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TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40TH CELEBRATION-
2024/05/15 RELEASE
ESCL-5948/9 ¥ 4,950(税込)
Disc01
- 01.SEVEN DAYS WAR
- 02.Self Control (方舟に曳かれて)
- 03.Get Wild
- 04.BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
- 05.Maria Club (百億の夜とクレオパトラの孤独) (Remix)
- 06.BE TOGETHER
- 07.LOVE TRAIN
- 08.Human System
- 09.TIMEMACHINE
- 10.STILL LOVE HER (失われた風景)
- 11.ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)
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