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ライトニング・シーズ初来日記念インタビュー ~イアン・ブロウディー「良い曲を生み出し続けることが成功に繋がると思う。」
80 年代以降の英国ロック史を築いてきた才人、イアン・ブロウディー率いるバンド、ライトニング・シーズが2019年11月に初来日公演を開催する。ファン待望の初来日を前に、ライトニング・シーズとしての活動の他に、プロデューサー/ソングライターとして数多くのバンドや楽曲をプロデュースしてきたイアン・ブロウディーにインタビューを敢行。ライトニング・シーズとしての30年、サッカー・アンセム「Three Lions」、初来日公演への意気込みについて語ってもらった。
「良い曲を生み出し続けることが成功に繋がると思う。」
−−まもなく初来日公演が開催されますが、プライベートを含めて今回が初めての来日ですか?今回の来日で楽しみにしていることがあれば教えてください。
イアン・ブロウディー(以下:イアン):初めての日本公演、本当に楽しみにしているよ。日本という国の景色を見ることも楽しみだし、洋服や電化製品も見に行きたいと思ってる。東京の雰囲気をサンプリングできたら最高だね!
We are really excited to play in Tokyo next month @billboardlive_t 🇯🇵🍓 pic.twitter.com/4fBrwtqjKZ
— Lightning Seeds (@Lightning_Seeds) October 15, 2019
−−ライトニング・シーズが誕生して30年が経ちますが、この30年を振り返ってみてどう感じますか?音楽業界で成功する秘訣は何でしょうか?また、音楽シーンの移り変わりは感じますか?
イアン:秘訣があるかはわからないけど、良い曲を生み出し続けることが成功に繋がると思う。音楽シーンは、レコーディングよりもライブ演奏へと比重が移り変わっていると思うよ。
−−ライトニング・シーズを結成する前、地元リバプールでビル・ドラムンド(The KLF)やホリー・ジョンソン (フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド) らと“ビッグ・イン・ジャパン”として活動していましたよね。どうしてこんなにたくさんの才能が1つの場所に集まったのでしょう?
イアン:俺たちはみんなリバプールにある「Eric's Club」を中心に、その界隈の音楽シーンで活動していて、何かしらの関わりがあったんだ。「Eric's Club」にはたくさんのアーティストや風変りなティーンエージャーがたくさん集まっていたよ。
−−地元リバプールからは影響を受けましたか?
イアン:もちろん。主にアティチュード(立ち振る舞い)への影響を受けたよ。
−−最もインスピレーションを受けたアーティストや音楽は?
イアン:ギターやサイケデリック・バンド、それから60年代モータウンやソウルをミックスした音楽にインスパイアされたよ。
−−リバプールといえば、ビートルズですが、彼らの音楽からも影響を受けましたか?
イアン:もちろん。
−−日本では現在、映画『Yesterday』が公開中ですが、本作はご覧になられましたか?ビートルズの曲で好きな曲があれば教えてください。
イアン:その映画はまだ見てないんだ。でもビートルズは好きだし、お気に入りの曲はたくさんあるよ。その日によってお気に入りが変わるから、1曲には絞れないね。
−−代表曲「Three Lions」は今でもサッカー・アンセムとして歌い継がれていますが、どう思いますか?
イアン:この曲が世界中のサッカー・ファンに浸透して、長きに渡って使用され続けていることを嬉しく思うよ。
−−「Three Lions」の制作背景を教えてください。
イアン:The FA(ザ・フットボール・アソシエーション)に曲を書いてほしいと頼まれて、その時にサッカー・チームのためではなく、ファンのための曲を書こうと決めたんだ。その結果が「Three Lions」という曲になった感じだね。
▲The Lightning Seeds - Three Lions '98 (Official Video)
−−イアンさんのお気に入りのサッカー・チームは?リバプール?エバートン?サッカー選手の友人はいますか?
イアン:リバプール。今のチームには友人はいないね。
−−最近はどのような活動をしていますか?プロデュースなど?
イアン:今はライトニング・シーズの新アルバムに取り組んでいるところなんだ。10年ぶりくらいの作品になるね。来年にはリリースしたいと思っているよ。
−−最近よく聴いているバンドはいますか?
イアン:最近は、マイケル・キワヌーカ、ルーベン・アンド・ザ・ダーク、トーキング・ヘッズにハマってるよ。
−−これまでに、ザ・コーラルやザ・ズートンズなど、数多くの素晴らしいバンドをプロデュースしてきましたが、若手バンドや新しい音楽を聴くときに一番注目する点はどこですか?
イアン:魅力と個性、それと一緒に曲のクオリティを気にしているよ。
−−自身がプロデュースした作品ベスト3は?
イアン:ライトニング・シーズ「Pure」、エコー&ザ・バニーメン「The Cutter」、ザ・コーラル「Dreaming of You」。
−−今後コラボレーションしてみたいアーティストは?
イアン:今は誰も思いつかないね。
−−ライトニング・シーズの今後の活動を教えてください。
イアン:新アルバムのリリース、11月と3月にいくつかライブがあるね。来夏にはフェス出演も予定してるよ。
−−まもなく初来日公演ですが、どんなライブになるでしょうか?
イアン:この30年の間にリリースしてきた楽曲を演奏する予定だよ。日本のファンのみんなが、聞いたことのある曲ばかりだなと思ってくれることを願っているよ!
−−日本のファンへメッセージをお願いします。
イアン:みんなに会えることを本当に楽しみにしているし、みんなと同じように俺たちもワクワクしているよ。会場でお会いしましょう!
公演情報
ライトニング・シーズ
Lightning Seeds
ビルボードライブ東京:2019年11月19日(火)- 20日(水)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
>>公演詳細はこちら
<Member>
イアン・ブロウディー / Ian Broudie(Vocals, Guitar)
ライリー・ブロウディー / Riley Broudie(Guitar)
アデル・エマス / Adele Emmas(Keyboards, BGV)
マーティン・キャンベル / Martyn Campbell(Bass, BGV)
ジム・シャーロック / Jim Sharrock(Drums)
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