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ソナーポケット 『ラブレター。~いつだって逢いたくて~』インタビュー
昨年発表した『好きだよ。~100回の後悔~』と『100年先まで愛します。』がロングヒットを記録。新曲『ラブレター。~いつだって逢いたくて~』もレコチョク着うた(R)、着うたフル(R)ウィークリーチャートで1位に輝くなど、大ブレイク寸前の3人組ユニット Sonar Pocket(ソナーポケット)が初登場です!
音楽、恋愛、全てに対して真っ直ぐ向き合う彼らの姿。全音楽ファン必見です。
恋をしたらこの歌詞のような男になってしまう
--3人が音楽を始めるきっかけは何だったんですか?
ko-dai:(ヴォーカル)
eyeron(ヴォーカル):俺は中学生の時にバンドを、高校生の時にDJをやっていまして。そこで
ko-dai:と知り合って、お互いの家を行き来するうちに曲作りを始めたんです。それがソナーポケットのきっかけであり、自分が本格的に音楽に目覚めるきっかけでもありました。
matty(DJ):僕も元々バンドをやっていまして、遊びから本気でやりたいと思ったときにメンバーがいなかったんです。そしたら知り合いに、バンドだと最低3人は必要だけど、DJものだったら2人で出来るよって言われて。「じゃあちょっとやってみようかな」という軽いノリでトラックメイカーみたいな事を始めました。
--因みに、小さい頃はどんな音楽を聴いていました?
eyeron:J-POPが多いですね。中高生になったらLUNA SEAとかも聴くようになったけど、初めて買ったCDシングルはaccessでした。
ko-dai:俺は吉川晃司の『KISSに撃たれて眠りたい』。
matty:僕は光GENJIの『ガラスの十代』で、アルバムだったらユニコーンの『服部』かなぁ。ちょうど深夜に「夢で逢えたら」がやっていて、「こんな奇抜な音楽をやってる人がいるんだ!」って驚きました。
--ソナポケの曲を初めて聴いた時に「熱いハートを持った3人だな」と思ったんですが、実際にそういうこと言われませんか?
ko-dai:ハートは熱いですね。特にeyeronは、周りが見えなくなるくらい真っ直ぐで熱い奴です。ちょっと前も一緒に飲んだ後“お前が相棒でマジよかったよ”っていうメールが入っていたりとか(笑)
--だからこそ、ファンの方もあたたかい人が多いのかもしれませんね。
eyeron:ファンの方たちとは、相思相愛の関係だと思っています。ライブ会場で“アナタにとってソナポケはどんな存在ですか?”ってアンケートを取った時、“元気の源です”って書いてくれる人が多くて。俺もそれと同じ気持ちなんです。ファンの方たちがいるから頑張れる。
matty:僕は良き理解者なのかなって思いますね。音楽を通して出逢っている。ただそれだけの関係なのに、特にライブではもの凄い信頼関係を感じるんですよ。家族とか肉親ってわけではないけれど、“友達以上○○未満”みたいな関係なのかなって。
ko-dai:ブログで自分たちの歌詞を書き起してくれている方がいるんですけど、それを見ると自分もハっとさせられます。自分たちが歌っていることを、ファンの方たちに言ってもらいたい時もあるというか…。だから、ライブで合唱してくれた時も凄く嬉しかった。いつでも1人じゃないなって思えるのは、みんながいるからです。
--そして、4月27日にニューシングル『ラブレター。~いつだって逢いたくて~』をリリースしますが、既にレコチョクの着うた(R)、着うたフル(R)ウィークリーランキングでも連続で首位を記録しています。こういった反響はプレッシャーになりませんか?
ko-dai:そこを基準にして音楽をやるべきではないと思っています。1位を取るための曲を書くのではなくて、自分が本当にいいと感じた曲を世に送り出していくべきだと。ただ、結果も大事だなって思うのでプレッシャーにもなります。家族、友達、レコード会社の人、ファンの方など、周りの人が喜んでくれることはかなり嬉しいですけどね。
matty:ライブでのお客さんの目の輝きとかを見ていても分かるんですけど、僕たちに対する期待値って順位と伴う部分もあると思うので、そういう意味では今回の1位は嬉しいですね。
--共感できる歌詞などで反響を呼んでいますが、何故これほどまでリアルな心情を描けるんですか?
ko-dai:曲を作る時は常に“カラオケ”をイメージするんです。カラオケで歌いたい曲、歌って欲しい曲ってなんだろう?って。僕自身カラオケに行って「もっと、こういう状況に合う曲はないのかな?」とか、付き合っている彼女がいたら「もっと俺ららしい曲があってもいいのにな」って思うことがあるし。いま若い子たちが一番行く場所ってカラオケだと思うので、そういう所で大活躍してくれる曲になってくれたらいいな、とは考えていますね。
あと、この曲の歌詞は青臭いですけど、俺らが誰かに恋をしたらこの歌詞のような男になってしまう。ただそれだけのことです。もっと男らしい人だったら、好きな子からメールが返って来なくても平気かもしれないけど、俺らみたいな奴は…
matty:気になっちゃう(笑)
Interviewer:武川春奈
音楽がなくても最悪生きていけちゃう
ko-dai:そう。なんで? なんで? 何か変なこと言ったっけ? って感じになっちゃう(笑)。自分が実際に経験したことや感じたことを書いているだけなので、それに共感してくれるってことは、みんな同じようなことを思っているんですかね?
matty:小さいことでも、その人にとっては大きなことだったりするじゃないですか。反対にその人にとって大きいことは、他の人には特殊すぎて共感できないことがあると思う。だから何気ない、忘れちゃうような想いや出来事が、リリックとしては共感を呼ぶんじゃないかなって思います。
--また、カップリングにはロングヒットを記録している『好きだよ。~100回の後悔~』のアコースティックver.が収録されています。
ko-dai:この曲のような失恋をした人に、新しい恋をしていて欲しかった。恋をし始めた人には、この曲のようになって欲しくなかった。そんな想いを込めて『ラブレター。~いつだって逢いたくて~』のカップリングにこの曲を入れました。アコースティックver.にしたのは、歌詞をより伝わりやすくしたかったからです。
eyeron:僕らはラブソングが多いので、ゆったりとした曲調ばかりだと思っている方もいるけれど、激しい曲やレゲエ調の曲など色々な要素があるんです。そこを知って欲しかったので、2曲目のアップテンポナンバー『一期一会』も含めて、ミドル、ハイ、ロウの曲を収めました。初めて聴く人にも、“ソナーポケットがどんな人たちなのか”ってことをシングル1枚で分かるように。
--ソナポケの楽曲にラブソングが多いのは何故ですか?
matty:インディーズの頃はライブ活動が中心だったので“頑張れ系”の歌が多かったんです。でもメジャーデビューする時に方向性を決めたくて、そこからラブソングが多くなりましたね。
ko-dai:ラブソングは“人の想い出になれる曲”だと思うんです。例えば結婚した2人だったら、その2人の間にいつまでも残す事ができる。人の想い出に入り込めるというか。だからラブソングを書きたくなってしまいますね。 結婚式で歌う企画をやった時とかも、愛って凄いパワーだなって感じたけど、恋愛は鏡だと思うんです。相手が幸せだと自分も幸せだし、相手が悲しいと自分も悲しい。だから、悲しい時は移し合うのではなく分け合って、嬉しい時は2倍にする。それが理想だと思うんです。なので、倦怠期を迎えているカップルとかには『ラブレター。~いつだって逢いたくて~』を聴いて、そういう気持ちを思い出して欲しいですね。
eyeron:俺は、恋愛は自分を成長させてくれるものだと思います。
ko-dai:うん!分かる! 恋愛は人を変えるもんね。
--では、ソナポケにとって音楽とは?
ko-dai:自分としては、生きる糧です。自分たちのエゴを発信する人もいるけれど、“どれだけ音楽でメッセージを残せるか”が僕は大事だと思っています。 それから音楽には不思議な力がある。例えば10年付き合っている彼女に「ありがとう」とか「愛してる」って面と向かって言いにくいじゃないですか。でも音楽を通すと言えるんです。手紙や言葉だと恥ずかしいことも、伝えられるんですよ。
eyeron:僕は出逢いを作ってくれる唯一無二のものだと思いますね。音楽がなかったら
ko-dai:やmattyとも出逢うことはなかったし。3人でソナーポケットをやるようになってから、より人との出逢いは大事なものだと思うようになりました。
matty:う~ん…………。俺はまだ見つかってないんですよね、たぶん。場面場面では2人みたいにあると思うんですけど、根底にあるものは見つかっていない。まだゴールが見えないというか…。
ko-dai:確かに難しいよね。音楽だけで飯が食えるわけでもないし、音楽がなくても最悪生きていけちゃうしね。
matty:そうなんだよね。そんなに浅いものではないから、まだ3年目の自分には分からない。仮にそんな簡単に分かっていたら、僕はたぶん音楽をやっていないと思います。だから今の段階ではハッキリと言えないけど、自分にとっては全てを満たしてくれるもので、かけがえのないものってことは昔から変わっていないです。
--最後に、今後どんなアーティストになっていきたいですか?
eyeron:色々な挑戦はしていきたいです。ただ、何をやっても「ソナポケらしいね」って言われる、唯一無二のものを発信していきたい。
matty:なるようになれ、って感じですかね。その中で追求したいことを、真剣にやっていけばいいだけ。目の前の作業に集中して一生懸命やっていく、その繰り返しだと思います。
ko-dai:変わらないでいたいです。今のまま伝えたいことを、自分たちの歌詞とメロディで届けていけたらなと。ちゃんと足跡を残して行ける人になりたいです。それから、日本武道館、横浜アリーナ、国立代々木競技場とかでライブをやりたい! 日本のアリーナ系は、一応全部周る予定です。
--もう予定に入っているんですか?(笑)
ko-dai:予定を組むのは勝手ですからね! 最悪、3人で勝手にグルグル周っていればいいんだから(笑)
Interviewer:武川春奈
ラブレター。~いつだって逢いたくて~
2011/04/27 RELEASE
TKCA-73636 ¥ 1,100(税込)
Disc01
- 01.ラブレター。~いつだって逢いたくて~
- 02.一期一会
- 03.好きだよ。~100回の後悔~ (アコースティック ver.)
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