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米津玄師、Billboard JAPAN HOT Albums 2020年 年間首位記念インタビュー
2020年のBillboard JAPAN 総合アルバムチャート【HOT Albums of the Year 2020】は、米津玄師『STRAY SHEEP』が首位を獲得した。前作から約2年半ぶり、通算5枚目のオリジナル・アルバムとしてリリースされた『STRAY SHEEP』。初週のCD売上枚数は、Billboard JAPANがCDアルバム売上の集計を開始した2008年以降、最多記録となる2017年11月発売の安室奈美恵のオールタイムベスト『Finally』に次ぐ881,576枚をセールス。また、ダウンロードについてもジャパンチャート集計史上、最多ダウンロード数となる105,263ダウンロードというスタートダッシュを切り、集計期間中の累計売上は、CDが1,475,062枚、ダウンロードは185,825DLを記録した。なお、『STRAY SHEEP』は【TOP Albums Sales】と【Download Albums】でも首位を獲得。ビルボード・ジャパンが年間ダウンロード・アルバムを発表して以降、初となる三冠を達成した。
今回、Billboard JAPANでは本チャートで首位を獲得した米津玄師にメールインタビュー。総合アルバムチャートで首位を獲得した感想から、コロナの影響、2021年の目標について話を聞いた。
Billboard JAPAN 2020年 年間チャート集計期間:2019年11月25日(月)~2020年11月22日(日)
ーー2020年の年間アルバムチャート【HOT Albums】で『STRAY SHEEP』が総合首位になりました。多くの方に聴かれたことに対する感想は、いかがですか。
米津玄師:これだけたくさんの人に自分の音楽が聴かれるようになったことが不思議です。今はただ感謝の気持ちを伝えたいです。
▲「カナリヤ」
ーーコロナウイルス感染拡大の最中でのアルバムリリースとなりました。コロナウイルスがアルバム制作に与えた影響はありましたか。
米津玄師:様々な機会が損失されて、その結果このアルバムが生まれました。あまりにイレギュラーな事件だった(未だその渦中ですが)ので、あの自粛期間がなければどうだっただろうとよく考えます。似ているようでどこか違う世を生きているように思うこともあります。
ーーコロナウイルスの感染拡大によって、これまで決まっていたことの変更や中止が余儀なくされるなど音楽業界にも大きな影響がありました。コロナ前とコロナ後で、音楽制作や音楽の発信方法に対する思いに変化はありましたか。
米津玄師:自分は音楽を糧に生活していますが、それが非常にあっけないものであることが暴かれたような気持ちでいます。自分のような人間にはそれでもなお粛々と続けていくことしかできません。
ーー一方、ストリーミング解禁や、日本人アーティストとして初めて「FORTNITE」でバーチャルイベントを開催されるなど、新しいチャレンジも多かった1年だったと思います。どのような1年でしたか。
米津玄師:30も手前になり、自分の身の振り方を見つめ直す機会が多かったように思います。無邪気にはいられない瞬間が増えました。今はとにかく健全に音楽を続けていきたいです。
ーー自粛期間などをきっかけに、新しく始めたことなどはありますか。
米津玄師:以前から日常的に一人で作業していたので、特に生活の様式が変化することもありませんでした。
ーー米津さんにとっての2020年のヒット曲を教えてください。
米津玄師:ぱっと思い浮かびませんが、最近聴いているのはOPNの新譜『Magic Oneothrix Point Never』です。
▲「Lost But Never Alone」Oneohtrix Point Never
ーー米津さんにとってヒットチャートとはどのような存在ですか。
米津玄師:一定の距離で付き合っていくべき隣人だと思います。
ーー2021年はどんな1年にしたいですか。
米津玄師:今より自由に音楽が作れるようになりたい。まずはもうちょいギターが上手くなりたいです。
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STRAY SHEEP
2020/08/05 RELEASE
SECL-2598 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.カムパネルラ
- 02.Flamingo
- 03.感電
- 04.PLACEBO + 野田洋次郎
- 05.パプリカ
- 06.馬と鹿
- 07.優しい人
- 08.Lemon
- 09.まちがいさがし
- 10.ひまわり
- 11.迷える羊
- 12.Decollete
- 13.TEENAGE RIOT
- 14.海の幽霊
- 15.カナリヤ
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