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<インタビュー>ONE N’ ONLY、ストレートな愛×みんなと繋がっていたい想いを歌う――EP『You are / Hook Up』

インタビューバナー

Interview & Text: 吉田可奈 / Photo: Yuma Totsuka

 今年結成5周年を迎えたONE N’ ONLYが、EP『You are / Hook Up』を12月6日にリリースした。本作には、表題曲としては初となるバラード曲「You are」、10月13日より開催中の全国47都道府県ツアーのタイトル曲「Hook Up」や、すでにライブでの定番曲となっている「EVOL」をはじめ、新曲8曲が収録。今回のインタビューでは、EP『You are / Hook Up』の聴きどころや制作エピソード、【EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023】での思い出などたっぷりと語ってもらった。

「“エビライ”のおかげでEBiDANの輪が広がりました」

――ONE N’ ONLYのリリースラッシュが続くなか、新しいEP『You are / Hook Up』のリリースも決定しました。1か月前にも新曲「Freaking Happy」が配信されましたが、かなりハードなレコーディングが続いているのではないでしょうか。

TETTA:レコーディングの集中期間はなんとか乗り越えることが出来ました。47都道府県ツアーを行いながらミュージックビデオを撮影したりと、充実した日々を過ごしていましたね。

HAYATO:僕たちはロケのミュージックビデオ撮影が多いので、廃墟や海などに行くことが多いんですよ。でも、たしかに振り返ってみたら5か月連続リリースの後も、ありがたいことにかなりリリースしているんですよね。

NAOYA:夏はいろんなイベントに出演させてもらって、終わった瞬間に新曲をレコーディングをする、というようなサイクルだったよね。

HAYATO:そうだった! これは謙遜することなく、ハードでしたって言えますね(笑)。




▲ONE N' ONLY/“Freaking Happy” Music Video


――そんななか、【EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023】も開催されましたね。

HAYATO:めちゃめちゃ楽しかったですね。

TETTA:うん。あの“エビライ”のおかげでEBiDANの輪が広がりました。それまでは、各グループごとに楽曲を披露するようなイベントだったので、仲間でもあり、ライバルでもあるという感覚だったんです。でも今回は、本当にみんなが仲間で、ひとつになって頑張ることが出来ました。

KENSHIN:EBiDAN全員で取り組んだ『ソイヤ!』企画も僕たちにとって大きな出来事でしたね。

EIKU:そうだね。そこで“ワンエン”を知って、推してくれるようになった方もいるだろうし、“エビライ”では兄弟ユニットや、いろんな企画があったからこそ、すごく楽しむことができました。超特急のユーキくんが演出に関わってくれたからこそ、みんなの交流も増えたんです。またみんなでライブをするのが楽しみです!


ストレートな愛を伝えてくれる曲

――そして『You are / Hook Up』がリリースされます。またタイプの違う2曲が並びましたね。

REI:「Freaking Happy」のすぐ後に、また違う一面が見せられるEPになりました。

KENSHIN:「You are」はボーカルの3人(TETTA,REI,EIKU)が歌っているんですが、本当にストレートな愛を伝えてくれる曲になっているんです。曲調からも、振りからも、今までの“ワンエン”とは違う感情を感じられるんですよね。曲の世界観がしっかりしているからこそ、SWAGへのラブソングだと思ってもらえたら嬉しいです。





――きっとこの曲をライブで歌ったらグッときそうですね。

TETTA:そうですよね。それに、これまで僕たちはロックバラードを歌ったことがなかったので、こういった曲を歌えたことがすごく嬉しかったです。個人的にはロック調の曲が好きですし、ワンエンのJK-POPとロックというのが意外とマッチしていることにも気づけたんです。これをきっかけにロックな曲も増えていくんじゃないかなと思いました。ものすごく解放感がありますし、フェイクも歌っていてしっくりくるので、たくさんライブで披露したいですね。


――すでにリリースイベントでは披露していますが、反響はいかがでしたか?

NAOYA:いい声が多かったですね。これまでの想像と違うからこそ、喜んでくれたのかな?

HAYATO:リリイベって、ショッピングモールでやることが多いからこそ、客席がワイワイしていることが多いんです。でも、この曲を歌い出したら静まり返って、集中して見てくれる方たちがたくさんいて、新しい“ワンエン”を見せられた気がします。それに、ボーカルの3人がすごくいきいきと輝いていて、すごくいいなって思ったんです。

REI:歌詞がすごくストレートなので、僕的にも歌いやすかったですね。これまで、僕たちは「My Love」のようなミディアムバラードの曲は多かったんですが、この曲はバラードなので、よりメッセージ性が伝えられる、すごくいい曲になっているんです。ただ、シンプルだからこそ、ライブではいかにこのメッセージをちゃんと伝えられるのかということを意識していきたいですね。


――リリイベでは歌っていて気持ちよかったのではないですか?

REI:正直、焦りの方が強かったですね。ストレートな曲だと、伝え方を少し間違えただけで本当に何も伝わらなくなってしまうんです。それもあって、最初はかなり歌も硬かったんですが、イベントを重ねるうちにだんだんとほぐれてきたように思います。それに、歌っていくうちにどんどん自分の言葉になるんだろうなと思っています。

NAOYA:僕は、この曲の2番のサビで、3人がどんどん追い上げながら歌っていくところがすごく好きなんです。この歌声を聴いていると、身体が勝手に動くんですよね。“神ソング”間違いなしです!

一同:“神”!?

NAOYA:そうですね、釈迦ソングです!

一同:なんだよそれ!(笑)

EIKU:僕もこの曲が本当に好きで、これまでのワンエンの楽曲のなかで一番好きを更新したんです。



――より好きな曲が出てくるのはすごく素敵なことですよね。

EIKU:そうですね。この曲を最初に聴いたときに、デモが英語だったこともあり、“洋楽だ!”って思ったんです。それと同時に、僕たちもこういう曲に挑戦できるんだとすごくワクワクしたんです。そんなすてきなメロディに、日本語がのり、より気持ちも入って歌えたので、とても気に入っています。


――今後、大きな会場でこの曲を歌うのが楽しみですね。

NAOYA:はい。この曲は大きな会場がすごく似合いますし、照明を使ってダイナミックに魅せたいなと思っています。




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『You are / Hook Up』の聴きどころや制作エピソード


――対する「Hook Up」は対極な曲となりますね。

HAYATO:「You are」とのギャップがすごいですよね。「Hook Up」はラップが多いですし、グループの強みをこの2曲で出せるのはすごく良いなと思いました。もともとHIP HOPベースの曲は多いんですが、ここまでがっつりサンプリングをして曲にしたのが初めてだったのでテンションが上がりました。実は、47都道府県ツアーをやるときに、タイトルをみんなで相談し合ったんです。その時に、みんなと繋がっていたいという理由で、【Hook Up! 】というスラングのタイトルを付けたんです。その時に、この曲がそのテーマにすごく合うなって思ったんですよね。それもあり、この曲のタイトルが「Hook Up」に決まり、曲の内容も日本全国を駆け回るという内容になったんです。よりポジティブな曲が完成しました。

KENSHIN:僕は2番の頭を歌っているんですが、この47都道府県のテーマに相応しい歌詞になっているんです。ライブをやっている時もより感じますし、SWAGとの掛け合いも多いので、すごく盛り上がる曲になりました。ライブ中は、サビで一度レクチャーをしてから披露するとより盛り上がるので、“ワンエン”のライブ力を感じますし、ライブハウスが多い47都道府県ツアーでは、より一体感を感じる、大事な曲になったなと思います。


――何年後かにこの曲を聴いたときに、47都道府県ツアーを思い出しそうですね。

NAOYA:絶対にそう!

TETTA:色鮮やかによみがえりそうだよね。

EIKU:すごくワクワクする曲だしね。ただ、ダンスがこれまでの中でもかなり激しい、難しい曲になっているんです。

HAYATO:やばいです……!

EIKU:ミュージックビデオ撮影のときも、ダンスにものすごく体力を使うので、かなり大変でした。でも、激しい分映像映えもしますし、本当にカッコいいミュージックビデオになったと思います。

HAYATO:この曲は茅ヶ崎で撮影をしたんですが、スケボーやバスケ、グラフィックなどHIP HOPカルチャーを集約したものになっているんです。この日、ずっと曇り予報だったんですが、晴れたんですよ。


――さすが、スターだから!

TETTA:そうですね!(即答)


――あはは。かなりオープンなミュージックビデオになりそうですね。

TETTA:パフォーマンスもすごく楽しいんですよ。今回はKAITAさんに振り付けをしていただきました。KAITAさんはいつもバイブスが強めではあるんですが、その3倍くらいのエネルギッシュなダンスを作ってくれたので、踊っていて、ものすごく楽しいんです。

REI:HIP HOP色がかなり強いので、より実力が問われるような曲にもなっていて。僕はこの雰囲気がすごく好きなので、ライブではもっとこの世界観を魅せられる曲になるんじゃないかなと思っています。このパフォーマンスは、今まで以上にすごく好きなので、大切にしたいですね。




――みなさんの好きな気持ちが更新できるのは素敵なことですよね。

NAOYA:そうですね。それに「You are」「Hook Up」は違うグループかと思うくらい違う魅力を出せるので、ライブではどんな輝き方をするのか、すごく楽しみです。


――そのほかにも、素敵な楽曲が多く収録されていますね。

TETTA:「I Don’t Know」は、僕がものすごく好きなメロディなんです。疾走感がありますし、テクニックが必要とされる歌い方も組み込まれているんですが、サビを裏声で歌ったりと、かなりオシャレなんです。僕はこの曲がすごくお気に入りで、ライブのリハーサルでは、この曲を歌う予定がないのに、この曲でサウンドチェックをしているくらい、大好きなんですよ。


――「I Don’t Know」は久しぶりにJUNEさんが手掛けた曲になりますね。あらためて久しぶりにディレクションを受けていかがでしたか?

HAYATO:やっぱり、世界観がすごく強いですよね。

KENSHIN:JUNEさんの曲は、JUNEさんが歌ったデモを送ってくれるんですが、それがリリースしてもいいくらい完成されているレベルなんですよ。

TETTA:そう! なので、僕はずっとカバーしている感覚になるんです。それに、毎回曲を頂くたびに、求められているレベルが上がっていることが分かり、ドキドキしますね(笑)。今回もフェイクがすごく複雑で苦戦したのですが、すごく楽しかったです。


――「The Light」もすごくカッコいい曲ですね。

TETTA:最高ですよね。その分、パフォーマンスへの期待のハードルが上がる気がします。

KENSHIN:レコーディングをしたときに、2番のラップが難しすぎて、ものすごく苦戦しました。自分のものにするまでにかなり時間がかかったんです。でも、納得するまで何度も録り直したのですが、最後まで付き合ってくれたんです。あらためて“ワンエン”への愛を感じました。

REI:「Nice Guy」を聴いたときは、“きたな”って思いました(笑)。ある意味、僕ららしくない楽曲だったので、どう魅せていくのが正解なんだろうって考えたんです。まだ振りは入っていないんですが、僕ら次第で本当に楽曲の良さが変わっていくと思ったので、しっかりと考えてパフォーマンスに臨みたいですね。

NAOYA:僕は「Turn it up」が好きですね。これは日本の和を感じさせるようなHIP HOPになっていて、中毒性があるんです。ただ、かなり難しくて、このラップを何度もレコーディングしなおしました。じっくり聴いてもらいたいですね。

EIKU:この曲は僕が初めてのセリフに挑戦しているんです。ちょっと悪ガキ風に録らせてもらったので注目してほしいです。

TETTA:最初に聴いたとき、EIKUだと思わなかった! HAYATOかと思ったよ。だから、HAYATOに憧れているのかなって思って……。

HAYATO:あははは!

TETTA:まったく違和感がなかったですし、そのEIKUのセリフからのHAYATOの歌割りもすごく自然で良かったよ。


――それはHAYATOさんへのリスペクトがあったからこそ……?

EIKU:え! あ、はい(笑)。

HAYATO:無理やり返事しないで(笑)。




――これらの曲を、ライブで聴けるのを楽しみにしていますね。

HAYATO:はい。5周年を迎え、47都道府県ツアーをしているなか、僕たちがここまで培ってきたラップ、ボーカル、それぞれの強みを最大限に活かした作品になりました。まずは47都道府県ツアーをケガや事故なく走り切り、ファイナルのパシフィコ横浜でのライブを成功させたいと思っているので、ぜひ、ライブに遊びに来てください!