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<連載>DEZERT・SORA【V系って知ってる?】インタビュー第2回 マシン・ガン・ケリー、(sic)boyらとのリンク――V系シーンの音楽的な同時代性

インタビューバナー

Interview & Text:柴那典


 12月27日、東京・日本武道館にてライブイベント【V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP】が開催される。

「Visual Rockに敬意を込めた大型イベント」として開催される本公演のオーガナイザーをつとめるDEZERTのSORAへの全3回連続インタビュー、その第2回目のテーマは“V系シーンの音楽的な同時代性”について話を交わした。

 SORAが大きな刺激を受けているというマシン・ガン・ケリーを筆頭にした海外の音楽シーンとのリンクについて、sic(boy)など今の日本の音楽シーンで活躍するアーティストへの共感についてなど、V系というキーワードを軸にしつつ、かなり幅広いトークになったのではないかと思う。

V系は盛り上がっていない?

――【V系って知ってる?powered by MAVERICK DC GROUP】は“V系の再興”をテーマにしているということですが、これはどういうところからなんでしょうか。

SORA:僕は「再興」とは言いたくないんです。「死んでる」って自分で言ってるようなもんなので。ただ、うちのボス(MAVERICK DC GROUP CEO・大石征裕氏)もそうですけど、業界の人達はそう言いたいんでしょうね。「再興」って言った方がわかりやすいし、伝わりやすいから。悪気なくそういう言葉を使ってると思うんですけど、僕はあんまりその言葉は好きじゃないです。ただ、僕が憧れてきたV系というフィールドに対して、世間では今盛り上がってないと言われているというのは実際にあって。まあ、それも勝手に業界の人が言ってると思うんですけど。



Photo:西槇太一

――そういう「V系は盛り上がってないんじゃないか」という言われ方に対して、SORAさんはどう思っているんでしょうか?

SORA:盛り上がってないことはないんですよ。ただ、1990年代のX、LUNA SEA、GLAY、2000年代のDIR EN GREY、シド、MUCC、蜉蝣、メリー……その辺の世代のV系バンドが世に出てきた時って、めちゃくちゃメディアに出てたんです。テレビも出てたし、『MUSIC STATION』にも出てた。露出が多かったんです。今はメディアに出れないんですよ。いろんな理由があってV系があんまりテレビで取り扱われなくなったんです。「それって何で?」って考えたら、たぶん大人の理由はいろいろあるんでしょうけど、アーティストとしては「かっこよくないからだ」としか思えなくて。世間に盛り上がってないと思われちゃうのは、メディアに出てないからというリアルな理由からだと思うんです。ただ、V系が好きな人はたくさんいる。「#V系って知ってる」ってハッシュタグであれだけいろんな人が愛を語ってくれたわけだし、別に盛り上がってないとは思わなくて。ただ世間に出る機会がなくなっちゃったっていうだけだと思ってるんです。だから、メディアが放っておかないように、僕らがどんどんその機会を作っていくしかない。今はメディアに出られない理由があるのかもしれないですけど、それを乗り越えて“出さないといけない理由”を作った方がいい。そのために何をしようかを考えているというスタンスですね。


――自分もある程度メディアの人間なので、そのスタンスから言うと、特にテレビみたいな大きなメディアって“現象”を取り扱うんですね。音楽そのものよりも「こういう現象が起こっている」「こういう新しい、注目すべき出来事が起こっている」みたいなことを取り上げる。

SORA:「この曲いいですよ」じゃなくて「この曲が良くて、こういうことが起きました」の「起きました」をキャッチコピーにしたほうがハネるってことですよね。


――そうです。それを踏まえて言うならば、バンドとファンの熱量があるだけじゃなく、ある種の現象を自分たちで起こしにいくべきなんだ、という風に考えたということなんじゃないでしょうか。SORAさん自身、イベントを作っていくうちにそういう考えを持つようになった感覚はありますか?

SORA:まさに最近になって、その感覚がより研ぎ澄まされてる感じがします。こうやって取材をしていただいていても、「確かにそうかもな」と思うこともあって。自分たちのようなバンドマンが「マスメディアに出たい」とか「なんで出してくれないんだ」って文句を言ってるだけじゃ始まらないし、それよりメディア側が“出さないといけない理由”を作らないといけない。そのためには人気が出る必要があって、バズらせないといけない。バズれば売れるわけじゃないですけど、じゃあバズるためには何が必要かって、どんどん逆算していく。まずそういうところを再興するべきだなと思うんです。僕が言うのもなんですけど、ダサいバンドマンが多いので。YOSHIKIさんがよくステージ上で「気合い入れろ」って言ってたんですけど、本当にその通りだと思うし、自分も含めて、本当に気合い入れなきゃマズいなと思ってます。それは音楽もそうだけど、V系バンドマンとしての立ち居振る舞いもそうだと思うんです。どっかで絶対諦めてるので。「マスメディアにはどうせ出れないし、雑誌もないし、広告を出せたとしてもYouTubeとかだし」みたいな。ただ、いろんな大人の理由があるかもしれないけど、メディアが放っておけないくらいの何かをすれば、絶対声はかかるわけですよ。そこを諦めちゃったら、バンドをやっても意味がない。このイベントのオーガナイズをしながら、そういう風に考え方が変わってきましたね。今まではわがままで「なんでできないの?」とか言ってたんですけど、今は「それをやるためにはどうしたらいいんだろう」とか「やらないとまずいと思わせるためにはどうしよう」って考えるようになった。こっちが無茶を言ってもできないものはできないんだから、それよりも無茶した方がいいなって思わせるためにはどうしよう、誰に協力してもらおうって。その積み重ねなんじゃないかなと思ってます。



Photo:西槇太一

「V系」という言葉がなかった頃

――かつてのV系と今のV系との違いについても話を聞かせてください。このイベントにはD’ERLANGERが出演しますが、まさにD’ERLANGERは「V系」という言葉がなかった頃に活動を始めている。そこもSORAさんや、SORAさんと同世代の方達とのスタンスとは違いますよね。上の世代の方と話して「自分たちとはこう違うんだ」みたいに気付くこともたくさんあったと思うんですけど、そのあたりはどうですか?

SORA:D’ERLANGERの皆さんもそうだし、その世代の方々はみんなそうだったと思うんですけど、当時はキッスとかモトリー・クルーがいて。最近Tetsuさんとラジオで話して初めて聞いたんですけど、当時はキッスとかモトリー・クルーみたいに化粧してバンドする人たちを「ポーザー」、メタリカみたいに化粧していないバンドを「ノーポーザー」って言ってたらしいんですよ。あの人たちはそういうところに憧れて化粧してステージに上がっていたけど、日本ではそういうことをするバンドがいなかったから、時代の流れの中で世間が勝手に「V系」という言葉を当てはめるようになったんだろうなと感じていて。だからTetsuさんとかも、別に自分のことをV系って思っていないと思うし。YOSHIKIさんがまさに言ってましたけど、V系って「生き様」だったと思うんですよね。そこから時代が変わって、2000年代になってそういう人たちに憧れたいろんなバンドが出てきて、今はまたそのバンドに継承されたものに憧れてバンドを始めた人たちが出てきて。憧れの形が変わっていって今になっているという感じじゃないですかね。


――D’ERLANGERのTetsuさんが仰っていたように、「V系」という言葉がまだ無かった頃の先駆者達は、海外のロックバンドへの憧れがすごく大きかったわけですよね。それに対してSORAさんの世代は、海外の音楽シーンについてはどんなふうに捉えている方が多いですか?

SORA:十人十色だと思うんですけど、俯瞰で見ていると、僕ら世代の人は国内のアーティストに憧れてる人がめちゃくちゃ多いと思います。たとえば僕はきっかけがhideさんだったので、hideさんに憧れてXを好きになって、そこからメタリカを聴いて好きになっていって。そういう憧れの連鎖だったんですね。僕の周りのV系のバンドマンは、Janne Da Arcが好きだったり、DIR EN GREYが好きだったりみたいに、国内のアーティストをメインに聴いて、そこからその人たちが好きだったアーティストを探っていったような感じだと思います。僕がモトリー・クルーを好きになったのも先輩方の影響だし。HYDEさんもモトリー・クルーが大好きで。みんな憧れから始まってるんだと思っていて、そういう原点を辿っていって、海外のアーティストを好きになることが多いんだと思います。




刺激を受けるアーティスト

――同時代の音楽シーンについてはどうでしょう? 今の海外のアーティストで刺激を受けたり、かっこいいなと思ったりする人はいますか?

SORA:めちゃくちゃいっぱいいますね。年下もいっぱいいるし、同い年くらいの人もいるし。


――たとえばどのあたりでしょう?

SORA:音楽に関しては、自分で言うのもなんだけど、めちゃくちゃ聴くんですよ。音楽ないと生きていけないので、ジムに行って有酸素運動しながら、知らない音楽をディグる癖もあるし。最近だといちばん僕が刺激を受けているのは、海外のエモラップとかトラップの人たちですね。ヒップホップ界隈の人たちの映像ワークにも刺激を受けてます。最近は音楽だけじゃなくて映像ありきの世界になってきてると思うので。アンテナみたいなものは沢山ありますね。


――エモラップだと、たとえばどんな人が好きですか? ジュース・ワールドとかXXXテンタシオンとかリル・ピープとか?

SORA:ジュース・ワールド、好きです。XXXテンタシオンも好きだし、リル・ピープもめっちゃ好きです。あとnothing, nowhere.にはいちばん影響を受けています。



「Pieces of You」/ nothing, nowhere.

――すごくわかります。海外のロックをずっと聴いてきたリスナーにとっては、エモラップは、ヒップホップというよりも90年代のオルタナティブ・ロックとか00年代のエモとか、ポップ・パンクの流れを感じるんですよね。

SORA:本当にそう思います。リル・ピープはもう亡くなっちゃいましたけど。nothing, nowhere.とかは原点にロックがあるんですよ。他のヒップホップのラッパーと違って、エモラップの人たちは根底にロックがある。バンドサウンドを感じるんですよね。


――ということは、マシン・ガン・ケリーの存在にも刺激を受けたりしてるんじゃないでしょうか?

SORA:マシン・ガン・ケリーは本当に敬愛してますね。hideさんと同じくらい好きです。自分にいろんなきっかけをくれた人で、今いちばん会いたい人なんです。僕の一個か二個上なんですよ。たまたま【SUMMER SONIC】でライブを観たら、それがかっこよすぎて。上半身裸で「これがロックスターだ」みたいな自信たっぷりの立ち振舞いで。だから僕がピンクを身にまとってるのは、マシン・ガン・ケリーもきっかけのひとつなんです。hideさんもそうだし、マシン・ガン・ケリーもそうだし、「ピンクってロックスターなんだ」って僕の中で一致しちゃったんですよ。じゃあ、俺もそうしようと憧れてやってるんですけど。マシン・ガン・ケリーは生き様も何もかもが本当に大好きですね。ラップで売れて、でも自分の原点にあるものはなんだろうと考えて、コロナ禍になってギターを持って歌って。当たり前に「俺はポップ・パンクも好きだった。パラモアが大好きだった。だから、YouTubeに曲を出してみた。好きなものを好きな風にやって何が悪い。ラップも好きだしポップ・パンクも好きだからポップ・パンクのアルバム出します」って、ポップ・パンクのアルバム2枚出して、どっちもBillboardのチャート(米アルバム・チャート“Billboard 200”)で1位をとって。「これがロックスターだろう!」と思いました。マシン・ガン・ケリーの「好きなことをやって何が悪い」っていうスタンスにはめちゃくちゃ影響受けてますね。



「maybe feat. Bring Me The Horizon」/ Machine Gun Kelly

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Photo:西槇太一

――遡るなら、hideさんも90年代にJ-POPのヒットチャートで勝負しつつ、マリリン・マンソンとかアメリカのオルタナティブなロックシーンで活躍しているアーティストたちと手を取り合っていたわけで。海外の同時代のシーンにアンテナを張っているというのも、hideさんのすごいところだったと思うんです。

SORA:ホワイト・ゾンビとかもそうですよね。コロナ禍に、hideさんの『JUNK STORY』という映画を観たり、僕のファンでhideさんとXのファンクラブに入ってた子に贈ってもらったhideさんのファンクラブの会報を全部読んだり、ラジオを全部聴いたりしていたんです。そこから、「自分に足りないものはアンテナだ」と思ったりもしたんですよね。だから、自分の憧れてる人が聴いてる音楽をめちゃくちゃ聴くようになって。僕の今のディグり方って、SpotifyとInstagramなんですよ。Spotifyってめちゃくちゃ便利で、マシン・ガン・ケリーを聴くと関連する人の曲がいっぱい出てくる。それを聴いて気に入った曲を全部お気に入りに入れて、全部メモして、みたいなのを3日に1回くらいのペースでやっています。Instagramはそれに付随して、こういう曲はこういう色だったな、こういう風な表現をしたいから、こういう衣装を着たいなとか、そういう風にディグるツールにしてますね。


――そういう話が今のV系を巡る話と接続するのって、すごく重要だと思うんです。V系の若い世代のバンドってSORAさんがおっしゃってるように、いわゆる先輩のバンドに影響を受けている人たちが多い。それはもちろん素晴らしいことだと思うんですけれど、それだけだと外側からはだんだんシーンが閉じていっているように見えてしまう。それだけじゃなく、同時代の海外の音楽に刺激を受けたり、全然違うジャンルのものに興味を持って取り入れたりすることも、シーンやカルチャーの活性化に寄与すると思うんですね。たとえば【V系って知ってる?】を巡る話の中で、SORAさんがマシン・ガン・ケリーを観に【サマソニ】に行った話が出てくるというのが興味深いと思っていて。

SORA:もともと【サマソニ】はレッド・ホット・チリ・ペッパーズを観に行ったんですけどね。あとブリング・ミー・ザ・ホライズンが大好きなんですけど、彼らの前がマシン・ガン・ケリーの番で、最初は知らなくて、たまたま観て大好きになってしまったという。


――そうなんですね。でも、ということは、つまり【サマソニ】のスタジアムでブリング・ミー・ザ・ホライズンやマシン・ガン・ケリーで盛り上がっていた人とV系に共通言語があるということだと思うんです。V系っていうのは決して閉じた文化ではなくて、同時代の激しい音楽、衝動的な音楽、興奮を煽る音楽とリンクしているものだし、あとはひょっとしたらヒップホップとリンクするポイントだってあるかもしれない。

SORA:めちゃくちゃあると思います。


――ジャンルで区切ると繋がってないように思ってしまうだけで、聴いた側が興奮するかどうか、身体が動くかどうかという、音楽がもたらす身体的な反応だけで言えば、今までV系というものに対してアクセスしてなかった人が「かっこいいじゃん」と思うきっかけはたくさんある。

SORA:そのはずだと思いますね。


V系“以外”にも共通する価値観、美学

――そうそう。(sic)boyもTHE ORAL CIGARETTESの山中拓也さんも、L’Arc~en~CielやいろんなV系のアーティストを聴いて育ってきている。V系というフィールドで活動しているわけではないかもしれないけれど、SORAさんがおっしゃった「憧れを持っている」という定義で言えば、その中に入る。V系という文化が日本で残したものに密接に繋がってるわけですよね。

SORA:密接に繋がっているというか、日本のロックの原点だと思うんです。(sic)boyも、THE ORAL CIGARETTESの山中さんも、coldrainのRxYxOさんとかもそうですけど、どこの人達にも原点にXがあったりL’Arc~en~Cielがあったりする。特に(sic)boyはめちゃくちゃ好きです。まだ会えてないですけど、会いたいですね。仲良くなれる自信しかないです。たぶん、好きな音楽同じですもん。僕には、職権を乱用せず(自分と)面識のないアーティストの方々はいちリスナー、ファンとして当然チケットを買って観に行くという、自分の中のごく普通なルールがありまして。(sic)boyに関しては、今国内で面識がないアーティストの中でいちばん素敵だなと思えるアーティストですし、当たり前にチケット買ってライブに行こうと思っています。



Photo:西槇太一


――活動しているフィールドが違うだけで、価値観や美学みたいなものは共通している。

SORA:そうですね。たまたま世間で言うジャンルが違うだけで。アートワークも映像も全部見てるんですけど、僕とタイプ一緒だし、メイクもしてるし。


――【V系って知ってる?】というイベントから離れた話も含めて、広くSORAさんの音楽的な興味についての話を聞きましたけれども、SORAさんとしてはDEZERTというバンドや自分の音楽活動に、自分の張っているアンテナをどう活かしていきたいと思ってますか?

SORA:DEZERTで言うと、現状ボーカルの千秋がほぼすべて作詞作曲をしていて、僕はこのバンドにおいては彼が生み出したものをどうやって伝えていくか、どうやって伝染力を上げていくかということしか現状考えていないので。彼が作ってきたものに対して、僕が培ってきた音楽の全部の引き出しをブチ込んでる感じですね。僕がDEZERTで表現するべきことっていうのは、ドラムを叩くことなので。音楽的にどういうのを表現したいですかって言われたら、DEZERTが作る音楽をどうやっていろんな人に伝えるか、感情の喜怒哀楽を太鼓の音でどう伝えていくかを考えながら叩くことが、自分にとっての表現の仕方なのかなと思ってます。バンドではなく単純にアーティストとしてどんな音楽を表現したいですかって言われたら、それはもういつかソロで和製マシン・ガン・ケリーみたいなことをしたいと僕は思いますけど。


――勝手なことを言いますけど、SORAさんが進む先の指針になる存在って、マシン・ガン・ケリーもそうなんですが、ひょっとしたらトラヴィス・バーカーなんじゃないかと思うんですよね。彼はブリンク182のドラマーですけど、それだけじゃなく確実に新しいムーブメントを作った人であるわけで。エモラップってトラヴィス・バーカーがいたから始まったようなものですしね。

SORA:彼は最強ですよね。マシン・ガン・ケリーでもドラム叩いてたし。それ、前にも誰かに言われて、すごい嬉しかったんですよ。


――彼はドラマーでありつつ、単に自分が楽器を演奏するだけじゃなくて、人と人をつなげて、その人に新しい価値観を植えつけることで新しい音楽のムーブメントを生み出したわけで。それってSORAさんが【V系って知ってる?】というイベントでやろうとしていることの延長線上にある気がします。

SORA:そうかもしれないですね。


――かつ、ブリンク182のような90年代のメロディック・パンクやポップ・パンクのバンドたちは、70年代から80年代のハードコア・パンクやオリジナル・パンクに憧れていたわけで。そういう風に上の世代へのリスペクトを持っているという意味でも、国と時代は違うけれど、SORAさんがV系というフィールドに対して持っている思いと共通するものがあるといえるかもしれない。

SORA:なるほど、そうですね。だから憧れという言葉がいちばん腑に落ちるなと思いました。「V系って何ですか」って言われて生き様を語っていた先駆者たちがいて、そのV系を語り継ぐような存在である僕らは、「V系って何ですか」って言われたら「憧れ」なんじゃないかなって。だからこそ「そこに対しての敬意を込めてこういうイベントをやります。よろしくお願いします」という思いがある。業界の人は“V系の再興”って言ってますけれど、どちらかと言うと「今から始めましょう」くらいの思いなんです。


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