Special
bird×浦風親方×古谷高治 スペシャル対談インタビュー
1999年、大沢伸一プロデュースによるシングル「SOULS」でのデビューから今年20周年を迎えたbird。3月20日には約4年ぶり11枚目となるニューアルバム『波形』をリリースし、それを引っ提げたステージを控える彼女と、「DJ敷島」としても活動する元大相撲力士・敷島勝盛、現・浦風親方との対談インタビューを地元関西で行った。さらに今回はクラブイベントやVJ/DJなど多方面で活躍し、FM802のアート発掘・育成プロジェクトdigmeoutの発信拠点「digmeout ART & DINER」の店長も務めた古谷高治氏も参加。旧知の仲、近い世代ということでリラックスムードのなか、新作の話を中心にデビュー当時の思い出から20年の歩み、次世代への思いまで存分に語ってくれた。
今年でデビュー20周年
--皆さんはそれぞれお知り合いだとか。
浦風親方:古谷くんとはジャズの師匠というか自分にとっては人生の師ともいえる方で、その共通の知人がいて、birdさんとはゲンちゃん(ドラマー/パーカッショニストの江川ゲンタ。exビンゴボンゴ、オルケスタ・デ・ラ・ルス。birdのライヴ・セット・バンド「The N.B.3」「The N.B.4」のメンバーとしてもおなじみ)ですよ。彼の紹介で、もう20年ぐらい前になりますか?
bird:結構、前ですよね。
浦風親方:birdさんの明るいラテン的な色の時ってすごくゲンちゃんのドラムやパーカッションの音色とマッチしていてすごく好きなんですよ。ライヴを観ていても、もう音が出た瞬間に“陽”のオーラがバコーンって出て、スゴいなと。歌声と打楽器だけで華があることってなかなかないけど、ゲンちゃんとbirdさんだと他にはない華やかさがあって、感動しますよ。
bird:本当にゲンタさんは、初期からずっと後ろに居て、叩いてくれてる方で。いつもライヴとかで、もっとこういう風にリズムを捉えて歌った方がいいよとか、そういうことを言ってくれて、それが糧になってるというか、身体に染込んでるんです。いろいろ教えてもらったし、今も一緒にライブをやってて、物凄い楽しいですね。
古谷高治:僕が初めてお会いしたのは、デビューされた頃、『freedomtime』(1996年スタート。Kyoto Jazz Massiveの沖野好洋がレギュラーDJを務める人気ジャズ/クロスオーバー・イベント)という大阪のパーティで、当時、僕はそこでVJをやってたんですが、大沢伸一さんが今度プロデュースするというbirdさんとプロモーションとして来られていて。その会場が、JR(京都線)の高架下にあるNOON(当時はDAWN)というクラブなんですけど、キャパでいうたら3~400人のところに700人ぐらい入って…もうパンパンですごいライヴでしたね。
--そんなお二人との出会いも含めて、birdさんは今年デビュー20周年です。
浦風親方:おめでとうございます!
bird:ありがとうございます!
古谷高治:20年ですか~。
--古谷さんの今の話が象徴するようにクラブ・シーンの新たな“ディーバ”として大きな注目を集めたデビューでしたが、ご本人としてはどんな感覚だったんですか?
bird:あんまり当事者として見れてなかったというか。何か、新しい環境ばっかりやったんで、クラブミュージックも聴いたことないし、大沢さんのことも知らなかったし(笑)。「とにかくクラブに行ってこい」っていわれても楽しみ方が分からず、戸惑ったりしながらで。
浦風親方:僕たちは、もろMONDO GROSSO世代だからね。
古谷高治:いわゆるアシッド・ジャズ隆盛の頃というか。親方が部屋に入ったのは?
浦風親方:平成元年(1989年)。だから、ちょうどその頃だよね。自分は最初ジャズとかを聴いてたんだけど、スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)とかが出て来て、どんどんアンダーグラウンドな、いわゆる渋谷系だとかがきて、クラブミュージックが盛んになっていく時で。
古谷高治:そうですね。クラブミュージックがジャズとかソウルとか、それこそラテンとかを含めて、色んなものを取り入れてワッと一気に華が咲いた90年代前半の東京のカルチャーが、僕は大阪ですけど、すごく好きで。で、そこにMONDO GROSSOとかKyoto Jazz Massiveもそうですけど、関西から東京に行ってる人達がいて、そこからのディーバ・ブームの流れがあったじゃないですか。その中でもやっぱりbirdさんの登場は注目しましたし、(存在感としても)光ってましたよね。
bird:私自身は元々ソウルミュージックが好きで、アレサ・フランクリンとかマリーナ・ショウとかダニー・ハサウェイとか、そういうのをバンドで歌ってたんですよ、学生時代に大阪で。時代としては70年代の音楽で止まっていて、当時のクラブミュージックのような流行りの音楽に接する機会がなかったんですね。大沢さんに初めて会った時、そんな話したらびっくりされて。だけど、それやったらって教えてもらったのが、エリカ・バドゥやディアンジロ、ザ・ルーツとかで、私の好きな方向性で新しいことをやってる人がいるんやって、そういうのを聴いて、そこからクラブに行って音楽を楽しむことにも少しづつ慣れてきてっていう感じなんです。
--お二人にとってbirdさんの曲で思い出深いものはありますか?
古谷高治:僕はやっぱり「SOULS」ですね。さっき言った大沢さんとbirdさんが来た時のイベントはやっぱりインパクトが大きかったし、当時、動員の記録も超えて。そのライヴはPAライヴだったんですけど…。そうそう、その時の「SOULS」がすごく印象深かくて。ディーバ・ブームの先駆けというか、そういうタイミングで、その旬の人が来てライヴをするっていう。あと、やっぱり関西の歌姫が帰って来たっていう話でもありますわ(笑)。いや~もう本当にね、衝撃でした。
浦風親方:私はキリンジの曲で…。
bird:あっ、(2004年発表の5thアルバム)『vacation』に入っている「髪をほどいて」! この曲はいろんなところでやるんですけど、堀込高樹さん作曲で、ORIGINAL LOVEの田島さんプロデュース・アレンジの曲です。「好き」って言ってくださる方は多いですね。
浦風親方:この曲はね、死ぬほど聴きました。“うわっ何だよこれ〜”って。今でも無性に聴きたくなる時があって、そんな時はずっと聴いてますよ。ちょっと何かキュンとしたいなって時とか…。
一同:アハハハハハ。
bird:キュンとしてる敷島さんを見てみたいんですけど(笑)。
浦風親方:キュンとしたくなくても聴きますよ。過去のいろんなことを思い出して。で、ずっと聴きながらボケーッとして…こうやって死ぬんじゃないかなって。
bird:イヤイヤイヤ(笑)。
浦風親方:それぐらいね、このまま最期を迎えてもいいかなってぐらいの…ま~スゴい、もう素晴らしい曲ですよ。
感じたことを言葉にしていく
--birdさん自身は20年の中で、作品や出会い何でもいいんですが、ポイントになったことはありますか?
bird:作品に関してはどれも思い出があって何ともいえないんですが、ただ「SOULS」は、一番最初に出た曲で、20年間ずっと歌ってて、たぶん一番多く歌ってきた曲のひとつやと思うんですね。で、20年も歌ってると、「小学生の時に『SOULS』を聴いて、いつかライヴに行きたいと思ってたんです」という話を聞くこともあって、「今日は“ビール”片手に聴きました」って言われるとウワーって(笑)、何かしみじみ続けてきて良かったなと。聴いてくださる方の思い出にもなってるのかなと思いますし、それは大きいですね。あと、数年前かな? 湘南エリアでライヴをやったんですが、海の近くなので、お子さん連れもいらして。最後「SOULS」をやる時に、「この曲、知ってる?」って聞いたら、小学生ぐらいの女のコが手を挙げて「全部歌える」っていうから「エエッー!?、じゃあ歌って」って(笑)、最初から歌ってもらったんですよ。ホンマに歌詞も間違わずに歌わはって。
浦風親方:へぇ、すげー。
bird:その時はすごいビックリしたんですけど、曲がね、そうやって世代を超えていくのは嬉しいですね。
--ブログで20周年にあたり「歌を嫌いにならずにこられて良かった」というような言葉がありましたが、歌を辞めたいとは思ったことはなかったですか?
bird:辞めるという選択肢はなかったんですが、“ちょっと思ってたんと違う”っていうのはありましたね。それこそ1stアルバムとかは自分の動きとは違うところでワッーって…もちろん注目してもらえるのはすごく嬉しいんですけど、生活や周りの環境が変わったりしていくうちに、“本当にこれが私のやりたかったことなのかな”と。で、ただ歌が好きで始めた最初の純粋な気持ちが少しトーンダウンしてしまった時期もあって、そういう時に旅に出たり色々していくうちに、でも、やっぱり辞められないのは好きやからやって。だから今は本当に…。(ヴォーカリストは)身体が楽器ですので、良い時もそうでない時もあって、年齢と共に若い時みたいに歌えないかもしれないとかありますが、それも含めて全部を見つめて向き合っていけたらなって感じがあって。私は歌とか声とかに物凄く興味があるんやなって今は思いますね。
--そして、20年前と同じ3月20日に11枚目のアルバムが4年ぶりにリリースされました。前作『Lush』に続き、冨田恵一さんプロデュースですね。
bird:冨田さんとはこれまでに3枚のアルバムを一緒に作っていて、お付き合いも長いんですが、前作を作り終えて、もう1枚、冨田さんと作りたいなと思って。今回は語るような歌うような、言葉とリズムの心地良さ、グルーヴとかにフォーカスして作品を作りたいっていう話をしてて、そしたら冨田さんから「じゃあ、歌詞を書いてもらっていいですか」って言われて、1曲まず言葉を書いて、それにメロディを乗せてもらったのが1曲目の「波形」で、そこから始まっていったんです。
浦風親方:1曲目を聴いて、安心しましたね。歌い回しとか、そういうのが、あっ“らしい”って。全編すごく優しいですし、語りかけてくるし、ああ良いなって。中でも5曲目のWONKの江﨑くん作曲の「GO OUT」はシャープですごくイイ感じで。ウチらも東京でイベントとやっていてWONKに出てもらったりしてるんだけど…。
bird:カッコイイですよね~。
古谷高治:(「GO OUT」は)わりとWONKっぽい音なんですかね。
浦風親方:WONKっぽくはあるけど、それが何かね、その江﨑くんの感性をbirdさんが受け止めて、生かすような歌い方をされてるなと思った。
古谷高治:彼らの音ってすごく今の感じがしますよね。
--フューチャー・ソウルというか、溜めたようなリズムですよね。
bird:そうですね。最近の…次の世代って、すごいカッコイイ人達が出て来てて、歌も物凄く上手いし、何か嬉しい…っていったら変ですけど、親戚おばちゃんみたいな感じで(笑)。
浦風親方:アハハハハ。
bird:私も中堅になってきてるんで、イベントとかで一緒になったら、もう褒めていこうって。「良かった!」「めっちゃカッコイイよ?」って。いや、ホンマにカッコイイんですけど、それを何も言わないんじゃなくて、褒めたいなと思っていて。同じ職業というか、歌い手やったら歌のことって身体を見たらどういう風に声出してるのかとか分かりますし、そのための努力とかも理解できるから、がんばってんなーって。そう感じたことを言葉にしていこうと。前は思っても言うのも何かね…上から目線になったら嫌やなとか思ってたんですけど、もういい歳やし、いいかなって(笑)。
自分の中の声との闘い
--話がアルバムから少し逸れますが、今、相撲界でも新しい世代が出てきてますよね。
浦風親方:それこそbirdさんは20周年ですけど、20歳ぐらいの若いが子がボコボコ出てきてて。ちょっと生意気というか、やんちゃくれな子もたくさんいて、嬉しい限りですよ。
古谷高治:相撲界も新陳代謝が今すごいですから。
浦風親方:そういう若くて良い素質を持っている子はとにかく褒める。今の子ども達は褒めなきゃダメ。「バカヤロー」「コノヤロー」ではなくて、「良い相撲取るなー」って。だから今のbirdさんの話は共感できますよね。
--古谷さんも若いクリエイターと関わることが多いですよね。
古谷高治:そうなんです。ウチは若手のアーティストを発掘するプロジェクトをこのお店でやってきたんで。そういう意味では、やっぱり褒めるって大事で…褒めつつ、そのステージを作ってあげるっていうのは僕たちの仕事だと思っています。ただ、「こうしたらもっといいよ~」って最後ちょっとだけ言っておこうかな(笑)。
浦風親方:肯定からのアドバイスみたいなね。決して否定からじゃなくて。そう考えると、褒めないとならない世代になってきたよね。でも僕らの場合は現役を終えてるから良いんだけど、birdさんは違うじゃない? 現役としてライバル心とか…。
bird:それはあんまりないというか、「歌」って比較があまりできないんですね。もちろん(他の人の歌に)カッコイイとか思うことはあるんですけど、じゃあ自分の声でそれができるかっていうとまた違う訳で。自分の中の声との闘いなんです。でも今は技術力が備わってる世代が増えて来てるんで、じゃあそこから次どうしていくのかなって、すごい興味深いですよね。私より上の世代って物凄い個性が強い方が多かったと思うんですけど、今ってどちらかというとスタイリッシュっていうか、軽やかに飛び越えて来てるなという感じがあって、また全然違う接し方で音楽があるのかなって思いますよね。
カッコいいグルーヴを日本語のいい響きで、いい言葉選びで出来たらいいなって
--その“自分の中の声との闘い”ということでは前作は声に向き合ったそうですが、今作では言葉とリズムと。
bird:はい。日本語で、自分の言葉で書くということを20年間やってきたんですけど、その日本語の持つ多様性とか言葉の響きとか、英語の横に流れていくリズムと日本語のちょっと縦というかパキパキしている感じとは全くアプローチが違うけど、カッコいいグルーヴを日本語のいい響きで、いい言葉選びで出来たらいいなっていう、チャレンジする気持ちもあって。あと、前にベイカー・ブラザーズとコラボをしたことがあるんですが、その時は日本語詞でやったんですけど、擬音語の“ハラハラ”とか“カタカタ”とか、そういう言葉が何か引っかかるみたいで、それって面白いのかなって。
--関西人は擬音語をよく使いますが…。
古谷高治:「キュッと曲がって、ヒュッと行ったら」とか、「チャーッとやったらよろしいやん」とかね(笑)。
bird:そうそう。東京ではあまり通じないんですけど(笑)。
浦風親方:僕は関東の人間だから「シュッとしてる」の意味が分からなかった。“シュ”って何?って。
bird:確かに関西は多い?。というか、それが日常で(笑)。でも味がありますよね、文化として。日本語のいろんな方法のひとつとしても有効だと思いますし。先ほど、敷島さんがいいって言ってくれた「GO OUT」も結構入っているんですが、今回は特にそういう言葉の響きを意識してみたんです。そこには日本語の面白さというか可能性がもっとあるんじゃないかと。
浦風親方:そこからの6曲目「Sunday Sunset」への流れも良かったんだよね。
--birdさん自身の作曲ですね。この曲はホッとする感じがあります。
浦風親方:そうそう。もうこれは「髪をほどいて」と同じようにダラーッと。言葉ってすごく大事で、引っかかりがあると思い入れというか、そのまま聴き流せなくなるじゃないですか。それも音楽の面白さではあるんだけど、メロディに言葉が上手く乗って滑らかにいくとすごく心地良くて、音に深く入り込んで聴ける。そういう意味ではこの曲はメロディと言葉が馴染んだ良い形だなと思って。
bird:ありがとうございます。
--親方が言うように今回のアルバムは様々な音像で風景を見せるような心地良さがある一方、所々言葉が刺さるというか、ハッとさせられる瞬間もあって。例えば4曲目の「know don't know」には強いメッセージ性を感じました。
bird:この曲は、ものんくるの角田さんに書いてもらったんですけど、「先に言葉をください」っていわれて、歌詞先行で書いてお渡ししたんです。冨田さんとも話したんですが「これは言葉先行ならではな曲で、音が先だったらこういう風な感じにはならなかったかもしれないね」って。メッセージ性が強いというのはそういうところにあるのかもしれないですね。
古谷高治:3曲目の「記憶のソリテュード」がリード曲ですが、最初から“これや”って感じだったんですか?
bird:リード曲というのは、あとからみんなで決めたんですが…この曲は作り方が特殊で、一番最後にできた曲なんです。私の声の一番良い音域というか、高音から低音までいろいろある中で、中音域の一番気持ちが良いであろうところだけを使って作ったんだって冨田さんが言ってくれて。なので、アップダウンがあまりないんですよね。で、語るような歌うようなというテーマでもあったので、決してウワッーって張るような声ではないんですけど、心地よく繰り返し聴いてもらえるかなというところで、じゃあこの曲が良いよねって。もちろん、どれも好きなんですけど(笑)。
--あとアルバムを聴いていると声が若返ったような印象も…前作を経て、何か変わったことがあるんですか?
bird:う~ん、この20年を振り返っても今が一番練習してると思うんですよ。今はそうしたいと思っていて。これまでには、まぁいっかとか、あまり歌いたくないなっていう時期もあったんですけど、今は物凄く練習してますね。その中で2~3年前からちょっとやり方を変えたんですよ。身体の作り方とか声の出し方とか、再構築っていうか、それが少しずつ形作られてきたら良いなと。といっても、それが良いかどうかは分からないですけど(笑)、今、身体で試してる感じで。
浦風親方:そうなんですね…ぶっちゃけて言うと、birdさんの声に“あれ?”って思った時期もあったんです。でも今回のアルバムを聴いたら、先ほども言いましたが何か安心しちゃって。(その理由が)今の話を聞いて、なるほど納得できたというか。練習方法も変えて、歌いたくない時もあったって聞くとやっぱりいろんな葛藤もあったんだろうなと思って。だからちょっと今、違う意味でこのアルバムを聴き直さなきゃいけないって思いました。
古谷高治:もう一度、向き合ってね。
--改めて今作を作り終えて。
bird:言葉とかリズムとか、その歌うアプローチとかって多様で、楽器のグルーヴがどんなにカッコ良くても歌のアプローチを間違えると曲そのものがダメになってしまう可能性さえあって。うねらなくなるというか、リズムが止まっちゃうってことは過去に何度も経験してるので。今回もトリッキーなグルーヴもたくさんあるんですけど、それはホンマに今までいろんな曲を歌ってきたことがすごく生きたというか。そういう部分でも充実して作れましたね。
--そんな本作を引っ提げたライヴが決まっています。
bird:今回は冨田(key)さんがバンマスになりまして、坂田学(d)さんと樋口直彦(g)さん、鹿島達也(b)とMeg(Background Vocals)さんに、あと(バックボーカルの)ハルナさんとは初めてで。
--今作ではコーラスがすごく入ってるから…。
bird:そうなんですよ。ちょっと高いところもね、一緒に歌ってもらいたいので。それこそ「GO OUT」とかいっぱい声が入ってるので、そういうのを“イエーイ”ってやってもらったりとか。
--ビルボードライブのステージはどんな印象ですか?
bird:もう、長いことお世話になってるんですが、親近感があるというか、お客さんと近くて一体感も感じられるし、いいですね。ただ近過ぎてよく見えるので、「おかわり大丈夫?」とか、ついつい話しかけてしまって、ためらわれる方もいらっしゃるんですけど(笑)。
浦風親方:それ、あまりにもステキな話ですね。関西人的なサービス精神で(笑)。でもビルボードライブでこのアルバムのステージって、きっと気持ちいいだろうな~。
bird:この『波形』ツアーはもちろんですが、今年は20周年イヤーということで、この後もいろいろ待ってますので、それも楽しみにしてください。
古谷高治:楽しみです。大阪でも何回か観られる機会もあると思うんで、また何か一緒にできれば…。
浦風親方:でもココがね、終わりなんだよね。
古谷高治:そうなんです。13年やってきて(2002年南堀江に「digmeoutCAFE」としてオープン、2006年アメリカ村に「digmeout ART&DINER」として移転リニューアル)、3月25日で一端終了ということで。とはいえ、僕自身は沖野さん達とのパーティとか何かしらの活動はしてますし、アートプロジェクトもこのまま継続して、イベントもドンドンやっていくので、また皆さんと何かできたり、観に来ていただけたりすることはたくさんあると思うので、「今後ともよろしくお願いします」という感じですね。birdさんには2年ぐらい前に読み聞かせのトーク&ライヴ・イベントに来ていただいて。またそういうのも…。
bird:初めての読み聞かせで。同じ声なのに(歌うこととは)アプローチが全然違って面白いなって。また呼んでください。
古谷高治:相撲も一緒に観に行きましょうよ。
bird:ぜひ観に行きたいです!
浦風親方:僕がちゃんとご案内します。
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