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<インタビュー>DEEP SQUADが語る2021年の進化と最新AL『D'PARTURE』、そして今年を締めくくるライブへの想い



インタビュー

 2019年にオーディションを開催し、新たに3人を加えて再始動したDEEP SQUAD。今年は配信シングルをはじめ、初のCDシングルの発売や、ファンクラブイベントの開催など精力的に活動し、ボーカリストに特化した独自のエンターテイメントを発信し続けてきた。そんな彼らが今回、待望のフルアルバム『D'PARTURE』をリリースする。
コーラスを多用するにも関わらず、メンバーの役割を固定せずに誰もがメインを歌えるスタイルを貫いている彼ら。そのため、制作は多くの苦労を要するという。しかし、新加入の3人(宇原雄飛、比嘉涼樹、杉山亮司)の成長目覚ましく、今のDEEP SQUADはCOLOR時代から築かれた歴史を土台に、新たな魅力を開花させつつある。そんななか、12月20~22日にライブ【Billboard Live 2021 "Christmas Present"】を開催。今後の彼らの成長により一層の注目が集まりそうだ。

メンバーの成長とともに"DEEP SQUAD"らしさを見つけた2021年

――DEEP SQUADにとって2021年はどんな1年でしたか?


KEISEI:去年はコロナで曲をあまり出せなかったんですけど、今年は配信含めてシングルをたくさんリリースさせていただいたことで、ようやくライブパフォーマンスにもグループの色が出てきました。それと、今まで僕たちを応援してくれてた人以外の、たとえば海外とかから僕たちのことを知っていただく機会も増えて、充実した1年だったと思います。


YUICHIRO:一番大きかったのは、ようやくファンクラブイベントを開催できたことですね。DEEP LINKというファンクラブがあるんですけど、6人になってからずっとお披露目できてなかったんです。そのイベントを通して直接会って歌えることの大切さを感じましたし、一ステージにかける思いみたいなものが、より一層深くなったなと。やっぱり歌って生ものなので、直接届けることで初めて伝わるのかなって思います。



DEEP SQUAD


TAKA:ひと言で言えば、感謝の1年でした。思うように活動できないアーティストさんだっていらっしゃるのに、こういう状況の中でオンラインライブだったり、ファンクラブイベントだったり、たくさんのタイアップだったりをいただけたことが幸せでした。そういう貴重な場を設けていただけたこと自体がありがたかったですし、これから先の活動にも繋がってくると思います。




▲DEEP SQUAD "変わりゆくもの変わらないもの"ミュージックビデオ


――後輩3人の成長についてはどのような印象をお持ちですか?


KEISEI:やっぱり早いですよね。顔付きから変わりましたから。入った時と比べると別人くらい違います。それは本人たちが一番よく分かってるんじゃないかな。ルックスはもちろん、声も変わったと思います。加入した頃の曲とか聴いてると全然違いますからね。上手くなったというより、大きくなったというか。


――大きくなったというのは、存在感がですか?


KEISEI:そうですね。歌においては存在感こそすべてですから。


YUICHIRO:それとみんなそれぞれにスキルアップしてて、自分の個性が出来てきてる。今年になってレコーディングが増えた分、歌にもこだわりが感じられるんですよね。(宇原)雄飛なんて良い意味で頑固なんですよ。なので、レコーディングするに連れて彼らも新たな発見が多いでしょうし、僕らはそれを押し付けるんじゃなくて、気付きを与えることを大切にしてます。



DEEP SQUAD


TAKA:後ろから見ても背中が大きくなったのを感じますね。いわゆるオーラが出てきてて、アーティストの雰囲気をまとうようになったなと。スキル面で言うと、最初は一所懸命歌うことだけで精一杯だったと思います。もちろんそれも大切なことなんですけど、最近は「もっとこうしたい」っていう意見をちゃんと言うようになったんですよね。それってすごく大事なことで。グループとしても彼らのような若い世代を入れる目的って、新しいエッセンスを取り入れるということなので、何も主張せずに染まってしまったら意味がない。だからこれからもどんどん主張して欲しいし、それが本来あるべき姿だと思うので。



DEEP SQUAD


宇原雄飛(以下、宇原):ありがとうございます! すごく嬉しいです。入った時は右も左も分からなくて、先輩方やたくさんのスタッフさんに助けてもらいました。でもこの1年を通して、僕ら3人が入った以上は、この3人が先陣切って行かないといけないと改めて感じたので。そういう覚悟が歌とか顔付きにも出てるんじゃないかなと思います。



DEEP SQUAD


――逆に若い3人から見て、先輩方はどのように見えてますか?


比嘉涼樹(以下、比嘉):めちゃくちゃタフだなって思います。


KEISEI:それは体力的に?メンタル的に?


比嘉:どっちもですね。先輩方を見てると強い男になりたいなと日々感じるんです。人として強いなと。


KEISEI:でも体を1回交換してみたら分かる。結構キツいぞ?(笑)


比嘉:(笑)。それを周りから見えないようにしてるのも強さなのかなって思うんです。



DEEP SQUAD


――杉山さんはどうですか?


杉山亮司(以下、杉山):やっぱり歌ですかね。先輩方を見てると長年積み重ねてきたものを感じるんです。COLOR時代から合わせて10年以上活動されてますけど、そういう方にしか出せないブレないものというか。多少歌い方に変化はあっても、芯の部分は変わってない気がしてて。もちろんコーラスのことや気持ちの入れ方で教わることも多いですし、逆に若い僕たちの新しい歌い方を聴いて「今の歌い方ってそういう感じなんだ」って言ってくださることもあります。そう言う意味では、お互いに発見のある関係なのかなとも思いますね。あと、今年は結構褒められたのが嬉しくて。


KEISEI:いいね、そういうのもっと言っていこう!


一同:(笑)。


杉山:今年に関してはレコーディングする機会が多かったので、歌を研究した1年でもあって。SNSとかでも「亮司くんの歌声変わったね」みたいな意見を見るんですけど、本当にそれくらい変えたんです。なのでその分、先輩方にも褒められたりすると嬉しいですし、これからも褒められ続けたいなって思います。そういう技術的な面も今回のアルバムを通して感じていただけたらありがたいですね。



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1stアルバムの発表、そしてクリスマスシーズンに初のBBLへ

――なるほど、それでは今回の1stアルバム『D'PARTURE』についてお聞きします。この作品をひと言で表すと何でしょう?


宇原:”出発”ですかね。


YUICHIRO:そのままやん(笑)。


宇原:でもこの言葉がやっぱり一番しっくり来るんです。COLOR時代からずっと活動されてる先輩方たちの中に入って、その魂を僕たちも受け継ぎたいですし、その思いを込めて頭文字を「D'」という表記にしてます。あともちろん、新たに再出発ということで、ずっと応援してくださってるファンのみなさんと新たにもっともっと上を目指していけたらという思いもあります。このアルバムをきっかけに盛り上がって行けたらなと。




▲アルバム「D'PARTURE」収録内容発表!! #shorts


――アルバム制作でこだわった部分や苦労した点をお聞かせください。


TAKA:曲を作る上で絶対にやらなきゃいけないことはパート分けなんです。誰がどこを歌うのがベストなのかを何回も試したり、話し合うんですけど、その作業を6人でやるのがいつも大変で。ただ、逆にそれが僕たちの強みでもあると思っていて。メインボーカルを誰って決めずに、全員がメインを歌えるボーカリストが集まってるのがDEEP SQUADなんですよね。


――パート分けはすべて自分たちで行うんですか?


TAKA:全員で話し合って決める場合もありますし、第三者の意見を取り入れる場合もあります。ただこればっかりは答えがない。しかも、みんなシンガーなので基本的には自分が歌いたいって思ってる。なので、客観的な目線で何がベストなのかを考えながら作っていくのが難しくて。そこが今回のアルバムで一番試行錯誤して時間をかけた部分です。


――珍しいですよね、メンバーによって役割が明確に分かれていないコーラスグループって。


TAKA:たぶん他にいないんじゃないかな。高い音はYUICHIRO、みたいに僕たちにもなんとなくの見せ方は決まってるんですけど、本当に曲によって誰の声が合う合わないがあるので、曲によりけりなんですよね。


――なるほど、全員がメインを歌えるDEEP SQUADならではの見せ方を今は追求していると。


TAKA:そうですね、そういうグループと言えばDEEP SQUADとなるように頑張ってます。


YUICHIRO:僕たちはコーラスの多いグループなので、さらっと聴ける中にも実は難しいラインが混じってたり、複雑なコーラスを盛り込んでいて、キャッチーな曲でもがっつりコーラスしてるので、そこはかなりこだわってる部分ですね。


――比嘉さんは今回のアルバムでこだわった点はありますか?


比嘉:個人的にはディスク2に収録されてるセルフカバー曲ですね。ここは新しく僕たちが加入した意味を見せなきゃいけないところで。もちろん比べられることは分かってますけど、だからこそ燃えるというか。オリジナルを忠実に再現した方が良いと思う部分はそうしましたし、そうでない部分はなるべく自分を出そうと心がけました。自分というものを見せるために、歌のテクニックというよりは声そのもので勝負するような、語りの部分であえてしっかり発音しなかったり、細かなニュアンスの変化を意識したりしてて。




▲DEEP / SING DEEP SQUAD Piano ver.


宇原:僕が特に苦労したのは「夢の途中」でした。1年以上前にメンバー全員で話し合いながら、それぞれの恋愛観を持ち寄って”忘れられない恋愛”をテーマに制作した曲なんです。なのでめちゃくちゃリアルな歌詞で、いつも聴く度に胸に刺さります。でもその分、一番感情の入った、心を込めた一曲になりました。


杉山:「夢の途中」はドンピシャで自分が一番キツかった恋愛経験が歌詞になってて。歌う度にそのことを思い出しますし、レコーディングの時から6人の雰囲気が普段とは違ってたので。今回のアルバムの隠れ名曲だと思いますね。



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――ありがとうございます。それでは12月20~22日に開催されるライブ【Billboard Live 2021 "Christmas Present"】への意気込みをお願いします。


KEISEI:楽しみで仕方ないですね。僕らは出自がブラックミュージックなので、ビルボードには昔からいろんなアーティストさんを見に行ってたんですよ。あの独特のコロシアムのような会場で、海外アーティストがものすごい馬力で歌うじゃないですか。本当にビルボードのライブって一生忘れないんですよね。そういう特別な場所だと思うので、僕たちもそこでパワーを与えられるようなパフォーマンスをしたいです。あと今はご時世的に難しいけど、いつかビルボードで会場を一周したいですよね。



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比嘉:そういう意味でも普段のライブとは違った演出とか雰囲気が楽しめるんじゃないかと思います。


TAKA:ひょっとしたら生演奏のライブって今年初めてじゃないかな。


KEISEI:そうだね。テンション上がっちゃうなあ!


TAKA:僕らアーティストってライブしてなんぼのところがあるので、お客さんを入れてライブできるのが本当に嬉しくて。今まで我慢してきて、ずっとライブできなかったのが正直悔しかったんです。なので、生で歌える幸せを噛み締めながら楽しみたいですね。一生忘れられない思い出のライブになるんじゃないかな。



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――Merchan.jpとのコラボしたオリジナルグッズ制作用にイラストもご用意されていると伺いました。


宇原:グループのマスコットキャラクターが欲しくて、馬だなと思って書きました。名前は”ぺがさす”です。


――あっトナカイではなく、ペガサスなんですね(笑)。


杉山:もう一つは僕が書いた”スギヤマくん”です。中学の時に落書きで書いていた絵なんですけど、ブログに書いたら思いのほか反響があったので、グッズにも使ってみようかなと思って。



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