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<インタビュー>ONE N' ONLY、初主演映画の主題歌として生まれ変わった『We’ll rise again』を語る



インタビューバナー

 ONE N' ONLYが、デビュー5周年を記念したアニバーサリープロジェクト「5 N' 5」を実施中。4月には自身初の南米ツアー、5月には全国ホールツアーが開催される。
 そんななか、1月からスタートしている5か月連続リリースの第3弾『We'll rise again』が、3月8日にリリースされた。今作は2019年リリースのシングル『Category/My Love』以来、およそ3年5か月ぶりにフィジカルでのリリースが決定している。
 また同曲は、ONE N' ONLYが主演を務める映画『バトルキング!!-We'll rise again-』(3月10日公開)の主題歌に起用されている。本インタビューでは、映画の撮影秘話からカップリング曲の話題まで、グループの近況をたっぷりお届けする。(Interview:吉田可奈/Photo:Shintaro Oki(fort))

初主演映画、それぞれの役に込めた思い

――怒涛の5か月連続リリース3作目の『We’ll rise again』は、ONE N’ ONLY主演映画『バトルキング!! -We’ll rise again-』(3月10日公開)の主題歌となります。

HAYATO:この曲は前からあった曲なのですが、初主演映画をやることが決まり、歌詞を映画の内容にリンクするように変えたんです。

――映画の撮影は少し前になると思うのですが、振り返ってみていかがでしたか? メイン役のEIKUさんは、ヤンキーという普段の穏やかな姿とは全く違う姿でしたが……。

EIKU:そうですね。

HAYATO:いや、ヤンキーという部分では一緒だよね?

EIKU:違うから!(笑) ただ役を頂く前に、監督と1対1で会って、面談をしたんです。そこで、これまでどう生きてきたのか、どうしてきたのかなど、根本的な性格を話したんですよね。それを監督が持ち帰って、役柄の性格が決まっていったんです。実際に僕が演じた源二郎はプライドが高くて、わがままで、でも仲間想いなんです。そこは完全に自分と違うかと言われたら、そうではない部分も多かったので、役作りに悩むことはなかったですね。でも、ヤンキーは経験したことがなかったので、『ROOKIES』や、テーマが似ている『ステップ・アップ』という映画を観て、勉強していきました。

――源二郎くんはヤンキーではありますが、根はいい子ですよね。

EIKU:そうなんですよね。ピュアな部分が大きいんです。ただ、素直になれないんですよ。

▲映画『バトルキング!!-We'll rise again-』劇場予告

――メンバーから見て、EIKUさんのお芝居はいかがでしたか?

KENSHIN:ちゃんとメイン役としてこの作品を背負っているなと肌で感じました。僕が演じた鞍馬は、源二郎と絡むシーンが多かったんです。もともと一緒に悪いことをしていたのに、源二郎が群れなくなり、次第にダンスに熱中していく姿を見て、鞍馬が怒りをぶつけるシーンもあったので、どう感情を出していこうと考えていたんです。でも、EIKUが自然とその感情を引っ張ってくれたので、一緒のお芝居はめちゃくちゃやりやすかったですね。ちゃんと現場に源二郎がいると思わせてくれました。

EIKU:そこはお互いに引き出せた感じだよね。

KENSHIN:すごく頼もしかったです。

――KENSHINさんはラップバトルのシーンがありましたが、いかがでしたか?

KENSHIN:鞍馬はラップの実力があるのに、ヤンキーに流されて、プロになる道を諦めちゃったんですよね。そこからものすごくけんかっ早くなり、すぐに殴りかかっちゃうような子になってしまったんです。そんな鞍馬が、仲間と出会って、更生していく姿は人間味がありますし、成長物語としてすごく素敵なので注目して見てもらえたら嬉しいです。

TETTA:映画の冒頭からKENSHINがブチ切れていたもんね。

NAOYA:KENSHINは相当ストレスたまっているんだなって思いました(笑)。

HAYATO:なるほどね~!(笑)

KENSHIN:いや、溜まってないから!(笑)

TETTA:僕が演じた真田は、鞍馬といつも一緒にいて、鞍馬がキレるたびに止めに入るんです。止める度にKENSHINの力があまりにも強くて!

REI:全身あざだらけだったもんな!(笑)

TETTA:目力も凄かった! 抑えるのが大変でしたよ。

KENSHIN:お・し・ば・い! お芝居だから!(笑)

――あはは。KENSHINさんも、鞍馬と普段の性格とは違いますよね。

KENSHIN:真反対ですね(笑)。

REI:いやいや、公の場所で言えないこともあるよね(笑)。

KENSHIN:だからお芝居だから!(笑)

一同:(笑)


Photo:Shintaro Oki(fort)

TETTA:僕は劇中に「アメイジング・グレイス」をアカペラで歌わせてもらったんです。真田は地元のカラオケ大会で優勝していたんですが、ヤンキーになって歌から逃げていたんですよね。そこから戻るきっかけとして、「アメイジング・グレイス」を歌ったんです。実は、この曲を歌うとは台本になかったんですよ。

――そうなんですか!?

TETTA:はい。そこで監督のアイディアからこの曲を歌うことになり、練習して挑みました。

――この曲って、実力を試される曲ですよね。

TETTA:そうなんですよ~(泣)。ハードルが高いだけでなく、アカペラで歌うと聞いて、すごく怖かったです。でも、夕陽が落ちるタイミングで“ここしかない!”となり、1発撮りで成功することが出来たんです。

KENSHIN:あれはすごかったね。

TETTA:あの時だけは、ONE N’ ONLYのTETTAとして歌わせてもらいました(笑)。

HAYATO:そうだったの!?(笑) でも、本当にすごかったよね。

NAOYA:美しかった!

TETTA:そう言えば、その時にNAOYAも見ていて、このシーンが始まる前に「そろそろアカペラ来るぞ」ってちょっかいを出してきて(笑)。

NAOYA:あはは。緊張を和らげてあげたの!

TETTA:余計に緊張したけど!(笑) そのシーンはぜひ映画館で見てもらいたいですね。


Photo:Shintaro Oki(fort)

――NAOYAさんは他のみなさんとはまた違った印象の役でしたよね。

NAOYA:そうですね。僕が演じた甲斐は以前、源二郎とHAYATOが演じた愛之助と一緒にダンスをしていたんです。でも、ヤンキーになることなく、ダンスを続けていたんですよね。ただ舞台が島なので、みんなの情報がまわってくるから気にしていて。

HAYATO:誰よりも情報通だよね(笑)。

NAOYA:うん。そこでついぶつかることが多かったんだよね。源二郎と愛之助を叱ったりして、鞍馬に殴られたりしていて(笑)。

KENSHIN:でも、甲斐みたいな役はいないと成立しないから大事な役だよね。

――REIさんは、大人な青年でしたが、実は“元・狂犬”という役でしたよね。

REI:そうなんです! かなり異色の設定の役だったので、物語の凹凸を付けるという意味では、良かったんじゃないかなと思っています。映画でも最初はおとなしめなんですが、後半になっていくにつれて、キャラクターが出てくるんです。狂犬という過去も、チラッと出るんですが、最初はどう表現しようかなと悩みましたね。狂犬って、僕の中ではやたらと手が出ちゃう人だと思ったんですよ。いまはちゃんと会話ができるようになっていましたが、昔はそれができなくて殴っていたんですよね。その他にも、青春を感じる部分が多くて、演じていてすごく楽しかったです。


Photo:Shintaro Oki(fort)

――HAYATOさんは実際の弟である楓弥(BUDDiiS/FUMIYA)さんと兄弟役でしたが、いかがでしたか?

HAYATO:実際に兄弟を演じるのはすごく新鮮でした。まさか兄弟で演じるとは思っていなくてビックリしたんですが、兄弟愛というのが(僕が演じる)愛之助の大事な部分だったので、実際の弟の関係性とはまた違う兄弟感を作れたのはすごくいい経験だったなと思っています。

TETTA:ふたりはすごく仲がいいよね。デレデレ!

HAYATO:5歳も離れているから、かわいいんですよね。

REI:インスタライブで弟と一緒にいると本当にデレデレだもんね。

HAYATO:あはは。まだわんぱくなので、演じた役と通じるところがあったんです。役作りも、兄弟だからこそ家でどうするかって話し合えたのは良かったですね。

――「お兄ちゃんって呼べよ!」って何度かセリフでありましたが……。

HAYATO:普段はそんなこと言っていないし、呼んで欲しいと思ったこともないので恥ずかしかったですね~!

TETTA:あれはアドリブじゃないの?

HAYATO:アドリブじゃないよ!(笑)

TETTA:私情を挟むシーンはなかった?

REI:そういえば、現場にご両親が来てたよね。

NAOYA:おばあちゃんも……。

HAYATO:全員来てないから!(笑) でも、地元の映画館で公開されるので、家族は喜んでいます。

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三曲三色の楽曲が揃ったシングル『We’ll rise again』

――そんな映画の主題歌「We’ll rise again」ですが、自身が主演の主題歌で歌うとなると、レコーディングの気持ちの入れ方も変わってきたのではないでしょうか。

EIKU:そうですね。1番はレコーディングしたのが撮影に入る前だったんです。演じ終わってから2番を歌ったので、より映画に沿っていることがわかって、気持ちが入りましたし、歌詞の輪郭がはっきりした気がします。

HAYATO:情景が思い浮かんだよね。

EIKU:うん。それから1番もレコーディングをし直したりして、よりいいものに仕上げていきました。源二郎がダンス学校の校長に決意表明をするシーンがあるんですが、すごくグッとくるんですよ。そのシーンを思い浮かべながら歌ったので、よりエモーショナルな歌声になりました。

TETTA:劇中で世界を目指していく将来の姿が描かれているんですが、その気持ちで歌うのは、今のONE N’ ONLYと同じなので気持ちが入りやすかったですね。

REI:歌詞も本当に物語とリンクしているので、2度楽しめると思います!

――ブラジルでこの映画は観られない?

TETTA:上映されないんですよ~!

HAYATO:でも配信サービスが充実しているはずだから、見てもらいたいよね。

TETTA:僕たちのアフレコあるんじゃない? ポルトガル語で!

NAOYA:いや、そこは字幕でしょ!(笑)

一同:あはは!

HAYATO:でも、もし吹替があるとしたら、どんな人が声をやってくれるか楽しみじゃない?

NAOYA:僕が出演したドラマ『his~恋するつもりなんてなかったから』の映画版は、ブラジルで字幕がついて配信されているんです。それがきっかけでONE N’ ONLYを知ってくれたブラジルの方がいたんですよ。

KENSHIN:最初のラップバトルシーンのポルトガル語バージョンやろうかな!?

EIKU:そしたら共演したみんなにもポルトガル語を覚えてもらわないとね。

KENSHIN:大変だけど楽しそう!


Photo:Shintaro Oki(fort)

――今回、配信だけでなくパッケージとしてもリリースされます。

NAOYA:『Category/My Love』以来なのですごく久しぶりなんです。2019年以来!

HAYATO:やっぱり、盤になるってすごくいいですよね。

――カップリングは2曲ありますが、「GIFT」について教えてください。

HAYATO:「My Love」に続く、優しいラブソングです。こういうJ-POPらしい曲はSWAGのみなさんも好きだと思うんです。「My Love」よりは大人の世界観で、サビに何気ないことが大事というメッセージが込められているんです。実は2022年のクリスマスライブで披露していたので、みなさんに届けられるのがすごく楽しみです。

REI:ストレートな歌詞ですし、転調があるので飽きもこないし、聴き取りやすく歌っているのでよりメッセージも入りやすいんじゃないかな?

HAYATO:振り付けもかわいいよね。

REI:最後に手を振ったり、ハグをする振りだったり、真似もしやすいので覚えてもらえたら嬉しいです。


Photo:Shintaro Oki(fort)

NAOYA:もう1曲の「QUEEN」は、すごく攻めている曲です。今までの曲のなかで一番セクシーなんですよね。

HAYATO:捉え方はそれぞれですが、……エロいっす!(笑)

NAOYA:間違いないね。歌詞をしっかり入れたところで、パフォーマンスを見てもらいたいです。

HAYATO:ツアーの見せ場でマイクスタンドを使ったパフォーマンスをしたんですが、歌詞の内容を入れて聴いたら絶対違う!

REI:一聴しただけだとわかりづらい歌詞だもんね。

TETTA:ぜひ照らし合わせて聴いてほしいね。

REI:“あらあらあらあら”ってなる(笑)。

TETTA:これは今の僕たちだから歌える曲です!

REI:日本ではあんまりない曲だよね。日本だと濁しているような歌詞が、すごくストレートなのは、こういうことも表現して音楽性で勝負してもらいたいというメッセージだと思うんです。

KENSHIN:歌割りも細かいですし、手先、指先まで新しい表現だと思うので、注目してもらいたいですね。

――これらの曲をあらためてライブで見るのが楽しみです。

EIKU:絶対にさらにパワーアップするだろう曲ばかりなので、今月は3曲、しっかり楽しんでもらえたら嬉しいです!


Photo:Shintaro Oki(fort)

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We’ll rise again

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